2013/06/01 - 2013/06/01
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ゆうこママさん
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大好きな大好きな湖北を訪れた。
仏像ファンにとって、滋賀県は、奈良県と並ぶ聖地といってよい。なかでも湖北地方は、集落ごとに様々なタイプの観音が守り伝えられる、観音ランドだ。
行程:
北びわこホテルグラツィエ、医王寺、石道寺、己高閣・世代閣、赤後寺、西野薬師観音堂、渡岸寺観音堂(向源寺)
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
-
北びわこホテルグラツィエにrokoさんに迎えに来ていただいて、最初に向かった先は、長浜市(旧木ノ本町)大見の医王寺。
近江を訪れるなら、4トラ「近江路をゆく」コミュのrokoさまにお会いしたいと、突然にお誘いしたところ、ご快諾。
一緒に観音めぐりをしてくださることに。
こうして夢の湖北観音めぐりが始まった。 -
実は私、出発前に、ずうずうしくもrokoさんに次のような提案、というか、お願いをしていた。
己高閣・世代閣、石道寺、渡岸寺(向源寺)、医王寺の4ケ寺制覇、無敵の豪華メニューを拝観したい。
さらに、びわこビジターズビューローの「奥びわ湖 観音の里をめぐる」
http://www.biwako-visitors.jp/modelcourse/area/3.html#t1
というサイトで紹介されている赤後寺などのお寺にも、可能ならば行きたい。
【写真は、医王寺境内の石標】 -
それだけではない。
次のようなとんでもないリクエストまでしていたのだ。
「渡岸寺(向源寺)を『最後の訪問先』にして欲しいのです。一番好きなおかずは、最後にとっておきたいタイプです。ウルトラスーパービューティの渡岸寺十一面観音さまには、最後にゆっくり会って、最上のハッピー状態で近江を離れたいという希望です。」
【写真は、医王寺境内】 -
ったく、ゆうこママときたら、である。
が、宇宙よりも広いお心を持つrokoさんは、そんな私の思いを笑顔を添えて叶えてくださった。
拝観予約や時間管理など、面倒なことを全て引き受けて、湖北をご案内くださったのだ。
【写真は、医王寺境内の石仏】 -
こうして最初に訪れたのが、医王寺。
木ノ本から北へ10分ほどだろうか、細く曲がりくねった道を車を走らせた。
【写真は、医王寺境内の石仏のアップ。地蔵だろうか、こんなにも素朴なお顔のほとけさま、見たことない】 -
医王寺は、山間にたたずむ小さなお堂で、大見という集落の18軒の家で守られているそうだ。
拝観は、電話をすると、当番の方がお堂を開けてくださるというシステム。
40歳前後と思われる清楚な女性が鍵をもって駆けつけてきてくださったので、お年寄りが来てくださるとばかり思っていた私は、びっくりした。
聞くと、大見の集落で自分が最年少だという。
高齢化率はいったいどのくらいなのだろう。 -
医王寺という名が付いているから、薬師如来を本尊とするお寺で、住職もいらしたはずだ。が、今は、十一面観音菩薩を安置するお堂と集会所のような建物だけである。けれども、境内の掃除が行き届き気持ちのよい空間だ。
【写真は、境内の片隅に咲くシャクヤク】 -
境内の石仏に供えられている花は、境内に咲く純白のシャクヤク。
初夏の贈り物のシャクヤクを惜しげもなくお供えしてあるのは、大切なほとけさまだからだろう。 -
お堂の主は、十一面観音菩薩立像。153センチの小柄な身体、小さな頭にスリムな身体で、わずかに右膝をまげ、歩みだそうとする瞬間を切り取った観音。
顔立ちはきりっとし、媚びた様子が全くない。都会風の美形である。
下から見上げるとほんのり微笑んで、女性的になる。
右手の指先も女のものだ。
が、正面で対面すると、少し男性的にもなる。
見る位置によって、男にも女にもなる観音だ。 -
明治の頃、栄観和尚が長浜の古物商で購入して、当地まで背負ってきたそうだ。
明治初期の廃仏毀釈でどこかの寺から出されたのではとのこと。
確かに、いかにも都風の佇まいで、山育ちの素朴さは見えない。
【写真は、医王寺境内の栄観の墓】 -
都会育ちの彼(または彼女)は、なかなか本心を見せない。
だから私は、前後左右に、立ったり坐ったりと動きながら、観音の表情を探す。
右斜め前に立って見るお顔が、この日の一番好きなお顔だった。 -
医王寺を出て、次の石道寺に向かう途中、川合という集落の辺りで、道端に女性が集まっている家を発見。
-
色とりどりの花が庭に咲き乱れていた。
-
女性たちは、木ノ本駅前の花壇を管理するボランティアグループの方たちだそうで、
美しい花を愛でながら、おしゃべりの花を咲かせていた。
花やまちへの愛情がにじみ出ていた。 -
医王寺を開けにきてくださった女性は、我々の拝観が終わると、観音にあらためてお経を上げ、丁寧にお参りしてから、お堂を閉じていた。観音への深い愛情がにじみ出ていた。
花を育てる女性たちも、観音を守る女性もいずれも美しい方だった。
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この旅行記へのコメント (10)
-
- 前日光さん 2013/06/23 10:38:28
- この夏、ちょっとだけ滋賀へ…
- ゆうこママさん、こんにちは〜
湖北観音巡りのブログにお邪魔しています。
8月後半に滋賀と奈良に行こうと思っています。
ただし2泊の忙しい旅なので、ゆっくりできそうにありませんが。
(相棒殿の仕事に合わせるとどうしても慌ただしいものになってしまいます。)
それから滋賀というと、坂本という場所にちょっとこだわりがあるものですから、湖北までは無理かもしれませんが、これから行くであろう関西方面の旅への参考にさせていただきますね。
滋賀県は日本一お寺が多い県ですよね。
従ってゆうこママさんのお好きな仏像も、日本一多いのでしょう。
琵琶湖だけじゃありませんよね。
特に湖北木之本の小さなお寺、心惹かれます。
前日光
- ゆうこママさん からの返信 2013/06/23 19:47:49
- RE: この夏、ちょっとだけ滋賀へ…
- こんばんは、ようこそお越しくださいました。
奈良、滋賀へ2泊なんて、すばらしいですね。
私は、大抵が日帰りなので、2泊もできたらもう夢のよう。
そのうえ、こだわりの坂本、なんてお聞きしたら興味津々です。
滋賀の坂本といったら、滋賀院門跡辺りの穴太積みの石垣が良い雰囲気。大きく茂った木立の下、日陰を選んで歩けば真夏でもそれなりに涼しそう。
聖衆来迎寺や盛安寺もいいな。
レトロなケーブルに乗れば、山上世界へ。
それに、鶴喜蕎麦も。
自分が行くわけでもないのに、行きたいところが次々と。
前日光さんのこだわりは何なのでしょう。
今から旅行記が楽しみです。
-
- rokoさん 2013/06/08 10:32:46
- あの時の楽しさが・・・
- ゆうこママさん
おはようございます。
丁寧に少しずつアップされてるんですね、ゆっくりと見せていただきますね。
この表紙にもされたお花のお家 素敵です!
バラの花色がゆうこママさんにぴったりのような気がしました。
山間にたたずむ小さなお堂におられる観音様
二度目でしたが、とっても新鮮な感じがして、確かに都会風の美形でした。
またわざわざ来ていただいた守り人さんも、いいお話を聞かせてくださいましたね。
ますます好きになりました。
偶然にもあのような山奥で素晴らしいガーデンに出会えたのも何かのご加護かしら。
- ゆうこママさん からの返信 2013/06/08 21:32:31
- RE: あの時の楽しさが・・・
- こんばんは、rokoさん
>
> 丁寧に少しずつアップされてるんですね、ゆっくりと見せていただきますね。
>
⇒ゆっくりですが、よろしくお付き合いくださいませ。
> この表紙にもされたお花のお家 素敵です!
> バラの花色がゆうこママさんにぴったりのような気がしました。
⇒まっ、うれしい!
>
>
> 山間にたたずむ小さなお堂におられる観音様
> 二度目でしたが、とっても新鮮な感じがして、確かに都会風の美形でした。
>
> またわざわざ来ていただいた守り人さんも、いいお話を聞かせてくださいましたね。
> ますます好きになりました。
⇒湖北地方は、仏像とそこに暮らす人々の距離が近いというか、親密で親しげで、独特の雰囲気がありますよね。
それがまた、湖北の魅力です。
>
> 偶然にもあのような山奥で素晴らしいガーデンに出会えたのも何かのご加護かしら。
⇒私もそう思います。
rokoさんの花を愛するキモチが、あの出合いを引き寄せたのでは。
普通に走っていたら、気付かずに通り過ぎてしまいますよ。
-
- hokkaさん 2013/06/05 20:21:06
- 湖北。
- こんばんは、ゆうこママさん。
湖北観音めぐり、素敵な幕開けですね。
地元集落の人たちが大切に守っている観音さまに出会えるなんて、素晴らしいことです。また土地の風景・人々に触れることで、ますます思いが深まることですよね。
医王寺の観音さんは、ちょうどNHKの仏像拝観手引きのテキストに載っていたので観ました。優しいお顔の美人さんですね。お会いしたいです。
今回の旅、ゆうこママさんのリクエストもスゴイですが、それに応えるrokoさんもスゴイ!
また、続きを楽しみにしてます。
hokka
- ゆうこママさん からの返信 2013/06/05 23:37:42
- RE: 湖北。
- こんばんは、いつもありがとうございます。
> 湖北観音めぐり、素敵な幕開けですね。
⇒一番良い季節の春にアイラブ仏像めぐりが封印されていたので、今、挽回です。
> 地元集落の人たちが大切に守っている観音さまに出会えるなんて、素晴らしいことです。また土地の風景・人々に触れることで、ますます思いが深まることですよね。
⇒rokoさんのお人柄ですね。寺の世話人の方がとても親しく丁寧にお話しくださいました。皆さん、とっても温かいので、もっともっとおしゃべりしていたかったです。
> 医王寺の観音さんは、ちょうどNHKの仏像拝観手引きのテキストに載っていたので観ました。優しいお顔の美人さんですね。お会いしたいです。
⇒NHKに登場していたのですか?
私、その番組、見逃してしまって・・・。
美人さんですよ。栄観住職が一目惚れして連れてきたに違いないと思います。
>
> 今回の旅、ゆうこママさんのリクエストもスゴイですが、それに応えるrokoさんもスゴイ!
> また、続きを楽しみにしてます。
⇒仏像のことになると、我を忘れて超わがままになってしまいます。困ったものです。rokoさんは、そんな私をど〜んと受け入れてくださって、感謝のしようがありません。
-
- はなかみno王子さん 2013/06/04 22:01:30
- 仏像ファンにとって、滋賀県は、奈良県と並ぶ聖地といってよい。
- ゆうママさま
まさにそのとおりです。。。
近江には貴重な歴史遺産がたくさんありますし、それを支えてくださる人たちがいらっしゃいます。
おうじ
- ゆうこママさん からの返信 2013/06/05 19:54:39
- RE: 仏像ファンにとって、滋賀県は、奈良県と並ぶ聖地といってよい。
- おうじさま、こんばんは、ようこそお越しくださいました。
>
> まさにそのとおりです。。。
> 近江には貴重な歴史遺産がたくさんありますし、それを支えてくださる人たちがいらっしゃいます。
>
⇒仰るとおりですね。
貴重な歴史遺産を守ってきてくださった人たち、そして、今も支えてくださる人たちに、ただただ感謝です。
観光客の私は、「まあ綺麗」と、美味しいところだけいただけるのですから、申し訳ないです。
-
- morino296さん 2013/06/04 21:36:18
- 凄いリクエスト
- ゆうこママさん
こんばんは。
湖北の観音巡り、良いですね。
これだけ回るのは車がないとなかなか難しいと思いますが、
rokoさんに凄いリクエストをされたものですね。
私もご一緒していただいたことがありますが
rokoさんでなければ叶いませんね。
湖北は観音の里、地元の皆さんが素晴らしいと思います。
また、行きたくなってきました。
morino296
- ゆうこママさん からの返信 2013/06/05 19:50:47
- RE: 凄いリクエスト
- こんばんは、いつもありがとうございます。
>
> これだけ回るのは車がないとなかなか難しいと思いますが、
> rokoさんに凄いリクエストをされたものですね。
⇒はい、ずうずうしくもいろいろとお願いをしてしまいました。
>
> 私もご一緒していただいたことがありますが
> rokoさんでなければ叶いませんね。
⇒仰るとおりです。rokoでなければ、です。
ご一緒しながら、296さんのことも話題になっていたのですよ。
>
> 湖北は観音の里、地元の皆さんが素晴らしいと思います。
> また、行きたくなってきました。
⇒地元の方の観音さまへの愛情の深さに感動します。
帰ってきたばかりなのに、また行きたい私です。
morino296さんともご一緒できる機会が来ることを願っています。
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