2013/05/03 - 2013/05/05
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harihariさん
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GW真っ盛り。
大阪から東京を経由して、はるばる山形へ。
二日目は、山形市内の近代建築を中心に、名建築を巡ってみました。
宿泊は、昭和天皇や文人墨客も泊まったニュー村尾浪漫館。
名建築三昧の2泊3日山形の旅、2日目です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
-
2日目。
ホテルを出て、山形駅近くの駐車場まではレンタカーで。 -
観光協会で無料のレンタサイクルを借りて、市内の名建築を巡ります。
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山形カトリック教会。
1926年(昭和元年)建築。 -
隣接する司祭館も同年代の建物だと思われるのですが、こちらは瓦屋根と下見板張りという和洋折衷が特徴。
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山形市立第一小学校旧校舎。
現在は山形まなび館として、観光・体験学習・カフェなどの多目的施設となっています。 -
1927年(昭和2年)建築。
国の登録有形文化財。 -
戦前の学校建築は、細かい部分のデザインが秀逸です。
学校というものは、勉強をするための場所。
しかし、学び舎だからこそ、毎日通っていても飽きない、そして生涯誇りに思えるような建築でなければならないと思う。 -
コストを削ろうとすると、全ての学校がデザインなんて何もない、ただの四角い建物です。
だから今の学校は、すぐに飽きられてしまうし、忘れられてしまうのか。 -
山形聖ペテロ教会。
1910年(明治43年)建築。
国の登録有形文化財。 -
設計はJ.M.ガーディナー。
尖塔アーチ型の窓がとてもかわいい。 -
山形城址公園。
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山形市郷土資料館。
旧済生館。国指定の重要文化財。
1878年(明治11年)に、県立病院として建築。 -
初代山形県令、元薩摩藩士・三島通庸の「山形の近代化を図る」という構想のもと、山形の宮大工と300人の職人によって、僅か7ヶ月で完成。
正面の塔は三層構造で、二階と三階にそれぞれバルコニーもあります。
洋風のデザインを、日本の伝統的工法で仕上げた擬洋風建築。 -
山形を訪れてみたかった理由の一つが、この建物を見たかったから。
明治になってまだ間もない頃、洋館をまともに見たことのない大工の棟梁が、洋館を作るようにとの要求に対して出した答えがこれ。
実に面白い。 -
塔屋の内部にも登れます。
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2階以上へ続く螺旋階段。
外から見ただけでは分からなかったけど、中はこんな風になっていたのか、と感動。
登れないのが残念。 -
済生館の命名は、右大臣三条実美。
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絶妙の曲線を描く階段の手すり。
こういうのを見るとワクワクする。 -
中庭を取り囲む回廊。
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1階の正面玄関は八角形のポーチ。2階の部屋は正十六角形。
日本庭園の中庭を囲む回廊は十四角形。回廊に沿って台形の旧病室が8室。
すぐに理解するのが困難な、複雑な構造。 -
かつて、山形城の天守閣がそびえていた場所。
素晴らしい城址とは、そこにお城があったことに思い巡らせることのできる空間があることだと思う。 -
吉池医院。
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大正元年(1912年)建築。
現役の病院だというのが素晴らしい。 -
側面から見ると、まるで銀行建築のような迫力。
設計は中條精一郎(小笠原伯爵邸、慶應義塾大学図書館などを設計)。 -
1921年(大正10年)建築の西村写真館。
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洒脱なデザインの軒下のバージボード。
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市島銃砲火薬店。
1927年(昭和2年)に建築の登録有形文化財。
店舗としては、山形市内最初のコンクリート建築。 -
シネマ旭。
1950年(昭和30年)に建築。
明治時代の芝居小屋・旭座を前身に、1917年(大正6年)からは映画館・旭座として山形市民に親しまれてきましたが、2007年に惜しまれながら閉館。 -
七日町二郵便局。
1925年(大正14年)建築。
建築当初は丁子屋洋品店でしたが、昭和47年からは郵便局として使用しれています。 -
千歳館。
1915年(大正4年)に建てられた木造洋館の料亭。 -
店内の見学も兼ねて、ここで昼ごはんを食べようかと考えていたのですが、連休中ということで、すでに予約で満席。
残念ですが、また次の機会にします。 -
千歳館のすぐ近く、染太という鰻屋で昼ごはんを食べることにしました。
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久しぶりの鰻。
1匹まるごと、お重でいただきます。
たぶん、蒸さずに焼いているので、肉厚で弾力のある美味しい鰻でした。 -
建築めぐり午後の部開始。
日本基督教団 山形六日町教会。
1914年(大正3年)建築。 -
旧山形県庁舎。
1916年(大正5年)に竣工。
国の重要文化財に指定。 -
イギリス・ルネサンス様式を基調とした煉瓦造り3階建て。
正面、ポーティコには柱飾りをあしらった丸柱を並べて、2階部分はバルコニーとなっています。 -
イオニア式のオーダー。
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正面階段。
天井の漆喰は復元ですが、ステンドグラスは当時のものです。 -
とても豪華な手すりのデザイン。
細部まで観察したくなります。 -
正庁、いわゆる会議室。
重要な会議等に使用された部屋なので、特に豪華に作られています。 -
床は見事なまでの組み木細工。
この洋館には多くの部屋がありますが、ほとんどの部屋が異なるデザインの組み木細工です。 -
壁に飾られた絵は、日本近代絵画の創始者、高橋由一の「山形市街図」。
初代県令三島通庸に依頼されて、県庁前の通りを描いたものです。
この絵はレプリカですが、以前に、京都国立近代美術館の「近代洋画の開拓者 高橋由一」展で本物を見ていたので、ちょっぴり嬉しくなります。 -
2階のバルコニー。
1階ポーティコの上部にあたる場所。
赤と黄色の市松模様は、当時のままを復元。 -
バルコニーから見上げた時計塔。
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高橋由一が油絵に残した景色。
東北4大祭りのひとつ、花笠祭りが行われるのもこの道沿いです。 -
貴賓室。
皇族や国の高官などが来県した際に、控え室として使用された部屋。 -
当時の写真や資料から、家具やシャンデリアを復元。
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中庭を見下ろす窓枠には、長閑な春の木漏れ日。
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旧山形県会議事堂。
国の重要文化財。 -
議場。
僕たちがよく知る議場のように階段席にはなっておらず、平坦であるために、その当時から議場として使っていないときは、演奏会や講演会などに使用されていたようです。 -
議長席&演台。
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階段のデザインが何故かハート型。
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中庭。
青い空、赤い煉瓦。広々とした空間に、絵を描いている人以外誰もいません。
旅先の、のんびりしたひととき。 -
時計塔。
どこからでも時間が見られるようになっていたのを発見。 -
山形県立教育資料館(旧山形師範学校本館)。
1901年(明治34年)に建築。
国指定の重要文化財です。 -
旧守衛室。
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中央に塔屋とポーティコを配したシンメトリーなデザイン。
ルネサンス様式を基調とした、木造瓦葺2階建て。 -
軒先のバージボード、柱上下の飾りなど玄関周りの意匠はかなり凝ったものになっています。
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丸型のドーマー窓や半円形の破風、その下の縦長の上げ下げ窓あたりのデザインが、この建物を上品な印象に感じさせています。
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ポーティコ上部は格天井。
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100年以上前の学生達が、この窓辺にもたれて何を話したか。
そんな想像が自然と湧き上がる、それが自分的歴史建造物の楽しみ方。 -
一段一段の幅が極端に短いので、現代人には非常に上がりづらい。
明治の人にはちょうどよかったのかな? -
2階の廊下。
旧済生館、旧県庁舎と見て回りましたが、どちらも観光客がいっぱいだったのですが、ここは誰もいなくて僕たちの独り占め。 -
床板が面白くて、一枚一枚わずかに丸みを帯びて湾曲したものを斜めに張り合わせています。
歩くと足の裏が凹凸を感じるくらい。 -
ちょうど中央にあたる教室入り口には、半円の飾り窓。
明治から戦前までの学び舎には、どこか凛とした気高さがあったんだと感じました。 -
歪みのある古い手漉きの窓ガラス。
その向こうには、県立北高等学校。
ゴールデンウィーク中にもかかわらず、部活の生徒達が賑やかに走り回っています。 -
昭和初期の小学校の授業風景。
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旧山形師範学校講堂。
校舎とほぼ同時期の建築ですが、修復がされてない分、こちらの方がより歴史を感じます。
是非、修復をして高校の卒業式とかに使ってもらいたいな。 -
山形市のマンホールは、かつて北前舟で京の都に運ばれて、山形の繁栄を支え続けた紅花のデザイン。
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お土産に男山酒造でお酒でも…と思いましたが、生憎閉まっていたようです。
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文政4年創業の乃し梅本舗「佐藤屋」。
お土産に買って帰りました。 -
17時ごろに帰宿。
この日は離れの部屋に移らせてもらいました。
ここから先は、離れの宿泊客以外は立ち入れない場所です。 -
離れにつながる玄関を入ると、もう他とは全然違う空間。
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昭和初期に建てられたとは思えない美しさ。
手入れのよさもさることながら、材質の良さも特筆すべきこと。 -
部屋にも入っていないのに、廊下を歩くだけでテンションは上がりまくり。
2つに分かれた廊下の右を行くと... -
突き当たりが、今晩の僕たちの部屋。
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<観月>かんげつ。
期待しつつ扉を開けると... -
中の世界に思わず絶句してしまう。
欄間、襖絵、障子... -
床柱、違い棚、書院窓...
本物の贅というものがどんなものか、初めて味わうことになりそうです。 -
楓と梅花の襖絵。
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秋の夜、すすき原に浮かぶ下弦の月。
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驚異的な障子の組細工。
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今まで数々の部屋に泊まりましたが、ここまでの意匠は初めてかも。
幾何学模様の美しさが際立っています。 -
鶴が舞う欄間に、松林の襖絵。
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わざわざ覗き込まないと見えない、床の間の天井にまで。
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二重竿縁の格天井。
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さらに、床の間付きの部屋がもう一間。
緑色の壁で仕上げています。 -
違い棚の天袋。
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違い棚の地袋。
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お手洗いにまで、もの凄い意匠が施されています。
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部屋に配された年代物の水屋箪笥。
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職人の手仕事で作られたものでしょうが、見ていて惚れ惚れするような細工です。
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お風呂のあとは、この日も紅花庵で夕食。
昨日とは違う部屋、「不老」の間です。 -
箪笥には瓢箪とサイコロの浮き彫り。
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障子には、これも他の部屋では見たことのないデザイン。
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天井一面に広がる大きな瓢箪。
内側が網代模様になっています。 -
まずは、梅の食前酒から。
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先付は山菜の籠盛り。
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こごみと独活を蕗味噌で。
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ぜんまい。
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こしあぶらのお浸し。
旬の山菜は、程よく苦味が効いて最高の滋味。 -
烏賊の黄金和え。
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つぶ貝の煮付け。
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筍と海老。
白身魚を下に敷いた蒸し物。 -
お造り。
甘エビと鯛。 -
お造り。
サヨリ、烏賊、鮪、雲丹、銀むつ。 -
米沢牛の陶板焼き。
とにかく肉が美味しくて... -
銀むつと鯨ベーコンの握り寿司。
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安永年間創業、後藤康太郎酒造の羽陽錦爛。
キリっと冷やして。 -
金目鯛の煮付け。
意外にもあっさりした味付け。 -
サーモンのマリネ。
昨日のバーニャカウダもそうだったけど、一品だけ洋風のものを取り入れています。 -
鮑の磯焼き。
柔らかくて、旨みがたっぷり。 -
筍のお味噌汁。
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山形名産はえぬき。
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お漬物。
赤かぶ、胡瓜、いぶりがっこ。 -
果物とケーキ。
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昭和7年に建築の木造4階建て「紅花庵」。
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夜の離れ廊下。
昼間の気品ある雰囲気とは違って、どこか妖しげな佇まい。 -
電気を点けたり消したり。襖を開けたり閉めたり。
部屋の明かりを調節しながら、いろんな角度から写真を撮りまくります。
昼ではできない、夜だけの楽しみ方。 -
庭の池の水面がゆらゆら揺れるたびに、ガラスに映る光も幻想的に揺らめいて。
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モチーフは雪の結晶か、はたまた花びらか。
じっと見つめていると、模様の中に引き込まれそうな気がします。 -
「こむ(ん)な夜か 又も有(あろ)うか 月に雁」
歌川広重の「月に雁」を思い起こさせる、落雁。 -
松林の木の影に隠れる大きな三日月。
「観月」の間なので、いたるところでお月見ができます。
たくさんの月に囲まれながら、2日目の夜は終了。
「山形名建築めぐり〜ニュー村尾浪漫館に泊まる 3/3」につづく
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この旅行記へのコメント (2)
-
- rinnmamaさん 2013/06/10 11:10:02
- 感服いたしました
- harihari様、こんにちは
はじめまして、本日のお勧めブログから、訪問させて頂きました。
昔の建物が大好きなので、このブログには感服致しました。
久しぶりにいいな〜と思うブログでした。
この旅館は贅沢の極みですね。
今や、このような事ができる職人もいないでしょうし、金額的にも
無理でしょうね。本当に後世に残してほしい所です。
集客のために新しくなっていく旅館の中、このように守られている事は
素晴らしいですね。
最近は海外に行っていますが、最終的には日本めぐりがしたいと
思っています。ただ、この旅館に関しては、早く行かないといけない
気がしています。無くなりはしないか心配で。
名旅館めぐりとは本当に贅沢な旅です。
これからも、皆様に素晴らしい旅館を見せて頂きたくお願い致します。
有難うございました。 rinnmama
- harihariさん からの返信 2013/07/11 00:41:30
- rinnmamaさん、返事遅くなりました。
- コメント、ありがとうございます。
僕と同じ、昔の建物好きのrinnmamaさんに気に入っていただけたことが、何より嬉しいです。
ニュー村尾浪漫館ですが、実際は、写真より数倍も素敵な部屋なので、是非機会があれば行ってみてください。
僕は日本旅行専門なので、これからも国内の素敵な旅館や素敵な建物を、できる限り見て回りたいと思っています。
rinnmamaさんのブログも、これからじくりと楽しませていただきます。
では。
harihari
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