2008/05/20 - 2008/06/02
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mozartianさん
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オスロから北極圏にあるロシアとの国境の町キルケネスに入り、そこから定期郵便船でバレンツ海を現地ツアーに参加しながら南下してベルゲン近くのモーロイで下船し、後半は幾つもの船やバスを乗り継いでノルウエー中南部を巡りました。
フィヨルドで代表されるノルウエーの自然を堪能し、その背後にあるナチに蹂躙された歴史なども垣間見る旅でした。
その19はその番外篇です。この旅行の資料・感想などをまとめました。
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ノルウエー旅行の総括
帰国後、この旅行の感想を規定の500字にまとめて全国紙の読者投書欄に投稿しましたがボツになりました。
その全文をここでご紹介してこの旅行の総括とします。
《国旗はためく幸せの国》
ノルウエーの極北地方を2週間旅行してきました。日本から北海道を除いた程度の国土に五百万に満たない人が暮す国、そこには厳しくも素晴らしい自然と歴史が待っていました。先住民族サミ族、古代からバイキング時代、キリスト教時代へと続く古い歴史の片鱗を垣間見、二次大戦の末期にこの地方の殆どの町がナチの手で徹底的に破壊し尽くされたことも知りました。
この国の消費税は25%、おそらく所得税はもっと高いでしょう。物価は日本の2〜5倍、旅行者が行きやすい国ではありません。豪華な住いも見られず、食生活も質素でしたが、人口の少ない北極圏の島々も海底トンネルや橋で結ばれ一日数便のバスが確保されていました。67歳以上は旅行者も含めて公共交通機関が全て半額、豊富な石油資源に支えられている面はあるのでしょうが、教育、医療は無料、老後の心配もないそうです。高負担にもかかわらずそこに暮す人々は心優しく幸せそうでした。
そして、そこここに国旗がはためいているのが印象的でした。クラスター爆弾廃絶に取り組むこの小国政府の姿勢も重なってきます。国を愛する心は教育や押し付けで育つものではないことを改めて感じさせてくれた旅でした。 -
ノルウエー旅行情報(1)
素晴らしい個人旅行者向けの日本語情報を現地で見つけた。
南部のフィヨルド地区のものだが124ページもある充実した内容。
日本語訳に多少の難はあるがこれを見たらノルウエーに行ってみたいと思う日本人が増えそうだ。ただ、旅行計画に活かせるよう事前に手に入るのだろうか。
私はVikの小さな案内所で見つけたが日本で手に入らなければ余り意味がない。個別資料請求書まで付いている。
あと中央部と北部の2冊があれば文句なしである。
個人旅行者を嫌う旅行会社に置くのは難しいだろうが考えるべき問題だろう。
私が入手したのは2008年版だが、その後も発行されているのだろうか? -
ノルウエー旅行情報(2)
バス
1.便利なダイヤ
この地方のバスやフェリーは運転本数は少ないが、うまく機能的にに接続していて大抵のところへ効率的に行くことができて便利である。
この接続が検索できるのだが情報が間違っていることがあるから要注意である。検索で表示されたガイランゲルのフェリーは6月からの運転で乗船することができなかった。ついでながらこの検索はノルウエー語独特の文字を正確に入力しないと使用できないのでこれも注意が必要である。
2.バス停の名前
ノルウエーではターミナルを除いてバス停に名前が書いてあるのを見たことがない。別系統との乗換地点に当たる重要なバス停にもバスの絵の標識があるだけで名前がないのである。降りる停留所は運転手に教えてくれるよう言っておく必要がある。 -
ノルウエー旅行情報(3)
情報が少なくて目的地の位置が分からない
1.トロルフィヨルドの位置
小さいが有名なフィヨルドであるのに公の資料からはその位置が分からなかった。出発直前に偶然外国人のブログから小さな地図を見つけて判明 -
ノルウエー旅行情報(4)
情報が少なくて目的地の位置が分からない
2.寄港地Torvikの位置
船の寄港地なのにその位置が分からなかった。船会社の小さな地図では特定が難しく、推定していた位置は違っていた。
分かったのは船内の売店で売っていたこの船に関する分厚い歴史書を立ち読みして。Torvikは社内の呼び名で町の名はHaeroyであると書かれているのを発見して謎が解けた。
しかし帰国後この地名も見付からず、結局更に調べてHeroyに行き着いた。 -
ノルウエー旅行情報(5)
情報が少なくて目的地の位置が分からない
3.Sor-Varanger Museumの位置
小さな町Kirkenesの有名な博物館なのに、歩いても遠くないことは分かるが位置が特定できなかった。 -
沿岸急行船について(1)
船会社は世界一美しい船旅と売り込んでいる。何が美しいと思うかは旅行者の主観であるから決め付けはできないが、フィヨルドを中心にしたノルウエーの多様な自然と歴史を船上と陸上から旅行者の関心事に合せて概観することのできる世界でも数少ない航路であることは間違いない思われる。
ただ、船の運航には120年の歴史があるようだが、観光面で人気が出てきてこれへの対応を整備し始めたのは比較的最近であるためか、受け入れ態勢面では幾分問題もあるように思われる。
以下に幾つか感じたことなどを挙げておく(但し、2008年当時のものです) -
沿岸急行船について(2)
《食事料金体系の不明確さ》
この船のシステムでは観光船としての利用である「ラウンドトリップ」には全ての食事代金が含まれているが、区間乗船客は食事を事前にまたは乗船後に申し込むことになっている。(カフェテリアを利用してもよい)
一方オプショナルツアーの中には食事付きのものもある。常識的にはツアーに参加して船の食事を摂らない場合には代金を払い戻すか、ツアー代金を割り引くべきであるがそれが行われていないのである。
私が食事付の「アトランティックロードツアー」に参加した際、
食事に余り手を付けずに空腹だったので帰着後食事代を払ってあったレストランへ行って食べようとしたらお前の食事はないといって食べさせてもらえなかった。
納得できず帰国後代理店に苦情を申し入れ代金の払い戻しを受けた。
食事代金の内訳が明確でない「ラウンドトリップ」の船客も2重取りになっているので改善が必要であろう。多数を占める欧米の利用客は些細なことで余り気にしないのだろうか。 -
沿岸急行船について(3)
《接客態度》
従業員の接客態度はイマイチ、教育不十分、
カフェテリアと売店の間の段差で老婦人がつまずいて倒れ暫く起き上がれなかった。起き上がったあとも呆然としていた。高齢の利用者が多い船で段差があるのも問題だが、直ぐそばにいる従業員は声を掛けるだけで手を貸すでもない。
家族や同伴者に連絡すべきだろうがそれもしようとしない。これで緊急時に対応できるのだろうか。全般的に接客態度はあまり良いとはいえない。豪華船クルーズではないのだからそこまで期待するのは無理なのだろうか。 -
沿岸急行船について(4)
《経済的利用法》
ノルウエーでは67歳以上は公共交通機関は半額に割り引かれる。但し、観光目的だけで運航される交通機関や観光目的と看做される利用には適用されない。このため、終点のベルゲンまでの乗船では割引がないが、2つ手前のモーロイで降りたために私は当時のレートで9万円ほどの割引の適用を受けることができた、これは大きい。 -
オーロラツアーについて(写真は借用)
乗船中に参加した陸上ツアー4つのうち2つのツアーの別の添乗ガイドがバスの中で、日本人のオーロラ観光を皮肉っていた。彼等にとってはオフシーズンにオーロラを見にやってくる日本人は有難い筈だが、やはり大挙してやってくる日本人は奇異に見えて仲間内では話題になっているらしい。何を見ようと批判される筋はないのだが、現地では一種の軽蔑と好奇の目で見られていることは知っておいたほうが良いように思う。 -
画一的な旅行社の北欧ツアー
計画に当って、旅行社の北欧ツアーを調べてみたら、殆どが共通したワンパターンであることに気付いた。
イ.首都コペンハーゲン、ストックホルム、オスロ、ヘルシンキの内3箇所程度に宿泊する
ロ.シリアライン又はDFDSに乗船し一泊する
ハ.フロム鉄道に乗ってネーロイフィヨルド観光船に乗る。
ニ.宿泊はVoss周辺またはBergenに1泊
日数の長いツアーでたまにKviknes Hotelに泊まったり、ガイランゲルまで足を延ばすものがある。
このあたりに人気があるのだろうし、正味5,6日ではこの程度になるのかも知れないがもう少し中身のある個性的なツアーを提案できないものかと思う。 -
日本人ツアーと添乗員(1)
《船上で》
この時期一日2便のネーロイフィヨルド観光船は8割がた日本人客であったが、船が離岸すると餌をねだってやってくる「かもめ」に彼等がデッキで一斉に餌を与えだした。
もう風景を楽しむどころではない。少ない外国人もあきれて顔をしかめている。私の隣に居た中国人も真似をして大声で喚きながら餌をやりだした。たまりかねて少し声を荒げて餌をやるなと言ってしまった。
日本人は数は減ったが未だやっている人がいる。中国人に注意した手前同胞にも注意しないわけにはいかないと思い、そばへ行って丁重に余計なお世話かも知れないが外国人も顔をしかめているし止めた方がいいですよと注意した。止めてはくれたが怖い顔で睨まれてしまった。
添乗員は全員船室の中で休んでいてデッキには出ていなかったが様子を知らないわけはないだろう。ツアー会社も客に“野生動物に餌をやらない”という程度のマナー教育はしてもらいたいものだ。
写真はガイランゲルフィヨルドだが、日本人がいないためか餌をやる者はいなかった。 -
日本人ツアーと添乗員(2)
《ガイランゲルホテルのロビーで》
一人の日本人客がそこにあった地図を眺めて自分の居るところを探しているがどこに居るのか分からないらしい、これから行くところも分からないと言っている。
お節介かも知れないが教えてあげるとこんなところまで来ているのかと感心している。そこえ男の添乗員が出てきて余計なことをするなとばかりに睨まれてしまった。興味のない客もいるかも知れないが、旅行会社は自分の客にいまどこにいるのか位は教えて欲しいものだ。この旅の途中何人かの添乗員と一言二言口を交わしたが、一様に敵意のようなものを向けてくるのはどうしてだろうかと思う。彼らはどうも個人旅行者が嫌いらしい。
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この旅行記へのコメント (6)
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- mozartianさん 2018/03/25 12:53:10
- フッテルーテンについて
- フッテルーテンの時刻等はHPで調べることができますが、慣れていないようでしたら日本代理店のツムラーレコーポレーションに問い合わせるのが手っ取り早いと思います。
ガドヴァンゲンンの滝は調べても出てこないと思いますが、国道のバス停あたりから眺めるのがベストかと思います。
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- sottoさん 2018/03/25 12:21:41
- 沿岸急行船
- 船はいいですね、景色がいいと思います。
時刻や値段も知りたいです。
フィッティルーテンのことでしょうか。
ガドヴェンゲンの滝も調べていきます。
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- sottoさん 2018/03/25 12:19:28
- ガイランゲル行き船
- 船はいいですね
時刻や、値段を調べるにはどうしたらいいですか。
フィッティルーテンのことでしょうか。
ガドヴェンゲンの滝も下調べしていきます。
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- sottoさん 2018/03/25 12:17:51
- 沿岸を行く船はフィッティルーテンのことですか
- ガイランゲル行きの船は、どこのサイトから見たり予約したりできますか。
時刻や値段も知りたいです。
フィッティルーテンのことでしょうか.
ガドヴァンゲンの滝も調べてみます。
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- sottoさん 2018/03/24 20:02:36
- 質問に答えていただいてありがとうございます。
- 10年前に、すでに乗り物の割引がきいた年齢とは。
私は、何度も旅行に行っているので、カメラも持っていかないし、携帯でも映しませんが、滝とか崖、山が好きなので、うつしたい場面満載です。
ただ、目にも手にも足にも障害があるので、自分の目でみるだけでせいいっぱいです。
でも、思わずため息がでてしまう写真の数々、楽しみです。
船から鳥に餌をやることは、今でも喜んで行われているらしいです。
誰かのブログに、嬉しそうに書いてありました。文化の違いだけでは済まされないものがあります。
地図も記載違いがある時期に、ここまで旅をしたらすばらしいです。
ずいぶん、北へも行かれたのですね。
私は、行きは、オスロに昼頃入り、市内見学をして、そこから翌日、ベルゲン行きの列車にのります。ベルゲンまで途中2泊していくプランを立てています。
スタルハイムと、ツヴィンデの滝あたりで宿泊する予約を入れてあります。
その後、ベルゲンのユースに1泊して、飛行機でオーレンスに行き、ガイランゲルでさらに3泊して、帰りは、オンダルネスで1泊して、鉄道を乗り継いでオスロに帰ってきます。そこでウィーン乗り継ぎで、日本です。
私は、滝マニアなので、滝のところで、ボーっと3日くらい過ごしたいです。
1泊は、展望台のそばのホテルに泊まります。
帰りのルートは、帰るつもりもないですが、行きが、ソグネフィヨルドから、氷河を見てガイランゲルに入る、簡単なルートがあるかどうか知りません。
ベルゲンでは、やはり山に登って、グリーグの家に行きたいですし、魚市場で食べてみたいです。
荷物は、小さい機内持ち込み用のスーツケースの上に、ナイロンのバッグをつけていこうかと考えていますが、私は10日くらいのヨーロッパなら、おととしまではスーツケースなしで、荷物を手にもって移動していたので、小さく軽くまとめて5日くらいは移動できます、
なので、オスロからダウンジャケットを腰に巻いて、ナイロンのバッグを着替えだけにして、疲れたときにクッション代わりにしてもっていこうと思います。
スーツケースは、オスロからガイランゲルまで送ろうと思います。
今回、17日の予定で、先に、ウィーン経由でクロアチアのプリトヴィッツェに飛んでそこをピンポイントで4~6日かけて回ってから、フィヨルドを目指します。
陸路で、ソグネから氷河を見て、ガイランゲルに入れればいいのですが、労力もお金もかかりそうなので、突然決めたことなので、調べる時間もあまりなく聞きまくっています。
良い、旅行記ありがとうございます。
- mozartianさん からの返信 2018/03/25 08:11:50
- Re: 質問に答えていただいてありがとうございます。
- 障害をお持ちの様子なのに、それにめげることなく、カメラに頼らず脳裏に刻み付ける旅らしい旅をなさっているスタイルに敬意を表します。私は滝に特別の興味があるわけではありませんが、英国の湖水地方やあなたがこれから行かれるノルウエーのネーロイフィヨルド出入口ガドヴァンゲン周辺などの高いところから流れ落ちる無数の無名の滝には心打たれます。
もう大方のコースは決まっているのでしょうが、私の旅行当時の情報に基づいて感想を言えば、一点だけ私ならこうするというおすすめの案があります。それはベルゲンからガイランゲルまで沿岸急行船を区間利用することです。この船の「北行きだけが夏の間だけ」ガイランゲルに寄りますので乗り換えなしで行けて便利です。ガイランゲルの前の寄港地はオーレスンですのでここで降りることもできます。(但し10年前と変わっていなければ)
ご参考になるかどうか分かりませんがお知らせしておきます。良い旅を!
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