秩父の芝桜と長瀞ライン下り

2013/05/03 - 2013/05/03

特に予定のない今年のGW。後半の４連休の初日にちょっとだけ早起きして秩父の芝桜を見に行きました。
この時期は当日では特急に乗れないため3日前に予約を入れようとしたらすでに満席。
やむ無く急行と普通電車を乗り継いて、２時間ほどかけて西武線の横瀬までいって畑の中の農道を抜けて羊山公園に。
でも、一面ピンクのカーペットのはずの芝桜は、満開ではあるものの、まばらにスカスカな状態。
いきなりがっかり、早々と羊山公園をあとにして次に向かったのは秩父神社。
秩父の古い町並み散策のあとに、最後に向かったのは小学校の遠足以来の長瀞。
ライン下りの船に乗ったものの、水が少なくて駅のポスターにあったラフティングのような急流下りを楽しむことはできず、かなり消化不良な秩父の散策となってしまいました。

エリア 秩父(埼玉)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

自宅を7時前に出て2時間ほどでようやく横瀬に到着。
秩父はやっぱり遠かった。
畑の中を歩くこと15分ほどで羊山公園に到着。

この写真で見る限りは一面ピンクの濃淡の絨毯に見えるのですが・・・

意外と隙間だらけ

数年前に来た時よりも密度がまばらな感じ

アップしてみるとそう感じませんが・・・

武甲山をバックの芝桜はこんな感じでスカスカ

芝桜は早々に切り上げ羊の牧場に

羊山というくらいなので、数は少ないもののちゃんと羊がいます。

埼玉B級グルメグランプリ受賞のみそポテトと生ビールで休憩

秩父の楽しみ方の一つに古い町並み散策があります。
秩父神社への商店街には古い建物が立ち並ぶ一角があります。おちらはお医者さんの建物

昭和5年に建てられた安田屋（お肉屋さん）

こちらは小池タバコ店
昭和初期の建築で、窓の縁取りや壁面装飾に昭和初期の特徴を残しています。

旧大月旅館別館は大正15年の建築で、現在は喫茶店になっています。
看板建築の建物は交差点に面した部分を角切りして入口を設け竹をモチーフにした柱型を設け、コーニスの下はリボンを模した帯風の飾りで装飾しています。

カフェパリー（食堂）昭和初期の建築です。
カフェと呼ぶにはちょっとおこがましいような食堂ですが、通りに面して側壁面を高く立上げ、片流れの鉄板葺屋根を架け、小屋裏窓を設けて正面3階建にみせています。
モルタル塗の外壁の上部にコーニスを廻し、窓上には装飾をつけています。

秩父夜祭で有名な秩父神社は秩父地方の総鎮守

藤の花異満開です。

社殿は徳川家康による造営で、本殿・幣殿・拝殿が1つにまとめられた権現造。
見所は壁に飾られた彫り物

こちらの「つなぎの龍」は左甚五郎の作

こちらは「お元気猿」

そしてこちらは「北辰の梟」

祭日ということもあってか、神楽殿では選択無形民俗文化財に指定されている秩父神社神楽が行われていました。

古くからそばの産地だった秩父。当然ランチはそば。
観光案内所でもらった蕎麦食べ歩きマップから選んだお店はこちら武蔵屋。11時から開店のお店はすでに行列ができていました。

かみさんが並んでいるあいだに付近の街並み散策。

こちらは江戸の後期に建てられた武甲酒造・柳田総本店

秩父は名水の里、美味しい水のある所には、 銘酒あり。

江戸中期・宝暦三年創業の造り酒屋。
予約をすれば酒蔵見学もできるそうです。

造っているのは秩父の銘酒「武甲正宗」。

町並み散策を終え　35分ほど待ってようやく席についてまずはビール。

注文したのは天せいろ　これで１４７０円。

嫁さんが頼んだのはお店のおすすめのかやくご飯に山菜ととろろの２種類のそばのセット、こちらも１４７０円。
並んだ割にはごく普通の蕎麦でした。

秩父鉄道の線路際にあるこのお店。そばを食べていると、店主の「まもなくSLが通過します」の声に反応しカメラを持って線路に。

秩父鉄道では、都心から一番近い蒸気機関車として秩父路のＳＬ「パレオエクスプレス」が走っています。

このＣ58形は 「さいたま博覧会」開催にともない復活したそうで、一日１本三峰口から熊谷までを片道２時間４０分かけて往復しているそうです。

お腹が満足したところで、秩父鉄道で長瀞へと向かいました。

長瀞は小学校の遠足以来45年ぶり

せっかくなので長瀞ライン下りの船に乗ろうと岩畳の乗り場に行くとここも行列。
20分ほど待つあいだに周辺の花を見ることに

岩畳の周辺の藤の花、ちょうど見ごろ

でも、咲いているのは藤色のこの一種類だけでした。

すぐ隣に咲いていたこの白い花はなんでしょうか。

駅のポスターや観光案内に出てくる速い流れのライン下りをイメージしていたのですが、今の時期水が少ないようで、こんな感じでまったりとした水面

ラフティングやカヌーも楽しめるようですが、この状態ではあまり期待できないですよね。

長瀞ライン下りを運営しているのは秩父鉄道。

ライン下りは岩畳を中間点として、親鼻橋から岩畳までのAコースと岩畳から高砂橋までのBコース。AB通しのコースと3つあってそれぞれ1550円と2900円とちょっと高め。

事前にHPから割引券をダウンロードしていたため、1400円で乗船しましたが、それでも高い。

いずれのコースも約３キロ

Bコースはやっぱり見所は少ないようで単調な景色

先程来結構な数の船が川を下っていきましたが、ちょっと気になることが・・・

川下りなので当然一方通行

下った船は上流の親鼻橋までどうやって戻るのか・・・？
間もなく問題解決。クレーンで釣り上げてトラックで陸送していました。
ピストン輸送、毎日大変ですね。

終点の少し手前にあるカエル岩。
なんとなくカエルに似てますね。

マイクロバスで長瀞駅まで戻って、本当は宝登山神社に行きたかったのですが、かみさんは疲れて機嫌が悪くここで帰路につくことに。
長い時間電車に乗って来た割には、どこもイマイチでちょっと消化不良な一日になってしまいました。

この旅行記へのコメント （2）

• Pメテオラさん 2018/04/30 22:10:44

  いまいち感がとても良くでています

  作者さまの数年前の体験談を2018年になって拝読しました。秩父一帯の、いまいち感がとても良く表現されていて、読み応えありました。私もまったく同感です。観光振興を安易にやると、煮え切らないということがよく分かる、優れものの一文だと思います。どしどし、こういう体験談が増え、関係者に刺激を大いに与え、その成果が良い方に出ると、旅がますます楽しいものになるよう期待しつつ。

  ぬいぬいさん からの返信 2018/05/01 09:55:45

  RE: いまいち感がとても良くでています

  ありがとうございます。
  秩父の芝桜を始めた人の一人が、私の同僚の父親だったので何回か見に行ったのですが、このときは、満開の情報を聞いて、期待してかみさんを連れて行ったのに、あれっ　て感じでホントガッカリでした。
  以来、秩父の芝桜見に行ってません。