美しきノルウエーの船旅（その14：氷河とムンダル ）

2008/05/20 - 2008/06/02

オスロから北極圏にあるロシアとの国境の町キルケネスに入り、そこから定期郵便船でバレンツ海を現地ツアーに参加しながら南下してベルゲン近くのモーロイで下船し、後半は幾つもの船やバスを乗り継いでノルウエー中南部を巡りました。
フィヨルドで代表されるノルウエーの自然を堪能し、その背後にあるナチに蹂躙された歴史なども垣間見る旅でした。

その14は、ガイランゲルから路線バスを乗り継いでフィアランフィヨルドの最奥の小集落ムンダルにやってきました。ここからバスで氷河を眺めに行ったあとムンダルを散策します。

エリア その他の観光地(ノルウェー)

• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 徒歩 飛行機
• 航空会社: KLMオランダ航空 スカンジナビア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

シーズン中だけ、グレーシャーバス（氷河バス）というのが運転されている。名前の通り、ヨスタンデルブリーン氷河国立公園のボイアブリーン氷河の舌端とサフェルブリーン氷河の舌端、氷河博物館をバスで訪れるものである。一応観光バスであるが博物館の入場料は別なので移動の目的だけでも利用することができる。

最初にサフェルブリーン氷河の舌端に向かう

サフェルブリーン氷河の舌端

サフェルブリーン氷河の舌端

ボイアブリーン氷河の舌端

ボイアブリーン氷河の舌端

ボイアブリーン氷河の舌端の後退を示す絵葉書

ボイアブリーン氷河の休憩所、ノルウエー独特の屋根で外見は貧相だがなかなか立派

氷河博物館
雪･氷・氷河に関する知識を広める目的で１９８９年に設立されたもので、ヨスタデル氷河国立公園センターの役割も果たしているらしい。
ノルウエーの建築家Sverre Fehnの設計で多くの賞を得ているらしい。映画はIvo Caprinoというのだからこの博物館にかけるノルウエーの意気込みの程が分かる。

氷河博物館 入場料８５NOK

バスガイドが私が日本人と告げたらしく、私一人のために日本語の映画（というよりも体験マシーン）が始まった。これが半端ではない、日本人声優を使った完璧な日本作品なのである。地球の誕生から始まって百年後の地球環境を考える内容である。博物館の日本語パンフレットは学生アルバイトにでもやらせたらしい直訳調であった。
果たしてどの程度の日本人が訪れているのだろうか。

体験マシーンの締めくくり

ベルゲン大学の学生アルバイトというBoeは、残念ながらただ一人の乗客に背を向けてマイクで原稿を読むだけだった。

ホテルから望むムンダルの二十数軒の集落、他に休業中の小さなホテルとコンビに風の店一軒、案内所があるだけで後はブックタウン（古書店）である。１４軒が営業している。
1994年にトンネルが開通してバスが通るようになるまでは交通手段は船のみであった。

フィヨルド沿いに一本の道があるが端から端まで１０分もかからない
山側の眺めは氷河である

ホテルの隣の古い教会

Mundalは1996年に開設されたノルウエー唯一つのブックタウンである。
世界でも、フランスに３つあるだけで、あとは英国、ベルギー、オランダ、スイスに一箇所あるだけである。

ブックタウン

冬はどうしているか聞いたらインターネット通販でやっているそうだ。この日は一人の客も見かけなかったから普段もインターネットが主体なのかも知れない。

ブックタウン

ブックタウン

ブックタウン

ブックタウン

フェリー乗り場

フェリー乗り場から

ホテルは、Fj?・rland フィヨルドの奥に佇む１８０１年創業で今も同じ家族が経営する「ホテル・ムンダル(Hotel Mundal)」、客室はツイン２０、シングル１０で一つとして同じ部屋はなく、殆ど創業当時のままに維持されている。かなり年代は経って古くなっているが隠れ家的なホテルと言える。

夕食前、19時から希望者には経営者がワインを飲みながらこのホテルの歴史などを説明してくれる。参加は私と英国人夫婦のみ。

投稿するために確認したら、私が泊まった年の８月に売却されてオーナーが替わったようだ。ただ、朝食がビュッフェスタイルに変わったりしたが今も営業している。

ホテル・ムンダル

ホテル・ムンダル

ホテル・ムンダル

ホテル・ムンダルから

ホテル・ムンダル

ホテル・ムンダル

ホテル・ムンダル

ホテル・ムンダル

ホテル・ムンダル

給仕は経営者の若い娘さん。料理の写真を撮っていると報道関係者かと聞かれた