2012/09/16 - 2012/09/23
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けちゃたびたび(NaokoSaimi)さん
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9/21(金)。今日はエルミタージュのためにとってある一日です。エルミタージュ美術館は、冬宮、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、エルミタージュ劇場の5つからなる巨大な建物で、エリザヴェータ女帝の時代に冬の宮殿、冬宮の建設が始まり、次のエカテリーナ2世が1764年に西洋から購入した美術品を陳列するため小エルミタージュ、旧エルミタージュを建設、ニコライ1世の時に新エルミタージュが建設され、革命以後も美術館として使われて続けてきた。
収蔵美術品は300万点、展示室を全部歩くと20キロ以上と、とても見て回れる規模ではないことは皆さんご承知の通り。どこを見るか作戦をたてないといけません。
ロシアの美術館は写真撮り放題なので、ものすごく写真を撮ってしまいました。このアルバムは、宮殿としてのエルミタージュの豪華な部屋や装飾を中心にまとめてみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
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オープン10時半より前にエルミタージュの広場に面する入口にやってきました。青い空に淡いペパーミントグリーンと白の冬宮が眩しい。
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今日はじっくり過ごすと決めていたので、ホテルの朝食バイキングの食材でサンドイッチを作って持参。やる気満々です!
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中庭に入り列になってチケットを購入。
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まず私達を迎えてくれるのは、この豪華な階段。「大使の階段(ヨルダン階段)」は宮殿の正面階段。白の大理石に真っ赤な絨毯。ロシア貴族の気分を味わいながら2階にあがります。
冬宮は1837年の大火で大半が消失してしまい、その後ほぼ以前の姿に復元されたとのこと。 -
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とにかく広いので部屋のナンバーを確認しながら移動していきます。194室はピョートル大帝の間。ピョートル1世を記念した広間で小謁見の間として造られた。
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197室。1812年祖国戦争の画廊。クトゥーゾフ将軍を中心に、ナポレオン戦争に参加した300人の将軍たちの肖像画が飾られている。
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ナポレオンとジョセフィーヌの絵も。
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198室。聖ゲオロギー(大玉座)の間。歴代皇帝の謁見の間。
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282室アレクサンドルの間を、吹き降ろしになっている上の階から下を覗いています。
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289室。白の間。絵画ではなく、このような宮殿の部屋を見て回るだけで済ませる観光客もいるそうですが、確かに見ごたえがあります。
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304室。黄金の客間。グリフォンが足になっているテーブルの上には、カメオのコレクション。
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306室。ブドゥアール。
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189室。孔雀石の間。この部屋は建築当時から完全に保存されているもの。
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子供の頃、孔雀石の細工師のロシア物語を読んだことを思い出す。
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204室。パヴィリオンの間。この部屋は華やかで優しくて、とても気に入りました。ここにはエカテリーナ2世の愛人ポチョムキンが暮らしていたのだとか。両側が窓となっており、見事な模細工の床に光が降り注いでいる、明るい部屋で、とても彼を愛していたに違いない・・と思わせる部屋です。
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エルミタージュの誕生は、エカテリーナ2世がベルリンの実業家から1764年に255点の絵画を購入したことに始まります。当時のロシアは絵画を愛でる芸術センスや教養を持つ貴族は殆どおらず、エカテリーナ2世は同じ趣味を持つわずかな貴族の友人たちと、自分のコレクションを楽しむために「隠れ家」という意味をもつ「エルミタージュ」の建物を建てました。
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エカテリーナ2世はその後も1769年にザクセンの宰相からルーベンスを含む600点のコレクションを購入、1772年にフランスの財務長官からラファエロやレンブラントを含む名画を、1778年にはイギリス首相から、、と世界的コレクションを買い占め、膨大なコレクションを収集しました。
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その愛人ポチョムキンがエカテリーナに贈った巨大な孔雀の時計が飾られています。機械仕掛けの孔雀、鶏、ふくろう、リスからなる複雑な機械時計。ガラスが反射してよく撮れなかったのですが、ふくろうがとても可愛いい。
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明るい部屋の一角は、まるで庭の東屋のような作りに。
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エカテリーナ2世没後は、ナポレオンの侵攻で絵画が流出したり、芸術を解さない皇帝たちが自己流で不要とした絵画を売ってしまったりと、せっかくのコレクションが減った時期もあったそうです。
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214室。ダヴィンチの間。ここにはダ・ヴィンチの「ベヌアのマドンナ」「リッタのマドンナ」が飾られている。部屋自体も豪華で、結婚の記念写真を撮っているカップルも。
ダヴィンチの「リッタのマドンナ」がコレクションに加わったのは1864年、ロマノフ王朝末期の頃。流出はあったもののロマノフ王朝が倒れるまで、コレクションは増え続けていきました。 -
休憩中もエルミタージュの本を読む・・
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227室。ラファエロの回廊。エルミタージュの中で一番気に入った場所です。
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エカテリーナ2世がイタリアにあったラファエロの回廊をとても気に入り、そっくりそのまま作らせたもの。模写とは言え11年の歳月をかけて造られたもので、息を飲む美しさ。何度も行ったり来たりしてしまいました。
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天井は聖書の物語が描かれていますが、柱のデザインもとてもお洒落です。
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229室。ラファエロの間。ラファエロの「聖家族」「コネスタビレの聖母」が飾られています。
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革命後、エルミタージュは国立博物館となり、国有化してしまった個人所有のコレクションが加わったり、新たに原始文化や東洋美術などの収集も充実させていった。特に1948年には現在モスクワのプーシキン記念美術館にある、もともとはシチューキンとモロゾフという富豪が集めた印象派やマティス、ピカソのコレクションが2分されて、ここエルミタージュに幅の広い近代フランス絵画コーナーをもたらしている。
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冬宮の前の広場の中央にはアレクサンドルの円柱。
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正面にはアーチ型をした旧・参謀本部があります。
次のアルバムでエルミタージュの絵画コレクションを紹介します!
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