2013/03/01 - 2013/03/16
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shiqueさん
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初めてのラオス、当然ルアンパバーンも初めて。
世界遺産に登録された、コンビニすら無い古都。
「きっと私達の旅行スタイルにぴったりな街だろうなぁ」
と言う想いを持ってやって来た訳ですが、
予想通り、ぴったりハマりました。
決して騒がしすぎる事の無い、長閑な通り。
メコンの流れに、咲き乱れる様々な草花。
托鉢に代表されるような敬虔さ。
何より嬉しい、豊かな屋台文化。
毎日、楽しい散歩が続きます。
そんなルアンパバーン滞在記後篇です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
天井のファンを見詰めながら
時折襲ってくる胃の痛みに耐える。
そんな苦行の時間が
ゆっくり過ぎて行きます。
ひと時の10分毎のトイレも
何とかおさまって回復へ向う・・?
こんな時いつも思う事は
「何故俺はこんな所に居るのだろう?」
そしてその答えはいつも
その時は出ないものなのです。 -
ルアンパバーン3日目
朝6時の太鼓の音が今日も辺りに鳴り響き
ルアンパバーンの一日が始まります。
昨夜飲んだガスター10のお陰で
胃の痛みはかなり治まりましたが
刺すような痛みが時折押し寄せてきます。
今日はメコン川クルーズを予約していて
午前8時に旅行代理店の前に集合です。
昨夜もほとんど睡眠が取れていない状態で
今日のツアーに体がもつのだろうか?
でも、メコンは呼んでいる!!
・・・そんな気がする。
(気のせいかなぁ・・・) -
朝食を流し込む勇気は無かったので
相棒にチョコレートを買ってきてもらいました。
ゆっくりと口の中で溶かし
そっと胃に流し込んでみる。
うぅ・・痛みは走らない!
今日のツアー何とかなる!・・・かぁ?
熱が無かったので胃薬を飲んで
何とかなる事にしました。
相棒の無言のプレッシャーも感じたので・・・。
テレビの番組だったら
5秒後はもうメコン川の上なのになぁ。 -
「ハ〜イ皆さん、私は今、あのメコン川を
乗客6人の小型ボートで遡上していま〜す。」
乗客は、インド系の親子3人と
フランス系の女性と私達の6人です。
船頭さんは無口ですが、熟練の船長らしく
スローボートでも微妙に早い!
船旅は揺れる事も無く至って快適ですが
天気は良くなく、どんよりした空模様。
山水画の様な風景が広がる訳でも無く
川面を吹く風は思いの外寒い。
テンションを上げようも無く
坦々と片道2時間のクルーズは続きます。 -
さて、ここで問題です。
この写真の中に水牛が
何頭いるでしょうか?
結構難しいですよ。
メコンと言えばナマズ、
そして大河と言えば龍。
板一枚下の濁流に
様々な思いが廻りますが
ふと眺めた川岸にも
意外な一面があったりします。
河岸堤防など全く無いメコン川、
そんな土地もしっかり利用する
人間のたくましさを感じます。 -
時折川辺のジャングルの間に
人影や民家が見え隠れします。
メコンの流れも場所によっては
速くなったりする所もありますが
野生動物の声が響く濃密な熱帯雨林が
川辺を埋め尽くす訳でも無く
切り立った壁の奇岩が
四方を取り巻いている訳でもありません。
はっきり言ってパッとしない
普通の風景が続きます。
砂地が続く川辺では洗濯の親子や
場所によっては砂金採りをしてました。
のんびりしている事この上ない。
そこが良い所なんですけれどね。 -
前方のスローボートが射程に入ると
徐々に間を詰め横に並び
後は一気に加速で抜き去る。
これが我がキャプテンの戦法です。
しかし、乾季のメコンは水量が少なく
航路選択も難しいようで
一気に抜けないと見ると
大きく航を左に旋回させて
しばし、距離を置いて平行に走行。
そして、二回目のチャンスでは
しっかり抜き去り、我が軍の勝利! -
出発から1時間半程経った頃
右手に大きな集落が見えてきました。
スパロー船長のわが船は
最少軽量省エネ型なので
一番上流側の小さな桟橋に接岸。
ここはサンハイ、酒造りの村。
船長から15分だけの上陸許可がおりる。
「船長、15分ではトイレに行って終わりです。」
「15分だけだ。」
「船長、お土産見る時間ありません。」
「15分だけだ。」
「船長、先を急ぐ旅でも無いじゃないですか。」
「15分だけだ。」
「船長、・・・。」
「15分だけだ。」
星新一風に言えば
どうやら船長に取り付けてあった
旧型の音声発生装置は
故障してしまったようだ。 -
悠久のメコンを1時間半も遡り
やっと辿り着いたその村には
軒先に品物を無造作に並べる
お土産屋がたくさんあります。
川から見えていたよりも
村の規模の大きさに驚きます。
店番している人達は仏頂面だったり、
はにかんだ感じのシャイな人が多く
微笑ましい風景が広がっています。 -
織物編みかけでどこかに
行ってしまったようです。
自由で良いですね。
村の途中まで来たところで時間切れ。
船へと引き返す事にしました。
当然、何も買っていません。
焼酎作りも見てません、とほほ。 -
酒作りの村を出ると
景色に変化が見られます。
周りの山々に少しづつ
幽玄な雰囲気が漂い始め
ほんの少し桂林ぽくなります。
天気は相変わらずどんよりした曇り空。
雨が今にも降り出しそうです。
晴れたらまた違った雰囲気なのでしょう。 -
出発してから2時間。
左前方の切り立った崖に洞窟発見。
目的地、バクー洞窟です。
目的地と言っても
今回の一番の目的は
メコン川プチ船旅ですから
洞窟にはあまり関心がありません。
しかし、スパロー船長が
45分もの時間をくれたので
洞窟をゆっくり見学しました。 -
桟橋から少し階段を登ると
チケット売り場があります。
そこで20000kipの入場料を払い
洞窟の中へと向います。
洞窟自体は大きい物ではありません。
石灰岩の壁面の一部が風化によって
崩落して出来た穴的な物です。
中にはかなりの数の大小仏像が
ところ狭しと安置されていてます。
蝋燭の揺れる光が作り出す影の世界に
思わず手を合わせたくなるような
悠久の時間の流れを感じます。
が、しかし狭くて人が多い。
あっさり退散。 -
身動きがあまり取れないこの洞窟は
残念ながら、すぐに飽きます。
おかげでこんな物にも目が向きます。
たぶん、おみくじでしょう。
誰も引いていません。
引いている所見たかったなぁ。 -
相変わらず、どんよりと曇った空。
お供え物の売り子さんの横に腰を下し
悠久のメコン川を眺めながら
残った中途半端な時間をやり過ごす。
今回は、舟賃80000kipだけのツアー。
眼下に停泊の船には豪華な物もあります。
また、ガイド付きの観光客も結構居て
ここに座っていると、色々聞こえてきます。
「川の向こう側に象がいて、
5〜7$で乗れますよ。行きますか?」
なんて客を誘っています。
へぇ〜そうなんだ・・・。
行きたい訳ではありませんが
情報は集めれば色んな選択肢が
可能になるんのですね。
当たり前ですが・・・。
帰りはノンストップでルアンパバーンへ。
途中で遂に小雨も降って来ました。 -
夕方から雨が激しくなりました。
乾季なのにこんな事もあるのですね。
「のんびりしなさい・・・。」
と言う事なんでしょうか?
体調の事もあったので
本当に部屋で安静にしてました。
しかし、体力回復には食べるが一番。
雨が上がった頃を見計らって
夜の食べ物屋台街にくり出しました。
そして、今夜の夕食は
この店になりました。 -
初日の夜に食べた10000kip屋台の
斜向かいあった麺屋屋台。
胃への刺激を考えて
辛く無い麺にしたかったのですが
時間も遅く売り切れと言う事で
写真のカオソーイ(10000kip)になりました。
味はサブローの勝ちですね。
帰り道、相棒は意気揚々と
ラオビール買ってました。
私はおとなしく寝ます。 -
ルアンパバーン4日目。
今朝も朝6時の太鼓の音で始まります。
今日は宿のバルコニーから見学。
朝食はお粥。
こんな優しく美味しい物がある
アジアの暮らしの素晴らしさに
感激、そして感謝!
病み上がりの体にしみ込んで行きます。
体と財布に優しい7000kip。
ルアンパバーンで食べた中で
一番美味しかった料理です。 -
今日はツアーに参加せずのんびりと
ルアンパバーン最後の一日を
堪能しようと言う事になりました。
早い話が、散歩デイと言う事です。
本日一発目の観光地、
ルアンパバーン国立博物館。
敷地内入ってすぐ右の祠堂。
入場料が要るみたいですが
なにも無くこの建物まで来れてしまいました。
天気は曇りでしたが
それでも建物はピカピカです。
ナーガもピカピカです。
昼休憩らしく本館には入れませんでした。
まったく下調べ無しなので
こんな事ばかりですが気にしません。 -
好きな構図です。
閉鎖感が溢れた日常からの
解放を約束してくれる魔法の扉。
しかし、光溢れる明日を象徴する
向こうの世界は本当に存在するのだろうか。
希望を与えてくれるこの風景は
影の世界からしか眺めることが出来ない
形而上の世界でしか無いのかもしれない。
かつては、こちらから眺めているのが
とても好きだった様な気がする。
ドラエモンのドアは双方向入口だが
私達の人生で出くわす扉は
遡上する魚の前に現れるダムのよう。
行くか、
留まるか。 -
内部はピカピカです。
赤と金が奇麗です。 -
祠堂の裏口から光が差し込む一角に
その老婆は座っていた。
静かに目を閉じたその顔の左半分は
時に刻まれた深い皺をも塗りつぶす
深い闇に吸いこまれ、掻き消されていた。
空気は淀んだまま5分が過ぎた頃
私の存在に気付いたのか
老婆は目を開き視線を上に向けた。
その眼差しには、見えない物を
辿るかのような危うさを感じたが
何故か、何かをしっかり
見据えている様にも見えた。
この祠堂の中の空間は
個々の人間が持っている時間が
交差する空間なのかもしれない。
決して交わる事の無いベクトルが
この空間で交わるシンクロニシティー。
神仏はこの複雑にねじれた時間の行き先を
今まで何百年何千年そうであったように
次の時代、そのまた次の時代までも
静かに見守ってくれることでしょう。
「もう行くよ。何してるの?」
目を開けると、そこにはもう誰も居なかった。 -
ルアンパバーンの目抜き通りは
相変わらずのんびりしていて
ブラブラ歩くのはとても気持ちが良い。
サッカリン通りに入ると
益々のんびり感がまします。
通り沿いの寺を覗いたり
生垣に咲く花の写真を撮ったり
出会う犬猫に挨拶したり・・・
乾季だと言うのに結構花が咲いています。 -
今日の昼ご飯はココです。
ワット・シェントーンの少し手前にある
サッカリン通り沿いのカオピヤックの店。
大きな看板がある訳では無いので
車だと通り過ぎてしまいそうな店です。
びっくりする程地味です。
「私が一番。」的主張が全く無い所が
ルアンパバーンの店的で好感が持てます。 -
カオピヤック、8000kip。
スープはとろみがあります。
ニンニクと鶏の味がかなり効いています。
見た目はあっさり、実は濃厚。
麺はマレーシアのラクサの麺の様です。
米の揚げ菓子(1000kip)をスープに
浸して食べるのがイカス食べ方らしい。 -
テレビ番組でも取り上げられた
日本人には知られたこの店です。
笑顔のお母さんが一人で
切り盛りしてました。
昼の忙しい時に
たった一杯の麺を頼んだだけの
外国人観光客にもこの笑顔。
コップチャイ。 -
お腹もふくれた所で
本日二つ目の観光地
ワット・シェントーンへ。
2分で到着。
入場料、20000kip。
チケットブースでは相棒を巻き込んで
ガールズトークで盛り上がっていました。
まぁ、暇だと言う事でしょう。 -
ワット・シェントーンの扉から見えた風景。
-
本堂の中にあったモザイク壁画。
たいへん奇麗です。
素朴な図柄が長閑です。
ギャッベの絨毯を連想します。
更に、手前の仏像の表情が加わると
和まずにはいられない感じになります。
この構図が妙におかしくて
本堂の中で思わず吹いてしまいました。 -
美しいレリーフです。
言葉は要りません。
しばし、見とれてしまいました。 -
本堂の裏手を散歩中の猫。
私が挨拶すると
「ニャ〜、ニャ〜。」
と返事をするのですが
目を合わそうとはせず
ひたすら直進します。
きっと観光客が煩わしかったのでしょうね。 -
シェントーンからの帰り道は
一本裏の路地を散策。
人通りもほとんど無い通りですが
寺や宿、カフェや民家が軒を連ねています。
本当に静かな通りです。
幾つかあった寺の中の一つ。
境内中に花が咲き乱れる
花寺がありました。
境内散歩は心身ともに和みます。 -
朝市が開かれる通りの午後3時。
この通りはお気に入りです。
宿の近くと言う事もあって
両替え、食事、散歩と
外出する時はいつも通りました。
時間毎に色々な顔を見せてくれる
不思議な通りでもあります。
道端に展開していた市が撤収した後には
その通りの本来の姿が現れてきます。
この時間は多くの犬達が
出迎えてくれました。 -
犬が通せん坊。
朝市の通りで
午後3時に何がある?
やっぱり犬の通せん坊でしょう。 -
コロッケの様な揚物がありました。
1個、2000kip。
たった一個でもチリを添えて
バナナの葉っぱに包んで
アツアツをわけて頂けました。
お餅状の物を揚げたもので
おやつに一個がちょうど良い感じです。 -
店の前におかれたベンチに座り
アツアツを頬張る相棒。
客はいなくても
黙々と揚げ続けるオジサン。
客どころか通りに人影無しです。
本当に午前中とは全く違った顔を
見せてくれる面白い通りです。 -
ルアンパバーンで見つけた
最強の凶器、電気自転車。
電動アシストではなく電気バイクです。
暗くなった通りを
この自転車が全く音も無く
時速40kmで疾走します。
音が無いので後ろから走って来ても
全くその存在に気づきません。
この凶器が通り過ぎる瞬間
切り裂かれた空気から伝わる振動が
その場に居る人に恐怖を与えます。
これは将に、妖怪カマイタチ。 -
毎朝6時に太鼓を響かせる
宿の前のお寺を尋ねてみました。
この寺の敷地内には
ブーゲンビリアの大木があります。
当たり前ですがこの落ち葉
奇麗なピンク色です。
この横に銀杏の落ち葉を並べて
楽しんでみたいものです。 -
ルアンパバーン最後の夜は
メコン川沿いのオシャレなレストランで
と言うことでやって来たのが
ブーンナスック・レストラン。
写真はラープガイ(35000kip)
美味しかったです。
タブレットで写真を撮って
友人にメールを送ったりしながら
メコン川を堪能しましたが、
悲しいかなレストランは
落ち着けません・・・残念!
洗礼の腹痛も問題無く通過したようで
明日はビエンチャンに向けて移動です。
バスで移動ですが
問題が起こりませんように・・・。
実は起っちゃったんですけどね。
12時間のバス旅から始まる次回も
ご覧頂ければ、幸いです。
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この旅行記へのコメント (1)
-
- うめはなさん 2016/10/17 17:50:14
- やばい屋台
- こんばんは(^O^)!
訪問&いいね、ありがとうございますm(__)m
ビッフェ屋台、雨の中、通ったら雨が屋根のビニールをつたわって料理に降り注いでおりました。これは食べられないな、と思いました。チャレンジャーですね。
うめはなでした。
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