2013/03/07 - 2013/03/13
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shiqueさん
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アジア3ヶ国の旅行でラオスを無事通過し、
7日深夜、バリ島に到着しました。
二年ぶりのバリ。
やっぱりここは落ち着く所です。
ラオスの移動疲れを癒すのにぴったりの場所ですが
12日のニュピを前に、街はざわめいています。
ザワザワが伝わってくるとじっとしていられません。
オダラン、オゴオゴ、ニュウピ・・・。
この時期バリは特別な顔を見せてくれる筈。
そんなインドネシア・バリ前編です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩 バイク 飛行機
-
8日目、バリ1日目。
昨夜は深夜にングラライ空港に到着。
深夜のせいかイミグレーションには
係員が3名だけで、しかも到着客は一杯。
入国が完了したのは日付が変わっていました。
二年ぶりの空港は大規模改装中で
駐車場までの歩く距離も大幅に拡張。
ウブドの宿に着いたのは午前1時半近く。
途中のコンビニで買ったビンタンを
部屋で飲みその日は速攻で就寝。
明けて本日、遅めの朝食後
洗濯機を借りて溜まった洗濯を済ませ
両替えがてらバイクで辺りを偵察。
そして一発目のバリ飯は
イブマンクーのナシアヤム・クデワタン。
相変わらず美味いのです。 -
二年ぶりのバリ。
まずは、ウブドがこの二年間で
どう変わったかをバイクで視察。
クデワタンからサヤン、ニュークニン、
更にプンゴセカン、トゥガスを経て
ペジェンまで軽快にドライブ。
写真はペジェンからプリアタンに抜ける
裏道沿いに広がる何気ない田園風景。
この普通の風景が私にとってのバリなのです。 -
野生動物のテリトリー確認行動よろしく
続いてはプリアタンにあるバッソ・ソロ。
写真はミーアヤム(5000Rp)。
以前より盛りが良くなった気がします。
お味は・・・・うん・・・?
味が濃くなった気がします。
味の素の味しかしないような気もします。
経営者が変わったのかなぁ。
とにかく、残念!
毎回何度もおやつするバッソ・ソロでしたが
今回はこの一回だけでした。
隣りが24時間コンビニになっていたり
その隣のもう一軒のバッソ屋がつぶれていたり
2年の月日はやはり確実に流れていました。 -
ウブド王宮でのバロンダンス。
今回踊りを見る予定は無かったのですが
「バロンダンスだったら見たい。」
と言う相棒の一言で決定しました。
チケットは王宮近くでチケット売りの
兄ちゃんから買ってあげたが
ちゃんとマージンもらえているのだろうか?
踊りは客が少ない上にパフォーマンスはイマイチ。
芸能全般の質が低下しているように感じるのが
傲慢な私の思い過ごしでであれば良いのですが・・・。 -
夕食はハヌマン通りにある
パダン料理のSANAKでブンクス。
時間のせいか、ショウケースのおかずも
少なくなって選択肢はあまりありません。
今夜はサユール、ウダン、チリに
ソースのつゆだくでシンプル。
あ〜旨い!
この味は、なかなか日本では食べれません。
宿のスタッフに分けてもらった
アラックによく合います。 -
9日目、バリ2日目。
今回で二回目の宿泊となるココ・バリバリ。
本日のイベント一発目は
部屋を三階のデラックスに移動。
この宿、部屋は広くて清潔。
スタッフはとても親切。
しかも料金はリーゾナブル。
泊らない理由が見当たりません。
(中心部からは少し離れていますが)
詳細は以下で
http://cocobalibali.web.fc2.com/index.html -
ワルン・チャンドラのナシチャンプル。
ワルン・チャンドラは移転して
ワルン・チャンドラ2になっていました。
味は変わり無し、最高に美味い!
値段は若干上がって、12000Rp。
相変わらず地元の人たちで満員です。 -
チャンドラ2は小奇麗になっていました。
奥のテーブルは正装した
地元の人々でいっぱいだったので
イブの真後ろのカウンター席です。
次から次と盛り付け続けるイブの
手際の良さを堪能できたので
待ち時間は飽きるどころか、逆に楽しかったです。
食べ始めてしばらくするとイブが私に手招きします。
何かな?と思っていると皿を出せ的なポーズ。
差し出すと奥の調理場で出来たての揚物を
相棒の分も含めて2個、皿に乗せてくれました。
「トリマカシ、バニャー。」
「サマサマ。」
サービスしてもらった事では無く
気を使って頂いた事がとても嬉しい
一番の昼食となりました。 -
ウブドに来ると恒例になっているのが
ミステリーバイクツアー。
今回はメングウィにあるタマン・アユン寺院。
持参したタブレットでグーグルマップを検索。
頭に地図を叩き込み、いざ出発。
祭りの準備で活気に溢れる村々を幾つも過ぎ
丘陵に広がる田園地帯を一筋の風となり
我がバイクはアユン寺院へと突き進む。
途中、一回だけワルンのイブに道を尋ねただけで
40分程で何とかたどり着けました。
15000Rpの入場料を支払い
人気の少ない敷地内へと進みます。 -
境内に向う芝生の中の一本道をぶらついていると
正装した地元の一団が私達を追い越して行きました。
ちょっとラッキーな感じで後をついて行き
バリ人の目線をしばし堪能。
今日はとても天気が良く空は紺碧の青。
そこに白いスジ雲が気持ちよさそうに泳いでいます。
しかし、正面から見た境内の上空には白と灰色の塊が
来るべき者を待ち構えるように低く垂れこめています。
バリのお寺はどこも神秘性が溢れています。 -
この寺院は時間が止まってしまった
そんな錯覚を感じる風景のある場所です。
ここは初めて訪れた場所なのですが
かつてどこかで見た事がある様な
デジャブ的な気持ちが起こる場所です。
この感覚は一体何なのでしょう?
不変の真理が描かれた絵画の中の世界。
ルドンがイメージで花を描いたように
私のバリのイメージが全て完璧なバランスで
目の前に風景として展開している。
見た事があると言う錯覚はそう言う事か。 -
絵画の世界を散歩中。
楽しい! -
青い空にそびえ立つメル。
白い雲がこの映像を
益々絵画的にしてくれている。
人々はこの時間の無い空間で祈りを捧げ、
もう一つの世界で夢を見るのです。
日暮らしの寂しげな声が響く山寺で
八百比丘尼の夢を見る私達には
この世界観が近い物のように感じます。 -
境内の奥の林の中には遊歩道があります。
少し湿気の多い遊歩道を散歩したり
道々出逢う猫の昼寝を邪魔したり
地元のカップルのデートを横目で見ながら
この寺院の空気感を満喫。
日差しを避けれる所ではしっかりと休憩し
グルリと一周して元の割れ門まで戻ってくると
先程のお祈りの一団にまた出会いました。
威風堂々の女性陣の貫録が
背後の割れ門の風景に本当に合います。 -
小さな祠の前のお供え物を真剣に食べる野良。
この敷地内には結構猫が多かったですが
その中でも一際怪我が多いのがこの子でした。
食事中お邪魔した私が悪いのは解っていますが
逃げずにずっとガン飛ばしてました。
この食事を死守する必要があったのですね。
食べ物が多い南国の土地でも
野良が生きていくのは大変なことになんですね。 -
今夜の夕食はワルン・ハナ。
色々なサイトで紹介されていたので
今回初チャレンジしてみました。
写真はスペアリブの煮込(24000Rp)。
肉はトロトロ、味はフルーティー。
二階の座敷で客は私達二人だけ。
灯りはテーブル毎のロウソクがメインで
雰囲気は非常にムーディーです。
私達にはあまり関係無いのが残念。
価格設定はリーゾナブルなレストランで
今回一番高価な物はビンタンの26000Rpでした。
ビールはバリでは高い! -
夕食後、バイクで少し足を伸ばし
ペジェンのプナタラン・サシ寺院へ。
昨日昼間にドライブでここに来た時、
本日イベントがあるらしい看板を発見。
ペジェンのオダランは大規模なので期待していましたが
今回は交通規制も無しで正装している人も少ない。
境内の横にある集会場ではPAシステムから
大音量のロックが流れているだけ。
どうやら青年会のイベントだったらしい。
バリの人がいつもガムランを聞いている、
そんな訳がないのはあたまり前ですね。 -
寺院前のナイトマーケットを散策。
バリに来てまだ二日目ですが
バビグリン食べていません。
食べたい、でも普通の屋台、しかも夜8時。
決めました、これはおつまみです。
自分で勝手に納得して購入(10000Rp)。 -
部屋に帰り早速酒盛り。
10000Rpですから肉の量は値段相応。
味はいたって普通で問題無し。
パンチには若干欠けていますが
あくまでも酒の肴ですから・・・。
今夜も広い部屋の床にバティックを広げ
その上に胡座をかいてバビグリンをつまみに
アラックの夜は更けて行く。
バリはやっぱり良いなぁ。 -
10日目、バリ3日目。
朝からスカッと晴れた一日です。
部屋から霊峰アグン山が望めました。
本日のメインイベントは
ティガラランのオゴオゴですが
その前にミステリーバイクツアー第二段。
北を攻める事にしました。 -
ウブド王宮を北に上がって行くと
道路が突然煙幕に包まれました。
バイクを路肩に止めて煙の正体を確かめると
バビグリンを焼くココナッツの煙でした。
いつも美味しく頂くバビグリンですが
焼かれ始めはかなり刺激的な映像なので
今回はNGとして、引いた映像にしました。
焼番のお兄さんは笑顔で
バグースを連発していました。
こんな風景が普通に見られるのも
ニュピが近いと言う事ですね。 -
バビグリン焼き場の斜め前は
大きな集会場となっていて、
そこでは男たちが祭りの準備を
のんびり進めていました。
男達は手持ちぐさたに大量のサテを
おしゃべりしながら焼いています。
集会場の日陰をお借りして
私達もしばし休憩。
バリ語が出来ればこの状況から
また違う展開があるのでしょうね。
勉強せねばとまた思う今日この頃。 -
本日のミステリーツアー目的地グヌン・カウィ。
グヌン・カウィは石窟遺跡だと
ガイドブックで事前調査ずみです。
入場料(15000Rp)払って中に入るも
石窟寺院的な雰囲気は全く無し。
どうなってるの?・・・え〜!
バイクで迷わず辿り着けたのは
グヌン・カウィ・スパトゥ寺院だったのです。
名前似てるどころか一緒ですものね。
またやってしまった感は有りますが
こういう時はいつもこれが運命であり
必然であると受け入れることにしています。
折角なのでゆっくりと見学しましょう。 -
四方をこんもりした山に囲まれたこの寺院は
苔蒸したり、草木が生い茂った塔も多く
落ち着いた雰囲気が味わえます。
この植生は水のおかげです。
境内はこの豊かな水で湿気があり
涼をとるには丁度良い感じです。 -
境内に幾つもある沐浴場には
奇麗な冷たい水が勢い良く流れ落ち
その水音だけが静かに時間を刻んでいます。
小さな水草が螺旋を描き水面を滑ると
その下では大きな鯉が優雅に向きを変えました。
水面の波紋は幾重にも重なって
魚たちの背中に網目模様を踊らせます。
この水の風景。
これが日本人とバリ人を心の奥底で結び付ける
山がちの小さな田畑で暮らして来た民族の
アイデンティティーである事は間違いないでしょう。
バリを流れる豊かで清らかな水。
これがある限りバリはバリである続ける事でしょう。 -
ガソリンは大抵スタンドで入れますが
メイン道路以外ではスタンドは無いので
どこの道沿いで良く見かける
ガソリンの入った瓶を何本も
店先に並べたワルンで給油になります。
「ペイトロール?」
「ヤー ミンタ ペイトロール。」
「ブラパ?」
「サトゥ リッター。」
こんな会話だったと思います。
値段は聞かずに5000Rp札を手渡してみると
店員さんが頷いて、ニコッと微笑みました。
トリマカシの言葉を残しドライブは続きます。 -
この日の昼ご飯はトゥブサヤにある
ワルン・ニョマン・ダナにしようと
軽快にバイクを走らせました。
しかし、建物がありません!
カフェ・パディとか全部無くなっていました。
この事知らなかったのは私達だけ?
あ〜、情報はしっかりと仕入れないと・・・。
仕方無く、プンゴセカンのパッセダンへ。
残念、二度と行かないでしょう。
これだけ味が変わってしまったら
私としてはアウトです。 -
夕方、本日のメインイベント会場へと向います。
アンドンからティガラランに向うメインロードは
会場手前300mぐらいの所で警察車両が完全封鎖。
私達も手前にバイクを路上駐車して
人の流れに沿って幹線道路を北上。
イベントは夕方6時から始まる予定。
現在6時1分前。 -
ティガラランのオゴオゴメイン会場。
一歩踏み入れるとこの雰囲気。
出場者、地元応援団、観客、観光客・・・
みんな入り混じっての熱気がスゴイ!
将に祭り。 -
スゴイ人並ですがここで頼りになるのが相棒。
バーゲンセールで鍛え上げた割込力は
地元バリ人に負ける筈がありません。
警備スタッフの制止を振り切りっての
突進力はかつてのボブサップ並です。
人波をかき分け中に入って行くと
既に各チーム整列し戦闘モードでした。 -
しばらくすると開会宣言をする
偉いお役人が登場し長々と挨拶。
中央前列には各チームを先導する
綺麗どころが整列し早くも火花を散らしています。 -
男達の眼は真剣です。
闘う男の眼になっています。
各地区の名誉を掛けて
手造りの巨大妖怪人形(オゴオゴ)
を乗せた神輿を20人程で担ぎ
激しい動きのパフォーマンスを
ガムランの演奏に合わせて行います。
モチベーションがどんどん上がっている
静かな闘志がガンガン伝わって来ます。 -
お祭りと言えば屋台の出店。
日本もバリも変わりはありません。
移動式の屋台(カキリマ)は子供の見方。
店のおじさんも困ってしまう程
次から次へと子供たちの手が伸びて来ます。 -
サッカーグランドで各チーム毎に
激しいパフォーマンスを披露した後
綺麗どころを先頭にメインロードを
パフォーマンスを交え行進します。
観衆はメイン通り沿いに集まり
嬉々として観戦します。
私達もこちらの道に移動し見学。 -
各チームのしんがりはガムラン隊。
ステージで聞くガムランよりも
激しく躍動感に溢れたアレンジが
パレードを盛り上げてくれます。
座った状態でのテクニックを駆使した
アンサンブル演奏も良いですが
歩きながらのリズムを強調した演奏は
まさにエネルギーの爆発。
観衆のテンションも上がります。 -
分刻みで空は様々な色に染め上げられ
紅く染まり始めたかと思う間もなく
辺りは夕闇に包まれて行きます。
「shiqueさ〜ん、危ないですよ〜。」
振り向くと宿のオーナーやお客さん達が
通り沿いで観戦していました。
“レンズは標準、一歩前へ!”
これを叩き込まれて育った世代なので
スガシカオに言われるまでも無く
カメラを持つと条件反射的に
一歩前へ進んでしまって
オゴオゴ神輿に接触してしまうのです。
幸いな事に怪我はありませんでしたが。 -
オゴオゴとは何か?
手先の器用なバリ人が作った
張りぼての人形と言えばそれまでですが
人間に担がれ行進を進めるオゴオゴを
この雰囲気の中で眺めていると
不思議な事に生命感を感じます。
このオゴオゴの神々しい後姿に
生のオーラを感じたのは私だけでは無い筈です。 -
サッカーグランドで気になっていた
お気に入りのチームが登場。 -
怪物は空を飛べるのです。
-
人の憧れと畏怖の念は
やはり空へと向けられる。
ハントゥーは空を飛び
人間は地面に張り付き
恐れ慄き、祈りを捧げる。 -
この行進は
宇宙に繋がる空と一体になり
バリの世界観となる。
夜の帳は
人々の歓喜を覆い包み
平行宇宙へのもう一つの扉を
今将に押し開けようとしている。 -
最後のグループがやって来たのは7時半頃。
辺りはもう完全に真っ暗。
先頭の聖火隊の明かりが
夜のバリを怪しく照らし出します。
オゴオゴ達は各地区の寺に運ばれ
焼かれて勤めを果たすそうです。
そしてまた来年、
人間の手を借りて復活し
バリの漆黒の闇に現れ
舞い踊り続けることでしょう。
神、人間、妖怪、全ての万物が
一体となって存在する自然。
そんな自然に対して恐れ敬う気持ちが
暗闇の中で当たり前のように感じられる瞬間。
人々がこの瞬間にエネルギーを爆発させる
その気持ちが少し解ったような気がします。
生きているのです、全てのものが。 -
オゴオゴの行進に最後まで
ついて行く手もありましたが
人いきれに少々疲れてしまったので
今夜は8時頃には退散。
夕食は昨夜と同じワルン・ハナで軽く済ませ
ハヌマン通りでパダンをブンクス(14000Rp)。
やっぱりバリの夜はアラックです。
バリに来て2日。
二年ぶりのバリは色々な顔を見せてくれました。
懐かしい顔、新しい顔・・・。
そして、明日からもイベントは目白押し。
ウブドのオゴオゴ、ニュウピ・・・。
明日(次回)もスリリングで長閑なバリが
きっとたくさん待っている筈です。
そんなバリ後編もご覧頂ければ幸いです。
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