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福井の観光といえばどこでしょうか。永平寺に東尋坊。朝倉遺跡もありますが、そこから先がなかなか出てこない。先日、敦賀も回ってみましたが、なかなか新鮮な感動があって、ちょっとびっくりしました。<br /><br />ただ、福井の市内がどうなっているのか。これまで通過点でしかなかったので、私としては、自分の空白エリアを埋めるべく、街歩きをしてみました。<br /><br />結論は、福井は松平春嶽を中心にアイデンティティを持った街であること。これに、最近、柴田勝家が見直されているといった印象です。そういう意味だと江戸の後期に思いがずいぶん残っているんですね。というか、そこから時間が止まっているような気配もあって、これは独特な土地柄です。

福井VS金沢の街歩き(一日目)~福井市内の散策は、とにかくシラミつぶし。ツボが分かってないとこうなります~

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2013/01/12 - 2013/01/12

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107

たびたび

たびたびさん

福井の観光といえばどこでしょうか。永平寺に東尋坊。朝倉遺跡もありますが、そこから先がなかなか出てこない。先日、敦賀も回ってみましたが、なかなか新鮮な感動があって、ちょっとびっくりしました。

ただ、福井の市内がどうなっているのか。これまで通過点でしかなかったので、私としては、自分の空白エリアを埋めるべく、街歩きをしてみました。

結論は、福井は松平春嶽を中心にアイデンティティを持った街であること。これに、最近、柴田勝家が見直されているといった印象です。そういう意味だと江戸の後期に思いがずいぶん残っているんですね。というか、そこから時間が止まっているような気配もあって、これは独特な土地柄です。

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  • 小松空港から、福井へ入ります。朝早いので、朝飯代わりのものを探します。<br />で、福井市内には、名物「羽二重餅」のお店がいくつかあって、ここもその一軒、横田製菓。福井駅の裏手になるので、観光客は足が向かない場所かもしれません。<br />店舗もどちらかというと作業場としての性格が主体のよう。声をかけると、奥からお店の人が出てきてくれました。<br /><br />

    小松空港から、福井へ入ります。朝早いので、朝飯代わりのものを探します。
    で、福井市内には、名物「羽二重餅」のお店がいくつかあって、ここもその一軒、横田製菓。福井駅の裏手になるので、観光客は足が向かない場所かもしれません。
    店舗もどちらかというと作業場としての性格が主体のよう。声をかけると、奥からお店の人が出てきてくれました。

  • さて、いただいた羽二重餅は、味はほんのりとした甘さ。ただ、何よりもびっくりするのはそのふわふわとした柔らかさ。それぞれで、特徴がありますと言ってましたが、確かのその通りですね。<br />

    さて、いただいた羽二重餅は、味はほんのりとした甘さ。ただ、何よりもびっくりするのはそのふわふわとした柔らかさ。それぞれで、特徴がありますと言ってましたが、確かのその通りですね。

  • 福井駅を反対側に抜けて、北の庄城址に向かう途中にある和菓子屋さん、飛嶋。<br />

    福井駅を反対側に抜けて、北の庄城址に向かう途中にある和菓子屋さん、飛嶋。

  • お店でうぐいす餅をいただながら、ご主人に福井の話をいくつか伺いました。実は、このお店の下にも北の庄城の遺構があるのだとか。一方で、せっかくの遺産に対して地元の意識がイマイチだし、全国的にも、まだまだ北の庄の認知度が低いことを憂いていらっしゃるようでした。郷土愛も和菓子の延長線かもしれません。<br />

    イチオシ

    お店でうぐいす餅をいただながら、ご主人に福井の話をいくつか伺いました。実は、このお店の下にも北の庄城の遺構があるのだとか。一方で、せっかくの遺産に対して地元の意識がイマイチだし、全国的にも、まだまだ北の庄の認知度が低いことを憂いていらっしゃるようでした。郷土愛も和菓子の延長線かもしれません。

  • 北の庄城址は福井市内ですが、県庁のある福井城とは場所が違います。

    北の庄城址は福井市内ですが、県庁のある福井城とは場所が違います。

  • こちらは、朝倉氏の滅亡後、一向一揆を平定した功績によって、越前国北ノ庄を与えられた柴田勝家が築城したもの。

    こちらは、朝倉氏の滅亡後、一向一揆を平定した功績によって、越前国北ノ庄を与えられた柴田勝家が築城したもの。

  • しかし、その後、賤ヶ岳の戦いで、秀吉に敗れたことで、勝家はこの城で妻の市とともに自害。城も全てが焼失します。<br />柴田神社の付近から石垣の跡と思われる石が出土し、天守が九重であったという本丸がこの辺りにあったのではないかとされました。

    しかし、その後、賤ヶ岳の戦いで、秀吉に敗れたことで、勝家はこの城で妻の市とともに自害。城も全てが焼失します。
    柴田神社の付近から石垣の跡と思われる石が出土し、天守が九重であったという本丸がこの辺りにあったのではないかとされました。

  • 今では公園風に整備されており、石垣の遺構のほか、天守閣の模型、勝家や市の方、三姉妹の銅像などちょっと雑多に並んでいます。<br />

    今では公園風に整備されており、石垣の遺構のほか、天守閣の模型、勝家や市の方、三姉妹の銅像などちょっと雑多に並んでいます。

  • 勝家の像は敗軍の将ではあるのですが、地元にとっては英雄でしょう。信長の優秀で忠実な臣下であったことは、間違いないと思います。

    イチオシ

    勝家の像は敗軍の将ではあるのですが、地元にとっては英雄でしょう。信長の優秀で忠実な臣下であったことは、間違いないと思います。

  • 柴田神社は、柴田勝家と妻の市を祀る神社。北の庄城址公園と一体となっていますが、地元の方に聞くと、柴田神社という認識が基本で、最近やっと北の庄城址という理解が広まってきたくらいとのことでした。<br />ここは、併設された北の庄城址資料館です。資料は、秀吉との戦いの物語です。<br /><br /><br />

    柴田神社は、柴田勝家と妻の市を祀る神社。北の庄城址公園と一体となっていますが、地元の方に聞くと、柴田神社という認識が基本で、最近やっと北の庄城址という理解が広まってきたくらいとのことでした。
    ここは、併設された北の庄城址資料館です。資料は、秀吉との戦いの物語です。


  • また、平山郁夫の絵もありましたが、氏は、柴田勝家の末裔だとのこと。面白い事実を知りました。<br />

    また、平山郁夫の絵もありましたが、氏は、柴田勝家の末裔だとのこと。面白い事実を知りました。

  • まだ、お昼には時間が早かったのですが、柴田神社の向かいにある越前つるきそばへ。つるきそばは、滋賀の坂本に有名なそば屋さんがあるのですが、それとは関係なし。しかし、福井ではけっこう知られた老舗のようです。<br /><br />

    まだ、お昼には時間が早かったのですが、柴田神社の向かいにある越前つるきそばへ。つるきそばは、滋賀の坂本に有名なそば屋さんがあるのですが、それとは関係なし。しかし、福井ではけっこう知られた老舗のようです。

  • 店内は、奥の路地庭を眺めるテーブル席で、脇に鎧が飾られたり、そばちょこのコレクションがあったり、老舗のにおいがプンプンしてました。そばは、おろしそば。辛いそばではないですよ。出汁は掛けて、食べてくださいとのこと。しこしこしたきちんとしたそばですが、観光客にとっては、普通すぎてつまらないかも。微妙なところだとは思いました。<br />

    店内は、奥の路地庭を眺めるテーブル席で、脇に鎧が飾られたり、そばちょこのコレクションがあったり、老舗のにおいがプンプンしてました。そばは、おろしそば。辛いそばではないですよ。出汁は掛けて、食べてくださいとのこと。しこしこしたきちんとしたそばですが、観光客にとっては、普通すぎてつまらないかも。微妙なところだとは思いました。

  • これも柴田神社のすぐそばにある和菓子屋さん、村中甘泉堂 。近代的な立派な店舗で、見ただけで老舗だという感じ。<br /><br /><br />

    これも柴田神社のすぐそばにある和菓子屋さん、村中甘泉堂 。近代的な立派な店舗で、見ただけで老舗だという感じ。


  • さて、ここの羽二重餅はいかがでしょうか。何となく、地元の評価ではここが一番のようなんですよね。<br />

    イチオシ

    さて、ここの羽二重餅はいかがでしょうか。何となく、地元の評価ではここが一番のようなんですよね。

  • お店でいただきましたが、ここのお餅は、柔らかいことは柔らかいのですが、比較的しっかりした固さがあって、なんとなくしゃきっとした感じ。二枚に重ねたことでも、さらに、その特徴を活かしていますね。なるほど、なるほど。やっぱり、想像した通り、レベルは高いです。<br />

    お店でいただきましたが、ここのお餅は、柔らかいことは柔らかいのですが、比較的しっかりした固さがあって、なんとなくしゃきっとした感じ。二枚に重ねたことでも、さらに、その特徴を活かしていますね。なるほど、なるほど。やっぱり、想像した通り、レベルは高いです。

  • 改めて、足羽山に向かって歩きます。これは、途中に通った足羽川の堤防です。この辺りは足羽川の桜並木といって、「日本一の桜並木」と紹介されるスケールの大きな桜並木だそうです。

    改めて、足羽山に向かって歩きます。これは、途中に通った足羽川の堤防です。この辺りは足羽川の桜並木といって、「日本一の桜並木」と紹介されるスケールの大きな桜並木だそうです。

  • 冬だったので、約600本、全長約2.2kmの桜並木の実感はありませんでしたが、ゆったり流れる足羽川だけに桜が似合いそうな雰囲気はありました。<br />「歴史のみち」として整備されつつもあるようで、銅像があったり、歩きやすい道ではあります。<br />

    冬だったので、約600本、全長約2.2kmの桜並木の実感はありませんでしたが、ゆったり流れる足羽川だけに桜が似合いそうな雰囲気はありました。
    「歴史のみち」として整備されつつもあるようで、銅像があったり、歩きやすい道ではあります。

  • まずは、足羽山のふもと福井市左内町にある左内公園へ。橋本佐内の墓地がある公園です。<br />公園内には左内の大きな銅像があります。<br /><br />

    イチオシ

    まずは、足羽山のふもと福井市左内町にある左内公園へ。橋本佐内の墓地がある公園です。
    公園内には左内の大きな銅像があります。

  • 橋本佐内は、幕末、福井藩主、松平春嶽の側近中の側近として活躍した人物。将軍継嗣問題で、一橋慶喜を推す春嶽のために京都などで動いたのですが、いったんは失敗。大老となった井伊直弼の安政の大獄では、春嶽が隠居謹慎、左内は小塚原刑場で斬首となりました。

    橋本佐内は、幕末、福井藩主、松平春嶽の側近中の側近として活躍した人物。将軍継嗣問題で、一橋慶喜を推す春嶽のために京都などで動いたのですが、いったんは失敗。大老となった井伊直弼の安政の大獄では、春嶽が隠居謹慎、左内は小塚原刑場で斬首となりました。

  • 芭蕉は、「奥の細道」の紀行で、福井に二泊しています。その宿泊地が洞哉宅跡。左内公園の一角にありました。<br /><br /><br />

    芭蕉は、「奥の細道」の紀行で、福井に二泊しています。その宿泊地が洞哉宅跡。左内公園の一角にありました。


  • 傍らの説明版は、けっこう詳しくて。洞哉は、芭蕉と10年前に江戸で親交があり、ここから連れだって敦賀に向かいます。あまりりっぱな家ではなかったようですが、そこに泊まったことも含めて、よほど気があった人物ではないかと推定しています。

    傍らの説明版は、けっこう詳しくて。洞哉は、芭蕉と10年前に江戸で親交があり、ここから連れだって敦賀に向かいます。あまりりっぱな家ではなかったようですが、そこに泊まったことも含めて、よほど気があった人物ではないかと推定しています。

  • 近くの西光寺は、柴田勝家ゆかりの寺。<br />

    近くの西光寺は、柴田勝家ゆかりの寺。

  • ちょっと、入口が分かりにくくて、幼稚園の脇を抜けて入りました。<br />

    ちょっと、入口が分かりにくくて、幼稚園の脇を抜けて入りました。

  • 境内には勝家とお市の墓があって、柴田勝家公資料館もあります。柴田勝家公資料館は有料で、インターホンで呼び出すのですが、拝観時間が限られていて、この日は、拝観できませんでした。要注意です。ただ、扉からは、奥の方に勝家とお市と思われる鮮やかな色彩の像がちょこっと見えました。<br />

    境内には勝家とお市の墓があって、柴田勝家公資料館もあります。柴田勝家公資料館は有料で、インターホンで呼び出すのですが、拝観時間が限られていて、この日は、拝観できませんでした。要注意です。ただ、扉からは、奥の方に勝家とお市と思われる鮮やかな色彩の像がちょこっと見えました。

  • 足羽山へは、この愛宕坂から上ります。福井市内を見下ろす小高い山ですが、足羽神社や継体天皇像など歴史の場所でもあり、ちょっと文化の香りもする地域です。<br />入ってすぐの場所には、「橘曙覧資料館」や「愛宕坂茶道美術館」も。ちょっとした老舗風の料理屋さんもあったりして、かつて愛宕大権現社への参道で賑わったという雰囲気が感じられます。<br />

    足羽山へは、この愛宕坂から上ります。福井市内を見下ろす小高い山ですが、足羽神社や継体天皇像など歴史の場所でもあり、ちょっと文化の香りもする地域です。
    入ってすぐの場所には、「橘曙覧資料館」や「愛宕坂茶道美術館」も。ちょっとした老舗風の料理屋さんもあったりして、かつて愛宕大権現社への参道で賑わったという雰囲気が感じられます。

  • ただ、その前に、愛宕坂の登り口にある浄土宗の寺、安養寺へ。<br /><br />

    ただ、その前に、愛宕坂の登り口にある浄土宗の寺、安養寺へ。

  • もともとは、朝倉孝景が一乗谷に建てたものを、その後、柴田勝家がこの地に移しています。

    もともとは、朝倉孝景が一乗谷に建てたものを、その後、柴田勝家がこの地に移しています。

  • 福井市のパンフレットに載っている阿弥陀如来座像が拝観できました。別棟になっていましたが、拝観はお寺の人に声を掛ければ無料。大きな座像で、ちょっとびっくりします。

    福井市のパンフレットに載っている阿弥陀如来座像が拝観できました。別棟になっていましたが、拝観はお寺の人に声を掛ければ無料。大きな座像で、ちょっとびっくりします。

  • 愛宕坂の登り口そばにある蕎麦屋、愛宕庵さん。人がけっこう出入りしていて人気店のよう。つられて入ってしまいました。<br /><br /><br />

    愛宕坂の登り口そばにある蕎麦屋、愛宕庵さん。人がけっこう出入りしていて人気店のよう。つられて入ってしまいました。


  • 注文したのは辛み蕎麦。ところが、その辛いこと、辛いこと。始めに出汁に入れてあった辛み大根で、辛みが足りなければ、追加してくださいとのことでしたが、始めの分でも涙が出るほど辛くて、びっくり。今が一番辛い時期なんですとのことでしたが、大根によっても辛みが違ったりするので、今日のは辛かったのかもというコメントでしたが、それにしても、強烈。手打ちのそばがかなりしゃきしゃきしていて、レベルがかなり高そうでしたが、それを味わうゆとりもなくて、ちょっと残念でした。

    イチオシ

    注文したのは辛み蕎麦。ところが、その辛いこと、辛いこと。始めに出汁に入れてあった辛み大根で、辛みが足りなければ、追加してくださいとのことでしたが、始めの分でも涙が出るほど辛くて、びっくり。今が一番辛い時期なんですとのことでしたが、大根によっても辛みが違ったりするので、今日のは辛かったのかもというコメントでしたが、それにしても、強烈。手打ちのそばがかなりしゃきしゃきしていて、レベルがかなり高そうでしたが、それを味わうゆとりもなくて、ちょっと残念でした。

  • さて、愛宕坂に戻って、福井市橘曙覧記念文学館。橘曙覧は、「たちばなあけみ」と読みます。

    さて、愛宕坂に戻って、福井市橘曙覧記念文学館。橘曙覧は、「たちばなあけみ」と読みます。

  • 江戸時代末期の福井藩士で、「独楽吟」という、「たのしみは」で始まる歌を詠んでいます。「たのしみは朝おきいでゝ昨日まで無(なか)りし花の咲ける見る時」。これが一番有名な歌ですが、始め見た時には、何の変哲もない歌だと思いました。しかし、万葉調の歌と聞いた時に、はっとしました。世の中の大事なことから目を背けて、自分の世界に小さく閉じこもった退廃的な貴族文化ではなく、この歌には、日常の暮らしの中から喜びを見つけて、力強く生きていく、健全な意志の力があるのだと思います。正岡子規が、高く評価しているのですが、私としてはこれもそのようなことではないかと感じました。福井の誇りの一つだと思います。<br /><br />

    江戸時代末期の福井藩士で、「独楽吟」という、「たのしみは」で始まる歌を詠んでいます。「たのしみは朝おきいでゝ昨日まで無(なか)りし花の咲ける見る時」。これが一番有名な歌ですが、始め見た時には、何の変哲もない歌だと思いました。しかし、万葉調の歌と聞いた時に、はっとしました。世の中の大事なことから目を背けて、自分の世界に小さく閉じこもった退廃的な貴族文化ではなく、この歌には、日常の暮らしの中から喜びを見つけて、力強く生きていく、健全な意志の力があるのだと思います。正岡子規が、高く評価しているのですが、私としてはこれもそのようなことではないかと感じました。福井の誇りの一つだと思います。

  • 向かいの茶道美術館。福井の茶道文化の歴史を解説した常設展では、一乗谷朝倉氏遺跡から出土した陶器が多数あって、当時の文化的な水準が高かったことを言わんとしていましたが、越前松平家が云々の話があっても、やはり、全国的には福井の茶道は無名に近いのではないかと思います。<br />ただ、展示されている軸物や茶道具はとても雰囲気があって、歴史はどうか知りませんが、私の見たところでは、その展示物の質の高さに驚きました。この美術館がどのようにしてできたものなのか。むしろ、そっちの方に興味が惹かれました。<br /><br />

    向かいの茶道美術館。福井の茶道文化の歴史を解説した常設展では、一乗谷朝倉氏遺跡から出土した陶器が多数あって、当時の文化的な水準が高かったことを言わんとしていましたが、越前松平家が云々の話があっても、やはり、全国的には福井の茶道は無名に近いのではないかと思います。
    ただ、展示されている軸物や茶道具はとても雰囲気があって、歴史はどうか知りませんが、私の見たところでは、その展示物の質の高さに驚きました。この美術館がどのようにしてできたものなのか。むしろ、そっちの方に興味が惹かれました。

  • さらに登って足羽神社。足羽山の中腹といった場所にあります。<br />

    さらに登って足羽神社。足羽山の中腹といった場所にあります。

  • 継体天皇が坂井郡三国にいた時に大宮地の霊を祀ったというと、6世紀ごろまで起源が遡るので大変なものです。<br />

    継体天皇が坂井郡三国にいた時に大宮地の霊を祀ったというと、6世紀ごろまで起源が遡るので大変なものです。

  • 境内に天然記念物のしだれ桜があって、樹齢は370年。これも見事なものですね。<br /><br />

    境内に天然記念物のしだれ桜があって、樹齢は370年。これも見事なものですね。

  • 足羽山の頂上にある継体天皇像。継体天皇は、58才で天皇になったという第26代天皇です。<br /><br />

    イチオシ

    足羽山の頂上にある継体天皇像。継体天皇は、58才で天皇になったという第26代天皇です。

  • つまり、福井の地で円熟期を迎えていたにもかかわらず、皇統を継ぐ方がいなかったことから、大連大伴金村等が迎えに来て天皇となったという、謎の多い天皇です。<br />石造は、農業が盛んな福井平野を整備したという福井の大治水伝説に因むもの。福井平野を見つめています。<br />

    つまり、福井の地で円熟期を迎えていたにもかかわらず、皇統を継ぐ方がいなかったことから、大連大伴金村等が迎えに来て天皇となったという、謎の多い天皇です。
    石造は、農業が盛んな福井平野を整備したという福井の大治水伝説に因むもの。福井平野を見つめています。

  • 傍らにある福井市自然史博物館。動植物や地形など足羽山の豊富な自然環境を解説しています。地元の小中学生向けの内容ですので、観光客には関係ないかも。そばに継体天皇石像があったので、少しは何か関係資料などがあるかと思ったのですが、まったくありませんでした。これはなんとももったいないのではないかと思います。<br />

    傍らにある福井市自然史博物館。動植物や地形など足羽山の豊富な自然環境を解説しています。地元の小中学生向けの内容ですので、観光客には関係ないかも。そばに継体天皇石像があったので、少しは何か関係資料などがあるかと思ったのですが、まったくありませんでした。これはなんとももったいないのではないかと思います。

  • なお、屋上からは、福井の市街が一望できて、これも博物館の売りになっています。<br /><br />

    なお、屋上からは、福井の市街が一望できて、これも博物館の売りになっています。

  • 足羽山を別の口から下って藤島神社へ。ここは、新田義貞を祀っています。<br />

    足羽山を別の口から下って藤島神社へ。ここは、新田義貞を祀っています。

  • というのも、新田義貞は、同じ福井市内の灯明寺畷の戦いで亡くなっています。楠木正成は、既に湊川で戦死。その後、敦賀の金ケ崎落城を経て、この地で奮戦しましたが、力尽きました。

    というのも、新田義貞は、同じ福井市内の灯明寺畷の戦いで亡くなっています。楠木正成は、既に湊川で戦死。その後、敦賀の金ケ崎落城を経て、この地で奮戦しましたが、力尽きました。

  • 神社の本殿横の施設ロビーには<br />

    神社の本殿横の施設ロビーには

  • 新田義貞ゆかりの品も展示されていました。

    新田義貞ゆかりの品も展示されていました。

  • かわせ餅は、藤島神社の参道を降りたところ。「くるみ大福」と大書した看板が気になって、寄ってみました。ケースには、「朝つき」と記された白い肌のお餅。大福という名前でも、これが、「くるみ大福」のようです。<br /><br />

    かわせ餅は、藤島神社の参道を降りたところ。「くるみ大福」と大書した看板が気になって、寄ってみました。ケースには、「朝つき」と記された白い肌のお餅。大福という名前でも、これが、「くるみ大福」のようです。

  • もっちりとした、お餅らしいお餅。餡子もお餅にぴったり。そこにクルミの粒が歯ごたえと香りを添えています。ただ、クルミはおまけで、このあんこもちが素晴らしくおいしい。<br />しかし、このお餅はお手本のような出来栄え。たぶん、お菓子屋さんであれば、どこでもこのようなお餅作りを目指しているのではないでしょうか。それくらい素晴らしくて、心から敬意を表したいと思います。これはいいお店に出会いました。<br />

    イチオシ

    もっちりとした、お餅らしいお餅。餡子もお餅にぴったり。そこにクルミの粒が歯ごたえと香りを添えています。ただ、クルミはおまけで、このあんこもちが素晴らしくおいしい。
    しかし、このお餅はお手本のような出来栄え。たぶん、お菓子屋さんであれば、どこでもこのようなお餅作りを目指しているのではないでしょうか。それくらい素晴らしくて、心から敬意を表したいと思います。これはいいお店に出会いました。

  • さらに進んで、長慶寺。ここは、堀秀政の墓がある寺です。<br />

    さらに進んで、長慶寺。ここは、堀秀政の墓がある寺です。

  • これがお墓。<br />ちなみに、堀秀政ですが、柴田勝家が敗れた後、福井に入ったのは丹羽長秀。その子が不始末から所領を没収されたため、堀秀政が入ることとなりました。<br />

    これがお墓。
    ちなみに、堀秀政ですが、柴田勝家が敗れた後、福井に入ったのは丹羽長秀。その子が不始末から所領を没収されたため、堀秀政が入ることとなりました。

  • 堀秀政は、秀吉方で活躍しますが、秀吉の小田原攻めに参陣した最中に病で没しています。まだ38歳でした。なお、秀政の死後は嫡子秀治が継ぎますが、後に越後春日山城へ転封となっています。<br />

    堀秀政は、秀吉方で活躍しますが、秀吉の小田原攻めに参陣した最中に病で没しています。まだ38歳でした。なお、秀政の死後は嫡子秀治が継ぎますが、後に越後春日山城へ転封となっています。

  • だいぶ歩いたし、木田四ツ辻駅から電車で帰ります。福井鉄道福武線の駅です。

    だいぶ歩いたし、木田四ツ辻駅から電車で帰ります。福井鉄道福武線の駅です。

  • 福井に市街電車があるのなんか知りませんでしたが、それにしても、この駅の乗り場って、ものすごく狭いですねえ。その横を車がぶんぶん通るので、ちょっと怖いくらいでした。<br /><br />ちなみに、運転間隔は20分。市街までの歩く時間も考えると利用価値は微妙だったような気がします。<br /><br />

    福井に市街電車があるのなんか知りませんでしたが、それにしても、この駅の乗り場って、ものすごく狭いですねえ。その横を車がぶんぶん通るので、ちょっと怖いくらいでした。

    ちなみに、運転間隔は20分。市街までの歩く時間も考えると利用価値は微妙だったような気がします。

  • 市内中心部に帰ってきて佐佳枝廼社。これは、「さかえのやしろ」と読みます。<br /><br />

    市内中心部に帰ってきて佐佳枝廼社。これは、「さかえのやしろ」と読みます。

  • お堀のほど近くに、境内全体が一段高く造られて、ひと際目立っていました。説明によれば、徳川家康、福井藩藩祖である松平秀康(結城秀康)、16代藩主の松平慶永(松平春嶽)を主祭神としています。お正月の飾りを焼く左義長祭りが行われていました。

    お堀のほど近くに、境内全体が一段高く造られて、ひと際目立っていました。説明によれば、徳川家康、福井藩藩祖である松平秀康(結城秀康)、16代藩主の松平慶永(松平春嶽)を主祭神としています。お正月の飾りを焼く左義長祭りが行われていました。

  • 事前の情報で気になっていた今川焼本舗は、福井駅前の電車道路沿い。ここには、通常の餡子の今川焼だけではなくて、ちょっと変わり種があります。<br />

    事前の情報で気になっていた今川焼本舗は、福井駅前の電車道路沿い。ここには、通常の餡子の今川焼だけではなくて、ちょっと変わり種があります。

  • それは、カレー味の今川焼。どろっとしたルーは、かなり辛さを抑えたタイプ。小さな子供も食べることを想定しているんだと思いますが、そういう意味では刺激が少なくて、その分、物足りなく思う人もいるかもしれません。実は、私は辛いのは苦手な方なのですが、それでもそう思ってしまいました。微妙です。<br />

    それは、カレー味の今川焼。どろっとしたルーは、かなり辛さを抑えたタイプ。小さな子供も食べることを想定しているんだと思いますが、そういう意味では刺激が少なくて、その分、物足りなく思う人もいるかもしれません。実は、私は辛いのは苦手な方なのですが、それでもそう思ってしまいました。微妙です。

  • 福井城の方へ歩きます。

    福井城の方へ歩きます。

  • 県庁前にある白い騎馬像は、福井城を築城した結城秀康公。

    県庁前にある白い騎馬像は、福井城を築城した結城秀康公。

  • 結城秀康は徳川家康の次男で、関ヶ原合戦の 翌年、福井に入り、築城を開始した人物です。ただ、34歳で亡くなっていて、まだ志は半ばだったかもしれません。

    結城秀康は徳川家康の次男で、関ヶ原合戦の 翌年、福井に入り、築城を開始した人物です。ただ、34歳で亡くなっていて、まだ志は半ばだったかもしれません。

  • これは、福井城内堀公園にある旅立ちの像。横井小楠と由利公正が一緒に九州へ旅立つ姿を表現したものです。

    イチオシ

    これは、福井城内堀公園にある旅立ちの像。横井小楠と由利公正が一緒に九州へ旅立つ姿を表現したものです。

  • 横井小楠と由利公正の説明が

    横井小楠と由利公正の説明が

  • それぞれ詳しく書かれていました。

    それぞれ詳しく書かれていました。

  • 内堀公園からの眺めです。

    内堀公園からの眺めです。

  • 養浩館庭園にやってきました。ここは、国の名勝庭園。<br />

    養浩館庭園にやってきました。ここは、国の名勝庭園。

  • かつて「御泉水屋敷」と呼ばれた福井藩主松平家の別邸だったところです。水屋敷の名前の通り、池は建物の片側だけではあるのですが、建物の際まで迫っているので、どうかすると周囲を池で囲まれているような感じです。

    かつて「御泉水屋敷」と呼ばれた福井藩主松平家の別邸だったところです。水屋敷の名前の通り、池は建物の片側だけではあるのですが、建物の際まで迫っているので、どうかすると周囲を池で囲まれているような感じです。

  • これが入口。

    これが入口。

  • 周囲の景色は数寄屋つくりの建物の涼やかな見栄えと合わさって、

    周囲の景色は数寄屋つくりの建物の涼やかな見栄えと合わさって、

  • さすがに優雅な印象。

    さすがに優雅な印象。

  • 建物には、調度品などごてごてしたものはなく、

    建物には、調度品などごてごてしたものはなく、

  • シンプルに建物と池の組み合わせの妙を楽しみました。<br />

    イチオシ

    シンプルに建物と池の組み合わせの妙を楽しみました。

  • 福井市立郷土歴史博物館は、養浩館庭園と隣り合わせ。

    福井市立郷土歴史博物館は、養浩館庭園と隣り合わせ。

  • ここでは、何んといっても、幕末の郷土の英雄、松平春嶽に因む展示がハイライトでしょう。というか、春嶽のために作った施設ではないかと思うほど。<br /><br />

    ここでは、何んといっても、幕末の郷土の英雄、松平春嶽に因む展示がハイライトでしょう。というか、春嶽のために作った施設ではないかと思うほど。

  • 春嶽が身分に関係なく、人材の登用を積極的に図り、団結して諸外国にもあたろうと考えたことは、結果的にはロマンチスト的な側面がなくはないのかもしれませんが、考え方としては間違っていなかったのでしょう。<br />また、夫人勇子の肖像画など、松平家のプライベートな品々も充実していて、何点かの見事な女性の和服は豪華なだけでなく、すぐにでも着れそうな保存の良さ。とても印象に残りました。<br />

    イチオシ

    春嶽が身分に関係なく、人材の登用を積極的に図り、団結して諸外国にもあたろうと考えたことは、結果的にはロマンチスト的な側面がなくはないのかもしれませんが、考え方としては間違っていなかったのでしょう。
    また、夫人勇子の肖像画など、松平家のプライベートな品々も充実していて、何点かの見事な女性の和服は豪華なだけでなく、すぐにでも着れそうな保存の良さ。とても印象に残りました。

  • ぐるっと回って、また福井城。<br />改めてですが、関ヶ原の戦いの後、家康の次男、結城秀康が68万石で北ノ庄に入封。秀康は松平氏を名乗ることを許され、天下普請による築城が始まります。完成した城は2km四方と相当大規模なものであったようですが、天守閣の焼失、その後の再建もないなど、石高が小さくなっていった歴史もあり、ちょっと地味な印象かも。<br />ちなみに石垣は、場所によっては福井地震でかなりダメージを受けていて、そのまま。痛ましい感じに見えました。<br />

    ぐるっと回って、また福井城。
    改めてですが、関ヶ原の戦いの後、家康の次男、結城秀康が68万石で北ノ庄に入封。秀康は松平氏を名乗ることを許され、天下普請による築城が始まります。完成した城は2km四方と相当大規模なものであったようですが、天守閣の焼失、その後の再建もないなど、石高が小さくなっていった歴史もあり、ちょっと地味な印象かも。
    ちなみに石垣は、場所によっては福井地震でかなりダメージを受けていて、そのまま。痛ましい感じに見えました。

  • 福井の名前は、福井藩の第三代藩主松平忠昌によって、「北の庄」から「福居」に改名され、さらに後に「福井」と改名されたのだそうです。柴田勝家が秀吉に敗れたこともあり、「北の庄」の「北」の字が「敗北」にあたるとされたようです。<br />で、この井戸は天守台下にある井戸。「福の井」という名前の井戸で、これが「福井」の由来ではないかと言われています。けっこうでかい井戸です。

    福井の名前は、福井藩の第三代藩主松平忠昌によって、「北の庄」から「福居」に改名され、さらに後に「福井」と改名されたのだそうです。柴田勝家が秀吉に敗れたこともあり、「北の庄」の「北」の字が「敗北」にあたるとされたようです。
    で、この井戸は天守台下にある井戸。「福の井」という名前の井戸で、これが「福井」の由来ではないかと言われています。けっこうでかい井戸です。

  • 御廊下橋を渡って、

    御廊下橋を渡って、

  • 福井神社へ。

    福井神社へ。

  • 福井神社は、福井藩16代の藩主松平慶永(春嶽)を祀る神社。<br />

    福井神社は、福井藩16代の藩主松平慶永(春嶽)を祀る神社。

  • 施設の一角では、日本最後の別格官幣社の指定を受けたことが切々と説明されていましたが、明治維新を成し遂げた雄藩以外で、このような扱いを受けたところはないという内容。春嶽の取り立てた福井藩士、中根靱負・鈴木主税・橋本左内も祀られ、福井がもっとも輝いていた時代と讃えていました。<br />

    施設の一角では、日本最後の別格官幣社の指定を受けたことが切々と説明されていましたが、明治維新を成し遂げた雄藩以外で、このような扱いを受けたところはないという内容。春嶽の取り立てた福井藩士、中根靱負・鈴木主税・橋本左内も祀られ、福井がもっとも輝いていた時代と讃えていました。

  • 志が必ずしも遂げられなかったが、目指すところは間違っていなかった。今でも残る福井の思いを強く感じました。<br />けっこうこだわってます。

    志が必ずしも遂げられなかったが、目指すところは間違っていなかった。今でも残る福井の思いを強く感じました。
    けっこうこだわってます。

  • では、ここから得意の和菓子巡り。<br />森八大名閣は、電車通りに面した大きな店舗。この時期はいちご大福があって、大福と言っても、分厚いカステラと生クリームで包まれた豪華なお菓子なのですが、お昼過ぎで早くも売り切れ。

    では、ここから得意の和菓子巡り。
    森八大名閣は、電車通りに面した大きな店舗。この時期はいちご大福があって、大福と言っても、分厚いカステラと生クリームで包まれた豪華なお菓子なのですが、お昼過ぎで早くも売り切れ。

  • で、常時あるという看板商品の「雪中梅」をいただきました。甘くシロップに付け込んだような梅の実がたねも含めて一個丸々入っていまして、これがすごくうまくて、ちょっと衝撃的。全体は大福のお餅でくるまれていてふんわりして。インパクトもあるし、おいしいし、すごい実力のある和菓子屋さんだと思いました。すごいです。<br /><br />

    で、常時あるという看板商品の「雪中梅」をいただきました。甘くシロップに付け込んだような梅の実がたねも含めて一個丸々入っていまして、これがすごくうまくて、ちょっと衝撃的。全体は大福のお餅でくるまれていてふんわりして。インパクトもあるし、おいしいし、すごい実力のある和菓子屋さんだと思いました。すごいです。

  • 親玉菓舗は、福井市内片町。名前が変わっているのですが、聞くと、京都御所の近くに親玉というお菓子屋さんがあって、そこで修業をしたのだそうです。ただ、そのお店は今ではないのですが、やはり、そこで修業をした人が他にもいて、滋賀辺りでは親玉まんじゅうというのもあるそうです。<br />

    親玉菓舗は、福井市内片町。名前が変わっているのですが、聞くと、京都御所の近くに親玉というお菓子屋さんがあって、そこで修業をしたのだそうです。ただ、そのお店は今ではないのですが、やはり、そこで修業をした人が他にもいて、滋賀辺りでは親玉まんじゅうというのもあるそうです。

  • いただいたのは、一押しの「碌寶焼」。卵がいっぱい入った小麦粉を固めに焼いた外皮がとてもおいしいです。中の餡子との相性も悪くはないのですが、外皮だけでも十分おいしいので、餡子なしのタイプもあったらいいかも。いい名物を見つけました。<br />

    いただいたのは、一押しの「碌寶焼」。卵がいっぱい入った小麦粉を固めに焼いた外皮がとてもおいしいです。中の餡子との相性も悪くはないのですが、外皮だけでも十分おいしいので、餡子なしのタイプもあったらいいかも。いい名物を見つけました。

  • 香華堂は、酒饅頭の看板が気になって、寄ってみました。酒饅頭は、日保ちもしないし、作るのに手間がかかるし、大変でしょうと声を掛けたら、福井市内でいくつか取り扱っている店があったのですが、今ではこの一軒だけなのだとか。やはり、想像した通りです。<br />

    香華堂は、酒饅頭の看板が気になって、寄ってみました。酒饅頭は、日保ちもしないし、作るのに手間がかかるし、大変でしょうと声を掛けたら、福井市内でいくつか取り扱っている店があったのですが、今ではこの一軒だけなのだとか。やはり、想像した通りです。

  • さて、いただいた酒饅頭の方は、確かに、素朴な酒饅頭です。しかし、この味はたくさんの種類がある和菓子の中では、どうしてもインパクトに欠けるかもしれません。残念ながら、懐かしい味の域は出ていないと思いました。<br />

    さて、いただいた酒饅頭の方は、確かに、素朴な酒饅頭です。しかし、この味はたくさんの種類がある和菓子の中では、どうしてもインパクトに欠けるかもしれません。残念ながら、懐かしい味の域は出ていないと思いました。

  • 藤雲堂は、福井市内、九十九橋のたもとにある和菓子屋さん。福井では、全国とは逆で、冬にしか食べないという福井名物の水ようかんが欲しかったのですが、大きな包みしかなくて、断念。

    藤雲堂は、福井市内、九十九橋のたもとにある和菓子屋さん。福井では、全国とは逆で、冬にしか食べないという福井名物の水ようかんが欲しかったのですが、大きな包みしかなくて、断念。

  • 代わりに、「不老柿」と「きんとき娘」をいただきました。「不老柿」はシナモンの香りが効いて、形も干し柿の感じがよく出ています。「きんとき娘」の方は、地元の越前金時をつかったスイートポテト。どちらもいい味出してます。<br /><br />

    代わりに、「不老柿」と「きんとき娘」をいただきました。「不老柿」はシナモンの香りが効いて、形も干し柿の感じがよく出ています。「きんとき娘」の方は、地元の越前金時をつかったスイートポテト。どちらもいい味出してます。

  • 越前国に入った柴田勝家が掛けたという半石半木の橋。福井城下の足羽川に唯一架かる橋だったようですが、半石半木とは、北半分が木造、南半分が石造りの橋ということ。

    越前国に入った柴田勝家が掛けたという半石半木の橋。福井城下の足羽川に唯一架かる橋だったようですが、半石半木とは、北半分が木造、南半分が石造りの橋ということ。

  • 防衛面から、福井の城下町に近い北側を壊し易い木造にして、いざという場合に備えたのだという説があるようです。<br />ちなみに、今は鉄筋コンクリートの橋となっています。<br /><br />

    防衛面から、福井の城下町に近い北側を壊し易い木造にして、いざという場合に備えたのだという説があるようです。
    ちなみに、今は鉄筋コンクリートの橋となっています。

  • 松岡軒は、駅にも売店があるのですが、これが本店。

    松岡軒は、駅にも売店があるのですが、これが本店。

  • けっこうレトロなんですね。

    けっこうレトロなんですね。

  • 羽二重餅がメインなんですが、今回はどら焼きにしてみます。ところが、おっと、これにも羽二重餅が入っていました。さすがです。

    羽二重餅がメインなんですが、今回はどら焼きにしてみます。ところが、おっと、これにも羽二重餅が入っていました。さすがです。

  • 晩飯はさのや。福井市内の繁華街片町、アパホテルの向かいにあるそば屋さんです。店構えとか、全然飾らない感じ。あげおろしそばをいただきましたが、薄いあげのちょっとした油っ気が、全体をきりっと引き締めて、これはおいしい。シンプルなうまさが光りました。<br /><br /><br />

    晩飯はさのや。福井市内の繁華街片町、アパホテルの向かいにあるそば屋さんです。店構えとか、全然飾らない感じ。あげおろしそばをいただきましたが、薄いあげのちょっとした油っ気が、全体をきりっと引き締めて、これはおいしい。シンプルなうまさが光りました。


  • 越前そばだと辛み大根とかは使わないんですかと聞いたら、そうするとそばの味がわからなくなるからとさらりとした答え。そう言えば、つるきそばも同じだったかもと思い出しながら。。<br /><br />ただ、そうしたお店の考え方が何かとにじみ出ていて、さすが人気店だと思います。<br />

    越前そばだと辛み大根とかは使わないんですかと聞いたら、そうするとそばの味がわからなくなるからとさらりとした答え。そう言えば、つるきそばも同じだったかもと思い出しながら。。

    ただ、そうしたお店の考え方が何かとにじみ出ていて、さすが人気店だと思います。

  • 西武百貨店の前の時計。

    西武百貨店の前の時計。

  • 世界時計の説明です。

    世界時計の説明です。

  • ここは、もう福井駅前の電車通り沿い。西勘堂です。<br />

    ここは、もう福井駅前の電車通り沿い。西勘堂です。

  • 小さな店の店頭に売られていた「えんどう餅」。豆餅で、えんどうは珍しいし、出来立てのようなふっくらした感じも気になって、買ってみました。意外にえんどうはしっかりした歯ごたえがあって、いい感じ。こうしたお菓子は常時あるのではなくて、いい材料が手に入った時にだけ作るようなお菓子じゃないんでしょうか。それで、こんなにうまいお菓子になるんでしょう。ありがたいお菓子屋さんだと思います。

    小さな店の店頭に売られていた「えんどう餅」。豆餅で、えんどうは珍しいし、出来立てのようなふっくらした感じも気になって、買ってみました。意外にえんどうはしっかりした歯ごたえがあって、いい感じ。こうしたお菓子は常時あるのではなくて、いい材料が手に入った時にだけ作るようなお菓子じゃないんでしょうか。それで、こんなにうまいお菓子になるんでしょう。ありがたいお菓子屋さんだと思います。

  • さて、今日の宿は金沢なので、遅くなってしまっています。

    さて、今日の宿は金沢なので、遅くなってしまっています。

  • 商店街を急いで抜け、福井駅に急ぎます。

    商店街を急いで抜け、福井駅に急ぎます。

  • プリズム福井は、JR福井駅にある商業施設です。

    プリズム福井は、JR福井駅にある商業施設です。

  • 残り気になっていた「はや川」は、このプリズムで。<br />看板商品の「羽二重くるみ」は、福井名物の羽二重餅の変わり種だと思いますが、おいしさだけで言ったら、ダントツかも。クルミの香ばしさはおまけとして、とろんとしたミルキーな羽二重餅がうまいです。本来の素朴な味の羽二重餅からするとちょっと反則かも知れませんが、これだけおいしければ、こんなアレンジも許されると思います。<br />なお、はや川は市内中心部にはお店がないので、プリズムで買うしかありません。

    残り気になっていた「はや川」は、このプリズムで。
    看板商品の「羽二重くるみ」は、福井名物の羽二重餅の変わり種だと思いますが、おいしさだけで言ったら、ダントツかも。クルミの香ばしさはおまけとして、とろんとしたミルキーな羽二重餅がうまいです。本来の素朴な味の羽二重餅からするとちょっと反則かも知れませんが、これだけおいしければ、こんなアレンジも許されると思います。
    なお、はや川は市内中心部にはお店がないので、プリズムで買うしかありません。

  • ぎりぎりまで粘っていましたが、金沢に無事到着。

    ぎりぎりまで粘っていましたが、金沢に無事到着。

  • 日航ホテルが見えたりして、やっぱり金沢は都会ですね。

    日航ホテルが見えたりして、やっぱり金沢は都会ですね。

  • 今日から二泊は岡ホテル。金沢駅からは歩いて10分足らずです。

    今日から二泊は岡ホテル。金沢駅からは歩いて10分足らずです。

  • 大通りに面してもいるので分かりやすい場所でした。安かったので利用したのですが、正直、値段相応。暖房の効きがイマイチで、夜は寒いと感じました。連泊したのもあってか、一人でもツインの部屋にしてもらって、サービスはしてもらったのですが、それでも部屋の広さは感じられず。まあ、寝るだけだし、この値段だから仕方がないかなあと納得はしました。<br /><br />

    大通りに面してもいるので分かりやすい場所でした。安かったので利用したのですが、正直、値段相応。暖房の効きがイマイチで、夜は寒いと感じました。連泊したのもあってか、一人でもツインの部屋にしてもらって、サービスはしてもらったのですが、それでも部屋の広さは感じられず。まあ、寝るだけだし、この値段だから仕方がないかなあと納得はしました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • tadさん 2015/12/11 17:39:54
    福井関係、参考になりました。
    福井関係まとめて読ませていただきました。参考になりました。たびたびさんは日本は全都道府県、踏破していらっしゃるようですが、私は福井だけ残していますので、いい予習になりました。ただ、甘党ではないので、その部分だけは、飛ばしていますが。。。

    たびたび

    たびたびさん からの返信 2015/12/14 10:52:47
    RE: 福井関係、参考になりました。
    福井県は越前と若狭があって、少し風土が違います。若狭の方は関西に近いし、海の幸にも恵まれているので食文化もそんな傾向ですね。

    若狭は敦賀が中心なので、敦賀しか回っていなかったんですが、最近回った小浜もいい。特に仏像群と放生祭。川越から移ってきた酒井氏の影響もあったりして、味わい深い場所でした。また旅行記をアップしたいと思っていますので、よろしくお願いします。

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