ホーチミン→シェムリアップ→バンコク　鴨ネギ一人旅　（その５）

2013/02/28 - 2013/03/09

（その５）のまとめ
窮屈なミニバンで苦行を強いられる位なら、アランヤプラテートから長距離バスに乗った方が１００倍快適かもの巻

学生時代に果たせなかった「アンコールワットの夜明けを見る」という目標を達成する旅です。

サラリーマンの少ない小遣い範囲内での旅行なので贅沢は出来ませんが、エアコン無しのゲストハウスに耐えれない気力と体力の年齢になってしまったので、宿泊は事前にagodaで予約しています。

いろんな場面でボッタくられる事になる覚悟で日本を出発しました。

①　広島→上海／上海→ホーチミン　　
②　ホーチミン　　　　　　　　　　　
③　ホーチミン→プノンペン→シェムリアップ　
④　シェムリアップ２日間　　　　
⑤　シェムリアップ→バンコク　　←　★イマココ
⑥　バンコク→ホーチミン
⑦　ホーチミン
⑧　ホーチミン→上海
⑨　上海→広島

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 2.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: 中国東方航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

シェムリアップからバンコクへの移動

ホーチミン→シェムリアップ間のバス会社を安易に決めた反省から、バンコク行きのチケットを買う前に条件をよく確認する事にしました、当たり前ですねｗｗｗ

１.　朝日を見てから出発したいので、８時以降に
　　 ピックアップして欲しい
２.　シェムリアップからポイペトまでは古くても
　　 いいので快適なエアコン付のバスに乗りたい
３.　アランヤプラテートからバンコクまで
　　 エアコン付の快適なバスに乗りたい

一方的に要求を伝えてみたら、何なくＯＫとの回答。
何か怪しいなぁ…


翌日の朝８時、ホテルにピックアップの車がきました。


要求の１項目目はクリアー。

車はシェムリアップのバスターミナルへ向けて国道６号線を東方向に走ると思いきや、西方向に曲がって、全速力で走り始めます。他の客をピックアップする為に西方向に走っているのかと、この時点では思っていました。

シェムリアップ国際空港付近を過ぎた辺りで、同乗のアメリカ人が「ポイペトまではバスって聞いてたよね？」と問いかけてきます。もう一人の同乗のカナダ人も同じ条件でチケットを買ったようです。

３０分走った頃、流石にこれは変だという事になり、運転手を問い質してみました。運転手はこの車で３人をポイペトまで送る様に指示を受けたんだとか。詳しい事はよく分からないので、ポイペトの受入担当者に聞いてくれとの事。


要求２項目目、やられました…


まぁ、車はボロいけど、エアコンも効いているし、足も伸ばせるし。

良しとしますか〜ｗ

3人を乗せたボロ車は、1991年から1995年まで販売されていたE-10型のトヨタカローラのセダン。

新車から20年以上経過したこの車は、燃料針が故障しており、常に燃料警告灯が点灯したままで、いつ止まるかとハラハラさせられました。

また、座席のクッションがペッタンコな上に、足回りのバネも完全に下手っている様で、道路からの振動がお尻に直接的に伝わってきます。

車のドライバーさんは、昨夜のカラオケを頑張り過ぎたらしく、しきりに眠いと欠伸を連発する始末。更には、30分に一度はトイレ休憩を取ります。


ポイペトに着くまでの車の中で、同乗の３人の力関係は以下の通りに決まりました。

大将 ： アメリカ人、態度でかい・楽天家
　　　　 バンコクから武漢に行くらしい

兵隊 ： 私、一番じじい

若造 ： カナダ人
　　　　 大学生で言葉数が少なく大人しい

午前１０時、ポイペトに到着

車がイミグレーションオフィスに面したロータリーに到着すると、ポイペトの受入担当者がやって来て、黄色のビニルテープを数センチ切って体に貼ってくれます。

このテープがアランヤプラテート側の受入担当者への目印になるので、絶対に無くさない様に指示を受けます。

担当者の注意にも係わらず、大将はイミグレーションを越えたあたりで、既にテープを紛失していましたｗｗｗ


出国イミグレーションオフィスで出国の手続き。あっという間に終わります。

看板には朝７時から夜８時まで開いていると書いてあります。シェムリアップの旅行代理店で、シェムリアップを深夜２時に出発するバンコク行きの夜行バスがあると聞きましたが、そのバスは朝７時までポイペトで時間待ちをするという事でしょうか？

若造はイミグレーションで手続きが難航中というのに、大将は国境に向けてドンドンと歩いていきます。

大将は背負っているリュックサック１つ、引いているキャリーバック２つ以外に、もう１つ超大型のスーツケースを持っていますが、そのスーツケースは何故か兵隊役の私が押しています。

しかし、大将は一人旅だというのに荷物が多過ぎ。バンコクからエアアジアで武漢に行くとの事ですが、どう考えても受託手荷物の上限を超えているみたいｗｗｗ

徒歩で国境を通過します。

国境に架かる橋の下のドブ川から激臭が漂ってくるので、国境越えの余韻に浸っている暇はありません。

タイの入国イミグレーションオフィスに到着。

タイ入国は特段難しい事はありませんが、とにかく人が多かったので３０分は並びました。

カンボジア側のポイペトからタイ側のアランヤプラテートまで約１時間。

入国イミグレーションの建物を出てすぐの所で、タイ側の受入担当者が黄色のビニルテープを確認してテントに誘導してくれます。大将は前述の通り、テープを無くしているので、声をかけてもらえずに素通りｗｗｗ

しかし、ここまで順調だった旅も、ここから佳境を迎えます。

テントの前を地球の歩き方を持った日本人バックパッカー達がアランヤプラテートのバスステーションか鉄道駅を目指して元気良く歩いて行きます。

そんな彼らに対して、私達はこの炎天下のテントで何もする事も無く、ただただ30分間待たされました。

その後、歩いて数分の所にあるエアコン付の待機所に連れて行かれます。ここには私達３人以外にも先客が何人もいました。彼らは既にここで30分以上も待っているが出発する気配が全く無いとの事。

待機所について更に30分、痺れを切らしたフランス人の３人が離脱を宣言。タクシーをチャーターしてバンコクへ向かうとの事。

すると担当者から意外な事を告げられました。

「定員の１３人が埋まるまで出発できません。国境を越えて来る新しい客を待ちますが、３人が離脱したので、更に待つ時間が長引くと思います。」との事！！

大将が担当者に何時間待たせるんだと滅茶苦茶切れています。

待機所の前に止まっているミニバンを見て、薄々は気がついてましたが、定員１３名という言葉で、シェムリアップの旅行代理店にお願いした３つ目の要望事項である「エアコン付きの快適なバス」は消え去りました…


ミニバン窮屈だから、嫌なんだよなぁ〜〜


定員が集まったのは午後１時半、ポイペトに着いて３時間半も国境で足止めをくらいました。

運転手以外の座席は１３

乗客の荷物が多過ぎて（大将の荷物が特に多過ぎ！）、荷物スペースや通路に収まりきらず、座席の１つが荷物置き場になりました。

残りの座席は１２
乗客１３名


はぁ〜〜〜？？？


担当者は「１３名の内、子供が１名だから大丈夫！」と根拠の無い愛想笑いで乗客をミニバンに詰め込んでいきます。

最後列は４人掛けなのに
タイ人子供／タイ人父親／タイ人大学生／若造／私

タイ人大学生はお尻半分しか座れず、バンコクまでヒンズースクワット状態、かなりご立腹の様子。

最後列の座席

私は最後列窓際の座席、幸いしっかり１人分のスペースを確保できましたが、足元にまたもやタイヤハウスがあるじゃないですか！

足が全く伸ばせません！
バンコクまで５時間、体育座りの刑…
今回の旅はタイヤハウスに泣かされる旅です…


ちなみに座席の下はＣＮＧガスのガスボンベが鎮座しています。

ガスボンベの上に座るのは正直気分がよくありませんｗ

ミニバンは地方道を時速１００キロ超で暴走します。

道路の凸凹がきつい所では、車が上や下へとボヨンボヨンと跳ねまくります。

アランヤプラテートで食べたラーメンが胃の中でグルグル回って、リバースしそうになった時にちょうど休憩。


助かった〜ｗｗｗ


バンコクまで２回休憩がありました。

休憩で車外に脱出できる時が天国です。

アランヤプラテートを出発して約５時間、バンコク市内に到着。ミニバンは高速道路から降りて戦勝記念塔付近を通過します。

しかし、このミニバンはどこが終着なのでしょうか？　誰も降りる気配がありません。体育座り体勢も限界に近づいてます、早く降りたい…

ちょうどＢＴＳの高架下の道路だったので、ドライバーに「ＢＴＳの駅で降ろしてくれ！」と伝え、ＢＴＳのアヌサーワリーチャイサモーラプーム駅（戦勝記念塔駅）でミニバンを降りました。

すると、他の乗客が我も我もと降りると言い出す始末。

結局、１３名の内の８名がここで下車しました。

大将と若造とはここでお別れ。

ＢＴＳに乗車して、２つ先のラーチャテーウィー駅に向かいます。

アジアホテルバンコクに到着

今回の旅行で一番宿泊費が高かったホテルです。
1泊1,950Baht（朝食含）

シェムリアップ〜バンコク間は疲れるだろうと予測して、少し高めのホテルを予約しておきましたが正解。バスタブに熱い湯を溜め、日本から持ってきた入浴剤を入れて、体の疲れを取りました。


（追記）
無料のＷＩＦＩが使えると説明にありましたが、電波の届く範囲はロビー付近のみで、部屋の中では全く使えません。

ホテルの部屋数が多いので、チェックインやチェックアウトする人数が多いにも係わらず、受付担当者の数が少ないので、非常に待たされます。ロビーを徘徊している支配人らしき黒服は、この混雑状況を見ても手伝う素振りもありません。ん〜〜、何だかな〜って感じです。