スリランカの女性は「ラッサナイ」！

2013/01/15 - 2013/02/15

世界中にはそれぞれ固有の民族がいて、独自の文化を有しています。その中でも美に対する基準は多少は異なるものの、共通するものが多いのではないでしょうか。

スリランカで日頃接する女性は皆「ラッサナイ」です。「ラッサナイ」というのは、シンハラ語で「美しい・きれいな」という意味です。外型だけでなく内面的にもほれぼれするような美しい女性をも意味しています。

小生がこれまでに出会った素晴らしい女性たちを著名人だけでなく、様々な人々の中から取り上げてみたいと思います。先ず何と言ってもその筆頭は、現代人ではありませんが、シ―ギリヤの壁画に描かれた「シーギリヤ・レディ」でしょう。

＊ カバーの写真は、コロンボの外国人に人気のある BAREFOOT というショップの宣伝ポスターで、モデルがあまりにも典型的な美しさを持つスリランカの女性だったので、利用させていただきました。

エリア コロンボ(スリランカ)

スリランカで万人が等しく認める美女と言えば、シーギリヤの岩山に描かれた10数人の女性( シーギリヤ・レディと呼ばれています）たちではないでしょうか。1000年以上も前に描かれたフレスコ画ですが、今なお生き生きとしていて、見る人に言い知れぬ感動を与えてくれます。

この画像には２人の女性が写っていますが、左側の蓮の花 ( Blue Water Lily ) を持つている裸の女性が王妃で、右側お盆を手にしているのが侍女です。

身体がすらりとして、均聖が取れた美女です。この壁画に描かれた女性たちは皆目と眉毛が細く表現されていますが、この時代の特徴なのでしょうか。

シーギリヤ・レディの中にはインド人（タミル）や中国人を描いたものがあると係員が言っていましたが、どの女性がインド人か、また、中国人か区別がつきませんでした。彼によると、この女性がインド人だそうです。それは額に黒い点のようなものが付いていますが、これは「ポットゥ」と言って、タミルの女性が付けるもので、これがインド人だという決め手だそうです。

一方、現代でシーギリヤ・レディに匹敵する美女というと、この方はどうでしょうか。

スリランカ映画界で最も活躍した女優に Geetha Somanli Kumarasinghe （ギ―タ・ソマリー・クマラシンハ）（1955年生まれ）がいますが、小生はこの方を挙げたいと思いま。ただ、最近はこれまでの俳優をやめ、政界で活躍していると聞いています。正直言って、もうかなりの方です。

1975年、「美しい女」でデビューし、「長女」（1993年）、「その橋の下で」（1990年）等50以上の映画に出演しています。

小生はこの10年来彼女の出演映画を４〜５本見ています。もちろんこれらは日本で上映されたものばかりです。

この２枚の写真は大分前になりますが、小生がある本の出版に際してインタビューした時に頂いた写真です。

「その橋の下で」（ 1990年 ）という作品に出演した時のギ―タです。

ギータは日本ではこれまであまり知られていませんが、日本の映画にも出演したことがあります。それは故木下恵介監督の「スリランカの愛と別れ」(1976年、東宝製作）という映画です。37年も前の映画ですので、小生は見ていません。

彼女が映画界にデビューした翌年です。役柄はモルディブ人少女という役で、高峰秀子や北大路欣也等と共に出演しています。このパンフレットには、ギ―タ・マンメトリという名前になっています。

最近日本のテレビや映画でこの顔の方を見かけませんか。Umali Thirakaratna ( ウマ―リ・ティラカラトゥナ）さんという女優です。「ファイナル・ジャジメント」という映画に出ていました。

これは昨年9月に東京原宿代々木公園で開催された「スリランカ・フェステイバル2012」でお会いした時の写真です。

この写真はスリランカの Rupavahini ( ル―パバヒィニ ) という国営テレビ局がインタビューしていた時の様子です。

この方たちもスリランカ・フェスティバルでお目にかかった方々です。２人はサリーの着方が異なりますね。

この方はハンバントタ近くを旅行していた際に食堂で働いていた女性です。彼女のふくよかで、落ち着いた風貌は何とも言えませんね。美しさは年齢に関係ありません。

街をさっそうと歩くサリー姿の女性はキャリア・ウーマン風ですね。コロンボ市内で見かけた光景です。

写真スタジオの前で４人の花嫁が写真の順番を待っているのでしょうか、皆にこやかに写真に応じてくれました。

あるコロンボのホテルで、結婚写真を撮っていたカップルです。男性はスリランカ人ではなさそうです。

スリランカの古都キャンディでペラヘラ祭りの時にお会いした女性ですが、ちょうど仏歯を載せた象が通る時、立ち上がって手を合わせていました。

コロンボの街で出会ったモスレムの女性です。イスラム教を信奉している女性は必ずスカーフで頭を覆い、髪を見せてはいけないことになっています。

キャンディのある仏教寺院で熱心に祈る女性の姿がありました。

これはスリランカ式の挨拶の仕方です。“Ayubowan”と言いながら、このように手を合わせます。「アユ―ボワン」というのは、「平安があなたにありますように」という意味です。

とても素晴らしい言葉です。最後に、ここまで見ていただいた皆様に「アユーボワン」と申し上げたいと思います。

この旅行記へのコメント （2）

• ドク金魚さん 2013/02/22 19:22:01

  同感です~~\

  こんにちは　Tamegaiさん
  
  スリランカを旅してホント同じ事を感じました。
  女性の美しさは年齢じゃないですね。
  
  今回の旅では、娘にサリーを作っていただいた
  お針子さんの老婦人にとても惹かれました。
  激動のスリランカを生ぬいた〜ならではのふくよかさ
  や穏やかさにじ〜んとしてました。
  
  写真の花嫁姿の彼女もホント美しかったです。
  ご主人に先立たれて、息子さんも地方に〜
  でも寂寥感はなく生き生きしていました。
  正に理想です。
  
  ギータという女優さんも素的ですね。
  スリランカをテーマにした邦画が有ったんですね。
  
  カルタラの市場で写真を渡した方の娘さんから
  手紙が届きました。
  もう10歳だそうで、彼女の写真も入っていました。
  英語で一生懸命に書かれた手紙には感動です。
  雪まつりのポストカード等を添えて
  お返事するつもりです。
  出来れば次回も訪問したいのですが〜
  家族の意向も有るし
  まだまだ先になりそうです。
  
  お邪魔しました
  　　　　　　　　ドク金魚

  Weiwojingさん からの返信 2013/02/22 23:10:28

  RE: 同感です~~\

  ドク金魚さん、こんばんは。
  
  書き込みをありがとうございます。
  
  この数日間時間があったのでキャンディの Villa Rosa に泊っ
  てみました。大変落ち着いていて、マへバリ川を見下ろすo丘の
  上にあり、部屋にはテレビも電話もない、本当にリラックス
  できる素晴らしい環境にありました。部屋数は６部屋しかなく、
  ホテルと言うにはあまりにも小さいホテルです。機会があれば、
  将来泊られることをお勧めします。
  
  私が日頃接するスリランカの女性は素晴らしい人が多いですね。
  今回そんな女性を取り上げてみたいと思いました。
  
  女優のギ―タさんについては、私が関係した本でインタビュー
  したことがありましたが、もし興味があるようでしたら、以下の本を
  ご覧ください。今はもう絶版になっていますので、図書館で探す
  と見つかるかもしれません。
  
  　　　『スリランカ長期滞在者のための最新情報５５』　
  
  　　　　　　（三修社１９９５年出版）
  
  １０歳の女の子から手紙が来たそうですが、そんな小さな出会い
  を大切にするといいですね。
  
  いずれ Villa Rosa 滞在記をアップする予定です。
  
  では、これで。
  
  Tamegai