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コロンボにはイギリス植民地時代に建てられた素晴らしい建築物が数多く見られます。それらの多くは公共的な建物なので、内部に入り写真を撮ることは可能です。しかし、個人の住宅だったり、大使館の建物だったりして、内部に入ることが出来ないものもたくさんあります。<br /><br />植民地時代の建物はFort (フォート地区) に集中していて、見て回るには移動の面で楽ですが、ただ大統領官邸のようなハイセキュリティゾーンがあるため近ずくことが出来ない場所がかなりあります。<br /><br />コロンボ市内にはイギリス時代の建物だけでなくオランダ時代のものもあり、建築に関心のある者には興味が尽きません。<br /><br />スリランカには「熱帯の建築家」という異名をもつジェフリ―・バワ(1919〜2003)がいますが、スリランカ全土にホテルや個人住宅、事務所等を建てています。どれも素晴らしい建物ばかりです。コロンボ市内にも彼の手がけた作品がいくつもあります。どれも素晴らしい建物ばかりです。いずれ取り上げてみたいと思います。

コロンボ植民地時代の名建築探訪

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2013/01/24 - 2013/01/24

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Weiwojing

Weiwojingさん

コロンボにはイギリス植民地時代に建てられた素晴らしい建築物が数多く見られます。それらの多くは公共的な建物なので、内部に入り写真を撮ることは可能です。しかし、個人の住宅だったり、大使館の建物だったりして、内部に入ることが出来ないものもたくさんあります。

植民地時代の建物はFort (フォート地区) に集中していて、見て回るには移動の面で楽ですが、ただ大統領官邸のようなハイセキュリティゾーンがあるため近ずくことが出来ない場所がかなりあります。

コロンボ市内にはイギリス時代の建物だけでなくオランダ時代のものもあり、建築に関心のある者には興味が尽きません。

スリランカには「熱帯の建築家」という異名をもつジェフリ―・バワ(1919〜2003)がいますが、スリランカ全土にホテルや個人住宅、事務所等を建てています。どれも素晴らしい建物ばかりです。コロンボ市内にも彼の手がけた作品がいくつもあります。どれも素晴らしい建物ばかりです。いずれ取り上げてみたいと思います。

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  • コロンボ7区の鬱藪とした樹木の多いGregory&#39;s Road (グレゴリズロード)一帯は各国の大使館や領事館、あるいは閑静な住宅が立ち並ぶ一等地で、東京で言うならば麻布や広尾のようなところです。その一角に日本大使館があります。

    コロンボ7区の鬱藪とした樹木の多いGregory's Road (グレゴリズロード)一帯は各国の大使館や領事館、あるいは閑静な住宅が立ち並ぶ一等地で、東京で言うならば麻布や広尾のようなところです。その一角に日本大使館があります。

  • 正面から見てみましょう。堂々としたルネッサンス様式の白亜の瀟洒な建物です。大使館ホームページによると次のような記述があります。<br /><br />「日本大使館はかつて“ウィニマッツ”という名前で知られていて、20世紀初頭まで辿る長い歴史がある。1891年にD.スティ‐ブン.シルバ最高栽判事によって建てられた。以後長くシルバ氏とその息子のウィマラキルティ氏の家族の住まいとなった。<br /><br />第二次世界大戦中、この建物は時の駐コロンボ東南アジア軍によって接収され、その総司令官レートンの公邸となった。戦後再びウィマラキルティ家が入居し、一家が住むようになった。<br /><br />その後、ウィマラキルティ氏はオーストリア領事を命ぜられたことから、この建物はオーストリア領事館となり、同氏の死後、名誉領事となった同夫人が1973年に日本政府大使館使用建物として売却し、現在に至る。<br /><br />内部は必要に応じて改修を行っているが、張り出し窓、柱廊等を備えた白亜の建物は今日でも基本的には当時のままである。モラトゥア大学建築学部のラックスマン・アルウィス教授は“大英帝国時代の最も美しい建物”として称賛している。」

    正面から見てみましょう。堂々としたルネッサンス様式の白亜の瀟洒な建物です。大使館ホームページによると次のような記述があります。

    「日本大使館はかつて“ウィニマッツ”という名前で知られていて、20世紀初頭まで辿る長い歴史がある。1891年にD.スティ‐ブン.シルバ最高栽判事によって建てられた。以後長くシルバ氏とその息子のウィマラキルティ氏の家族の住まいとなった。

    第二次世界大戦中、この建物は時の駐コロンボ東南アジア軍によって接収され、その総司令官レートンの公邸となった。戦後再びウィマラキルティ家が入居し、一家が住むようになった。

    その後、ウィマラキルティ氏はオーストリア領事を命ぜられたことから、この建物はオーストリア領事館となり、同氏の死後、名誉領事となった同夫人が1973年に日本政府大使館使用建物として売却し、現在に至る。

    内部は必要に応じて改修を行っているが、張り出し窓、柱廊等を備えた白亜の建物は今日でも基本的には当時のままである。モラトゥア大学建築学部のラックスマン・アルウィス教授は“大英帝国時代の最も美しい建物”として称賛している。」

  • 外に出るとこのように高い塀に囲まれていて、防犯面での厳重さを感じます。

    外に出るとこのように高い塀に囲まれていて、防犯面での厳重さを感じます。

  • 日本大使館のすぐ近くにある個人のお宅です。

    日本大使館のすぐ近くにある個人のお宅です。

  • 大使館の隣にギヤラリーがあり、ちょうど真赤なスポーツカーが中に入るところでした。

    大使館の隣にギヤラリーがあり、ちょうど真赤なスポーツカーが中に入るところでした。

  • これも個人のお宅のようですが、中央に玄関があり、左右対照の形式を備えたスリランカ様式の建築です。庭が広くて、ゆったりしていますね。

    これも個人のお宅のようですが、中央に玄関があり、左右対照の形式を備えたスリランカ様式の建築です。庭が広くて、ゆったりしていますね。

  • National Musuem of Colombo (国立コロンボ博物館) の立派な建物です。1877年に設立されました。白く、荘厳なたたずまいは、正にコロニアル時代を彷彿させる建物です。<br /><br />博物館は1877年、時の総督 Sir William Henry Gregory( サー・ウイリアム・ヘンリー・グレゴリー1817〜1892 )によって建設されました。<br /><br />* National Musuem of Colombo<br />http://www.museum.gov.lk

    National Musuem of Colombo (国立コロンボ博物館) の立派な建物です。1877年に設立されました。白く、荘厳なたたずまいは、正にコロニアル時代を彷彿させる建物です。

    博物館は1877年、時の総督 Sir William Henry Gregory( サー・ウイリアム・ヘンリー・グレゴリー1817〜1892 )によって建設されました。

    * National Musuem of Colombo
    http://www.museum.gov.lk

  • 博物館を入った入口のところです。高い天井や白い壁が印象的です。

    博物館を入った入口のところです。高い天井や白い壁が印象的です。

  • フォートを少し歩いてみましょう。この地区にはイギリス時代の建物だけでなく、それよりも前のオランダ時代のものもあります。オランダ植民地時代のものとして、かつて病院だった ダッチ・ホスピタル( The Dutch Hospital ) の施設が、今は商業施設として2011年12月新たに甦りました。<br /><br />このショッピングモールにはスリランカの第一流のところばかりで、Barefoot (スリランカ雑貨)、Heladiv Tea Club (HTC)(紅茶専門ティ-ショップ)、Spa Ceylon (アユールベ―ダスパ)、WIP(Work in Progress) (ドイツ料理店)といったショップが入っています。<br /> <br />* The Dutch Hospital<br />http://www.uda.lk/dutchhospital/index.html<br />

    フォートを少し歩いてみましょう。この地区にはイギリス時代の建物だけでなく、それよりも前のオランダ時代のものもあります。オランダ植民地時代のものとして、かつて病院だった ダッチ・ホスピタル( The Dutch Hospital ) の施設が、今は商業施設として2011年12月新たに甦りました。

    このショッピングモールにはスリランカの第一流のところばかりで、Barefoot (スリランカ雑貨)、Heladiv Tea Club (HTC)(紅茶専門ティ-ショップ)、Spa Ceylon (アユールベ―ダスパ)、WIP(Work in Progress) (ドイツ料理店)といったショップが入っています。
     
    * The Dutch Hospital
    http://www.uda.lk/dutchhospital/index.html

  • 隣にある Colombo City Hotel に宿泊していた時に部屋から撮ったダッチ・ホスピタルの中庭です。<br /><br />ここはコロンボで現在最も古い建物で、かつての雰囲気をそのまま保ったままで再開発が行われました。1656年から1796年まで続いたオランダ統治時代にオランダ東会社の職員の医療を提供するために設けられました。

    隣にある Colombo City Hotel に宿泊していた時に部屋から撮ったダッチ・ホスピタルの中庭です。

    ここはコロンボで現在最も古い建物で、かつての雰囲気をそのまま保ったままで再開発が行われました。1656年から1796年まで続いたオランダ統治時代にオランダ東会社の職員の医療を提供するために設けられました。

  • かつての病院だった建物の回廊は今では小奇麗なレストランが連ねていて、お金持ちのスリランカ人や外国人でにぎわっています。

    かつての病院だった建物の回廊は今では小奇麗なレストランが連ねていて、お金持ちのスリランカ人や外国人でにぎわっています。

  • ダッチ・ホスピタル内 BAREFOOT の店内です。カラフルな色彩の商品が陳列されていて、ヨーロッパ人観光客に評判の店です。

    ダッチ・ホスピタル内 BAREFOOT の店内です。カラフルな色彩の商品が陳列されていて、ヨーロッパ人観光客に評判の店です。

  • Sir Baron Jayathilake Mawatha というフォートの中心部を走る道路の両側には植民地時代の建物がたくさん残されています。

    Sir Baron Jayathilake Mawatha というフォートの中心部を走る道路の両側には植民地時代の建物がたくさん残されています。

  • このレンガ造りの白と茶色を交互に組み合わせて建物はよく目立ちます。入口に掲げられた名前を見ると、LANKEM PLANTATION House と出ています。

    このレンガ造りの白と茶色を交互に組み合わせて建物はよく目立ちます。入口に掲げられた名前を見ると、LANKEM PLANTATION House と出ています。

  • 白亜の建築群が大変美しいです。右側の建物の一番端は、 Grand Oriental Hotelです。このホテルには2度泊ったことがあります。

    白亜の建築群が大変美しいです。右側の建物の一番端は、 Grand Oriental Hotelです。このホテルには2度泊ったことがあります。

  • 壁面の装飾のところに「1912」と言う文字が見えますが、これはこの建物が建てられた年のことです。

    壁面の装飾のところに「1912」と言う文字が見えますが、これはこの建物が建てられた年のことです。

  • 隣のビルには、Llyod&#39;s と書かれた名前が見えます。

    隣のビルには、Llyod's と書かれた名前が見えます。

  • 1階入ったところに階段があり、その踊り場にはキャンディのペラヘラ祭りを描いた大きな絵が掲げられています。

    1階入ったところに階段があり、その踊り場にはキャンディのペラヘラ祭りを描いた大きな絵が掲げられています。

  • Cargills (カーギルズ)という百貨店の建物で、かなり古く所々傷みのあるところが見られます。しかし、フォ―トにあっては大変目立つ建物です。

    Cargills (カーギルズ)という百貨店の建物で、かなり古く所々傷みのあるところが見られます。しかし、フォ―トにあっては大変目立つ建物です。

  • その百貨店の紋章が建物の壁面に出ていて、かなり手の込んだもののようです。

    その百貨店の紋章が建物の壁面に出ていて、かなり手の込んだもののようです。

  • カーギルズ前の歩道に下げられている看板です。昔風の看板はなかなか面白いですね。

    カーギルズ前の歩道に下げられている看板です。昔風の看板はなかなか面白いですね。

  • カ―ギルズのある建物の前の歩道です。

    カ―ギルズのある建物の前の歩道です。

  • 少し歩いていと、LAKSALA (ラクサラ) という外国人向けの大きな土産物店が目に付きました。看板には日本語の文字が見えますが、少々おかしいですね。その他に英語、ドイツ語、フランス語の表示もあります。

    少し歩いていと、LAKSALA (ラクサラ) という外国人向けの大きな土産物店が目に付きました。看板には日本語の文字が見えますが、少々おかしいですね。その他に英語、ドイツ語、フランス語の表示もあります。

  • Hong Kong Shanghai Bank( HSBC ) (香港上海銀行) の建物です。1892 年に設立されました。

    Hong Kong Shanghai Bank( HSBC ) (香港上海銀行) の建物です。1892 年に設立されました。

  • 古い建物が集中している Chattham Street の一画には “De Mel Building”と書かれた建物が残されています。今でも面影は残っていますが、かつては随分瀟洒な建物だったと思われます。

    古い建物が集中している Chattham Street の一画には “De Mel Building”と書かれた建物が残されています。今でも面影は残っていますが、かつては随分瀟洒な建物だったと思われます。

  • 最近再度訪ねてみると、すっかりきれいに改修されていて、見事なまでに昔の美しさがよみがえりました。<br /><br />そういえば、このあたりは古い建物がまるで廃墟のように建っていて、夜は真暗で歩けないほどでした。しかし、今はいくつも古い建物がきれいになり、レストランや会社として使用されています。

    最近再度訪ねてみると、すっかりきれいに改修されていて、見事なまでに昔の美しさがよみがえりました。

    そういえば、このあたりは古い建物がまるで廃墟のように建っていて、夜は真暗で歩けないほどでした。しかし、今はいくつも古い建物がきれいになり、レストランや会社として使用されています。

  • 建物の入口に “Pagoda Tea Room” と書かれた看板が出ていますが、以前写真を撮った時まだありませんでした。昨年あたりに開店したものと思われます。しかし、Pagoda Tea Room そのものは昔からある有名なTea House でした。

    建物の入口に “Pagoda Tea Room” と書かれた看板が出ていますが、以前写真を撮った時まだありませんでした。昨年あたりに開店したものと思われます。しかし、Pagoda Tea Room そのものは昔からある有名なTea House でした。

  • 歩き疲れたので、しばらくここで休憩することにしました。<br />Pagoda Tea Room の内部です。

    歩き疲れたので、しばらくここで休憩することにしました。
    Pagoda Tea Room の内部です。

  • もう一度その美しい建物の姿を見てみましょう。

    もう一度その美しい建物の姿を見てみましょう。

  • ちょうど昼時だつたために周りのオフィスから働いているい人たちが食事に出かけるようでした。

    ちょうど昼時だつたために周りのオフィスから働いているい人たちが食事に出かけるようでした。

  • 泊ることはありませんが、時たま時間があると食事をしたりすることの多いYMCAの建物です。この建物は1904年に建てられましたので、今から109年前になります。

    泊ることはありませんが、時たま時間があると食事をしたりすることの多いYMCAの建物です。この建物は1904年に建てられましたので、今から109年前になります。

  • YMCA の中庭にこのような紋章が掲げられています。相当古そうですが、添えられた説明を読むと、次のように書かれています。<br /><br /> This stone was originally over the maingate of the<br />First Dutch Fort of Colombo erected in 1717. It was <br />found when excavating for this building in 1921.<br /><br /> 

    YMCA の中庭にこのような紋章が掲げられています。相当古そうですが、添えられた説明を読むと、次のように書かれています。

     This stone was originally over the maingate of the
    First Dutch Fort of Colombo erected in 1717. It was
    found when excavating for this building in 1921.

     

  • YMCA にはレストランがあります。かなり安く食べることが出来ます。昼時だけでなく、一日中利用者が多いです。

    YMCA にはレストランがあります。かなり安く食べることが出来ます。昼時だけでなく、一日中利用者が多いです。

  • 小生が昼ごはんに食べたものは、お惣菜の中からいくつか選んで、ご飯(赤飯)の上に載せたものです。中央にチキン、上と左にに野菜、その下にパリプ(日本の煎餅のように、薄くてカリカリに揚げたものです)、一番下はイカのカレーです。店員が油で揚げた赤唐辛子を1本添えてくれましたが、とても辛そうなので残しました。<br /><br />ご飯は山盛りのように皿に盛りつけてくれて、もう全部は食べきれなほどです。これで150ルピーですので、日本円で110〜120円くらいでしょうか。

    小生が昼ごはんに食べたものは、お惣菜の中からいくつか選んで、ご飯(赤飯)の上に載せたものです。中央にチキン、上と左にに野菜、その下にパリプ(日本の煎餅のように、薄くてカリカリに揚げたものです)、一番下はイカのカレーです。店員が油で揚げた赤唐辛子を1本添えてくれましたが、とても辛そうなので残しました。

    ご飯は山盛りのように皿に盛りつけてくれて、もう全部は食べきれなほどです。これで150ルピーですので、日本円で110〜120円くらいでしょうか。

  • コロンボには歴史的に古い建物だけでなく、このような現代的なビルディングも多数あります。これは World Trade Centre です。

    コロンボには歴史的に古い建物だけでなく、このような現代的なビルディングも多数あります。これは World Trade Centre です。

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