ヨーロッパの夜は一流の音楽を楽しむ。

2009/09/19 - 2009/09/27

1997年、ベルリン日独センターから出てきた紳士がいました。
紳士は、センターの職員らしき人たちから丁重な見送りを受けていて「この人なら大丈夫！」と道すがら声を掛けてみました。
色々と話す中で、夜はオペラを見に行くとのこと。
「興味があるなら、一緒にどうですか？」と誘って頂きました。

その足でチケットセンターに行き、国際学生証を提示して、最上階の席を購入。
（正確には、ドイツ語堪能な紳士が購入してくれました（*^_^*））

「最初だし、気にいるかどうかも分からないから、まずは雰囲気だけでも味わって」という理由で、確か3,000円くらいの一番安い席だったように記憶しています。

観たのはコーミッシェ・オパーで「マクベス」。
最上階はカジュアルな服装で問題ありません。
オペラとは何ぞやも全く分からない、貧乏旅行の大学生には十分な席でした。

翌日もオペラを観る、という紳士にご一緒させて頂きました。
彼から、モーツァルトが最期に作ったオペラであること、一番の見所は「夜の女王のアリア」であること、を簡単に教えてもらって観たのは「魔笛」。

こうやって、旅行の楽しみに「オペラ鑑賞」が加わりました。

紳士は関西にある某私立大学の教授でした。
こんな楽しみを教えて下さったこと、今でも心から感謝しています。

エリア ベルリン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

コンセルトヘボウ（アムステルダム）。

1888年築。

チケットは当日にゲット。

オランダ語は読解不能なので、曲目も不明。
実際聞いて「モルダウ」だけは分かった！

音の良さについてはド素人なので、ここで書くだけでの知識はありませんが、帰国後に地元のホールで聞く音にはいつもガッカリします。
よく分からないけど「音の柔らかさ」が絶対的に違う気がします。

ホールの作りとか気温とか湿度とか、微妙な違いが音になって表れるんでしょうね。

シュターツ・オパー（ベルリン）。

「ばらの騎士」（リヒャルト・シュトラウス ）を鑑賞。
ヨーロッパでは人気の演目のようですが、なじみのない曲ばかり…。

そして、10年前にはなかった字幕が！
（ドイチェ・オパーも字幕あり）

「一流」は言葉の壁を超えるんだから、字幕なんていらないと思うけどなあ。
字幕を追ってると、観劇にイマイチ集中できないような気がするし。


そういえば、日本人が歌舞伎を見て「よく分からん！」と思うのと同じで、現地の人がオペラを観ても同じようなもの、と聞いたことがありますが、真実やいかに。

ドイチェ・オパー（ベルリン）。

「カルメン」（ビゼー）を鑑賞。

カルメンは、中学や高校の音楽の授業で聞いたことがある曲が満載だし、演者も多くて迫力あるし、話も分かりやすいから、オペラ初心者にはぴったりですね☆。

ここで見た「カルメン」もよかったけど、10年ほど前にウィーン国立歌劇場で観た「カルメン」は今までみたオペラの中でも格別だったと思います。

豪華絢爛なオペラハウス。
重厚な音楽。
煌びやかな演者たち。
華やかな観客たち。
いつまでも鳴り止まないカーテンコール。

今思い出しても、あれは凄かったなあ。

ゼンパー・オパー（ドレスデン）。

「フィガロの結婚」（モーツァルト）を鑑賞。

疲れていたせいで、あの有名な「序曲」だけで満足してしまい、あとは素敵な子守唄と化してしまいました(-_-メ)。

この旅行記へのコメント （3）

• 横浜臨海公園さん 2013/01/30 20:01:33

  ウィレム・メンゲルベルクとコンセルトヘボウ

  h0712302さま、こんばんは。
  
  
  欧州各地のコンサートを鑑賞された由。
  アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と言えば、戦前の指揮者でヴィレム・メンゲルベルク、戦後なら、パウル・ファン・ケムペンでしょう。
  小生が好きな指揮者です。
  初めて渡蘭した際に、この話をした処、オランダ人の方々が目を白黒させておりました。
  メンゲルベルクにせよファン・ケムペンにせよ、チャイコヴフキーにリスト、素晴らしい録音を残しております。
  先般、小生の後輩が招かれ、コンセルトヘボウを初お披露目コンサートを飾っております。
  
  
  
  横浜臨海公園

  0712302hさん からの返信 2013/01/31 00:53:18

  RE: ウィレム・メンゲルベルクとコンセルトヘボウ

  横浜臨海公園様
  
  お久しぶりです。
  横浜臨海公園様の博識ぶりにはいつも感心しきりです。
  
  指揮者で演奏がガラッと変わる、とはよく聞きますが、恥ずかしながら、聴き比べたことはありません。
  
  メンゲルベルク、ファン・ケムペン、存じ上げませんでしたが、せっかく教えて頂いたので、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲あたりから（すみません、基本、ミーハーなもので…）聴いてみようと思います。
  
  それと。
  後輩の方、コンセルトヘボウで初お披露目コンサートとは素晴らしいですね☆
  
  
  
  > h0712302さま、こんばんは。
  >
  >
  > 欧州各地のコンサートを鑑賞された由。
  > アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と言えば、戦前の指揮者でヴィレム・メンゲルベルク、戦後なら、パウル・ファン・ケムペンでしょう。
  > 小生が好きな指揮者です。
  > 初めて渡蘭した際に、この話をした処、オランダ人の方々が目を白黒させておりました。
  > メンゲルベルクにせよファン・ケムペンにせよ、チャイコヴフキーにリスト、素晴らしい録音を残しております。
  > 先般、小生の後輩が招かれ、コンセルトヘボウを初お披露目コンサートを飾っております。
  >
  >
  >
  > 横浜臨海公園

  横浜臨海公園さん からの返信 2013/01/31 02:10:16

  拝復

  h0712302さま、こんばんは。
  
  
  早速メッセージを賜りまして誠に有難うございました。
  
  然し、残念ですが、メンゲルベルク、及び、ファン・ケムペンにチャイコフスキーは交響曲と組曲だけでのヴァイオリン協奏曲の録音はございません。
  特に、メンゲルベルクでチャイコフスキーの交響曲第６番 悲愴は、親交があったチャイコフスキーが死後、自筆楽譜が遺言に依りメンゲルベルクが引き継ぎ贈られたもので、他とは異なる圧倒した演奏が楽しめます。
  
  
  
  横浜臨海公園