2013/01/19 - 2013/01/19
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ドクターキムルさん
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横浜市青葉区市ヶ尾町にある稲荷前古墳群には、1号墳〜17号墳までの前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳のうちの10基と3群の横穴古墳(横穴墓)が9穴あったとされる。しかし、現在は15号墳(方墳)、16号墳(前方後方墳、墳長37.5m)、17号墳(方墳)だけが残されている。
1号墳(前方後円墳、墳長46m)、6号墳(前方後円墳、墳長32m)と16号墳(前方後方墳、墳長37.5m)の3基は首長墓とされているが、この3基のうち、16号墳は前方後円墳ではなく、前方後方墳であることから、首長墓といっても、1号墳や6号墳に埋葬された先代たちほどの権力はなかったのであろう。
15号墳に隣接して14号墳があり、その横にはこの古墳群では最大の前方後円墳である1号墳があったのだが、掘削されてなくなってしまったのは残念なことだ。横浜に良く見られる古墳群のかすを残すやり方であるともいえよう。おそらくは、前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳と横穴古墳(横穴墓)が混在した古墳群として価値があったはずだ。
遠くからも竹林の小山が見え、あれがそうだろうと思っていたが、果たしてそうであった。しかし、登り口に古墳の見学者用の駐車場(無料)があったので驚いた。駐車場付きの古墳はさすがに珍しい。
また、稲荷前古墳群は本では見落としていたようで、てっきり横穴古墳(横穴墓)だと感違いしていたものだから、階段を上った中段あたりを探しても見当たらなかった。さらに上ると山の頂上に辿り着き、竹や木がない坊主で芝生が植えられている。尾根には確かに墳丘が見える。横穴古墳(横穴墓)ではないことに気が付いた。
墳丘を眺めていると向こう側から2人が登って来た。これほど小さい、たった3基の古墳群なのに両側から登れることなどまずないことだ。この2人はご夫婦だという。これまでに全国の古墳は相当数訪れているが、夫婦に出会ったのは初めてであった。
驚くことが多かった稲荷前古墳群であったが、本に記載されていても興味をそそらないものである。私が知らなかったのも無理からぬ古墳群であろうか。
(表紙写真は稲荷前古墳群の16号墳(前方後方墳))
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水道局の向かいに「県史跡稲荷前古墳群」の案内看板。
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駐車場まである。
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「水道局青葉事務所前」のバス亭。
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「神奈川県指定史跡 稲荷前古墳群」看板。
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「神奈川県指定史跡 稲荷前古墳群」看板の地図部分。
現存している方墳の15号墳と17号墳には「規模不明」と記載されている。測量もしていないのか?
山頂付近に建てられた説明看板には、15号墳は1辺が約12mとあるが17号墳は依然として規模不明のようだ。
ここには16号墳の墳長は38mとあるが、山頂付近の説明看板には37.5mと記載されている。
説明看板の記載内容を統一する必要があることは言うまでもない。 -
16号墳の墳丘。
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16号墳の墳丘。
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15号墳の墳丘。
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16号墳の墳丘。
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16号墳の墳丘のくびれ部。
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「稲荷前古墳群15号・16号・17号墳」説明看板(左側)。
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「稲荷前古墳群15号・16号・17号墳」説明看板(右側)。
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16号墳の墳丘から見る丹沢。
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16号墳の墳丘から見る丹沢。真中あたりに富士山が顔を覗かせている。
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16号墳の墳丘と17号墳の墳丘。
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17号墳の墳丘。
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16号墳の墳丘。
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