相模寒川　８世紀社殿建立の記録を残し頼朝・義時・信玄や歴代徳川将軍家の厚い崇敬を集め又小田原北条氏綱の宝殿奉納した『相模一之宮寒川神社』訪問

2012/08/13 - 2012/08/13

ＪＲ相模線（橋本～茅ヶ崎）宮山（みややま）駅下車、相模一之宮寒川神社（さむかわじんじや、神奈川県高座郡寒川町）を訪問しました。

由緒としては『当神社の創祀年代は不明ですが、雄略天皇（４５６～４７９）の御代に奉幣、また神亀４年（７２７）社殿建立と伝える記録があり、少なくとも１５００年以上の歴史を誇っています。

初めての公の記録は仁明天皇承和１３年（８４６）神階従五位下を授けられたとの『続日本後記』の記録です。爾来神階の授与が度々なされており、齋衛元年（８５４）従四位下、元慶８年（８８４）四位下、延喜１６年（９１６）正四位上と進階されました。

また『延喜式』神名帳（９２７年編纂）によれば、相模１３社のうち、唯一名神大社とされています。

後には源頼朝、北条義時、武田信玄等の武将、徳川家代々の篤い信仰を受けており、いずれにしても１５００年余りの歴史を有する古社で、相模国一之宮と称され、霊験あらたかな神社として現在に至るまで信仰されています。』（寒川神社ＨＰ）

尚上記武将の他、小田原北条氏で早雲から家督を継いだ氏綱（１４８７～１５４１）は大永年間（１５２１～１５２７）他の神社と共に寒川神社宝殿の再建といった寺社造営事業を積極的に行い、その間苗字をそれまでの伊勢氏から北条氏へと改め、その際「相州太守」と名乗り事実上相模国の支配者である事を対外的に知らしめています。

エリア 茅ヶ崎(神奈川)

• 交通手段: JRローカル 徒歩

寒川町観光案内地図

社寺・史跡が地図の中にプロットされています。

観光案内地図拡大

相模川東部に位置する相模一之宮寒川神社が在ります。

一の鳥居

相模線踏切付近から参道が北進しています。

広い参道

樹木により中央分離され、その左右を車輌が往来するほどの参道となっています。

二の鳥居

三の鳥居

大広場の先、神池に太鼓橋が架かり、その向こうに三の鳥居が建立しています。老朽化により平成２３年架け直され「神池橋」と命名されます。

寒川神社社号標

石橋の傍らには「相模國一之宮　國幣中社寒川神社」と刻されています。

「重脩寒川神社太鼓橋記」記念碑

倒壊した一の鳥居

寛政８年（１７９０）木内善次郎の寄進により建立されますが、その後安政２年の江戸地震、大正１２年の関東大震災の２度に亘り倒壊、当時を偲んで配置されたものです。

参道

長い道のりの参道が更に続きます。

楼門

寒川神社境内

境内

拝殿から境内を望みます。

狛犬（右）

狛犬（左）

拝殿と特設観客席

拝殿を前にしてなにやら観客席らしきものが設営作業されています。

拝殿

イベントポスター

元ＮＨＫアナウンサー平野啓子による「語りの世界」が翌日の８月１４日開催との事です。