2012/05/04 - 2012/05/05
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frau.himmelさん
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「ふれあい街歩き」もどき第3弾です。長くなって申し訳ありません。
バンベルクに3泊もすると、いろいろ愛着も出てまいりまして、この写真も捨てがたい、あの写真も…と。勢い旅行記も長くなってしまいました。
もうちょっと私の駄文にお付き合いください。
5月4日といえば、日本ではGWの真っ最中。
日本で留守番をしている夫からのメールでは日本は毎日雨続きだそうですね。それにも関わらず道路は大渋滞とか…。
なんだかこちらではまだ1度も雨に降られないのが申し訳ないような気持ちです。
円高も続いているようですが、そんなに買い物をしない私には余り関係がないですね。
さて、シュロス・ゼーホフから戻った私は今度は旧宮殿に参ります。
新宮殿は午前中にガイドツアーに参加しましたので、これもご紹介したいと思います。
そして翌朝のチェックアウトでは、予想もしないことが…。
-
ゼーホフから帰りのバスでバツの悪い思いをした私は、それにもめげず、街歩き再開です。
旧市街では観光馬車も通っていました。
馬車に揺られて、中世の街並みが色濃く残るバンベルクをのんびり観光するのもステキですね。 -
さて、私は旧宮殿に急いでやってきました。
大聖堂のお隣に位置します。
ドム広場には大聖堂、旧宮殿、新宮殿が集まっています。 -
門をくぐると、そこには大きな中庭が広がっています。
こちらは後ほど見ることにして、私は急いで歴史博物館に向かいます。急がないとまもなく閉館時間なのです。
現在は、旧宮殿は一部がバンベルクの歴史博物館になっています。 -
ここが博物館の入口。
バンベルクカードの有効期間も今日1日だけ。
まだ博物館の入場無料の特典は行使していませんでした。
せめて一箇所くらいは使わなければね…(笑)。
ケチ根性丸出しでやってきました。 -
大人の入場料一人5ユーロ。
これがバンベルクカードでタダになるのです。 -
中に入ります。
窓口でバンベルクカードを出して、コレで無料で見学できるんですね?って聞きました。
窓口の女性、「ええ、それでも無料ですが、どっちみち今日は入場無料の日ですよ。」って。 -
博物館を出てから見た案内板。
なーんだ、今日は誰でもタダで入れたのね。
さて、博物館の中は撮影禁止なので写真はありません。
旧宮殿の広い空間にバンベルクの歴史に関する展示がいろいろありました。 -
ドイツ語の説明文は難しくて私にはわかりません。
でも一つだけ知りたいことがあり、会場係の若い女性に質問しました。
「シュタウフェンベルク大佐はここの出身ですか?」って。
よく判らないようだったので、旧市庁舎のパネルのことなど、伝えたのですが、よく知らないって。
たぶん私のドイツ語も理解できなかったのしょうね(泣)。
その代わり、戦争中や戦後の展示がある場所を教えてくれました。
閉館時間も迫っているし、広すぎてそこまで行く元気はありませんでしたが。 -
中庭を取り囲むように大きな建物が建っています。
1020年にハインリッヒ2世が建てた皇帝の居城に、その後司教の宮殿として後期ゴシック造りで建てられました。
絶大な権力を誇っていた領主司教が、新宮殿が出来るまでここを居城としていました。 -
広場ではテーブルや椅子が出されてこれから何か始まるようです。
-
旧宮殿から見た大聖堂の尖塔。
その昔は、左側(南東)に建つ大聖堂と直結していたということです。 -
ここから写すと私の腕でもかろうじて、大聖堂には4本の塔があることがわかります。
さて、時間的にも夕食の時間です。
バンベルクは今日が最後ですからもう一度あそこに行きたいと思います。
その前に午前中、ガイドツアーに参加した新宮殿の様子を…。 -
午前中訪れた新宮殿。
大聖堂の向かい側にあります。
バンベルクで一番大きな建物である新宮殿(ノイエ・レジデンツ)はバンベルク領主司教の居城でした。 -
17世紀から18世紀始めにかけて領主司教のシェーンボルンによって建てられました。
夏の離宮ゼーホフ城といい、この大きなレジデンツといい、バンベルク領主司教の権力の程が伺えます。
立派な門をくぐります。 -
広い庭園はバラ園として有名なのですが、残念ながらまだバラの季節ではありません。
今は5月のはじめ、もうひと月もするときれいなバラが咲き競うのでしょうけど。 -
まだ今はバラの「苗」です。
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この写真は2002年9月にツアーでバンベルクを訪れた時のものです。
その時は盛りは過ぎていましたが、バラはこのくらい残っていました。
その時の印象がまだ残っていますのでいいとしましょう。 -
バラはまだでも、お庭はたいへん素晴らしい。
2002年と同じ角度で撮った写真。
お庭の先には聖ミヒャエル教会の尖塔が見えます。 -
聖ミヒャエル教会。
さっきはあの教会からこちらを眺めたのでした。 -
オレンジ色の三角屋根が連なるバンベルクの街並み。
確かにきれいだけど、2002年にこの景色を見たときはもっと感動したような気がします。 -
あの時はバラの花が雰囲気を盛り上げてくれたからなのかしら。
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もう一度、「バラの苗園」を見て、新レジデンツの入口を目指します。
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窓口でバンベルクカードを見せて、追加料金を払ってレジデンツのガイドツアーを申し込みました。
そしたら係りの男性が、私に付いてきてくださいと…。
何が何やら分からないけど、とても早足の係員の後を追いかけます。 -
途中で少し前に出発したガイドツアーのグループに追いつきました。
そしてこのグループと一緒に付いて行ってくださいと。 -
案内されるお部屋がどのお部屋も豪華絢爛です。天井の飾り、フレスコ画…
調度品から芸術的なタペストリー…、ため息がでるようです。 -
このお部屋は寝室。
豪華な天蓋つきのベッドはあるけれど、冬は寒そうです。 -
お部屋の隅にはその時代のトイレ、おマルですね。
トイレがなかった時代はこれに用を足したようです。
ガイドさんが蓋を開けて説明しています。 -
いくつもある部屋はどれも素晴らしい。
床も壁も天井も。
キョロキョロしながら撮影していたら、ガイドさんからカーペットの上を歩いてください、って注意されました。 -
床も芸術的な寄木細工です。
これが傷むからなんですって。ごめんなさい。 -
日本語の注意書きがありました。
「ツアーの列からはなれずに、通路上に敷かれている絨毯の上を歩くように…」って。 -
窓からは大聖堂と旧宮殿が見えました。
-
さて、私達はこの宮殿一番の見所、豪華な「皇帝の大広間」にやってきました。
ガイドさんを入れて5名の少人数ですからゆっくり見ることができます。 -
壁といわず、天井といわず、ぎっしりと描かれたフレスコ画。
豪華なシャンデリア。
みんな感嘆の声を上げています。 -
天井画
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この部屋には壁のいたるところにフレスコ画の肖像画があります。
これには面白い逸話があります。
天井画を描き
終えた画家に、領主司教は、ついでに壁にも肖像画を描いてほしいと。
ところが賃金は天井画の中に含まれているからねと…。
これに怒った画家は肖像画を大層手抜きをして描いたそうです。 -
これがその絵。
そういえば、天井画の素晴らしさに比べると、手抜き感ありありですね。
なんだか漫画みたいでもあります。 -
バイエルン王ルートヴィッヒ1世の子息、ギリシャ王オットー1世の部屋。
ギリシャでのクーデターに追われてここに逃げ帰ってきたオットー1世は、1862年から妃アマリエと共にこを居城としていました。 -
壁には二人の肖像画。
その他にも、ナポレオンの部下だったベルティエ将軍もここに住んでいましたね。
ここから身を投げて謎の自殺を遂げた人。
バイエルン「ふれあい街歩き」第1弾をご参照ください。 -
別の部屋の肖像画。
この人物がたぶんこのレジデンツを造らせた領主司教で選帝侯であったシェーンボルンではないかと思います。
彼は身長が低くて大変肥満だったそうです。 -
この方は?
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赤い色で統一された礼拝の間
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そろそろ見学も終わりです。
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入口のノブ。
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見学が終わって出てきました。ホントに広い豪華な宮殿でした。
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では、お隣の旧宮殿の門の前を通って…。
1573年に作られた門。 -
ここには大聖堂を背にして聖母マリアや、大聖堂の守護聖人ペーターやゲオルグ、それに大聖堂を作ったハインリッヒ2世とその妃クニグンデなどの彫刻が施されています。
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その門と繋がる壁にも歴史的なプレートがいろいろ。
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時間を元に戻して、旧宮殿の歴史博物館を見学したあと、今夜の夕食の場所として選んだ場所は?
今夜はバンベルク最後の夜です。
〆はやっぱりここですよねー。
シェレンケルラ。
ラオホビールもコレが飲み納め。 -
食事も先日と同じバンベルガーヴュルストmitザウアークラウト。
今日は何故だかパンが付いています。 -
客も少ないからか窓際の席に案内されました。
一人で窓の外を通る人の人物観察をしながらビールをいただきます。
観光客が引きもきらず…。 -
あの男性は外で立ち飲みしています。
どうも地元の常連さんらしくて、いろんな人が彼に声をかけていきます。 -
不思議な格好をしたシニアの二人連れも彼に声をかけました。
布教活動でしょうか。
あら、右っかわの男性、私のカメラに気がついたみたいです。
こちらを見て笑っています(笑) -
ごちそうさまー。
今度はいつ来ることが出来るかしら。
まだ外は明るいし、バンベルク最後の夜だもの、もう少し散策しましょう。 -
旧市庁舎の橋を渡って、道幅が広くなっているグリューナマルクトにやってきました。
入口には有名な「ネプチューンの噴水」が立っています。
別名フォークを持つ男。
ここは若い人たちの待ち合わせの場となっているそうです。 -
グリューナーマルクトとは日本語で「緑の市」。
農産物の産地であるバンベルク、近郊で採れた新鮮な野菜を売る市場が立っています。
後ろの教会は聖マルティン教会。
1686年から93年に建てられたバロック様式の教会です。 -
市場の店じまいをしている店主と話している人は、さっき、シュレンケルラの窓から見えた、あの不思議な格好のシニアのカップルではない?
見れば見るほど面白い格好。
布教活動か寄付金集めかってとこね…。 -
黒い洋服に黒い帽子。
このいでたちは、確かマイスターの修行中の人だって、何かで見たような気がします。 -
さあて、そろそろホテルに戻りましょうか。
明日の出発の用意もしなければならないし…。
旧市庁舎も見納めです。 -
ドイツのアチコチにあるケーテヴォールファールトのお店の前では、バイエルンの民族衣装を着けたガイドさんが観光客に街案内をしています。
-
お店の店先。
かわいい木彫りの人形達。
欲しいけどまだお土産は買えません。
旅はまだ10日以上残っています。 -
お店の店先。
世界の子供達が手をつないで踊っています。
日本の和服を着た木彫りの人形もありました。 -
翌朝のチェックアウト時。
受付は、チェックインの時は女主人らしい人でしたが、今日はホテルの娘さんが居ました。
さてまずは荷物が重たいのでタクシーを呼んでもらいましょう。
いつも単語ばかりの酷いドイツ語しか使っていないから、たまには丁寧なドイツ語を…。
「エントシュールディグンク ケンテンジー ミア…(誠に申し訳ありませんが…)」って言いかけたら、
「あ、タクシーね、わかったわ!」ですって。
結局、今日も「ヤー、ビッテ!」で済んでしまいました。 -
支払いのとき、現金かクレジットかと聞かれたので、クレジットカードを彼女に渡しました。
彼女、奥に引っ込んだかと思うとすぐ出てきて、
「支払い済んでいるわよ。」と…。
そんなことはない、もう一度調べてくださいって言ったら、今度は一昨日食事をした分の計算書を持ってきて、この分がまだだったわ、と。
私は、ホテル代もまだ払っていないはずだと粘ったのですが、
「カイン・プロブレム!」(心配ないわよ!)って。
私は狐につままれた気持ちでした。
まもなくタクシーが到着したので、食事代は現金で急いで支払いましたが、何がなんだかわかりません。
釈然としないながらも列車の時間も迫っているし、タクシーの運転手は私の荷物を車に運び込んで待っているし…。
ま、払ってあるというからいいかっ!
この安易な考えが後で泣くことに…。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ベームさん 2012/11/02 09:54:20
- バンベルクともお別れ。
- himmelさん、
お早うございます。
とうとうバンベルクをさよならですね。連泊しての充実した滞在でしたね。
しかし最後の最後に何事が。日本のマダムが宿泊料未払で遁走、重加算税ならぬ超過宿泊料支払い命令なんてことにでも。次回の結末までやきもきさせられます。
新宮殿の大きさ、豪華さには驚ろきました。当時の世俗司教領主は権勢欲、金権欲の権化ですね。特にマインツ、ケルン、バンベルク大司教は強大な権力を持っていたのですね。ヴュルツブルクのレジデンツ、アシャッフェンブルクのヨハニスブルク城、ブリュールのアウグストゥスブルク城などみんな彼らの居城ですからね。さぞ領民は泣かされたことでしょう。
シュレンケルラとラオホビール、懐かしいです。私が行ったときはいつも混んでいました。泊まったホテルはその目の前のアルテ・リンクラインというガストホーフでした。
色んなハプニングに挫けずに旅行を続けるhimmelさんに乾杯!!
ベーム
- frau.himmelさん からの返信 2012/11/03 19:02:23
- RE: バンベルクともお別れ。
- ベームさん こんばんは。
返信が遅くなり申し訳ありません。
1泊旅行のクラス会がありましてさっき帰ってまいりました。
この齢になっても、古い友人達に逢えるのって嬉しいですね。
> とうとうバンベルクをさよならですね。連泊しての充実した滞在でしたね。
> しかし最後の最後に何事が。
次回の結末までやきもきさせられます。
本当にねー、波乱万丈の幕がやっと開いたばかりなのです。
いろんなことがありますね。一人旅はこういうアクシデントも楽しめるようでなければ出来ませんね。
> 新宮殿の大きさ、豪華さには驚ろきました。当時の世俗司教領主は権勢欲、金権欲の権化ですね。特にマインツ、ケルン、バンベルク大司教は強大な権力を持っていたのですね。ヴュルツブルクのレジデンツ、アシャッフェンブルクのヨハニスブルク城、ブリュールのアウグストゥスブルク城などみんな彼らの居城ですからね。さぞ領民は泣かされたことでしょう。
新宮殿、内装がすごかったです。まあドイツのどの城や宮殿は大体豪華でしたが。
さて、上にベームさんが述べられた宮殿やお城、みんな回りましたが、そうなんですかー? みんな司教達の居城?。
あんまり豪華なので、領主の居城だか司教のだか私には区別が付かなくなりました。絶大な権力を持っていたのですね。
ホントにお詳しいですね。
ベームさんの旅行記、ますます私の旅行記の参考にさせていただかなければ…。
> シュレンケルラとラオホビール、懐かしいです。私が行ったときはいつも混んでいました。泊まったホテルはその目の前のアルテ・リンクラインというガストホーフでした。
旧市街のど真ん中、とても場所のいいホテルだったのですね。
毎日シュレンケルラの喧騒が伝わってくる…、これじゃあ行かないわけには…、というところですか。
いつの賑わっていましたが、あの日は空いていました。
> 色んなハプニングに挫けずに旅行を続けるhimmelさんに乾杯!!
ありがとうございます。
今回のクラス会ではドイツ土産のフランケンワインを持って行って、みんなで「ツムヴォール!」でした。
himmel
-
- norisaさん 2012/11/01 17:19:56
- 小説ですねー
- frau.himmelさん
毎度お邪魔しますーー。
frau.himmelさんの御年齢が良く分からないのでどういう旅をされているのか完全に把握できませんが、どうもチェックアウト問題ではてこずりそうですね。次回が楽しみ?です。
(プロフィール推定:女性、既婚、年齢=30〜80(幅広過ぎ!)、ドイツ語そこそこ堪能なれど小トラブル遭遇回数常人よりやや多しーーー)
失礼しました。
旅行記は作者のプロフィールを完全にオミットして拝見するのが理想ですがどうも街歩き的旅行記は臨場感があり、つい想像してしまいます。
さて、新宮殿の中、凄いですね。
それほど有名なお城ではないようですが、やはり当時の貴族や王様のくらしぶいりは華やかなものですね。
日本の貴族や士族とは違ったセンスでもありますーー。
でもオマルには笑いました。
これは日本の御不浄のほうが風情がありますね。
では大団円?!をお待ちします。
(めっきり気落ちして!?老けた)norisa
- frau.himmelさん からの返信 2012/11/02 09:41:18
- RE: 小説ですねー
- norisaさん おはようございます。
毎度ありがとうございます。
いやあー、norisaさんのコメントに笑ってしまいました。
> (プロフィール推定:女性、既婚、年齢=30〜80(幅広過ぎ!)、ドイツ語そこそこ堪能なれど小トラブル遭遇回数常人よりやや多しーーー)
年齢30〜80歳?(爆)
ご結婚後5年くらいのnorisaご夫婦より幅広い誤差…。
まあ似たり寄ったりですね。
>小トラブル遭遇回数常人よりやや多し…
これよく当たっています。
旅行の時持ち歩く旅のメモ帳には失敗談だらけです。
その失敗を基準として、そうあの日はこんなことがあったっけー、
なんてブログを書いています。
私にとって失敗は記憶力回復の源なのです(笑)。
まだまだ私に比べたら、非常〜〜にお若いnorisaさんご夫妻…
どうか >気落ちして老け込んだ< なんておっしゃらないでください。
そのうち孫の顔でも見たら、そんなことなんか言っていられませんよ。
himmel
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