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 横浜市栄区金井町にある玉泉寺は臨済宗円覚寺派のお寺で宝陀山常光院玉泉禅寺という。玉泉寺の縁起は区役所が建てた説明看板に詳しい。<br /> 元享元年(1321年)九州日向の国司橘常光の弟で、当地に在住していた常清が、兄常光の信仰する観音・薬師のお告げにより、兄の死を知り得たのに感じ、観音・薬師の二尊を勧請し、山腹に宝陀山常光院という天台宗の一宇を建立したのが始めであると伝えられている。その後、建武年間(1334年?1355年)に大雅の法嗣、東洲省宜(ワ冠)が禅寺を開創し、現在地に移転して宝陀山玉泉寺と号した。文化年中(1804年?1818年)時の住持牛山と一道祖超が本堂を新築し、大用国師(誠拙周樗)を拝請して中興の祖とした。誠拙は四国宇和島の出身で、7才で出家し、諸国遊学の後、武州久良岐郡永田の東輝庵(草冠)に住した高僧である月船禅師に師事して高弟となり、鎌倉円覚寺の指導者として、教義と儀式を復興し、寺の修復に務めた。<br /> しかし、内心に栄達を望まなかった誠拙は玉泉寺に不顧庵忘路亭という茶室を建て隠居したという。ただ、当時の臨済宗の重鎮であった誠拙にとって隠居はままならず、京都の相国寺・天龍寺等で活躍せざるを得なかった。そこで誠拙は彼を慕う金井村民に、爪と歯及び写経を入れた壺を与えたと伝えられ、村民は塔を建て、この壺を納めた。この塔は爪牙塔とよばれ現存している。誠拙は傑出した禅僧であったとともに、詩歌、茶をよくし、禅画にも秀で「布袋」や「寒山拾得」などが有名である。<br /> 玉泉寺に初めて参拝したときには四方竹があることに気が付かなかった。しかし、2度目に訪れたときには筍が出ていて気が付いた。鎌倉在郷の寺で四方竹を目にしたのは初めてのことである。同じ円覚寺派の鎌倉浄智寺から四方竹を移植したのだろう。<br />(表紙写真は玉泉寺本堂)

玉泉寺(横浜市栄区金井町)

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2012/10/08 - 2012/10/21

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 横浜市栄区金井町にある玉泉寺は臨済宗円覚寺派のお寺で宝陀山常光院玉泉禅寺という。玉泉寺の縁起は区役所が建てた説明看板に詳しい。
 元享元年(1321年)九州日向の国司橘常光の弟で、当地に在住していた常清が、兄常光の信仰する観音・薬師のお告げにより、兄の死を知り得たのに感じ、観音・薬師の二尊を勧請し、山腹に宝陀山常光院という天台宗の一宇を建立したのが始めであると伝えられている。その後、建武年間(1334年?1355年)に大雅の法嗣、東洲省宜(ワ冠)が禅寺を開創し、現在地に移転して宝陀山玉泉寺と号した。文化年中(1804年?1818年)時の住持牛山と一道祖超が本堂を新築し、大用国師(誠拙周樗)を拝請して中興の祖とした。誠拙は四国宇和島の出身で、7才で出家し、諸国遊学の後、武州久良岐郡永田の東輝庵(草冠)に住した高僧である月船禅師に師事して高弟となり、鎌倉円覚寺の指導者として、教義と儀式を復興し、寺の修復に務めた。
 しかし、内心に栄達を望まなかった誠拙は玉泉寺に不顧庵忘路亭という茶室を建て隠居したという。ただ、当時の臨済宗の重鎮であった誠拙にとって隠居はままならず、京都の相国寺・天龍寺等で活躍せざるを得なかった。そこで誠拙は彼を慕う金井村民に、爪と歯及び写経を入れた壺を与えたと伝えられ、村民は塔を建て、この壺を納めた。この塔は爪牙塔とよばれ現存している。誠拙は傑出した禅僧であったとともに、詩歌、茶をよくし、禅画にも秀で「布袋」や「寒山拾得」などが有名である。
 玉泉寺に初めて参拝したときには四方竹があることに気が付かなかった。しかし、2度目に訪れたときには筍が出ていて気が付いた。鎌倉在郷の寺で四方竹を目にしたのは初めてのことである。同じ円覚寺派の鎌倉浄智寺から四方竹を移植したのだろう。
(表紙写真は玉泉寺本堂)

  • 玉泉寺の山門と客殿。

    玉泉寺の山門と客殿。

  • 玉泉寺山門。

    玉泉寺山門。

  • 「大用国師爪牙塔」標石。

    「大用国師爪牙塔」標石。

  • 「横浜市指定有形文化財 誠拙和尚関係資料」標柱。

    「横浜市指定有形文化財 誠拙和尚関係資料」標柱。

  • 「臨済宗 円覚寺派 玉泉寺」寺号標石。

    「臨済宗 円覚寺派 玉泉寺」寺号標石。

  • 「 元享元年(1321年)九州日向の国司橘常光の弟で、当地に在住していた常清が、兄常光の信仰する観音・薬師のお告げにより、兄の死を知り得たのに感じ、観音・薬師の二尊を勧請し、山腹に宝陀山常光院という天台宗の一宇を建立したのがはじめであると伝えられている。その後、建武年間(1334〜1355年)に大雅の法嗣、東洲省宜(ワ冠)が禅寺を開創し、現在地に移転して宝陀山玉泉寺と号した。文化年中(1804〜1818年)時の住持牛山と一道祖超が本堂を新築し、大用国師(誠拙周樗)を拝請して中興の祖とした。誠拙は四国宇和島の出身で、7才で出家し、諸国遊学の後、武州久良岐郡永田の東輝庵(草冠)に住した高僧である月船禅師に師事して高弟となり、鎌倉円覚寺の指導者として、教義と儀式を復興し、寺の修復につとめた。<br /> しかし、内心に栄達を望まなかった誠拙は玉泉寺に不顧庵忘路亭という茶室を建て隠居したという。ただ、当時の臨済宗の重鎮であった誠拙にとって隠居はままならず、京都の相国寺・天龍寺等で活躍せざるを得なかった。そこで誠拙は彼を慕う金井村民に、爪と歯及び写経を入れた壺を与えたと伝えられ、村民は塔を建て、この壺を納めた。この塔は爪牙塔とよばれ現存している。誠拙は傑出した禅僧であったとともに、詩歌、茶をよくし、禅画にも秀で「布袋」や「寒山拾得」などが有名である。<br /> 平成2年3月(平成18年3月改修)<br />              横浜市栄区役所」。

    「 元享元年(1321年)九州日向の国司橘常光の弟で、当地に在住していた常清が、兄常光の信仰する観音・薬師のお告げにより、兄の死を知り得たのに感じ、観音・薬師の二尊を勧請し、山腹に宝陀山常光院という天台宗の一宇を建立したのがはじめであると伝えられている。その後、建武年間(1334〜1355年)に大雅の法嗣、東洲省宜(ワ冠)が禅寺を開創し、現在地に移転して宝陀山玉泉寺と号した。文化年中(1804〜1818年)時の住持牛山と一道祖超が本堂を新築し、大用国師(誠拙周樗)を拝請して中興の祖とした。誠拙は四国宇和島の出身で、7才で出家し、諸国遊学の後、武州久良岐郡永田の東輝庵(草冠)に住した高僧である月船禅師に師事して高弟となり、鎌倉円覚寺の指導者として、教義と儀式を復興し、寺の修復につとめた。
     しかし、内心に栄達を望まなかった誠拙は玉泉寺に不顧庵忘路亭という茶室を建て隠居したという。ただ、当時の臨済宗の重鎮であった誠拙にとって隠居はままならず、京都の相国寺・天龍寺等で活躍せざるを得なかった。そこで誠拙は彼を慕う金井村民に、爪と歯及び写経を入れた壺を与えたと伝えられ、村民は塔を建て、この壺を納めた。この塔は爪牙塔とよばれ現存している。誠拙は傑出した禅僧であったとともに、詩歌、茶をよくし、禅画にも秀で「布袋」や「寒山拾得」などが有名である。
     平成2年3月(平成18年3月改修)
                  横浜市栄区役所」。

  • 「横浜市指定有形文化財(歴史資料) 誠拙和尚関係資料」看板。

    「横浜市指定有形文化財(歴史資料) 誠拙和尚関係資料」看板。

  • 「無縁 水子 供養塔」。

    「無縁 水子 供養塔」。

  • 「大日如来、南無大悲観世音菩薩、南無六道能化地蔵菩薩」出羽三山供養塔。

    「大日如来、南無大悲観世音菩薩、南無六道能化地蔵菩薩」出羽三山供養塔。

  • 台座に「出羽大神、月山大神、湯殿山大神」と彫られている。

    台座に「出羽大神、月山大神、湯殿山大神」と彫られている。

  • 出羽三山供養塔の卒塔婆。

    出羽三山供養塔の卒塔婆。

  • 3石仏と三界萬霊塔。

    3石仏と三界萬霊塔。

  • 3石仏。

    3石仏。

  • 「無縁 水子 供養塔」。

    「無縁 水子 供養塔」。

  • 大日如来坐石像台座に「湯殿山供養」と彫られている。

    大日如来坐石像台座に「湯殿山供養」と彫られている。

  • 「三界萬霊」塔。

    「三界萬霊」塔。

  • 境内の木立。二股だ。

    境内の木立。二股だ。

  • 境内の四方竹。

    境内の四方竹。

  • 境内の四方竹の筍。

    境内の四方竹の筍。

  • 鐘楼。

    鐘楼。

  • 鐘楼。

    鐘楼。

  • 鐘楼の屋根に上がるシャチ。

    鐘楼の屋根に上がるシャチ。

  • 梵鐘。

    梵鐘。

  • 鐘楼に掛かる「武道」の扁額。

    鐘楼に掛かる「武道」の扁額。

  • 鐘楼脇の十月桜。

    鐘楼脇の十月桜。

  • 鐘楼脇の十月桜。

    鐘楼脇の十月桜。

  • 池。

    池。

  • 池の睡蓮。

    池の睡蓮。

  • 池の睡蓮。

    池の睡蓮。

  • 庭に並ぶ五輪塔。

    庭に並ぶ五輪塔。

  • 庭に並ぶ五輪塔。

    庭に並ぶ五輪塔。

  • 庭に並ぶ五輪塔と宝篋印塔。

    庭に並ぶ五輪塔と宝篋印塔。

  • 玉泉寺本堂。

    玉泉寺本堂。

  • 玉泉寺本堂。

    玉泉寺本堂。

  • 玉泉寺本堂。

    玉泉寺本堂。

  • 玉泉寺本堂。

    玉泉寺本堂。

  • 玉泉寺本堂に掛かる「玉泉禅寺」の扁額。

    玉泉寺本堂に掛かる「玉泉禅寺」の扁額。

  • 玉泉寺本堂と庫裡。

    玉泉寺本堂と庫裡。

  • 庫裡玄関。

    庫裡玄関。

  • 庫裡。

    庫裡。

  • 庫裡。

    庫裡。

  • 客殿。

    客殿。

  • 客殿。

    客殿。

  • 客殿に掛かる「宝陀山」の扁額。

    客殿に掛かる「宝陀山」の扁額。

  • 「宝陀山」の扁額。

    「宝陀山」の扁額。

  • 「客殿落慶記念」(平成6年(1994年)銘)碑。

    「客殿落慶記念」(平成6年(1994年)銘)碑。

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