2009/01/15 - 2009/04/05
35位(同エリア48件中)
haneさん
さて、今回の旅行記は寄港地ではなく、海の上からお送りします(笑)
プンタ・アレナスを出航し、モナリザ号はいよいよ太平洋へ戻ってきました。
横浜を出航してから約2か月、七つの海のうち北極海以外を航海する世界一周の旅も後半戦です。
約3か月かけて地球をぐるりと一周する船旅ですが、そのうち2か月は航海、つまり海の上、ひょっこりひょうたん島みたいな船の中で過ごします。果ての見えない広大な海と空の中で、それなりなサイズのモナリザ号だって、本当にちっぽけで、ましてや人間なんて・・・って、ちょいと哲学者のような気分になります(←気分だけ・笑)。
普段の船内生活といえば、きっちり3食を決まった時間に食べ、お茶の時間もあり、私にしてみたらかなり規則正しい生活(笑)。
海洋無線のインターネットをたまーに使って(←遅い・高いので)、図書室の本をデッキで読んだり、船内アクティビティや講座に参加したり、運動のためにデッキをひたすら散歩したり揺れるプールに浮いてみたり、とりあえず海を眺めながらぼんやり・・・。規則正しいながら、基本ぐうたら生活です。
そんな穏やか~な船内生活を脅かすもの、そう、ピッチング&ローリング! 日本語で言うところの揺れです。モナリザ号は当然揺れを軽減するスタビライザーを搭載していますが、それでも揺れることは多々あります。
波が高くてひどい揺れが続きそうな場合、全館放送があります。
酔い止めはレセプションで用意してます、とか、プールは揺れで壁に叩きつけられる可能性があるので入らないでください、とか、歩くときは注意してくださいとか。
廊下の手すりにビニール袋の束が括り付けられてることも。
そういう時は、さすがに船内も静かになります。
とある海、とある晩、それほど酷くはないけど、ゆっさゆっさと揺れていた時がありました。
幸いにして鋼の三半規管の持ち主である私は、乗り物酔いというものをしたことがなく、その日も元気に一日を終えて就寝しました。
いつも窓側を枕にして寝ているんですが、その日もそうしていると・・・なんか違和感。吐き気とはいわないけど、何か気持ち悪い感じ。もしかして、これが船酔いってやつ?って、ちょっとドキドキ。
とはいえモヤモヤして眠れないので、枕を反対側にしたところ・・・あれ? 全く違和感ナシ。なんか揺れ方とか傾きのせいなのかなーと思いつつ、ぐっすり眠れました。
他にも揺れる日はいくらでもあったわけですが、窓際に枕で違和感があったのはこの夜だけ。そんな話をルームメイトにしていて、みんな私が酔わないのを知っていたので「おかしいねー」みたいに言っていたのですが。
後日。
同じく乗客の男性が、その夜、私が違和感を感じていたのと同じような時間に、真っ暗な海の上に白い服を着た人が居るのが見えた・・・って、怪談ですかっ!! ホントの話です。ぎゃー!
さて、続く写真は全く別物(笑)
イースター島まで数日となったある日、モナリザ号を襲った低気圧の時の写真です。正直写真じゃすごさが伝わらないですが・・・。とにかく酷い状況でした。
普段デッキに出ている椅子や備品もすべて片づけられ、ロープで固定されていたにも関わらず、あまりの暴風と波に吹き飛ばされていきました。
退役間近のモナリザ号はミシミシと船体を軋ませ、最上階は雨漏り。
ビル何階建てにもなる高波に突き進む船体は、まるでジェットコースター。何かに掴まっていないと、斜めになったときに身体が滑っていってしまう程の傾きです。
船旅も2か月になると、酔いやすい体質の人でもだいぶ慣れてくるもの。それでもこの日は、部屋から出る人も少なく、レストランもガラガラ。なにせ何年も船に乗ってるようなクルーたちですら、悲鳴を上げるような状況。
これが半日くらい続いたでしょうか。
翌日は、それが嘘だったかのように穏やかな朝を迎えました・・・
さて満身創痍のモナリザ号、メンテナンス・クルーがあちこちで修理するなか、一路イースター島へ向かいます。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 交通手段
- 船
-
来た来たキター!
低気圧! -
船室の窓を叩くの波の音がスゴイ
-
物凄い揺れで掴まり歩きしないと移動もできませんが、艦橋すぐ下のラウンジまで上がってきました。
ここからだと正面が見えるので。 -
窓に叩きつけた波。
ものすごい水圧のシャワーを顔面にぶつけられるみたいなカンジです。 -
舳で砕ける波
-
艦橋といえば、ビルでも何階建ての高さもある場所。たぶん8階建てくらい?
それを覆ってしまうくらいの波がモナリザ号に襲い掛かります。 -
イチオシ
ジェットコースターと化したモナリザ号。
波に舳を立てているので、波を登るときは真っ黒な空しか見えず、波を滑り落ちるときは海しか見えません。
波の山から落ちるとき、ものすごい衝撃と、前が見えなくなるほどの波しぶきがたちます。 -
窓を叩く波の音、それに混じって聞こえる悲鳴。
背後のラウンジではガラスのグラスやコップが床に叩きつけられ、激しい音をたててました。
ちなみに夕食時にレストランへ行くと、すでにガラスのコップがかなり割れてしまったらしく、ランチ用のプラスチック・カップが活躍。
でもまだまだ揺れているので、もうウェイトレスのお姉さんが配膳しながら悲鳴あげてる状態。クルーは何年も乗ってて慣れているひとが多いですが、それでも悲鳴あげるくらいの、近年稀にみる大シケだったみたいです・・・ -
これだけひどい嵐だと、部屋にこもってる人が殆ど。
上階のラウンジでこの状況を楽しもうなんてのは、ごく一部の鋼の三半規管の持ち主たち(笑)
三半規管は鋼でも、船があまりにも傾くので、床に座り込んでどこかに掴まってないと、滑り台みたいに身体をもってかれます。 -
木造部分の多い退役間近のモナリザちゃん・・・。
哀れ、あちこち雨漏りだらけ。 -
夜が明けたら、穏やかな海!
どこいった、低気圧! -
海の色が青ーい!
-
前方デッキに行ってみると・・・
たった1日でこのありさま。
赤いさび止めの塗料が塗られていたのに、ほとんどがハゲちゃってます。 -
メンテナンス・クルーが総出で点検、修理中
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こちらは錨を上げ下ろしするウィンチ
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ボロボロになっちゃったけど、モナリザ号は一路イースター島へ向かいます。
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後方デッキは、木製の床のニスがハゲちょげ。
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ここからは、海の上の夕日。
以下は全部同じ日の夕暮れです。
同じ日でも、これだけ色が変わって様々な表情を見ることができます。 -
今日もグリーン・フラッシュは見えなかったけど、素晴らしい夕日。
船の上ではみんな、線香花火がポシュン、と海に落ちて消えるみたいって言います。 -
太陽が海の向こうへ。
紫色のそら。 -
海も紫色に染まります
-
燃えるようなオレンジに、船のシンボルであるファンネル(煙突)が映えます
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おりゃ、珍しく運航オフィサーたちが後方デッキで夕涼み開始。
朝早くから夜遅くまで拘束される一般クルーと違って、オフィサーたちはのんびりですね。もちろん運航に対する専門技能を習得し、責任を負っているので大変な仕事ですが。
モナリザ号の運航オフィサーたちは、殆どがギリシア人です。
船のクルーたちってほんと格差社会というか、明確な区別があります。
オフィサーと呼ばれる上級のクルー(軍隊でいうところの士官みたいな?)は殆どが白人で高給取り、その他大多数の一般クルーは途上国からの出稼ぎ労働者が殆どです。フィリピン等の英語を母国でも使っている国の人が多いですね。あとは東欧出身。 -
イチオシ
空と雲のグラデーションがとてもキレイでした
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雲が赤く染まって、遠くの積乱雲が海面に映るほど、静かな海。
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イチオシ
燃えるような赤い空
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太陽とともに、西へ西へと航行するモナリザ号
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そして今日も暮れゆきます・・・
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