Morocco～砂漠とアラビアンナイトの国（１）プロローグ

2012/09/30 - 2012/10/01

あれは現実のことだったんだろうか？
モロッコの旅から帰ってきてまだ１週間しか経ってないのに、はるか遠い過去のように思える。

去年、スペイン アンダルシアに行ったついでに、ジブラルタル海峡を超えてタンジェに渡った。
その時は日程に余裕がなく、シャウエンとマラケシュだけに的を絞った。
サハラに行けなかったのが心残りで、また絶対にモロッコを訪れようと心に決めた。
そして実現した。
モロッコ２度目の一人旅


１日目　関空→
２日目　イスタンブール 経由 カサブランカ空港→マラケシュ
３日目　サハラ　Leg Shebbi
４日目　Blackdesert
５日目　メルズーガ
６・７日目　マラケシュ
８日目　エッサウィラ
９日目　カサブランカ
１０日目　カサブランカ空港→
１１日目　イスタンブール 経由 関空

エリア マラケシュ(モロッコ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ

台風１７号発生。
来るなよ来るなよと願っている私の思いとは裏腹に、台風は私の出発する９／３０に照準を合わせたように速度を上げてくる。
そしてまさに出発当日にドンピシャで関西に最接近する予報が！
こうなったらもう、さらに速度を上げて、通り過ぎてくれることを祈るばかり。

当日、どんどんひどくなる雨風に不安をかきたてられる。
関空に勤めている後輩からのメール。
『関空連絡橋が強風のために通行止めになる可能性があるから、早めに来た方がいいですよ』
そういうわけで２２：３０発のトルコ航空なのに、１時ぐらいに家を出た。

三宮のリムジンバスは無事発車。ほっ・・・

ところが・・・！
連絡橋の直前でバスはストップ。
ヤキモキする時間が流れる。
ニュースも見れないので、状況がわからない。
友人からは次々と、〇〇航空が欠航になったとのメールが入る。
いや、でも私の乗るトルコ航空は夜の便だから大丈夫のはず！

そして「りんくうタウン」で３時間バスの中に閉じ込められた結果、私の祈りが通じたのか、台風は思ったよりも早く通過してくれたようだ。

やったー！行ける！！！
こうして波乱含みの私の一人旅はスタートした。

トルコ航空はいたって順調なフライトを続ける。
暇なので、機内食などの写真を撮ってみる。
これは関空〜イスタンブールまでの１回目。

これは２回目。
ちなみに私はお肉にアレルギーがあるので、あらかじめスペシャルミールのシーフードをオーダー済み。

イスタンブールでトランジット。
予定よりも約１時間も早く到着したので、ここで５時間待ち。

トルコ航空、結構ナイスです。
安い上にスペシャルミールの種類も多い。
たまたますいていたため、２人掛けシートの隣席が空いていて、横になってゆっくり眠れた。

シートの下にコンセントもあるので、スマホの充電も完了。

イスタンブールを離陸。
かなりテンション上がってきた！

イスタンブール〜カサブランカ間の機内食は１回。

ロングロングフライトの末（特に私は出発時刻の９時間半も前に家を出たので）ようやくカサブランカ空港に到着。
入国審査はいたってスムーズで、空港の両替所で円からモロッコDHに両替。
地下に降り、ムハンバド５世空港駅でマラケシュまでのチケットを通しで買う。
思っていたよりも早く、１３時発のに乗れそうだ。
１等か２等かで迷ったけど、さすがに長旅で疲れていたので１等をチョイス。
駅員さんが『ファーストステーションで乗り換えだよ』と言って、車両まで案内してくれた。
カサ・ヴォヤジャー駅で乗り換えてもどっちでもいいんだけど、駅員さんのアドバイス通り ロアジス駅で乗り換えることにしよう。

ロアジスまでの車両は、わざわざ１等にすることもなかったなと思えるほどガラガラで、言われた通り最初の駅で降りる。
ホームを移りマラケシュ行きの列車を待つが、アナウンスがアラビア語とフランス語オンリーで全くわからない。
列車が到着する度に走って行ってチケットを見せるがNOと言われ続け・・・
ちなみにこの駅ではwi-fiがつながったので、スマホをチェックしながら待つ。
FBとmixiにたくさんの『いってらっしゃい』のコメントが入っていて嬉しかった。

そのうち車両のステップにまで人が溢れ、半ドアのままの列車が到着。
『まさかアレじゃないだろうな〜』と多少ビビりながら、押し合いへし合いする人をかき分けてチケットを見せたところ、次の電車だと言われた。
ここでチケットをよ〜く見たところ、出発時刻が印刷されていた。（笑）

結局この駅で２時間ぐらい待った。
後から考えたら１等は指定席なので、すぐの列車が満席で取れなかったのかもしれない。
だってあの超混みの列車、あの様子じゃ１等車両もすでに満席だったに違いない。１等を買ってなかったら、とてもじゃないけどあの中にこの大きな荷物を抱えて入ることなんてできやしない。
１等にしといて良かった・・・

列車はこんなオリーブ畑の中を進んで行く。

そのうち陽が暮れてきた。

列車の中で『姉さん、よう焼けてまんな〜』と声をかけられ振り向くと、関西人とおぼしき新婚さん。
彼らはツアーでモロッコに来ているんだけど、どうしてもシャウエンに行きたくて途中でツアーを離脱して自分たちだけで行くそうだ。
『シャウエンは去年行ったよ。すごく良かったよ』と先輩風を吹かせてみた。

すっかり陽も落ちて、やっとマラケシュ駅に到着。
さて、ここでまたやることが待っている。

明日 メルズーカまで行くので、そのバスのチケットと まだ先だがエッサウィラまでのチケットを買わなければならない。
駅のすぐ近くのスープラトゥールのバスターミナルまで行き、無事に任務完了！

次にすることはタクシーを捕まえること。
大きな荷物を抱えた旅行者だとわかると、ドライバーは平気でボッてくる。

最初のタクシーは１２０DH。
『Expensive!』『マダム、ノー高い』の繰り返し。
去年は夜にフナ広場→鉄道駅まで２２DHで行ってもらった事実があるので、高すぎるだろ〜とは思ったものの タクシーの運ちゃんも強気でなかなか折れない。
３０分ぐらいいくつかのタクシーとバトルして、結局５０DHまで下がったところでギブアップ！
さすがにこの時点ですでに家を出てから３８時間ぐらい経ってるので、疲れ果ててしまった。

最初のお宿はここ→House１３（http://www.house13.net/）
メディナの端っこにあるので、タクシーでも１５分ぐらいかかり、５０DHという値段でもそんなに悪くないんじゃないかなと思えてきた。

ここは日本人の若い女性が経営している宿で、当然ながら宿泊客も日本人ばかり。
何故ここを選んだかと言うと、砂漠へのアレンジをこちらでお願いしているから。
もちろんフナ広場に行けば、安い料金が売りのツアー会社もあるけれど、ここは日本人がやっているということで信頼できるし、何よりも個人の希望に合わせて日程をアレンジしてくれる。
それに砂漠から戻って来るまで大きな荷物を預かってくれるから助かった。

着いてまずミントティをいただきながら、日程の確認・そしてスークの地図をもらった。（この地図が優れもので、後に泊まったriadのオーナーがコピーさせてくれと言ってきた）

砂漠へは、たまたま同じ日程で同行者がいる場合もあるけれど、幸い私と同じ日に行く旅行者はいなかったようで、本当にたった一人での参加になった。

明日朝　スープラトゥールのバスでメルズーガへ→そのままサハラ砂漠に行き テント泊→ブラックデザートのベルベル人宅にホームステイ→朝メルズーガに戻る→夜行バスでマラケシュへ

というハードなスケジュールだったが、これは個人の希望に合わせていくらでもアレンジできる。
バスがイヤなら往復の交通をタクシーにしてもいいし、メルズーガに到着したその足で砂漠に行かないで、一泊してから翌日出発することもできる。
ホームステイがイヤならホテルへの変更も可能。

ただ私は予算と日程に余裕のないことから、このようなハードなスケジュールになってしまった。

このリヤド、インテリアがすごく私好み。
アイアンレースがかわいい！

シャワー・トイレは共同。（清潔）
トイレはともかく、シャワーは私はロングヘアなので時間がかかる。
それが気を遣ってイヤだった。
（たまたま他のゲストが外出中のうちにさっと済ませた）
最初の１泊だけだったらいいけど、連泊はちょっと無理かな。

私が泊まったのはタイプCのシングルルーム
１泊３００DHなんだけど、２泊以上すると２５０DHになる。
バス・トイレ共同でこの料金はちょっと高いかも...
でも清潔だし、旅の始まりとしては情報を色々教えてもらえるので、一人旅の人間にとってはありがたい。

wi-fiももちろんOK!

部屋のタイルと、ゴミ箱もかわいい！

バスチケットもスタンバイOK!

メルズーガまで２１０DH
エッサウィラまでは７０DH

部屋のライト

ベッドサイド
こんなインテリアにしたいなぁ。。。

このリヤドはメディナの西の端っこにあるので、フナ広場まで１０分ぐらいかかる。
夕食を食べに行こうかと思ったけど、明日も早いし疲れていたので、今夜はこのまま眠ることにした。

私の長い一日はこうして終わった。