2012/05/03 - 2012/05/03
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fuchiさん
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ケールハイムからWeltenbruger Kloster(ヴェルテンブルク修道院)には、船の定期便で移動することになる。ドナウ川のこの区間はDnaudurchbruch(ドナウの裂け目)と呼ばれる観光名所なのである。
このあたりは峡谷地帯になっており、左右の巨大な岸壁で絞り込まれ、ドナウ川で最も流速が早く、深さが深いエリアを形成している。コースには数多くの奇岩もあり、自然の驚異を楽しめる。このようなところに1000年も前から修道院が存在していたには改めて驚かされる。
上流に進む船旅は40分ほどだが、快適かつ見所たっぷりであっという間。ついに行く手に、目的のヴェルテンブルク修道院がみえてきた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
連絡船の切符売り場はスタンドではなく車がついていて移動できるようだ。なるほどこれなら、夜のあいだはしまって置けるのでセキュリティ的にも良い。往復切符を購入。
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9:15船に乗り込む。これが始発で乗り込む船。胴体に”KELHEIM"の文字が見える。二階建てて、船室の中ではコーヒーやモーフェンピックのアイスクリームなど軽食を取れるカフェもある。喉が渇いていたのでミルクコーヒー注文。出発までカフェのスタッフが世間話をしていた。
クルーズは秋冬には運休するので、ここに行く人は運行スケジュールを確認しておいたほうが良い。 -
自転車ごと船に乗りこむスポーツマンもいる。ヴェルテンブルクからさらにどこにサイクリングするのだろうか。
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9:30 船の上部に移動。少し寒いが素晴らしい眺め。船出の時間だ。ゆっくりと移動開始。山の上に先ほどのBefreiungshalle(解放ドーム)が見える。
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船の1階からだとドナウ川の水面が近い。流れがライン川より早く見える。
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船内アナウンスがドイツ語と英語交互に放送される。まずはじめの名所はドナウ運河。ルードヴィヒ王の時代にできた運河で、この建物からバンベルクまで続いているとのこと。
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巨大な岩屏風と森に併走して、船はゆるゆると進む。
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このコースの岩には、いろいろとファンタジックな名前がついている。たとえば森の中に巨岩がぽつんと見えるが、これは
”Napoleons Reisekoffer"(ナポレオンのスーツケース)と呼ばれている。 -
緩やかに蛇行するドナウ川が船の行く手に見える。素晴らしい旅の予感。
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川岸に天然の洞窟が見えるが、この洞窟の中に教会があるとのこと。
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バロック協会並みのサイズの岩。この岩は川の侵食により下半分がえぐれている。これは以前ドナウの水位が5mも上だったためだ。
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朝方の雨が嘘のように日差しが強い。巨岩の背後から太陽が姿をあらわした。
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その巨岩を回り込み、後にして船は進む。
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川岸には針葉樹が密に茂っっており、強い日差しのもとで木漏れ日ひとつ落とさず、川面に影を作っている。
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船尾の方をみると、まさに峡谷といっていい眺め。
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Bienenhaus(骨の家)と名付けられた岩。
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Beienhausの大岩を後にして、船は優雅に進む。
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川岸の岩は一旦途切れ、森がその代わりに続く。
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カヌがー1隻遊覧船とすれ違った。カヌーと比べると、この川がいかにスケールでかいかがよくわかる。
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この手の下半分がえぐれたような岩場は、かってドナウ川賊の根城でもあったとのこと。
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岩塊から切り出されたように離れて直立している細長い岩がある。頂上に旗がたっているその岩はversteinerte Jungfrau(石化した乙女)というロマンチックな名前がつけられている。
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少し澱んだような、森が影を落とす水面の一角を見ると・・
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3つの苔むした丸い岩が水面から顔を出している。これには”Drei Versteinerten Bru'der"(三つ子の石兄弟)もしくは”Drei Feindlichen"(3つの敵意)と呼ばれている。そっくりなのに触れ合うことがないためである。
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またしても大きな岩。この根元をよく見ると・・
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水面のすぐ近くに、マークと金輪がつけられている。この金輪にロープを通し、ボートをつないだりしていた。
ボートの目的は塩を運搬することだったようだ。 -
両岸の岩塊が、高く、途切れなく、徐々に狭まってきだした。見事な奇観に乗客も総立ちで、写真を撮りまくる。
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ドナウ川はこのあたりで、80mと最も川幅が狭まる。このエリアはドナウがもっとも早く流れ、川底は20mもの深みにまで達しているのだ。流速が早いため両岸の岩は侵食されてなめらかである。
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岩の水面近くのくぼみに、黒い服の聖人”聖ジョン・ネポムク”の像が飾られている。ボートの守護者として信仰されていたようだ。
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なめらかで白っぽくなっている岩肌。このあたりの連続する岩は”Lange Wand”(長壁)という名がつけられている。
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切り出されたようなブロック状の岩に、針葉樹が生い茂って、川に張り出している。
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水面の様子から、川の流れが早いのが実感できる、最速で2.5m/sの流速があるとのこと。
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105メートルもの高さに達する”Ro'merfelsen"(ローマ人の岩)。オーバーハングしている。
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岩と緑と川のコントラスト。
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後ろを振り返ると、これまで航行してきた川のコースが一望できる。雄大な風景である。
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ケールハイムから6Km。ドナウ川はここで大きくカーブして方向を変えている。このカーブ部分に、目的のヴェルテンブルク修道院があるのだ。
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40分があっという間に過ぎ、ついに目的のヴェルテンブルク修道院が視界に入ってきた。最古の修道院醸造所まであとわずかの距離にたどり着いた。(続)
ビール累計 51種/19.9l
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