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ムガール帝国の第3代皇帝アクバル。すごくコスモポリタンな王様だったらしい。<br />トルコ、ラジャスタン、ゴアなど、いろいろな土地から妃を向かえ、諸侯の登用や文化の融合を図り、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教などさまざまな宗教にも寛容だった。<br />そのアクバルが開いた都が、このファテープル・シークリ。<br />アゴラの西40kmにある。<br />残念ながら、水の問題で14年間(1574年~1588年)で都は放棄されたのだそうだ。(塩分濃度が高く、飲料に向かなかったとのこと。)<br />16世紀後半といえば、日本では信長の治世。<br /><br />都は、モスク地区と、宮廷地区に分けられる。<br />今回は、宮廷地区を一巡りした。<br /><br />ガイドさんの説明を聞きながら、ゆっくり巡って1時間弱。<br />敷地も広いし、それぞれの建物が特徴があり、時間はあっという間に過ぎてしまいました。<br />私たちが訪れたのは、モンスーンシーズンの朝10時前。<br />広場に出ると日陰がないので、ゆっくり観光するなら、涼しい時期、時刻がお勧め。

ファテープル・シークリ、賢帝アクバルの幻の都を巡る。

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2012/08/16 - 2012/08/16

383位(同エリア991件中)

旅行記グループ 91 インド

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redchilipadi

redchilipadiさん

ムガール帝国の第3代皇帝アクバル。すごくコスモポリタンな王様だったらしい。
トルコ、ラジャスタン、ゴアなど、いろいろな土地から妃を向かえ、諸侯の登用や文化の融合を図り、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教などさまざまな宗教にも寛容だった。
そのアクバルが開いた都が、このファテープル・シークリ。
アゴラの西40kmにある。
残念ながら、水の問題で14年間(1574年~1588年)で都は放棄されたのだそうだ。(塩分濃度が高く、飲料に向かなかったとのこと。)
16世紀後半といえば、日本では信長の治世。

都は、モスク地区と、宮廷地区に分けられる。
今回は、宮廷地区を一巡りした。

ガイドさんの説明を聞きながら、ゆっくり巡って1時間弱。
敷地も広いし、それぞれの建物が特徴があり、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
私たちが訪れたのは、モンスーンシーズンの朝10時前。
広場に出ると日陰がないので、ゆっくり観光するなら、涼しい時期、時刻がお勧め。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自転車
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
【日通旅行】日本通運株式会社

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  • アゴラからラジャスタンに向かうハイウェイからファティープルシークリーが一望できる。<br />都市計画に基づいて造られた都。

    アゴラからラジャスタンに向かうハイウェイからファティープルシークリーが一望できる。
    都市計画に基づいて造られた都。

  • 宮廷地区への入り口。<br /><br /><br /><br /><br /><br />

    宮廷地区への入り口。





  • 宮廷の門をクローズアップ<br /><br />門の上、両端に、六芒星(ヘキサグラム)が見えます。。<br />一般に、ヘキサグラムは魔除けとか魔術的な力の象徴なのだそうですが、<br />インドでは、調和、創造を意味するのだそうです。<br /><br />ユダヤの紋章かと思っていたのですが、インドは、もっと古くから使っていのだそうです。日本では、籠目紋(かごめもん)

    宮廷の門をクローズアップ

    門の上、両端に、六芒星(ヘキサグラム)が見えます。。
    一般に、ヘキサグラムは魔除けとか魔術的な力の象徴なのだそうですが、
    インドでは、調和、創造を意味するのだそうです。

    ユダヤの紋章かと思っていたのですが、インドは、もっと古くから使っていのだそうです。日本では、籠目紋(かごめもん)

  • 門をくぐると、広い中庭に出ます。<br />宮廷地区のエントランス部分に広がる大きな広場。<br /><br />圧倒的に赤い建物が多い中、青い屋根が目をひく。<br />当時は、美しく輝いていたに違いありません。

    門をくぐると、広い中庭に出ます。
    宮廷地区のエントランス部分に広がる大きな広場。

    圧倒的に赤い建物が多い中、青い屋根が目をひく。
    当時は、美しく輝いていたに違いありません。

  • 天井が高く、どっしりとした建物。<br /><br />砂岩なので、不思議と重々しく感じない。風通しがよいので圧迫感はありません。

    天井が高く、どっしりとした建物。

    砂岩なので、不思議と重々しく感じない。風通しがよいので圧迫感はありません。

  • 広い敷地内には特徴ある建物が点在しています。<br /><br />Mariam uz-Zamani(マリアム)の家。<br />Haramhara Officesとか、Jodhabai&#39;s Kitchenとかいろいろな呼び方がある建物のようです。<br />私たちのガイドさんは、ベジタリアンの妻専用のキッチンだ、<br />と説明していたような気がします。その妻は、ラージプート出身。<br />インド様式のこの建物は、外も室内も装飾が素敵なのです。<br />

    広い敷地内には特徴ある建物が点在しています。

    Mariam uz-Zamani(マリアム)の家。
    Haramhara Officesとか、Jodhabai's Kitchenとかいろいろな呼び方がある建物のようです。
    私たちのガイドさんは、ベジタリアンの妻専用のキッチンだ、
    と説明していたような気がします。その妻は、ラージプート出身。
    インド様式のこの建物は、外も室内も装飾が素敵なのです。

  • Jodha bai&#39;s Kitchenの建物の装飾。 <br /><br />外壁は、耳飾りのデザインで飾られています。<br />

    Jodha bai's Kitchenの建物の装飾。

    外壁は、耳飾りのデザインで飾られています。

  • 室内には、彩色の跡が残っていました。いかにも、お姫様らしいエリア。<br />壁龕の壁(写真)をよーく見ると、等身大の姿が壁に描かれているのがわかります。<br />女神様でしょうか、それともこの建物の主のお姫様でしょうか。

    室内には、彩色の跡が残っていました。いかにも、お姫様らしいエリア。
    壁龕の壁(写真)をよーく見ると、等身大の姿が壁に描かれているのがわかります。
    女神様でしょうか、それともこの建物の主のお姫様でしょうか。

  • 建物の内側の壁には幾何学模様やレリーフで埋めつくされています。<br />何かの逸話によるものだと思うのですが、<br />左側の猿に、犬か獅子が話しかけているようです。<br />右下にも犬がいるような・・・

    建物の内側の壁には幾何学模様やレリーフで埋めつくされています。
    何かの逸話によるものだと思うのですが、
    左側の猿に、犬か獅子が話しかけているようです。
    右下にも犬がいるような・・・

  • さあ、先へ進みましょう。<br />敷地内をしばらく行くと、また門が見えてきます。<br /><br />門の名前は、パンチマハル(Panch Mahal)は、5層構造の建物。<br />風通しよさそう。夕涼みしていた場所でしょうか。<br />

    さあ、先へ進みましょう。
    敷地内をしばらく行くと、また門が見えてきます。

    門の名前は、パンチマハル(Panch Mahal)は、5層構造の建物。
    風通しよさそう。夕涼みしていた場所でしょうか。

  • 門の向こう側は、広場になっていて、そこで王様はチェスを楽しんでいたようです。広場に碁盤(チェス盤)の目が残っていました。駒は家臣たち。<br />王様は、5層の上から見降ろしていたのでしょう。

    門の向こう側は、広場になっていて、そこで王様はチェスを楽しんでいたようです。広場に碁盤(チェス盤)の目が残っていました。駒は家臣たち。
    王様は、5層の上から見降ろしていたのでしょう。

  • ディーワーネ・ハース(Diwan-i-Kha)<br />広場の奥に、立派な建物が見えてきました。<br />アクバルのプライベートな謁見の間。<br /><br />建物内に中空の玉座があって、そこから、階下の家臣を見下ろしていたのだとか。(次の写真が玉座を支える柱)

    ディーワーネ・ハース(Diwan-i-Kha)
    広場の奥に、立派な建物が見えてきました。
    アクバルのプライベートな謁見の間。

    建物内に中空の玉座があって、そこから、階下の家臣を見下ろしていたのだとか。(次の写真が玉座を支える柱)

  • まるで木のように見えますが、全部、硬そうな石。<br /><br />近寄って見ると、気が遠くなりそうな細かい彫物が、いたるところに施されています。

    まるで木のように見えますが、全部、硬そうな石。

    近寄って見ると、気が遠くなりそうな細かい彫物が、いたるところに施されています。

  • 玉座を支える1本の柱。<br />ここにも、びっしりと模様が彫り込まれています。<br /><br />砂岩とは異なり、金属のような質感。相当固い。

    玉座を支える1本の柱。
    ここにも、びっしりと模様が彫り込まれています。

    砂岩とは異なり、金属のような質感。相当固い。

  • 胡椒やツタのような葉をあしらった建物内の装飾。<br /><br />どれもこれも手が込んでいます。

    胡椒やツタのような葉をあしらった建物内の装飾。

    どれもこれも手が込んでいます。

  • 天文学者、占星術が座るキオスク。<br />戦いの勝敗とか、旱魃や収穫の予想とか?<br />あるいは、お妃たちが、運命や今日の運勢を占ってもらっていたのかも。

    天文学者、占星術が座るキオスク。
    戦いの勝敗とか、旱魃や収穫の予想とか?
    あるいは、お妃たちが、運命や今日の運勢を占ってもらっていたのかも。

  • 占いの場所には、神秘的な模様。

    占いの場所には、神秘的な模様。

  • 宮廷の女の子たちが、アラビア語を学ぶ学校。<br />Girls&#39;s School<br /><br />イスタンブール出身のお妃様が先生だったそうですよ。<br /><br />コーランを読むためにアラビア語は、高貴な女子の必修科目だったようです。

    宮廷の女の子たちが、アラビア語を学ぶ学校。
    Girls's School

    イスタンブール出身のお妃様が先生だったそうですよ。

    コーランを読むためにアラビア語は、高貴な女子の必修科目だったようです。

  • ディーワーネ・アーム(Diwan-i-Am)<br />こちらは、パブリックな謁見場。王様が国民に姿を見せる場所。

    ディーワーネ・アーム(Diwan-i-Am)
    こちらは、パブリックな謁見場。王様が国民に姿を見せる場所。

  • 庭園内には、水をためた池も。<br /><br />久々に水を見て、ほっとします。

    庭園内には、水をためた池も。

    久々に水を見て、ほっとします。

  • 中庭には、<br />丸くカットされた低木が、なんだかイングリッシュガーデンのよう。

    中庭には、
    丸くカットされた低木が、なんだかイングリッシュガーデンのよう。

  • この広大なエリアは、<br />世界遺産に登録されています。<br /><br />隅々と手入れが行き届いていました。<br /><br />※メモ ムガル帝国第3代皇帝アクバル、1542年生-1605年没 信長の時代に重なる。アクバルの父はフマーユーン、デリーで没。第5代皇帝シャー・ジャハーンの治世、ムガール帝国最の安定期。愛妃ムムターズ・マハルのためにアーグラにタージマハル建設<br />

    この広大なエリアは、
    世界遺産に登録されています。

    隅々と手入れが行き届いていました。

    ※メモ ムガル帝国第3代皇帝アクバル、1542年生-1605年没 信長の時代に重なる。アクバルの父はフマーユーン、デリーで没。第5代皇帝シャー・ジャハーンの治世、ムガール帝国最の安定期。愛妃ムムターズ・マハルのためにアーグラにタージマハル建設

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