2012/08/16 - 2012/08/16
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redchilipadiさん
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ムガール帝国の第3代皇帝アクバル。すごくコスモポリタンな王様だったらしい。
トルコ、ラジャスタン、ゴアなど、いろいろな土地から妃を向かえ、諸侯の登用や文化の融合を図り、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教などさまざまな宗教にも寛容だった。
そのアクバルが開いた都が、このファテープル・シークリ。
アゴラの西40kmにある。
残念ながら、水の問題で14年間(1574年~1588年)で都は放棄されたのだそうだ。(塩分濃度が高く、飲料に向かなかったとのこと。)
16世紀後半といえば、日本では信長の治世。
都は、モスク地区と、宮廷地区に分けられる。
今回は、宮廷地区を一巡りした。
ガイドさんの説明を聞きながら、ゆっくり巡って1時間弱。
敷地も広いし、それぞれの建物が特徴があり、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
私たちが訪れたのは、モンスーンシーズンの朝10時前。
広場に出ると日陰がないので、ゆっくり観光するなら、涼しい時期、時刻がお勧め。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自転車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 【日通旅行】日本通運株式会社
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-
アゴラからラジャスタンに向かうハイウェイからファティープルシークリーが一望できる。
都市計画に基づいて造られた都。 -
宮廷地区への入り口。
-
宮廷の門をクローズアップ
門の上、両端に、六芒星(ヘキサグラム)が見えます。。
一般に、ヘキサグラムは魔除けとか魔術的な力の象徴なのだそうですが、
インドでは、調和、創造を意味するのだそうです。
ユダヤの紋章かと思っていたのですが、インドは、もっと古くから使っていのだそうです。日本では、籠目紋(かごめもん) -
門をくぐると、広い中庭に出ます。
宮廷地区のエントランス部分に広がる大きな広場。
圧倒的に赤い建物が多い中、青い屋根が目をひく。
当時は、美しく輝いていたに違いありません。 -
天井が高く、どっしりとした建物。
砂岩なので、不思議と重々しく感じない。風通しがよいので圧迫感はありません。 -
広い敷地内には特徴ある建物が点在しています。
Mariam uz-Zamani(マリアム)の家。
Haramhara Officesとか、Jodhabai's Kitchenとかいろいろな呼び方がある建物のようです。
私たちのガイドさんは、ベジタリアンの妻専用のキッチンだ、
と説明していたような気がします。その妻は、ラージプート出身。
インド様式のこの建物は、外も室内も装飾が素敵なのです。 -
Jodha bai's Kitchenの建物の装飾。
外壁は、耳飾りのデザインで飾られています。 -
室内には、彩色の跡が残っていました。いかにも、お姫様らしいエリア。
壁龕の壁(写真)をよーく見ると、等身大の姿が壁に描かれているのがわかります。
女神様でしょうか、それともこの建物の主のお姫様でしょうか。 -
建物の内側の壁には幾何学模様やレリーフで埋めつくされています。
何かの逸話によるものだと思うのですが、
左側の猿に、犬か獅子が話しかけているようです。
右下にも犬がいるような・・・ -
さあ、先へ進みましょう。
敷地内をしばらく行くと、また門が見えてきます。
門の名前は、パンチマハル(Panch Mahal)は、5層構造の建物。
風通しよさそう。夕涼みしていた場所でしょうか。 -
門の向こう側は、広場になっていて、そこで王様はチェスを楽しんでいたようです。広場に碁盤(チェス盤)の目が残っていました。駒は家臣たち。
王様は、5層の上から見降ろしていたのでしょう。 -
ディーワーネ・ハース(Diwan-i-Kha)
広場の奥に、立派な建物が見えてきました。
アクバルのプライベートな謁見の間。
建物内に中空の玉座があって、そこから、階下の家臣を見下ろしていたのだとか。(次の写真が玉座を支える柱) -
まるで木のように見えますが、全部、硬そうな石。
近寄って見ると、気が遠くなりそうな細かい彫物が、いたるところに施されています。 -
玉座を支える1本の柱。
ここにも、びっしりと模様が彫り込まれています。
砂岩とは異なり、金属のような質感。相当固い。 -
胡椒やツタのような葉をあしらった建物内の装飾。
どれもこれも手が込んでいます。 -
天文学者、占星術が座るキオスク。
戦いの勝敗とか、旱魃や収穫の予想とか?
あるいは、お妃たちが、運命や今日の運勢を占ってもらっていたのかも。 -
占いの場所には、神秘的な模様。
-
宮廷の女の子たちが、アラビア語を学ぶ学校。
Girls's School
イスタンブール出身のお妃様が先生だったそうですよ。
コーランを読むためにアラビア語は、高貴な女子の必修科目だったようです。 -
ディーワーネ・アーム(Diwan-i-Am)
こちらは、パブリックな謁見場。王様が国民に姿を見せる場所。 -
庭園内には、水をためた池も。
久々に水を見て、ほっとします。 -
中庭には、
丸くカットされた低木が、なんだかイングリッシュガーデンのよう。 -
この広大なエリアは、
世界遺産に登録されています。
隅々と手入れが行き届いていました。
※メモ ムガル帝国第3代皇帝アクバル、1542年生-1605年没 信長の時代に重なる。アクバルの父はフマーユーン、デリーで没。第5代皇帝シャー・ジャハーンの治世、ムガール帝国最の安定期。愛妃ムムターズ・マハルのためにアーグラにタージマハル建設
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