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『臨済宗龍角山広徳寺(こうとくじ)は、応安6年(1373)開基の正應了受居士によって創立され、鎌倉建長寺70世心源希徹禅師を請じて開山したと伝えられています。天文年間(1532~1555)に北条氏康によって中興され、江戸時代には幕府から40石の朱印地が与えられ、約1万2千坪の境内内地を保有しました。<br /><br />境内は五日市盆地西縁の秋川西岸の山麓にあり、地勢的には五日市盆地入り口の秋川左岸にある、建久2年(1191)創建の真言宗大悲願寺と対峙する位置にあります。<br /><br />境内は、地形状の制約から東向きに総門、山門(いずれもあきる野市指定有形文化財・建築物)・本堂が東西の中心軸上に配置され、山門と本堂の間の参道を挟んで北側に鐘楼、南側に経蔵が対置する禅宗伽藍で構成されています。<br /><br />現在の堂宇は、18~19世紀に再興された禅宗伽藍を中心に、総門の全面と北側に土塁や貯水池などの遺構があります。』(説明板)<br /><br /><br />【市指定文化財】<br />後北条氏虎印文書(寺領書立文書)<br /> 小田原北条氏は天文15年(1546)河越の戦いで上杉氏に勝利し南関東を支配下に置き、上杉氏の重臣で滝山城主大石氏は北条氏照に譲り戸倉城に隠居し真月斎道俊と号します。道俊の名の下に天文20年に出された社領安堵状には北条氏の虎印が押してあります。<br />(権力委譲の過渡期の事情により、当地域における大石氏の知名度を巧みに利用したいわば二重権力の具体的実証書面と言えます。)<br /><br />その他「広徳寺本尊木造聖観世音座像」及び「十六羅漢像」が市指定文化財として保管されています。<br /><br /><br />臨済宗龍角山広徳寺<br />東京都あきる野市小和田234

武蔵五日市 14世紀後半開基の古刹で小田原北条氏康により中興され、江戸入府の家康も朱印地を与えたという『広徳寺』散歩

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2012/04/15 - 2012/04/15

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滝山氏照

滝山氏照さん

『臨済宗龍角山広徳寺(こうとくじ)は、応安6年(1373)開基の正應了受居士によって創立され、鎌倉建長寺70世心源希徹禅師を請じて開山したと伝えられています。天文年間(1532~1555)に北条氏康によって中興され、江戸時代には幕府から40石の朱印地が与えられ、約1万2千坪の境内内地を保有しました。

境内は五日市盆地西縁の秋川西岸の山麓にあり、地勢的には五日市盆地入り口の秋川左岸にある、建久2年(1191)創建の真言宗大悲願寺と対峙する位置にあります。

境内は、地形状の制約から東向きに総門、山門(いずれもあきる野市指定有形文化財・建築物)・本堂が東西の中心軸上に配置され、山門と本堂の間の参道を挟んで北側に鐘楼、南側に経蔵が対置する禅宗伽藍で構成されています。

現在の堂宇は、18~19世紀に再興された禅宗伽藍を中心に、総門の全面と北側に土塁や貯水池などの遺構があります。』(説明板)


【市指定文化財】
後北条氏虎印文書(寺領書立文書)
 小田原北条氏は天文15年(1546)河越の戦いで上杉氏に勝利し南関東を支配下に置き、上杉氏の重臣で滝山城主大石氏は北条氏照に譲り戸倉城に隠居し真月斎道俊と号します。道俊の名の下に天文20年に出された社領安堵状には北条氏の虎印が押してあります。
(権力委譲の過渡期の事情により、当地域における大石氏の知名度を巧みに利用したいわば二重権力の具体的実証書面と言えます。)

その他「広徳寺本尊木造聖観世音座像」及び「十六羅漢像」が市指定文化財として保管されています。


臨済宗龍角山広徳寺
東京都あきる野市小和田234

交通手段
JRローカル 徒歩
  • 石仏<br /><br />広徳寺に向かう坂道には石仏が並んでいます。

    石仏

    広徳寺に向かう坂道には石仏が並んでいます。

  • 桜並木<br /><br />広徳寺に向かう坂道を振返りますと季節を過ぎた桜が見えます。

    桜並木

    広徳寺に向かう坂道を振返りますと季節を過ぎた桜が見えます。

  • 広徳寺総門と寺号標

    広徳寺総門と寺号標

  • 広徳寺総門<br /><br />説明によりますと切妻造りの一間一戸四脚門、桁行は3.64m、梁行は3.01mもあります。また中央の2本の柱は円柱、前後の柱は四角柱でいずれも欅(けやき)材を使用し腰貫がしっかり通っており、全体の造りは簡素にして堅固になっています。<br /><br />

    広徳寺総門

    説明によりますと切妻造りの一間一戸四脚門、桁行は3.64m、梁行は3.01mもあります。また中央の2本の柱は円柱、前後の柱は四角柱でいずれも欅(けやき)材を使用し腰貫がしっかり通っており、全体の造りは簡素にして堅固になっています。

  • 扁額<br /><br />「穐留禅窟」の額は「前雲国主松平不昧治郷書」とあり江戸時代後期の文化人として高名な出雲の殿様松平不昧公の筆によります。

    扁額

    「穐留禅窟」の額は「前雲国主松平不昧治郷書」とあり江戸時代後期の文化人として高名な出雲の殿様松平不昧公の筆によります。

  • 総門から山門を望む<br /><br />

    総門から山門を望む

  • 山門<br /><br />重厚な造りの山門が見るものを圧倒させます。

    イチオシ

    山門

    重厚な造りの山門が見るものを圧倒させます。

  • 楼上の横額<br /><br />「正眼閣(しょうげんかく)」の額が掲示されており、建物全体の状況から江戸時代中期前後の造りと言われています。

    楼上の横額

    「正眼閣(しょうげんかく)」の額が掲示されており、建物全体の状況から江戸時代中期前後の造りと言われています。

  • 大銀杏と本堂<br /><br />山門をくぐると参道を挟んで2本の大銀杏が現れ、その向こうには本堂が構えています。

    大銀杏と本堂

    山門をくぐると参道を挟んで2本の大銀杏が現れ、その向こうには本堂が構えています。

  • 本堂<br /><br />

    本堂

  • 大銀杏<br /><br />本堂から大銀杏を望みます。これから新緑の季節となれば見応えのある銀杏になるでしょう。

    大銀杏

    本堂から大銀杏を望みます。これから新緑の季節となれば見応えのある銀杏になるでしょう。

  • 本堂玄関

    本堂玄関

  • 境内の桜<br /><br />盛りを過ぎたとは言え、巨木ゆえ見事に咲いて豪華な桜の花です。

    境内の桜

    盛りを過ぎたとは言え、巨木ゆえ見事に咲いて豪華な桜の花です。

  • 本道裏の小池

    本道裏の小池

  • 広徳寺の「タラヨウ」<br /><br />本堂の裏に都内最大のタラヨウが聳えています。タラヨウはモチノキ科の樹木で東海地方から西の地域、中国大陸の温暖地域に分布する樹木です。<br />ほぼ直立しており、幹周りは2.5m、樹高は19.1mにもなりまして東京都の天然記念物に指定されています。

    広徳寺の「タラヨウ」

    本堂の裏に都内最大のタラヨウが聳えています。タラヨウはモチノキ科の樹木で東海地方から西の地域、中国大陸の温暖地域に分布する樹木です。
    ほぼ直立しており、幹周りは2.5m、樹高は19.1mにもなりまして東京都の天然記念物に指定されています。

  • 広徳寺の「カヤ」<br /><br />本堂の北側には多摩最大のカヤの木があります。幹周りは5.35m、樹高は24.45mです。カヤはイチイ科の属し温暖地域に散在する常緑樹です。タラヨウと同様に東京都の天然記念物に指定されています。

    広徳寺の「カヤ」

    本堂の北側には多摩最大のカヤの木があります。幹周りは5.35m、樹高は24.45mです。カヤはイチイ科の属し温暖地域に散在する常緑樹です。タラヨウと同様に東京都の天然記念物に指定されています。

  • 桜並木<br /><br />広徳寺の社域を離れる途中の路には桜並木が見事です。

    桜並木

    広徳寺の社域を離れる途中の路には桜並木が見事です。

  • 秋川河岸風景

    秋川河岸風景

  • 秋川河岸風景

    秋川河岸風景

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