2012/07/02 - 2012/07/04
124位(同エリア869件中)
クッキーさん
国立美術館の後は、隣の歴史博物館へ。
美術館で出会った方もこちらを訪れたいとおっしゃっていましたが、奥様達とはぐれでもしたのか、こちらではお目にかかりませんでした。
特に思い入れのある訪問ではなかったのですが、それなりに歴史をお勉強。
キリスト教についていろいろ考えさせられる見学となりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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歴史博物館を訪れました。
オスロ大学に所属する博物館で、氷河時代から石器時代、青銅器時代、鉄器時代と、時代を追って歴史の展示がされています。 -
出土品。
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動物の剥製などの展示。
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当時の生活の様子。
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お墓?
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解説が読めないので、(確かノルウェー語)それぞれの時代がわかりません。
雰囲気を味わうだけです。 -
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埋葬の様子。
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ルーン石碑だろうと思うのですが・・・。
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いつの時代かわかりませんが、きれいな装飾品がきれいに展示されています。
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アイルランドのケルト十字架と同じものでしょうか?
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これもルーン石碑かな?
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これは明らかにヴァイキング時代のもの。
この後、ヴァイキング博物館を訪れるので、今からテンションが上がります。 -
入れ子のような石器のボウル?
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ヤットコやノミのような道具類。
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装飾品。
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天井近くの壁面の飾り棚に置かれていた木像。
表情が何とも言えない。 -
木造教会の一部が展示された部屋。
薄暗い部屋の中に、ライトアップされた天井や壁面が浮かび上がって、思わず声が出てしまうくらい幻想的でした。
スターブ教会の模型が置かれています。 -
天井部分。
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壁面。
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西欧のキリスト教絵画とは趣が異なります。
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北欧の国々のイメージとして一番に浮かぶのは、ヴァイキングに代表される勇猛果敢な人々。
西欧諸国のキリスト教と北欧世界は異質な感じを持ちます。
北欧神話がおそらく本来の神々。
それらを駆逐するキリスト教の布教のすさまじさ・・・
イエス・キリストの教えは、苦しむ民を救うものであったはず。
キリスト教徒でなければ助けてやらないよ、的な布教ってなんだかなあ・・・ -
隣国スウェーデンでは・・・
9世紀、フランク王ルートヴィヒ1世の命によって北欧布教が行われた。この際、当時の交易地であったヘーゼビュー(ユラン半島東部)に教会が設けられたとされるが、結局は撤退を余儀なくされた。
960年頃にはハーラル1世(ハーラル青歯王)がユラン半島からスコーネにかけて王国を築きあげていた。また、彼は洗礼を受けキリスト教徒となり北欧の神々への信仰を放棄した。キリスト教徒になることにより神聖ローマ帝国の支援を受けることとなり、北欧固有の神々を信仰するハーラル1世の敵を滅ぼすのに有用だった。
この時代にハーラル青歯王が王国統治をより効率的にするために安定した行政機構を作ったという証拠はないが、教会が王権を強化しかつ維持するための中央集権的かつ宗教的イデオロギーとして働いているのである。
キリスト教にはもれなく神聖ローマ帝国の権威が付いてくると言う訳ですね。 -
ノルウェーのキリスト教への移行は、西暦1000年ごろ始まりました。これは、貿易やヴァイキングの襲撃を通じてのキリスト教ヨーロッパと接触の結果でした。
ノルウェーでは支配者が国外へ遠征した際に帰依し、即位した後に率先して布教に努めるといった傾向が強く、ノルウェーの異教からキリスト教への移行はほとんどイングランドの宣教師によって成されたものでした。
王の洗礼とそれに続く国によるキリスト教化の政策により、伝統的なシャーマニズムは時代に取り残され、迫害の対象になりました。スカンジナビア古来の伝統に則った祭り事(seid)を執り行う祭司(Völva)たちは、11世紀から12世紀に興隆した新たなキリスト教を信奉する為政者たちによって処刑されるか追放される憂き目にあいました。
現代世界の宗教が、仏教、キリスト教、イスラム教に集約され、それぞれの宗教がそれぞれの信者のみを救い、他の宗教を、異教徒として攻撃するという図式は、はるか昔から行われていたことに、改めて気付かされます。
アングロ・サクソン教会やドイツやデンマークが行なった布教活動も一助となって、伝統的な北欧神話の神々やサーメの自然崇拝代わり、キリスト教が信仰されるようになりました。 -
スターヴ教会の装飾パネル(本堂に入る入口ドアの周囲を飾る彫刻パネル)は中世に遡るオリジナルだそうです。
ノルウェー各地にあったスターヴ教会から取り外された装飾パネルが、博物館に収蔵されているのだとか。 -
スカンジナビアのキリスト教化はヴァイキングの時代の終わりとほぼ同時であった。
キリスト教の適応はヴァイキングの共同体をヨーロッパ大陸の一層大きな宗教的、文化的枠組みへと吸収する助けとなった。
ヨーロッパはキリスト教に覆い尽くされた・・・
それぞれの国固有の文化が失われたということでもあるわけですね。 -
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それぞれの彫刻に意味があるのでしょうね。
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これなどはキリスト教的なものが感じられます。
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ルーン絵画石碑?
正体は分からないまま、これを書き記した古代の人々に思いを巡らせながら・・・ -
座り心地の悪そうな椅子。
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ヴァイキング達の戦いの道具。
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生活用品。
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これもヴァイキング時代のものかな?
ちょうど1時間、警備の目もゆるく、見学する人も少なくゆったりと見て廻りました。
カメラを向けるばかりで、これといった思い入れがあって見学した訳ではなかったのですが、ふと気がつくと北欧史にのめり込んでいました。(旅行記を書きながら・・ですが)
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