2006/05/26 - 2006/06/02
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yumyumさん
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不思議なことがありました。
昨日西本智美さんのことを書いていたよね。 今夜仕事帰りに地下鉄のホームにいたら目の前を大きなパンフレットを抱えたおば様がフーっと横切った。何気にその大きなパンフが目に入ったら、ロシア語だった。西村智美の名前が! あれれ?偶然。この時間だとホールでクラシックコンサートが終わったところだな?ということは、彼女はすぐ側にいたんだわ。ちょっと感激。
ロシアの旅も3日目、今日は期待のエルミタージュ美術館に向かうのだ。ずーっと前から行ってみたかったところ。出発前に友人がくれた抹茶ミルキーを口のなかで転がしながらキムさんの話にしばし耳を傾ける。
ロシアの役所の前を通ったときに結婚の手続きについて少し話を聞いた。ロシアでは結婚事務所というものがあって、婚姻のみ扱う役所があるのだそうだ。結婚すると市役所ではなくてこの結婚事務所に届けをだすのだと。しかし離婚率が65%にものぼるらしい。離婚するときは、本当に紙切れ1枚で「はい、じゃね。」と手軽に分かれられるのですって。 「我慢をしません」とキムさんはいっていた。女性の喫煙率もあがってきているのだそうだ。昔は離婚が許されなかったのでそれはそれで大変だったと思うけど、今のロシアの女性は専業主婦ではなくて働く女性も増えてきているので仕事や生活事情などからのストレスも溜まってくるのかしらね?
そういえば、シドニーのビジネス街でも女性の喫煙率は高かった。特に目立ったのが「歩きタバコ」だったわ。屋内が厳しく禁煙になっているので外に出たとたんにスパーって感じ。 そのうち、ロシアの女性も独身者が増え、経済的にも豊かになり、高価な服飾品に身を包んであの素晴らしいスタイルと白い肌の恩恵を存分に楽しむのだわ。そうなった街をまた見てみたいものです。
てなことを考えたり、窓の外を眺めたりしているうちに。到着しました、エルミタージュ美術館。
曇りで色がよく出なくて残念。
ガイドさんについて中を回る。
美術館とはいえ、元は「冬の宮殿」なわけなのでとーってもゴージャス。
ロシアが世界に誇る超一流の美術館ですよ!冬の宮殿のほかに通路で結ばれた3つの建物に加え、エルミタージュ劇場からなっています。
もともとこの宮殿はエカテリーナII世の姑のエリザベータが「建てよ」とのたもうがものらしいけど、彼女は建設終了前に崩御あそばしたの。でこの建物の主はエカテリーナII世になったわけか。
所蔵してある美術品だけでも凄いのに宮殿の内部がまた素晴らしいので目が2つでは足りずにキョロキョロしながら一行からはぐれないようにしていると、出てきました「王座の間」
ここは宮殿の公式の広間で重要な儀式が行われていたそうだ。壇の上にすえられた王座は一客のイスながら位と格式の重さが感じさせる存在感でした。
歩いている足元にはこんな寄木の細工がほどこされた床が。
エカテリーナ宮殿でもそうだったと思う。箱根の寄木細工をもすこし華やかにしたような感じ。靴で踏みつける床をこんなに綺麗に飾っていたこだわりからも以前の贅を尽くした生活が思われるわ。うちにも欲しい。 キムさんが言っていた。かつての宮廷人は木底の靴をいたって、さぞかし傷だらけだったろうなあ。でも暖をとる術が乏しかった当時では木の床であるだけでもずいぶん助かったのだろうな。石だったら冷えて冷えて女性は特に寿命が縮まっていたのではないかしら?
またコツコツと進むと、寝室なんかも出てきた。あ、と思ったのが”ベッドが短い”こと。なぜか ベルサイユ宮殿でもそうだったなあ。ベルサイユのガイドさんはによると、当時の人は頭を下げて寝るのは死者の寝姿だといって頭を上げてベッドボードにもたれて寝たのですって。ここでも「もたれて寝てましたからベッドは短い」成る程、ここでもそうか。それに「部屋が広いからベッドが小さく見えるが、実は大きい」というコメントも。うーん、それはどうなのかなー。と素人が思う小ささなんですけど
見入ってしまったのが「孔雀の時計」18世紀にイギリスで作られたからくり時計で今でも動くそうだ。
ここは凄い人だかり。有名なのねー!
ガイドブックには、月に1,2度ネジが巻かれ、そのときは音楽とベルにあわせて雄鶏がいななき、ふくろうが瞬きし、孔雀が羽を優雅に広げると書いてある。観たかった〜。
階を上がっていくと、各国からの絵画や彫刻がこれでもかっていうほど展示してある。もう自分が何処にいるのか分からなくなるほど。迷子になるつもりで展示物を眺めにいくのが好きなひとにはパラダイスでしょう。
著名な画家の絵画もたくさんあったのだけど、今回は彫刻に惹かれました。
まずは「しゃがむ少年(正式名は忘れた)」
この背中の見事な表現!手を当てたら体温を感じそうな程のリアルさ。作者の手で細部まで押したりなでたりしながらこの形に作ったのだろうな。その人はもういなくなってしまってもこうして形が何百年も残り続けるのかー。感じるものがあるなー。
珍しい姿のキューピッドもいました。
この作品のタイトルは「Cupid as a Beggar」。
顔から体にかけて薄いヴェールを纏い、後ろ出に片手でその端を握りしめてもう片手で物乞いをするキューピッドです。 なぜこんな姿にしたのかな? 上目遣いの目配せがなんとも卑屈です。「くれよ・・・少しくらいさぁ。・・・」でも姿勢いいね。 罰に物乞いをせよとギリシャの神様に命令されたのか、いつもいい子でいるのに飽きてちょっとこんな感じに興味が沸いたのか・・・。
そうそう、残念なことにあまり良く観ることができなかったイコンの展示。
ロシアといえばイコン、今回の旅ではロシア正教やイコンについての作品をまずはたっぷりと見るのだろう、と期待をしていただけに少し寂しい。 イコンはもともと「携帯用聖書」だったそうだ。三面鏡のようになっていて、パタパタとたたんで旅に携えたようだ。 信仰が厚かったのだね。色がとても綺麗。
トップの写真はレオナルド・ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」という絵。人気なんですって。赤ん坊はイエス・キリストで、その手に持っている白い花が十字の形をしているところが、彼の後の受難を暗示しているのだそうです。
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