2006/05/26 - 2006/06/01
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yumyumさん
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曇り空の下バスは行く行く。 ガイドのキムさんはロシア生まれの韓国人。日本語もバッチリ。”当然”を連発しながら冷静にこっくりとした説明を続けてくれた。
私たちの席はキムさんのななめすぐ後ろ。よく聞こえるし質問も出来る特等席。だんだんとキムさんと視線が合う頻度が高くなったのは、後ろのおば様方が船をこいでいるからか? それにしてもキムさんは物知り。しっかり学業に勤しんでいると思われる。 女性のファッションの話になり、ロシアの女性の間でのファッション事情について聞いたら、「ない。」ときっぱり。「高い、安い関係ない。自分に合えばなんでもきる。」とも。成る程。それにどうも、村舅的な視線があるらしい。少し目立つ格好をするといっせいに「ちょっと、なーに、あれ。」的まなざしの攻撃に合うようだ。 マイペースなところもあれば、かなり保守的なところもあるようだ。 ちなみに、キムさんはタートルにパンツ、ローベルトのハーフコートを着ていた。似合っていて可愛かった。
「琥珀の間」で有名なエカテリーナ宮殿は女帝にふさわしい豪奢な宮殿だった。広い謁見の間はぐるりと見上げてため息。当時は観光客ではなくてその時代の衣装をまとった王侯貴族たちがわんさかと行き来しえいたのかと思うとそわそわする。18世紀末に漂流した日本船がサンクトペテルブルクにたどり着き、ここでエカテリーナ女帝に日本に帰りたいと懇願し女帝の同情をかったそうだ。 3名の生存者が日本にたどり着いたのは10年後だったようだ。このお話は井上靖の「おろしや国粋夢譚」に書かれている。この船乗りらの目に映った宮殿や当時の様子はどんなだったろう。
この建物はロシア・バロック様式で1756年に完成したそうだ。ということはエカテリーナの即位前。そういや、ガイドさんがゴシックとバロックが混じっているようにいっていた。建て増しのときに色やデザインに彼女の好みが入ったみたい。金きらよりもおちついた色味が好きだったようです。 部屋をめぐるうちにかわいらしい光景に出会ったのでパチリ。
こうしていつも綺麗な姿を見せてくれているのですねー。 ”お庭のペンキ塗り”風なお姉さんがキュート。
噂の”琥珀の間”は写真撮影禁止。ガイドブックではドイツ軍にすっかり持っていかれたということだったが、その後一部だけ琥珀が貼り付けられてそれ以外は琥珀模様のコピーが壁紙になっていたとか、今回はありました!びっしりと琥珀。偽者でなければすんごいことです。なぜ琥珀でなければならなかったの?っていうくらい、ある 各地から集められた琥珀らしい。はあー、凄いことです。ぼーっとしてたのでガイドさんの話を聞きそびれた。ダメネー しかし素晴らしい。これらの琥珀のかけらにもそれぞれ虫が入っているのだろうか??張り付くことができなかったので未確認。
こんなゴージャスな宮殿に琥珀の間からかなり「オホホホ!!」的な女性を想像するのだが、軍服を見たとたんにやはり「女帝」だったことを思い出した。
宝塚の皆さんも着てそうな衣装。美しいです。強くて美しく逞しかった女帝。
私はこのエカテリーナII世のことはよく知らなかったけど、今回の旅の予習で少し本を読んで以来、共感を覚えた。この人の伝記を一度きちんと読んでみたいと思った。
この人はもともとはアルハント・ツェルプスト公女ゾフィーというらしい。後の姑となるエリザベータ女帝が息子とプロシア王女との結婚をセットアップしようとしたが断られたので身代わりに15歳で政略結婚によって母と一緒に数枚の衣類をもてきた貧しい少女だったと書いてある。その後エカテリーナと改名し、ロシア正教に回収しロシア語も熱心に学びロシアにとけこもうとしたようだ。容姿に自信が無かった分賢い女性になろうと知識教養を見に着けたそうだ。 一方だんなのピョートルはドイツ意思満々の放蕩息子、子供が出来たらできたで姑のエリザベータがさっさと取り上げ、世継ぎを生めば用無しという扱いを受けた。しかし、エカテリーナは偉かった。細腕繁盛記のコイさんぐらいに逆境に強かった。つねに理性的な勉強家でロシアを愛し民の心を掴む努力を惜しまなかった。エカテリーナ2世はフランス啓蒙思想を持つ教養人として、知識と教養が事業のキーワードだったそうだ。素晴らしいのが女子学習院の創立。また法典の編纂、科学アカデミーの設立などもおこなったそうだ。エルミタージュ美術館もその始まりは冬宮殿にエルミタージュという名の小部屋を設け、そこに3000枚もの絵画を集めたのが美術館の始まりだそうだ。今私たちが一箇所で見ることができるもの彼女のお陰なわけだ。 エリザベータ女帝の死後、旦那のピョートル3世が帝位に着くが幽閉の後謎の死を遂げ、その後をついでエカテリーナ2世が即位したそうだ。きっと側近たちの陰の計らいがあるではないか? 生まれてまもなく姑に取り上げられた息子は、父を母が蹴落としたと信じてずっとエカテリーナのことを恨んだそうだ。複雑・・・・。昼ドラマにありそうな話ではないか チャングムとも対抗できる程のドラマチックな人生ではないか!
曇っていて少し憂いのある庭先の小道に聳え立っていた木。ロシアの空と合っていた。
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