2012/07/10 - 2012/07/10
1099位(同エリア2146件中)
ロク69さん
7月10日(火)、ロートホルンヒュッテで宿泊した翌朝、夜明けの眺望を眺めて下山する。トリフトまでは同じルートを降り、そこからはウィスホルン・ウェグ(Wisshorn Weg)を通ってツェルマットへ向かう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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山小屋の朝は早い、登攀組は3:30頃から起きだして準備を始める。ヘッドランプが部屋の中を行き交い、抑えた話し声も聞こえてくる。我が家は寝床の中でじっと眼を閉じて時間の過ぎるのを待つ。4時を回るとほとんどの組が出発して静かになるので、うとうととする。5時半に起きて外の様子を見に行く。夜明けはミシャベル側から始まる、リンプフィッシュホルンの向こう側が紅くなってきている。
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マッターホルンの向こうの空も色づいてきたようだ。
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次第に明るさが増して、6時前には高い山の頂が紅く染まってきて、マッターホルンとヴェーレンクッペの頂部が紅く点灯する。
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マッターホルンの穂先が燃えるように紅い。幸い、雲が取れてその形もはっきりとしている。
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ROTHORNの文字板とマッターホルン。
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メッテルホルンとプラットホルンはまだ暗いが、その背後のミシャベルに架かる雲は紅い。
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モンテローザの両耳も紅くなっている。
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その右側、カストールとポルックスの双子峰も横からの陽を受けて立体的に見える。
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ブライトホルンもいつもと違う風情を見せているようだ。
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6時40分ごろにはすっかり明けてきた。ウンターガーベルホルンと奥のマッターホルンもくっきりと美しい。前方のガーベルホルン氷河と手前のトリフト氷河も光を受けて輝いている。
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ヒュッテの中は5人分の朝食を残すだけでひっそりとしている。すでにチナールロートホルンやオーバーガーベルホルンを目指す20人は出発済みだ。スイスの3000m級の山小屋に泊まる人々の大半は登攀にアタックするので、ハイキング組は少数派だ。
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パンとコーヒー、紅茶、バター、チーズ、ジャムの簡単な朝食を済ませて出発準備に取り掛かる。空になったテルモスに紅茶を入れてもらう、少し甘いが行動中には美味しいだろう。窓からはマッターホルンがきれいに見えている。
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7時33分にヒュッテを出発、トリフトを目指して元気に歩き始める。
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出発してすぐに、ヴェーレンクッペとマッターホルンを一緒に写しておこう。ヴェーレンクッペの白いピークも明確だ。
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振り向いてヒュッテを仰ぎ見る、大きな赤い岩塊の下にあることが改めてわかった。
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朝の散歩をするシュタインボックの5〜6頭の群れと出会う。角の大きいオスもいて家族連れだろうか、朝日を浴びてきれいだ。
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ジグザグの岩稜を過ぎ、やせ尾根を降って平坦な流れのところまで戻ってきた。改めて前方のアルプスを眺める、素晴らしい天気に恵まれたことを感謝する。
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ヴェーレンクッペの陰に隠れて見えていなかったオーバーガーベルホルンが姿を見せてきた。雲一つない青空に鋭い尖鋒が天を突くようだ。
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右のヴェーレンクッペからガーベルホルン山群が一望できるようになる。
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その右側、中央の小さな三角ピークがトリフトホルン、競りあがっていく山はポアント・ドゥ・モンテ(Pointe du Mountet、3877m)、右の一番高いのがチナールロートホルンの前衛峰だ。ロートホルンヒュッテが小さく微かに見えて、降ってきたコースも見え隠れしている。
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ツェルマットへ降るコースは、トリフトの手前を左折するがトリフトヒュッテはすぐそこなので立ち寄ってみることにする。時刻は9時3分でちょうど1時間30分で降りてきたことになる。ヒュッテの家族が揃って朝食を取っているところだった。ご主人に挨拶をして野菜スープとビールを注文し休憩する。ご主人いわく「3日続けてやって来た人はとても珍しいよ」と。
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9時20分に出発、道を少し戻って右側のウィスホルン・ウェグを進む。だらだらした登りを約170m稼いでウィスホルン(Wisshorn、2936m)への分岐と分かれる。ヒュッテの向こうへ伸びる道は、一昨日通ったヘーバルメンへ向かうコースだ。
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あとは降るだけなので足取りも軽い。青空の下、雲をまとったマッターホルンが見えてくる。
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昨日からずっと付き合ってきた山々ともまもなくお別れとなる。ガーベルホルン、ヴェーレンクッペをもう一度しっかりと見ておこう。
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眼を進行方向に向けるとミシャベル山群が美しい。アルウフーベル、テーシュホルン、ドム、ナーデルホルン、ホーベルクホルンと4000m超の高峰が連なる。これまでと違う景観が新しく開けていくようだ。
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右手後方のマッターホルンも手前の稜線で徐々に隠れようとしてくる。雲は一部取れないが、恰好良い姿は味わえる。ヘルンリ小屋も何とか分かる。
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進行方向の左手上部にはおびただしい柵が設置してあるのが見えてくる。落石防止だろうか、点々とつながる様子は見応えがある。
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大きな岩越しにドムを中心としたミシャベル山群が見える。テーシュホルンの左の稜線上にキンホルン(Kinhorn、3790m)の黒いピークも認識できる。このコースの後半はこれらの山々に向かって歩いていくため、景色の主役が交代した印象を受ける。
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ツェルマットの向こう側、トゥフテルンの下部あたりの集落が見えている。スイスの田舎らしい風景が素敵だ。
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ドムとテーシュホルンの上に変わった形の雲が現れた。クラゲとエイを連想させる面白い形状だ。
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しばらくすると、雲の形は変わって来てぽっかりと浮かんだ状態になってきた。
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高度が下がってきて、ツェルマットの村に近づいてくる。後半ずっと楽しませてくれたミシャベルともそろそろお別れだ。先ほどの雲は大きく広がって山を大きく覆うようになってきている。
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ブライトホルンも晴れ上がった空の下にくっきりと見ることができる。2日間のロートホルンヒュッテ往復ハイキングは、天気に恵まれて素敵な眺望を楽しむことができた。
なお、このハイキング実行にあたりJin様の次のブログを参考にさせていただきました(感謝します)。
http://www.eonet.ne.jp/~miejinta-wwwalk/rothornhutte.htm -
アパートには11時15分に帰着した。昼ごろ、隣のレストラン前でアルプホルンが鳴り出したのでベランダから撮影した。本日の全行動時間は、3時間42分で休憩27分、実動3時間25分だった。降った標高差1750m、登りは170mであった。お昼はアパートでお好み焼き、キムチラーメンで久しぶりに持参食材の献立を美味しく味わった。
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この旅行記へのコメント (3)
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- jinさん 2012/08/11 17:00:51
- 楽しく読ませていただきました
- ロク69さん、今日は。
ロートホルンヒュッテ(その1、その2)を懐かしく、楽しく読ませていただきました。それに、拙HPのページを紹介していただき恐縮しております。
非常に良い天気で良かったですね。ツェルマットの周囲の山がどれ一つとして欠けることなく見えていて素晴らしいです。それにロク69さんご夫婦の足は速いですね、登りを5時間未満でロートホルン・ヒュッテに着いているようですが、2年前に私の単独で登った時よりも1時間も早いです。健脚ですね。それにトリフト小屋でビールを飲んで残りの長い急峻な登り取り掛かる元気の良さにも感心しました。
今回も沢山歩かれたようですので、続いての体験記を楽しみにしております。
- ロク69さん からの返信 2012/08/11 17:31:51
- RE: 楽しく読ませていただきました
- Jin様
こんばんは、早速のご連絡ありがとうございました。
ちょうど今、Jin様のHPの掲示板に投稿させていただいたところです。
偶然というか、ほぼ同時にやり取りをしてたようですね。
ロートホルンヒュッテは、ほとんどがアタックグループで我々のようなハイキング組は少ないですね。スイスはもとよりドイツ、イタリア、フランス、北欧などヨーロッパの各地から来ていたようでした。後日行ったベルトール小屋でも同じで、欧州の山登りの層の厚さに驚きました。
遠い極東の私たちとはいろんな意味での違いを感じて、引いては文化の相違まで実感しているところです。山登りに限らず、食べる量、お酒類の飲むタイミング(食後に多く飲む)、飲み方(ビール+コーラなど)、眠る深さ(いびき?)など、ヒュッテ宿泊を通じていろんなことを感じた旅でした。
また、Jin様のアメリカ旅のご報告を楽しみにしております。
我が家は、素敵な情報に触発されやすいので十分に注意して拝見したく思っています。
ありがとうございました、どうぞよろしくお願いします。
- jinさん からの返信 2012/08/11 18:33:51
- RE: RE: 楽しく読ませていただきました
- ロク69さん、こんばんは。
拙掲示板に投稿ありがとうございます。本当にほぼ同時刻でしたですね。
パソコンを新規にしたら今までのホームページソフトをインストールすることができず、新規にソフトを購入したのですが操作方法が大分変更されていて、すんなりと書き込みができなき状態です。従い一つ一つ再勉強しながらなのでアメリカの報告は大分先になりそうです(涙)。
身近に外国人と隣り合わせになり生活の一部を見聞きできる山小屋は楽しいですよね。レストランやホテルで感じるのとは違い、飾り気のないと云うか、ありのままと云うか、文化の違いを肌で感じることができて、わたくしの場合も、泊まった山小屋は何処も印象深く記憶に残っています。
山小屋泊まりをする極東のアジア人は少ないので、彼らも、私どもがどんな行動をしどんな食べ方をするのか恐らく興味深く観察しているんだと思いますので、国際相互理解にちょっとは役立っているのではないかと思っています(笑)。
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