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2012年5月23日(水)<br /><br />プラハ本駅前の観光バス停に降り立った私は、一瞬驚き戸惑った。<br /><br />駅前らしい賑わいが全くなく、そこに建っている建物が廃屋に近い傷み方をしていたからだ。<br /><br />今朝ホテルのレセプションで、本駅が見たいと道のりを訊いたところ、不思議そうに「駅に行っても何もないですよ」と言われたことが、本当だったと判った。<br /><br /><br />しかし、鉄道線路はバスから見えていたし、地図によれば本駅の前にはメトロ(地下鉄)の駅もある筈だ。<br /><br />古い建物に沿って西に少し歩くと、あった、あった、入口が・・・。<br /><br />この駅は現在、大改造工事中なのだった。<br /><br /><br />入口を入れば立派なドームがあり、美しい街の玄関としてふさわしく、壮麗だった昔の姿が残されている。<br /><br />骨董品的なモダン・アートの装飾があちこちに目を引き、改造後はどんなに素晴らしい姿に変わるのだろうか、とても楽しみだ。<br /><br /><br />この駅が繁盛を極めていたのは、19世紀の終わりから20世紀の初めだろうか。<br /><br />その頃の賑わいを想像しながら、この駅に着いた人びと、この駅を発つ人びとの胸のときめきはどんなだったろうかと、楽しく空想する。<br /><br /><br />中でもこの駅の最も盛んだったのは、1930年ごろと推測する。<br /><br />第一次世界大戦の傷が回復し、ほんのいっときの繁栄の後、第二次大戦に入る。<br /><br />その僅かの期間、ヨーロッパの人々には、旅を楽しむタイミングがあっただろう。<br /><br /><br />その後間もなくドイツにナチが台頭し、チェコはドイツの保護領となる。<br /><br />それからほぼ50年間、第二次世界大戦、引き続き東西冷戦時代と、チェコは苦しい時代を味わった。<br /><br /><br />鉄道そのものも自動車の発展のため輝きを失い、長い停滞期を過ごしてきた。<br /><br />駅がこんなに廃屋になるのも、無理ないのかもしれない。<br /><br /><br />などと思いながら、ひと気の少ないガランとしたドームに入り、やや賑わいのありそうな感じを追って、階段を降りた時、まばゆい照明にアッと驚いた。<br /><br />たくさんの人も歩いている。<br /><br />一階下の地平レベルで、駅は見事に繁栄を続けていたのだった。<br /><br /><br />この記事に関する写真は、<br />「ソフィさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/をご覧ください。<br /><br />姉妹ブログに「片瀬貴文さんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/takafumi/があります。<br /><br />記事の文章は、検索のし易い「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もお勧めです。<br /><br /><br />(2012年8月9日 片瀬貴文)<br />

プラハ9泊【12】よみがえりつつあるか「プラハ本駅」

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2012/05/23 - 2012/05/23

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ソフィ

ソフィさん

2012年5月23日(水)

プラハ本駅前の観光バス停に降り立った私は、一瞬驚き戸惑った。

駅前らしい賑わいが全くなく、そこに建っている建物が廃屋に近い傷み方をしていたからだ。

今朝ホテルのレセプションで、本駅が見たいと道のりを訊いたところ、不思議そうに「駅に行っても何もないですよ」と言われたことが、本当だったと判った。


しかし、鉄道線路はバスから見えていたし、地図によれば本駅の前にはメトロ(地下鉄)の駅もある筈だ。

古い建物に沿って西に少し歩くと、あった、あった、入口が・・・。

この駅は現在、大改造工事中なのだった。


入口を入れば立派なドームがあり、美しい街の玄関としてふさわしく、壮麗だった昔の姿が残されている。

骨董品的なモダン・アートの装飾があちこちに目を引き、改造後はどんなに素晴らしい姿に変わるのだろうか、とても楽しみだ。


この駅が繁盛を極めていたのは、19世紀の終わりから20世紀の初めだろうか。

その頃の賑わいを想像しながら、この駅に着いた人びと、この駅を発つ人びとの胸のときめきはどんなだったろうかと、楽しく空想する。


中でもこの駅の最も盛んだったのは、1930年ごろと推測する。

第一次世界大戦の傷が回復し、ほんのいっときの繁栄の後、第二次大戦に入る。

その僅かの期間、ヨーロッパの人々には、旅を楽しむタイミングがあっただろう。


その後間もなくドイツにナチが台頭し、チェコはドイツの保護領となる。

それからほぼ50年間、第二次世界大戦、引き続き東西冷戦時代と、チェコは苦しい時代を味わった。


鉄道そのものも自動車の発展のため輝きを失い、長い停滞期を過ごしてきた。

駅がこんなに廃屋になるのも、無理ないのかもしれない。


などと思いながら、ひと気の少ないガランとしたドームに入り、やや賑わいのありそうな感じを追って、階段を降りた時、まばゆい照明にアッと驚いた。

たくさんの人も歩いている。

一階下の地平レベルで、駅は見事に繁栄を続けていたのだった。


この記事に関する写真は、
「ソフィさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/をご覧ください。

姉妹ブログに「片瀬貴文さんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/takafumi/があります。

記事の文章は、検索のし易い「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もお勧めです。


(2012年8月9日 片瀬貴文)

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • プラハ本駅の<br />壮大なアーチ

    プラハ本駅の
    壮大なアーチ

  • プラハ本駅<br />二階テラスの軽食堂<br />駅が混雑していたころの賑わいが<br />どこかに残っている

    プラハ本駅
    二階テラスの軽食堂
    駅が混雑していたころの賑わいが
    どこかに残っている

  • プラハ本駅

    プラハ本駅

  • プラハ本駅<br />プラットホーム

    プラハ本駅
    プラットホーム

  • プラハ本駅の<br />乗降ホーム

    プラハ本駅の
    乗降ホーム

  • プラハ本駅<br />プラットホーム上のテラス<br />壁に鏡が使われている

    プラハ本駅
    プラットホーム上のテラス
    壁に鏡が使われている

  • プラハ本駅<br />一階の中央ホール<br />突き当たりに出札がある

    プラハ本駅
    一階の中央ホール
    突き当たりに出札がある

  • プラハ本駅<br />列車案内掲示と<br />売店

    プラハ本駅
    列車案内掲示と
    売店

  • プラハ本駅の一隅には<br />スーパーもある

    プラハ本駅の一隅には
    スーパーもある

  • プラハ本駅の<br />有料トイレ<br />入口

    プラハ本駅の
    有料トイレ
    入口

  • プラハ本駅<br />地下鉄入口にある<br />自動発券機

    プラハ本駅
    地下鉄入口にある
    自動発券機

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