2012/07/06 - 2012/07/15
3357位(同エリア6975件中)
けんたさん
ソレントからヴェスビオ周遊鉄道でナポリを経由し、ローマに。
旅の後半はローマ〜ボローニャ〜ミラノと食べ歩き&美術の旅です。
まずはローマ。写真はパンテオン前のロトンダ広場です。
数千年の石畳の上に並ぶテーブル。人の営みの平凡さと偉大さを感じます。
ローマは2泊、その後ボローニャ1泊、ミラノ1泊という旅でした。
都合4日間、昼夜計8番勝負の食事とその合間の観光です。
ローマの食というとトラステヴェレが思い浮かびますが、過去2回で食い荒らしたこともあり、今回はテヴェレ川の対岸パンテオン側をうろつくこととしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ナポリから列車で2時間、ローマ到着です。さっそく今日のお昼ごはんとなる1食目はスペイン広場近くのエノテカ・レジョナーレ・パラティウムへ。ここはラツィオ州の州立エノテカ。いわゆる州のアンテナショップでしょうか。
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開店後ちょっとの間に満席に。観光客風の人から近くのビジネスマンまで、様々な人がどんどん入ってきます。壁面のワインはもちろんローマの所属するラツィオ州のワイン。
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言わずと知れた生ハムメロン。「今日のスペシャリテ」でした。確かに濃厚なメロン(この色からして美味しそう)とパルマハムが最高の味わい。地元の白ワインに絶妙にマッチして、至福のひと時。ヴォーノ!
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これはニョッキ、松の実の香り高いクリームソース。ニョッキって好きなんですよね。もちもち感と淡白な味わいがいろんなソースを引き立てます。
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ローマというと、のカルボナーラ・ブッカトーニ。定番中の定番ですが、生に近い卵の黄身がとろ〜りと深い味わいを醸し出しています。卵ごはんの奥深さを思い出しますね〜。
このリストランテはあまり期待していなかったのですが、超お勧めです。 -
1番勝負を終え、ブラブラ歩くとスペイン広場近くでパスタ屋さんが眼に入りました。何気なく覗いてみると、要は日本の立ち食いソバ屋さん。
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プラスチックのお皿で皆さんファーストフードパスタを頬張っています。やはりイタリア人にもこんなお店が必要なんですね。何か親近感を感じました。
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大混雑のコンドッティ通り。スペイン広場に通じるローマのメインストリート。いろんな国の言葉が飛び交います。
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泊まったのはスペイン広場近くのマンフレディ(Manfredi Suite)。蔦の絡まる建物の上層階にあります。同じ建物に二つのホテルが入っている不思議なつくり。
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こんなクラシカルなエレベーターで昇り、フロントに到着します。
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フロント周辺の雰囲気。こじんまりとしていますが温かみのある雰囲気です。
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部屋の雰囲気も3っ星にしては高級感ある佇まい。
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今回のローマの目的のひとつはカラヴァッジオの名品を見ること。さっそくサンタゴスティーノ教会へ。明るく華麗な教会内部です。
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入口近くにある傑作“巡礼の聖母”。劇的表現ながら気品ある作品でお気に入りの一品。
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続いてはサン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会。ルネッサンス様式のファザード。
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今回のハイライト、カラヴァッジオの三部作。壁画は動かせませんから、見に行くしかありません。特にこの“聖マタイの召命”は傑作中の傑作。美術史上の価値からも、西洋音楽史上のベートーヴェン“英雄”に近い感銘を受けます。両者ともそれぞれの天才の渾身の一作です。
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教会内部の様子。左奥の礼拝堂にカラヴァッジオ“聖マタイの殉教”がわずかに見えます。コインを入れると照明がつきますが、0.5ユーロ以上でないとダメみたい。
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さらにもう一か所、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会。深い青の天井がとても印象的な広々とした内部。ひんやりしています。
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ミネルヴァ教会にあるフィリッピーノ・リッピの“聖トマス・アクィナス”。
薄暗がりの中のフレスコ画が神秘的な美しさです。 -
食べ歩きに戻って第2食目は晩ごはん。パンテオン近くのアルマンド・アル・パンテオンにしました。何気ない外観ですが、以前から気になっていた伝統的ローマ料理の名店で開店と同時に入ることにしました。
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開店間もない様子です。結構すいているように見えますが、実はすべて予約席。予約無しで入れたのは開店前から並んでいた行列の先頭5〜6人でした。すごい人気店なんですね。
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チコリをさっと炒めたサラダ。ピーマン・パプリカが加わり香り高いオリーブオイルがかけられています。
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ロースト・チキンの白ワイン風味。何ということない武骨な見てくれですが、しみじみとした美味しさです。
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これぞローマ料理というトリッパのトマトソース煮込み。チーズがかかり濃厚な味わい。
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各種のパンと新鮮なグリーンサラダ。予約無しだったので1時間半ほどの制限時間があり、がっつき夕食でした。
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ワインはモンテプルチアーノ・ダブロッソ。ちょっと贅沢と思いましたが、お値段は意外に手ごろでした。
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様々な賞状やサインの飾られた壁。歴史を感じさせるお店ですね〜。ここはたいへん美味しゅうございました。ヴォニッシモですね。
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日も暮れ、ホテルに撤収ー!スペイン広場は遅くまで大賑わい。
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ホテル前のマルグッタ通りも夕暮れです。「ローマの休日」にも出ていたそうな…。ランタンの優しい灯りがローマらしいクリーム色の街を照らしています。
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ホテルのバー兼朝食スペースに帰還です。なかなかシックな作りでしょ。落ち着きます。
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この日の締めにビールを一杯。イタリアの代表的なナストロ・アズーロ・ペローニというブランドです。ウィー、今日も飲んだ飲んだ!
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翌日の朝食。とても美味しそうなデニッシュ系が並びます。お酒も好きですがこうした甘いものもいいんですよね〜。特に朝食べると元気が出ます。
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フルーツ系もいろいろ。向こう側はハムやチーズ類が置いてあります。何より特筆すべきは自家製ヨーグルトがあること!!特製容器で素敵なプレーンヨーグルトがいただけました。
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この日の目玉はボルゲーゼ美術館。予約制なのでHISの予約代行を利用しました。オープン間近になり人が集まってきます。
中は撮影禁止ですが、ベルリーニの“プルートとプロセルピーナ”“アポロンとダフネ”カラヴァッジオの“馬丁の聖母”“ゴリアテの頭を持つダヴィデ”など息をのむ傑作中の傑作揃いでした。 -
ひるがえってポポロ広場へ。サンタ・マリア・デル・ポポロ教会です。いわば市民教会ということで内部も比較的簡素。但しここにもカラヴァッジオの名品が2っあります。
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主祭壇にある13世紀のビザンチンの板絵“市民のマドンナ”。マリア像です。まわりの装飾も素敵。
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お昼はポポロ広場のカフェにしました。3食目はカフェ・カノーヴァです。ポポロ広場には有名なカフェ・ロサーティもありますが、ちょっと敷居が高そうなので、ラフな服装であったこともありこちらに決定。
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まずはゴ〜ルならぬビ〜ル!ナステロ・アズーロです。オリーブとポテトチップスがおつまみ。特大ですがぐいぐいいっちゃいます。
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お昼なので軽くクロワッサンサンド。ハムとレタスの入ったオーソドックスなサンド。クロワッサンがサクサクです。
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これはピッツア・ローマ風。ローマ風というと薄焼きピザという印象ですが、これはもっちりタイプでしっかりした味わいの一品。
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足元にはおこぼれ狙いの雀。確かに効率よくご飯にありつけそう。
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一息ついて午後はまずサンタマリア・デラ・ヴィットリア教会。荘厳華麗な内陣です。今作ると何百億かかるのでしょうか?
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ひとつの礼拝堂に据えられたベルリーニの“聖テレーザの法悦”。最高傑作の一つですが、個人的にはボルゲーゼ美術館のの作品のほうが感銘を受けました。
このあと、ドーリア・パンフィーリでカラヴァッジオの“エジプトへの逃避途中の休息”、バルベリーニ宮(古典絵画館)でカラヴァッジオ“ホロフェウスの首を切るユーディット”グイドレーニ“ベアトリーチェ・チェンチ”などを見て予定を終了。 -
4食目、ローマの最後の晩餐は「コッリーネ・エミリアーネ」にしようかと迷いましたが、明日エミリア・ロマーニャ地方のボローニャに寄ることもあり、フィレツェ・ビステッカの名店、「ジラロースト・トスカーナ」を予約しました。これは入口。ここから地下に降りると、右側に炭火の肉焼き場があります。
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瀟洒な店内。期待が膨らみます。まだお客さんは少なめ。右側のお客さんは常連さんみたいで、簡単な前菜に大きなステーキを注文していました。
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今回の旅行でも特筆すべき一皿。豆とパスタのスープ、トスカーナ風。小ぶりの白インゲン豆の入ったスープです。西欧料理の極致はこうした煮込み料理にあると思わせる究極の田舎料理。
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そしてこれは対極にある生ハムメロン。贅沢に舌と鼻をくすぐる一皿です。
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ワインはバローロを合わせました。キャンティでは芸がないですものね(あんまり変わらないか?)。でもちょっと甘みを感じるような熟成感で、ビステッカにはピッタリと感じました。
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これぞビステッカ・フィオレンティーナ。Tボーンステーキです。ニューヨークでもいただきましたが、こちらはこちらで赤身・脂身が混然一体となり、1人前ながらあっという間に平らげてしまいました。絶品です!!
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付け合せのアスパラ。ちょっと塩をきつめに振ってあり、野菜の甘みが引き立ちます。
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サービスのイケメンさん。なんとグラッパを4杯ぐらいおまけしてくれました。
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それなりの大きさのグラッパグラス。おかげですっかり呂律が回らなくなり、お店を退散。
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お店はヴェネト通りを登り切ったあたり。写真の右側はローマの城壁です。何千年と変わらないローマの夕暮れ。
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最後は夜のスペイン広場、ベルリーニの船の噴水です。
翌日は食べ歩き(2)ボローニャに続きます。
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