2012/07/06 - 2012/07/15
62位(同エリア112件中)
けんたさん
今年はイタリア縦断。まずはソレント・アマルフィ海岸です。
例によってAF277便でパリ・トランジェット。ナポリ空港からイタリアに入りました。
高温注意報の出る中、すべて公共交通機関利用・3っ星ホテル利用の
手作り気まま旅行です。
ソレント・アマルフィは、青い海と青い空に断崖絶壁、そして何か
懐かしい庶民的親しみが混ぜ合わさった、不思議なところでした。
写真はソレント旧港の夕暮れ。ヴェスビオ山とナポリ湾を背景に
網を繕う漁師さんです。こんな哀愁の風景もソレントの一面です。
旅行は、ソレント1泊、大きな荷物を置いてアマルフィ経由ポジターノ1泊、
ソレントに戻って1泊という旅程でした。
その後イタリアを北上するのですが、それはまた別編で。
まずはソレントの旅行記です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
降り立ったのはナポリ国際空港。空港からはソレント行きのバスが出ています。空港すぐ前のターミナルで「ソレント〜」と運転手が叫んでいました。但し、出発5分前には満席。乗れない人がいましたので注意が必要です。
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ソレントまで1時間ちょっと。ソレント海岸の絶壁と地方の町を縫うように走ります。
これはバスから見たソレント周辺。 -
ヴェスビオ周遊鉄道ソレント駅前に到着です。
ローカル路線らしいジミーな駅です。ここから街の中心には歩いて300Mくらい。 -
駅前を出て、大通りを左に曲がったすぐにあるピザ屋さん。ジョニーピザ。
ほぼ丸1日の長旅もここでお昼になり、一息つくことにしました。 -
壁には数々の賞を取った賞状が。実はかなり有名なピザ屋さんのよう。そうは見えませんけど…
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大きさがわからずとりあえず二人で一枚注文。
マルゲリータは芸がないので、受賞作品のジョニーピザにしました。
生地は厚くなく薄くなく、アンチョビや生ハムなど10種類近くの具の乗った
逸品です。窯で焼いた焦げ目もご愛嬌。
でも確かに美味しいピザです。モレッティのビールとあわせてさっそく満足の出足。 -
入口近くのショーケース。アランチーニ(ライスコロッケ)など美味しそうなものがずらり。隣の席ではこのあたりを注文しているジモティーの家族がいました。
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駅すぐそばのタッソ広場で驚くのは海に向かって伸びる断崖の裂け目。
なぜこうなっているのかは謎???
この谷間に実はつづら折りの道路や歩道があって、マリーナに通じています。
ビル15階建はあるでしょうか。階段の連続です。 -
こんな階段です。スーツケースは無理ですね。バスかエレベーターになります。
すごい坂ですが結構みなさん歩いて行き来しています。 -
港に向かう途中の風景。まさに絶景。
ナポリ湾を囲む美しいソレント海岸です。 -
港に降りてソレントの町を振り返ると、断崖の上に作られているのがわかります。シチリアのタオルミーナに似ていますね〜。
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ソレント旧市街の中心、サン・チェザーリオ通り。一直線のスカッパ・ナポリ/ミニチュア版。お土産屋さんをはじめ、タヴェルナやカフェ、地元の商店など様々なお店が並んでいます。ところどころの路地も魅力的。ここを中心に少しお散歩。
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お土産屋さんで目立つのはレモン製品のお店。ここはその中でも1908年創業の老舗の一軒。日本で言うと雷おこしの老舗?リモンチェッロ(レモンの甘いリキュール)をはじめとして様々な商品が並びますが、ともかくレモンイエロー一色です。
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通りを歩くと野菜を売るお店もぽつぽつありますが、そこでもリモーネ・ディ・ソレントが。なにか夏ミカンのように大きくごつごつしています。外見はいま一つですね〜。これはノン・トラッターレとあるので、加工していない=無農薬ということでしょうか?
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賑やかだけどリゾート色のある旧市街。観光客が目立ちますが、治安は全く問題ありません。
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路地から望むカテドラル。教会の多いのもこの街の特徴!鐘の音が街に朝を告げます。
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旧市街にもホテルが幾つかあります。泊まったのはメゾン・トファーニ(Maison Tofani)。サン・チェザーリオ通りからこんなレトロな入口を入ります。
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部屋はロフト301号室でした。ベランダ付の快適な部屋。たいへん清潔。バスはジャグジーでした。スタッフも家庭的でフレンドリー。翌日は早い出発だと伝えたら、朝食時間を早めてくれました。
この日は長旅の疲れもあり、夕食を摂らずに即寝、熟睡です。 -
朝食のホール。2階にあって邸宅の大広間といった趣です。天井がきれい。
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バルコニーにも席があります。南国の風を感じながらの朝食もいいですよね〜。
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朝食のレベルは高かったと思います。サラミなどはもちろんですが、イタリアでは珍しく美味しいスモークサーモンがあったほか、特にスイーツ類が充実。この地方の名物、パスティエラやババもありました。高得点!。
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朝食ホールに隣接するロビー。その向こうは小さなバーカウンターと夜間・早朝のフロントデスクの部屋です。
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翌日はアマルフィを回ってポジターノに一泊。翌々日午後、ソレントに戻ってきました。
月曜のため休業の店もなく、旧市街も活気があったように感じました。 -
ところどころで見かけるマリア像。どれも素朴な姿です。港町にはよくありますよね。航海や漁の安全を祈ってのものでしょう。ソレントがリゾートというより海の街である、ということを感じさせるひとコマです。
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八百屋さんも月曜で仕入れが多くなったよう。ぶるさがった唐辛子やニンニクの束が印象的。
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旧市街中心部のカフェレストラン。ビールや絞りたてのレモンジュースで喉を潤す人が多くいました。
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午後8時でも明るい街並みですが、そろそろ夕食時。トラットリアやタヴェルナでは外にテーブルを出し、灯りが人を誘います。ここは、どうやら、老舗のお店。ワイン樽を持ったおじさんのレリーフが壁に印象的なお店です。
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街の外れのお目当てのリストランテまで10分ほど歩きます。途中の海に開けたところから見たナポリ湾の夕暮れです。
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夕食はマリーナグランデ(といっても実は小さな地元の人向けの旧港)にあるトラットリア・ダ・エミリア。
写真中央の階段を下りてくるのですが、そのアプローチが何とも言えない風情です。古い石畳の階段を下りてくると突然海が目の前に広がり、港のトラットリアに到着です。
お隣の方がメニューを広げていますが、オープンエアで潮騒を聞きながらの夕食です。 -
まずは‘エミリアおばさんの前菜盛り合わせ’。飛び切り新鮮で光り輝くイワシの酢漬けやサラミ盛り合わせ、焼きナスのオリーブオイル和え、モッツアレラと生ハムなど、海の幸・山の幸のてんこ盛りです。これで1人前。
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パスタはムール貝のスパゲッティ。トマトソースで素朴なんですがともかく美味しい。
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カプレーゼはついつい写し忘れて、あらかた食べ終わった姿です。
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これはこのお店の名物。今日あがった海の幸のフリット。片口いわしやひめじ、小さなカレイなど数種類の魚とイカが軽い油でさっくりと揚がっています。これも一人前の量です。
口に入れるとサクサク・ホクホク。シンプル・イズ・ベストの美味。これがあるので海外旅行はやめられません。 -
追加注文したレモン。フリットにたっぷり絞っていただきます。酸味は丸く、果物としてのジューシーさが感じられます。
ちなみに各テーブルに並ぶハウスワインの白を頼みましたが、カラフェで出てきたのは1リットルの地元ワイン。すっかり酔っぱらいましたが、これも柔らかい味わいで料理にピッタリでした。 -
黄昏のマリーナ。隣のアメリカ人ご夫婦もくつろいでいます。東洋人は我が家だけ。話し声を聞いていると、アメリカ人が多いような気がしました。かの国のガイドブックに載っているのでしょうか?
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トラットリアの周りは、地元の人が集う港。ともかく美しい夕暮れです!!
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トラットリアの入口。あずまやといった風情です。1947年創業、手作り料理と書いてあります。まさに家庭的な名店。
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マリーナ側から見たお店。灯りが港の水面に揺れています。料理は奥の建物で作っています。
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街への帰り道。ここにもマリア像が。慎ましい佇まいの中に、歴史と人々の思いを感じます。
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もう夜10時を回っていますがこの賑わい。ソレント旧市街は安全・快適です。
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リストランテの前で演奏する流しのギター弾き。アララ?実はマリーナのトラットリアにも出没していました。不景気だし稼ぐのもたいへんなんですね。
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サンダル屋さんの多いのも目につきました。リゾート地ならではです。即日、オーダーメイドできます。
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夜がふけるほど人が出てくるみたい。道が細いので縁日のような趣き。
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ちょっと横道に入り、教会の扉を開けるとこんなマリア像。遅くまで入れます。外の喧騒と違い、静かな祈りの世界です。こうしてソレントも終了。
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最終日の朝。旧市街からタッソー広場を望む風景です。これからローマへ向かい、イタリア縦走の旅です。
なお、アマルフィ・ポジターノはそれぞれ「手作り旅(2)(3)」をご覧ください。
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