今井町（奈良県橿原市）

2003/02/07 - 2003/02/09

　奈良県橿原市にある今井町には中世戦国時代の町並みが残っている。東西600m、南北310mの小さな町である。永禄年間（1558年〜1570年）に浄土真宗の称念寺を中心とする寺内町をつくった。元々は、中世の今井庄環濠集落を母体としている。
　町内には今西家住宅をはじめ9件12棟の重要文化財があり、平成5年（1993年）に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
　奈良には軽自動車が通るのがやっとぐらいで、車は片側交互通行するしかないような細い道の両側に大きな母屋の住宅が建っているところが多く見受けられる。ここ今井町も歴史ある古くからの町であり、そうした小路の両側に重要伝統的建造物群が残されている。車を乗り入れるのが大変なこの町の中では車は見掛けなかった。町を一歩出ると普通に道路を車が行き交っている。おそらくは、町の外に駐車場を確保して車を保有しているのであろう。町並みを見学しながら散策する観光客には良いのだが、車社会の現代でこの町での生活は不便で大変だろう。
（表紙写真は今井町の称念寺）

エリア 香芝・王寺・大和高田(奈良)

称念寺。

今井町の町並み。車は見られない。