2012/05/20 - 2012/05/20
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mas98765さん
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美術史博物館を見ます。
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前の旅行記から続きます。
美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)に着きました。ウィーンを代表する美術館です。
(参考)周辺の地図
http://maps.google.co.jp/?ll=48.204126,16.36229&spn=0.008109,0.021136&t=m&z=16&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
13時28分、中に入ります。左側がチケットです。いくらだったか記憶がありませんが、チケットの裏面を見ると9ユーロでした。ガイドブックを見直すと入館料は12ユーロで、学生とシニアが9ユーロと書かれています。もしかすると、料金表を見間違えて10ユーロ札を差し出し、係の人もわたしを学生だと思い込んでそのまま学生用のチケットをくれたのかもしれません(多分シニアだと思われてはいないと思います)。
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入るとこんな感じで
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天井はこんな感じです。表から見えていたドームの下の部分ですね。
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正面の階段を上っていきます。
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このあたりの天井はこんな感じです。
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正面にはこのような像があります。これはテセウスがケンタウロスを打ち負かしている場面です。テセウスの友人の結婚式に招かれた親族のケンタウロス族が酒を飲んで暴れたため、テセウスが退治したという話によります。人間の理性が自然の動物的な力に打ち勝つという隠れた意味合いもあるようです。ナポレオンの依頼でAntonio Canova(1757-1822)という人が作りました。ナポレオン失脚後はフランツ1世の手に渡り、ウィーンに持ち込まれてフォルクス庭園のテセウス神殿に納められましたが、後にこの美術館に移されたようです。
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ここで左を向くと
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フランツ1世の胸像があります。
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一方、対称的な右手には
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フランツヨーゼフ1世の胸像があります。
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振り返るとこんな感じです。左右どちらからでも折り返して2階に行けます。上ってからこちら側に折り返して歩くとトイレがあって、
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その辺りの入口を入ります。
(参考)美術史博物館公式サイトのフロアガイドのページ
http://www.khm.at/en/plan-your-visit/kunsthistorisches-museum/floor-plans/
※「Main Floor」の右側の「+」をクリックすると案内図が出ます。 -
入ったところは「SAAL I」という部屋です。SAALは広間という意味です。ここは主にティツィアーノ(伊Tiziano Vocellio 1488頃-1576)の作品が展示されています。ルネサンス時代のイタリア人の画家です。
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これはティツィアーノの「ヴィオランテ(Violante)」という作品です。よく見ると胸のところにスミレの花があって、これが名前の由来になっています。16世紀のベネチアではこのような美しい女性の肖像画を描くのが流行りだったようです。「絵心」がないわたしは、ガイドブックにのっている絵を探して回りましたが、これはそのうちの1つです。
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ガイドブックにある絵以外にも、目についた絵を写真に撮りました。でも「絵心」がないわたしは、どうしても大きな絵に注意が行きがちです。これもそんな大きな絵の1つです。やはりティンツィアーノの作品で「Ecce Homo」という題名です。これはユダヤ人総督ピラトがイバラの冠をつけたキリストをさして叫んだ言葉(ラテン語)で「この人を見よ」という意味です。主役のキリストが左上の隅に描かれているというユニークな構図ですが、兵士たちの背中を見ると、目線が自然にキリストに行くようになっています。
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次の部屋に移ります。
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ここは「SAAL II」です。主にヴェロネーゼ(Paolo Veronese 1528-1588)の作品が展示されています。やはりルネサンス期にベネチアで活動したイタリア人画家です。
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ここで1枚写真を撮ろうとしてまた大きな絵を選んでしまいました。題名によると、これはヴェロネーゼの作品で、ダビデを後継のイスラエル王とすべく聖油で清めている場面のようです。いけにえの子牛の頭が右側に顔を出しています。
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次の部屋に移ります。
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ここは「SAAL III」です。
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これはParis Bordone(1500-1571)という人の作品で、剣闘士の戦いの様子を描いたものです。
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「SAAL I」に一旦戻ります。この位置で左手に最初に入った入口があって、右手にSAAL IIとSAAL IIIと続くのですが、正面の出口を出て右に曲がると
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SAAL I、II、IIIと平行して小部屋が並んでいて、1,2,3と番号がついているようです。
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このつきあたりの4番の部屋はラファエロの作品が主に展示されています。ラファエロ(Raffaello Santi 1483-1520)はルネサンス時代の有名なイタリアの画家です。
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ここでガイドブックおすすめの絵を発見。ラファエロの「草原の聖母」という作品です。ラファエロは聖母子の見事な絵をたくさん描きましたが、これもその1つです。聖母と子供たちが全体として三角形の形に描かれています。きれいな背景が後ろにありますが、遠くの方で消えていて、空虚さをも表しているようです。
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これはラファエロと助手の人たちによる「St.Margaret」という作品です。ちょっとラファエロの絵とは感じが違うようです。
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これはアンドレア・デル・サルト(1486-1531)という人の作品です。やはりルネサンス期のイタリアの画家です。「キリストの悲嘆」という感じの題名の作品です。黄緑やオレンジ色、紫がかったピンクといった色が困難な状況を表しているようです。
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角にある4番の部屋で直角に曲がり、また細い通路を歩いていった途中(ガイドブックでは7番の部屋になっていました)に
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またガイドブックおすすめの絵がありました。これはアルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo 1527-1593)というイタリアのミラノの画家の作品です。これは「夏」という題名です。果物や植物で顔を形づくっているユニークな作品です。自分の名前と、これを描いた1563年という年がさりげなく藁の服に編みこまれています。
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アルチンボルドの作品が他にもいくつかあったので見てみました。これは「火」という作品です。
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これは「冬」という作品です。
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これは「水」という作品です。
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これはたまたま目についた絵です。ミケランジェロの構図の模写のようです。ガニメデがワシの姿になったゼウスによってオリンポス山に連れ去られる様子を描いたものです。
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また角の部屋(10番)に来ました。
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ここでまた、ガイドブックおすすめの絵を発見。ベラスケスの「青いドレスのマルガリータ王女」という作品です。ベラスケス(1599-1660)はバロック時代のスペインの有名な画家で、この作品は亡くなる1年前に描かれました。マルガリータは国王フェリペ4世の娘で、ハプスブルク家のレオポルド1世と結婚しました。これは8歳のときの姿です。印象画のような作風で描かれています。
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これはやはりベラスケスによるフェリペ4世の肖像です。
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これはイサベラ女王の肖像ですが、ベラスケスだけでなく助手たちの手が入っているようです。
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これはムリーリョ(1617-1682)の「聖ミカエル」という作品です。ムリーリョもバロック時代のスペインの有名な画家です。
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これは、やはりバロック期のスペインの画家ペレダ(Antonio de Pereda 1611-1678)の「Allegory of Vanitas(はかなさを表す寓意的作品という意味でしょうか)」という作品です。ドクロが印象的です。
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「SAAL VII」という部屋に入ります。
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これはHyacinthe Rigaud(1659-1743)という人が描いたPhilipp Ludwig Wenzel von Sinzendorf(1671-1742)という人の肖像画です。
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続いて「SAAL VI」という部屋に入ります。
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これは、Carlo Maratta(1625-1713)という人が描いた「聖ヨセフの死」という作品です。聖ヨセフはマリアの夫でキリストの義理の父親です。マリアが献身的に見守り、キリストが祈りの言葉をかけています。
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これは、Luca Giordano(1634-1705)という人の作品で、聖ミカエルが悪魔を打ち負かしている様子を描いています。
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続いて「SAAL V」の部屋に来ました。ここは主にカラヴァッジョ(Caravaggio 1571-1610)の作品が展示されています。カラヴァッジョはバロック時代のイタリア人画家です。
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これはカラヴァッジョの作品で、ゴリアテの首を持つダビデが描かれています。旧約聖書によれば、巨人兵士のゴリアテはイスラエル王国の兵士と対峙してイスラエルの神を嘲いましたが、ダビデが投石器を使って投げた石が額に当たった拍子に自分の剣で首をはねてしまいました。カラヴァッジョは両者とも物悲しい表情に描いているようです。
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これもカラヴァッジョの作品で、キリストがイバラの冠をかぶせられている様子を描いています。
以上で、片側の主な部屋をできるだけ一筆書きになるように見て回りました(先ほどアドレスを紹介した公式サイトの案内図をご参照ください)。 -
今度はもう片方の側を見て回ります。トイレの前あたりに戻って再び反対側の入口を入ります。
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最初の部屋は「SAAL IX」です。ネーデルランド画派の人たちの作品が展示されているようです。
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これは、Jodocus a Whinghe(1544-1603)という人の作品で、カンパスペ(Campaspe)を描くアペレス(Apelles)の様子を描いています。アペレスはアレクサンダー大王の宮廷画家として有名な人で、カンパスペはアレクサンダー大王の情婦です。この絵は画家でもあった商人のDaniel Soreauという人のために描かれたもので、アペレスはSoreauの姿で描かれているようです。
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次の部屋に移動します。
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これは「SAAL X」という部屋で、ブリューゲルの作品が主に展示されています。ブリューゲル一家は画家を多くだした家ですが、ここに主に展示されているのは、Pieter Brugel the Elder(1530頃-1569)という現在のベルギーの画家の作品です。ブリューゲルの絵はこの美術館の一番の目玉らしく、ガイドブックにも4つの絵がおすすめとして紹介されていました。
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おすすめその1はこれです。ブリューゲルの「バベルの塔」です。バベルの塔は、人間が高い塔を建てて神に近づこうとしたので、言葉をバラバラにされてしまって、おかげで現在わたしを含めて多くの人が時間とお金をかけて外国語の勉強をするはめになった話ですね。ブリューゲルのこの作品はフランドル地方を舞台にしている点も面白いのですが、当時の技術の知識に基づいて塔を建てている様子が丹念に細かく描かれているのが特徴です。
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おすすめその2はこれです。同じくブリューゲルの「雪中の狩人」です。狩人が疲れきった様子の犬たちを連れて村に戻るところです。狩人の肩から下がっている一匹のキツネが唯一の収穫です。凍りついた池では人々がスケートをしています。ブリューゲルはこの作品で一貫した寒さのイメージを表現しています。
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おすすめその3はこれです。同じくブリューゲルの「子供の遊び」です。230人以上の子供たちが83個の違った遊びをしています。とても詳細に描かれていてまるで「百科事典」です。
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おすすめその4はこれです。同じくブリューゲルの「農民の婚礼」です。典型的なフランドル地方の農民の披露宴の様子が1枚の写真のように詳しく描かれています。緑のタペストリーの前に花嫁が座り、その頭上に紙で作られた冠がぶら下がっています。花婿は披露宴に出ないのが習慣でした。特徴的な足取りで運ばれてくる食事は質素なものでした。
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他にもいくつか見てみます。これは同じくブリューゲルの「農民の踊り」です。ユーモラスに見えますが、とても写実的に描かれています。
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これは同じくブリューゲルの「カルバリへの行列」です。カルバリとはゴルゴダの丘のラテン語名で、キリストが処刑された場所のことです。ゴルゴダの丘は右上に描かれています。十字架を背負ったキリストは人々に埋もれた形で中央に描かれています。手前にはマリアが描かれています。
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これは同じくブリューゲルの「パウロの改宗」です。パウロは当初、キリスト教徒を弾圧するために指揮官としてダマスカスに向かっていましたが、眩しい光を受けるとともにキリストの声を聞き、ダマスカスに着いた後洗礼を受けて改宗してしまいました。1つ前の絵でもそうですが、ブリューゲルの絵では、このようなメインの場面はほとんど目立たないように描かれています。軍隊が道に迷い、山を越せなくなっている様子が描かれています。
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次の部屋に移ります。
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ここは「SAAL XI」です。
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何か写真を撮ろうと思ってたまたま撮ったのがこの絵です。アンソニー・ヴァン・ダイク(1599-1641)というフランドル出身の作品で、この人の属するイエズス会の礼拝堂のために描いたもののようです。聖ロザリアが数珠を受けている場面で、マリアと子供、ペテロとパウロが描かれています。
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この後は14〜17番あたりの小さな部屋を見て、
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その後このように絵がぎっしり展示されている「SAAL XII」の部屋を通って
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「SAAL XIII」の部屋に来ました。ここからはルーベンスの部屋が並んでいます。ルーベンス(Rubens 1577-1640)はバロック期のフランドルの画家です。でも手持ちのガイドブックにはルーベンスの作品は1つもおすすめとして紹介されていませんでした。
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これはイノシシ狩りの様子が描かれたルーベンスの作品です。
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続いて「SAAL XIV」の部屋です。
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これは「イグナチオ・デ・ロヨラの奇跡」というルーベンスの作品です。イグナチオ・デ・ロヨラはスペインのバスク人のカトリック教会イエズス会の創始者です。
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これは「天国の4河川」を表したルーベンスの作品です。それぞれの大陸がそれぞれの川の神を伴った女性として描かれています。左がヨーロッパとドナウ川、右がアジアとガンジス、後ろがアメリカとラプラタ川、手前がアフリカとナイル川です。
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これは「聖母マリアの被昇天」を表したルーベンスの作品です。
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続いて「SAAL XV」です。
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ここには例えばこんな絵があります。聖人たちを描いたアルブレヒト・デューラー(1471-1528)の作品です。
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この後また小さな部屋を回っているうちに、
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ガイドブックおすすめの絵を発見。テニエルスの「ブリュッセルにおけるレオポルド・ウィルヘルム大公のギャラリー」という作品です。絵の中にたくさんの絵が描かれていて面白いです。レオポルド・ウィルヘルム大公は集めた絵をここの博物館に寄贈しました。そのため、ここに描かれている絵は大抵、この美術館にあるようです。
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横には、Hans III. Jordaens(1595-1643)という人の描いた、似たような感じの絵があります。
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しめくくりはたぶん21番の部屋だったかと思います。
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ここにはレンブラントの作品がありました。レンブラント(Rembrandt 1606-1669)は17世紀の有名なオランダの画家です。これはパウロを描いたものです。
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中庭を覗いて戻ります。
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美術史博物館のエントランスホールに戻りました。この旅行記の一番初めにドームの裏側の丸い天井を眺めた辺りです。ここで右を向くと
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このような別の入口があって
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こんな感じの像が両側に並んでいます。これは古代エジプトのセクメト女神像です。
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そんなわけでここは古代エジプトの博物館です。ここには他にも古代ギリシャやローマの彫刻などもあります。
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時間の都合上、古代エジプトのコーナーを少しだけ見て帰ります。石棺がずらりと並んでいて
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カノプス壺があって
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ミイラがあって
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ミイラ用の布やお守りのようなものがあって
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大きな石棺もあって
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セクメト女神の座像があって
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ファラオ(これはホルエムヘブ)と神様(これはホルス神)が並んだ像もあります。個人的には「絵」よりこちらの「考古学」の方が興味があるのですがこの博物館では「絵」の方が有名ですし、時間の都合もあるのでこれで引き返して見学おしまい。現在15時41分。次の旅行記に続きます。
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