阪神間のちょっと気になる建築：

2012/07/12 - 2013/10/16

関西の阪神間で、ちょっと気になる建物を紹介したいと思います。
ヴォーリスが設計した神戸女学院大学、関西学院大学などや神戸市内にも旧神戸ユニオン教会が、今はジャーマンベーカリーのフロインド・リーブが買い取って、カフェとして利用されています。
翌年、神戸に行った時に、三ノ宮からトーア・ロードを上がって行ったところにある神戸イスラムモスクを見て来ました。

エリア 神戸(兵庫)

• 旅行の満足度: 3.5

• 交通手段: JALグループ 私鉄 徒歩

元町駅近くに数年前に出来た地中海というビルですが、日本の気候に合わない色で、ちょっと薄汚く見えてしまいます。

この消火栓の蓋は面白いですね

向こうに神戸セント・モルガン教会が見えています。

結婚式場として、使われている教会です。東京にも多く見かけます。最近の流行でしょうか。

トーア・ロードにある帽子屋さん「マキシム」は水曜日が定休日です。今日はお休みなので、ショーウインドウを覗いてみます。昔、ここで父にお誕生日プレゼントとして、豹柄の素敵な帽子を買って貰いました。年に1回くらいしか被っていません。良いものはやはり違いますね。

今日は台風のため、お天気がクルクルと変わります。歩いていると、小雨がぱっと降って来たので、カフェでひと休みです。

道を行き過ぎて、神戸外国倶楽部まで上がって来てしまいました。1869年に設立されたユニオンクラブは、太平洋戦争で日本軍に接収され、その後空襲で焼失しました。1950年（昭和25）にトーアロードのトーアホテル跡地に移転して、現在に至っています。

少し戻ると、イスラムモスクが見えて来ました。1935年（昭和10）神戸在住のトルコ人、タタール人、インド人貿易商らの出資で建てられた日本最初のモスクです。モスク内は見学可能ですが、肌を露出した服装は入場を拒否されます。
男性は1階の礼拝堂、女性は2階の礼拝堂を使用します。

第一次大戦中、戦後、神戸に移住するイスラム教徒が増加したため、フェローズディン（Ferozuddin) は、資金総額の半分以上を一人で出資し、ボンベイ（ムンバイ）に本社のあるアフメド・アブドル・カリム兄弟社が次点の大口出資となりました。当時決して裕福ではなかったタタール人が生活費を削って、寄付金を集めました。1934年（昭和9）にモスク建設認可が下り、木下工務店と契約して、地下１階、地下３階の鉄筋コンクリート造のモスクが建設されることとなりました。
設計は、ヤン・ヨセフ・スワガーでした。

日本初のモスク定礎式が行なわれたことは、海外でも知られることとなりました。1935年7月末に竣工し、8月2日に献堂式がおこなわれい、インド、ロシア、ドイツ、満州、トルキスタン、ジャワ、エジプト、アフガニスタン、日本出身のイスラム教徒が参集しました。

1945年（昭和21）の神戸大空襲でも焼失を免れ、1995年（平成7）の阪神・淡路大震災では倒壊を乗り越えて、現在に至っています。

旧神戸ユニオン教会はJR・阪急三ノ宮駅からかなり歩きます。