2011/11/20 - 2011/11/20
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たびたびさん
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御嶽神社は、奥多摩の少し手前。御嶽駅を降りてバスとケーブルカーで。
参道はけっこう賑やかで、観光客も大勢。ただ、驚いたのは、むしろ御岳渓谷の方。大きな岩の間を流れ下る緑色の渓流と周囲の紅葉が美しくて。コースも歩きやすいし、これは家族連れには最適でしょう。
帰りには、青梅で途中下車。昭和レトロの癒やしを体験し、意外に充実の内容となりました。
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御嶽駅に到着。
観光客はここで降りる人が大半です。 -
御岳神社まで行くには、御岳山ケーブルカーを使います。まずは、JR御嶽駅前歩いてすぐにバス停があって、ケーブル下行バスで、約10分、270円。紅葉の季節とあって、臨時便が出ていました。
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終点で降りて、御岳登山鉄道滝本駅までは少し急な坂道を登ります。ここから御岳山駅までが、御岳山ケーブルカー。全長1.107km、標高差423.6m、最大勾配斜度25度の急勾配を6分で結びます。一直線で登っていきますが、斜度25度は、かなり急。両脇の紅葉も目の前で見れる感じ。料金は、片道 570円、往復1090円です。
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御岳山駅に到着。
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このチャーチャンまんじゅうは、本当においしいです。買わないと損です。
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御岳神社を目指して、
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歩き始めました。
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紅葉が
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ちょうどいい感じ。
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イチオシ
楠だったでしょうか。大木です。
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参道が意外に賑やか。ここはそれだけ観光客が多いんですねえ。
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この鳥居はまだまだ途中。
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参詣者のものです。講の人たち。
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イチオシ
さて、これが本殿。
御岳山駅からはここまで、歩いて20分ほどです。 -
山岳信仰の神社なのですが、犬に関わりがある神社。
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ヤマトタケルが関東討伐のため武蔵国から上野国に向かう途中に付き従ったとされるオオカミを祀っていることからだそうです。
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白く写っているのは畠山重忠の像。国宝赤糸威鎧を奉納した人物で、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将。鎌倉幕府の有力御家人です。
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国宝赤糸威鎧は、宝物館で公開していまして。江戸時代には徳川吉宗が上覧したとも伝えられます。
赤い糸はまだらまだらに残っているだけでしたが、兜のイボイボが頑丈そうでした。国宝としては螺鈿の鞍、鐙のセットもありました。 -
帰りのケーブルカー。
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イチオシ
JR御嶽駅から正面の多摩川にかかる橋を渡って。
すぐが玉堂美術館。 -
玉堂は、日本画壇の巨匠。昭和19年から昭和32年に亡くなるまで、ここ青梅市御岳で暮らしたのを記念して建てられました。
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円山・四条派に学び、後に上京、橋本雅邦に師事し、岡倉天心、雅邦、横山大観らの創立した日本美術院では当初からのメンバー。日本人の原風景を絵画の世界で表現することで右に出る人はいないとされる作風です。ただ、改めてこの地で見ると、御岳の風景から影響を受けたことも少なくなかったのではないかと思えるほど。多摩川の豊かな自然にも、その作風は育まれたように感じました。
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また、庭の背景のイチョウが紅葉真っ盛り。輝く黄色がすばらしかったです。
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ここから御岳渓谷に向かいます。
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御岳渓谷は、JR御嶽駅からJR沢井駅まで。
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多摩川沿いに整備された御岳渓谷遊歩道を歩きました。
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多摩川は、温泉の硫黄成分でも溶けているのではないかと思うくらい、
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青く濁った流れ。
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途中には、ごつごつと大きな岩の集まる場所もあったり、
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想像した以上にダイナミックです。
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30分以上かけて、ゆっくり歩きました。
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川原でバーベキューを楽しむ人も大勢。
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赤い色と緑の渓流が見事です。
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道も歩きやすい。これなら、小さな子供も大丈夫です。
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途中、楓橋、御岳橋などつり橋に、
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周囲の紅葉林も組み合わさって、
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イチオシ
すばらしい景色の場所が
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何ヶ所もあります。
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ほか、川くだりをするカヌーもいたり、アクティブなアウトドア派にも人気のようです。
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寺院もありました。
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高台から、川を見下ろします。
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今度は櫛かんざし美術館。
ここは、「澤乃井」の小澤酒造が経営する櫛とかんざしの博物館。御岳渓谷の散策のついでに寄って見ました。入場料800円は高めですが、なるほど、江戸から昭和までの4000点に及ぶコレクションからの展示品はかなり充実しています。日本の工芸技術の粋を集めた作品は、べっ甲、螺鈿、蒔絵、金属加工など、多彩。 -
入り口ロビーも展示室も広くて、ゆったりと楽しめます。また、女性のお客さんが多くて、「これ素敵」とか。話しているのをはたで聞きながら、そういうところに目をつけてみるんだなあと感心しながら、回りました。つまり、装飾品ですから、造りの技法ではなくて、最後はデザイン。櫛のデザインでは、赤い珊瑚のワンポイントのかわいさとか、私ではちょっと気がつかない視点だと思いました。
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たぶん、これが「澤乃井」の本社。
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沢井駅から、
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二俣尾駅へ。
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ここから、吉川英治記念館へ向かいます。
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道順は単純なのですが、
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途中、奥多摩橋という多摩川の両岸をつなぐ橋の中では一番の高さを誇るという橋を渡って20分くらいはかかります。
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やっと到着。吉川英治は、昭和19年から、家族と共に東京赤坂 から疎開し、昭和28年までここで生活していました。
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地元の庄屋野村家の屋敷を買い取ったもの。
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立派なお屋敷です。
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書斎のほうへ。
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イチオシ
「新・平家物語」の執筆も行ったという書斎。英治は、どこかで人の笑い声がしたり気配がする環境を好んだようで、確かにそんな場所です。
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資料館へ。
英治が仕事が忙しくなり、ここを離れることになったお別れの催しでニコニコしながら、太鼓を叩くビデオとか、 -
英治ファンにはたまらない資料も豊富です。
私も、絶筆の水滸伝を読んでみたくなりました。 -
敷地内は、
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手入れが
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よく行き届いています。
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さて、青梅に出て、途中下車。
なんかお祭りでしょうか。 -
怪しい狐の姿。
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お祭りではないのですが、町おこしで、時々、こうして屋台を出すんだそうです。
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昭和レトロタウンへ。
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青梅赤塚不二夫会館の前には,ニャロメに、天才バカボンの像。二階にかかっている映画の看板は、映画好きで知られる赤塚不二夫を偲んだもの。赤塚が少年時代にきっと味わったハラハラドキドキ感も伝わってきそうです。
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さて、館内は元気一杯の赤塚ワールド。赤塚が満州出身で日本に引き上げてきて、極貧の生活を経て、昭和を代表する漫画家として花を咲かせますが、その作品の世界をこれでもかこれでもかというくらいの圧倒的な量の展示物で紹介しています。
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昭和レトロ商品博物館も、『昭和』をテーマにした青梅の街中博物館の一つ。
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イチオシ
昭和B級文化研究家が長年かけて収集した資料を基に、昭和の時代がぷんぷん匂う世界が再現されています。
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資料は、菓子・飲料・雑貨・文具・くすりなどの包装物資料。馴染みのある商品から、ちょっと知らなかったものまで、さまざまですが、何か今は貧しくても将来に希望を持った明るさがあったような時代の空気が感じられます。商品パッケージなので、一つ一つはそんなに価値のあるものではないかもしれませんが、これだけ揃うとすばらしい。想像以上の楽しさでした。
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最後は、昭和幻燈館へ。
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ちょっと、軽そうな外観ですが。。
ここから -
中へ入ります。
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そして、このジオラマがメイン展示物。猫の街、どぶ板通り、雪景色の街、映画のワンシーンのような夜景が浮かび上がって、胸がきゅんとなるくらい美しいです。
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詩情があふれてきそうですが、聞くと、この昭和幻燈館のために、製作されたものもあるし、
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イチオシ
この昭和幻燈館ができたので、公開する場所を得た作品もあるとのこと。
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なお、壁面を「禁じられた遊び」など名作映画の看板が飾り、
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ジオラマの雰囲気を盛り上げています。
昭和の癒しに、十分浸されました。町全体で盛り上げないととてもここまでにはならないでしょう。青梅、恐るべしです。
なお、三館共通券がありまして、700円です。
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