2011/10/31 - 2011/10/31
1449位(同エリア5994件中)
tadさん
昨年秋、奈良の正倉院展等を訪問するツアーに参加した。限定期間のこういう人気の高い展示の訪問はツアーが楽だとわかってきたので、家内と参加した。入口は大変な行列なのだが、ツアーでいくと、別の入り口からさっと入れる。以前来た時は、大変苦労した想い出があるのだが、バスで移動も楽であった。
さらに、そのあと自由時間もあったので、近くの東大寺も、その頃買ったばかりのコンデジのテストに入ってみた。肉眼でもよく見えないくらい、かなり、暗いのだが、このようにちゃんと写る!小型にしては、レンズが明るい。楽天ショップで1万6千円のカメラとは思えない。天井まで、ちゃんと写る!デジカメはこれが四台目だが、圧倒的に性能がアップした。
ところで、肝心の正倉院展は、以前も行ったことがあるが、その時と同じ不満が残った。展示品の出自の情報が、不足。わからないものが多いだろうが、それでも、もう少し、外国からきたものかどうかは、明示すべきだろう。
パンフレットには、正倉院の所蔵品の大半は奈良時代に製作とあり、他は同時代のアジア諸国からもたらされたと説明してあるが、昨日の館内の説明版では、確か9割は日本で製作となっていた。これでは、印象が違いすぎる。明らかに当時の日本製ではありえないと思われるものは、きちんと説明すべきだ。そうしないと、あれはすべて日本製だと思い込んでいる人が周囲には結構いる。いづれにしても、人が多すぎて展示品がちゃんと見えない。
却って、隣の常設の仏像館のほうが、人が少なく、見ごたえがあった。6点の国宝はいづれも、名品!イタリア・ルネサンスの彫刻の名品と比べても、決して、負けることはないと改めて思った。数年前に再訪した中宮寺の弥勒菩薩は、私の最高に好きな日本仏像彫刻の逸品だが、今回も、改めて、日本仏像彫刻のレベルの高さを再確認できたのが収穫だった。
限定期間の展示は、こういうふうに、人出が集中しすぎるのが、難点。
もう少し、長期間、落ち着いて見れる場を提供しないと、文化の鑑賞という雰囲気にはならないのでは?日本人はこういう祭り風が好きなのだろうが、これでは、本当に鑑賞できていないのではと思いたくなる。
ロンドンの博物館のように年中、無料でいつでも、いけるという環境だと、ゆっくり、気にいった展示品はひとつひとつ舐めるように味わえる。が、一回きりの有料制、しかも、限定期間となると、落ち着いて味わえない。正倉院程の逸品は、もっと、常設展示的な努力をすべきだろう。イギリスやイタリアのふるい名品の展示技術や方法が参考にならないのだろうか?海外からの観光客も常設的でないと、安心して訪問できない。勿論、我々も、こんなに殺到して、人の背中ばかり見ないですむだろう。
なお、写真は撮影禁止なので、正倉院展については、一枚もない。
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