2012年3月　インドシナ半島3カ国周遊旅行 7 ペナン後編

2012/03/04 - 2012/03/07

ペナン滞在３日目。
歩く、食べる、歩く、食べる、歩く・・・。
これではバンコクと同じですね。

「それで何が面白いの？」と言われそうですが
自分では結構満足しています。

歩く目線からのペナンと言う街の風景は
その辺の遊園地よりずっと面白い。
万華鏡を覗いている様なワクワク感があります。

そんなペナン、ジョージタウン旅行の後篇です。

エリア ペナン島(マレーシア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

11日目、ペナン３日目。

宿には朝食が付いていないので
本日は朝から散歩です。

ペナンに来てまだ食べていない
朝食と言えば、ロティー。
と言う事で、チュリア通りを東に歩き
リトルインディアのこの店に辿り着きました。

当然下調べ何ぞ全くしていないので
たまたま目に入ったレストランに飛び込みです。

注文はロティー・トゥルール（1.8MR）と
エステ（1.5MR）。

見栄を張って卵入りにしましたが
シンプルなロティー・チャナイの方が正解かな。
生地とカレーは美味しかったです。

マレーシアに来たら一度はロティーを食べなきゃね！

リトルインディアの南部
チュリア通り沿いにこの店はあります。

ここからの風景は異国情緒たっぷりで
行きかう人々もそこそこ活気が有り
街並みをぼんやり眺めながらの朝食は
ゆったりとした趣のあるものとなりました。

アジア各地何処にでもある
このオープンテラス形式の食堂が
私は堪らなく好きな事を実感しました。

さて、今日は歩きで観光の日。
ペナンのガイドブックまで持参してます。
やる気は充分ですが問題は
このやる気をいつまで持ち続けられるかです。

まずは地図を広げ一番近くにあった
リム・コンシーに到着。
一発目からオリエンテーリング的感覚に見舞われる。

さぁ、次行こう！

大きく進路を東に変え
目指すはイエー・コンシー。

え？？？、クー・コンシーは行かないんですか？

ジョージタウンで一番有名な中国寺が
あとほんの数十メートル南にある事も
知らないナイスな旅行者なのです。

それどころか、廃墟の様な壁に喜んでいる
イカス観光客の迷走は続きます・・・。

何処の何かは分かりませんが
世界遺産の街は絵になります。

二つ目の関門にまだ辿り着けず。

イエー・コンシー到着。

無人のお寺でした・・・・チーン、終わり。

作戦会議開始、次は税関と決定！

え？？？、伝統水上家屋の桟橋は？
そうですね、あとほんの100ｍ程ですね。
知りませんでした・・・。

写真はイエー・コンシーではありません。
その近くにあった小さな祠です。

まだまだ迷走は続きます。

「税関てあれかな？」
「あれっぽいよね。」
「きっとあれだよ。」
「そうだよね。」
「あれにしよ。」
「はい。」

と言う事で三つ目の関門クリアー。

記念写真をパチリ。

ここは何処？
でも絵になるので写真撮影。

次なる目的地はプラナカン・マンション。

プラナカン・マンション到着。

結構有名な観光スポットらしく
車やトライショーで観光客が訪れていました。

中に入ろうとすると入場料が必要との事。
20Ｂのお布施をケチる相棒が
10ＭＲ（正確に覚えていません）の
金額を払う訳が有りません。

外の写真を撮ってクリアー。

進路を北にとり次のポイントは
海辺のコーンウォリス要塞。

う〜ん、要塞跡です。
入場料が必要です。

チケットカウンターが
門をくぐった敷地内にあったので
そこまで行って写真だけ撮らせてもらって退散。

ケチな観光客でごめんなさい。

正面の門周辺の立木は
ちょうど黄色い花が満開で
通路は黄色い花の絨毯で飾られていました。

この黄色の風景は奇麗です。

この風景で満足して前半戦は終了。

リトルインディアで両替えして
宿に戻るべく進路を南に変更。

マスジット・カピタン・クリン通りを
南下中に趣のある中華寺を発見。

ガイドブックを調べると観音寺との事、
これは超ラッキーでした。

ジョージタウンは色々な顔を持っていますが
観音寺はチャイナタウンとしての
空間と空気感を一番持っている
場所の一つでは無いでしょうか。

今日の街歩きで一番のインパクトを感じました。

寺の前の広場の通り近くには
身の丈１メートル以上ある
ピンク色に彩られた太い線香が
青白い煙を巻き上げています。

マレーシアのバティックにも
よく使われるこのピンクの色合いが
ジョージタウンと言う街のイメージに
とてもフィットしている様に私には思えます。

たまたまこの巨大な線香を奉納する
信者（檀家）の方がいらっしゃいました。

アジアを旅行していると
信仰と言うものが人々の生活と
密接に結びついていて
その人々のアイデンティティー構成に
大きな影響を与えているのを感じます。

仏教、イスラム教、ヒンドゥー教など
その宗教がどんな種類のものであったとしても
コミュニティーを形成、維持するのに
大きな役割を果たしているのは間違いありません。

観音寺の内部。

思ったよりも暗く狭いです。

祈りを捧げるための最低限、いや
最小限の機能を持った施設に思えます。

数多くの赤い提灯や金色に飾られた祭壇はありますが
権威や威厳をひけらかすための物ではなく
闇を照らす一筋の光明を現す様な
謙虚で居て、力強い存在感のある祭殿です。

観音寺から見たリトルインディアの風景。

中国側から見たインド、
しかし空は東南アジア・・・。

面白い街です、ペナンは。

観音寺からほんの少し南に歩くと
花をたくさん売る屋台が有ります。

ここで売られている花束の色調は
「これが本当に現実の色なのか？」
と思う程にコントラストが強烈です。

日本人の中にはほとんど無い色彩感覚。
何故だかマイケルジャクソンの
真っ白な顔を思い出しました。

こんな感じで売られています。

店員さんはインド系ですね・・・。

なる程！
これはインドの色だ！
そうでした、ここはリトルインディアでした。

花屋の近くにあった祠には
強烈な色彩の花が手向けられています。

手前には線香では無くて
いくつもの灯明が風に揺れています。

油を注ぎ入れた陶器に
芯を差しただけのランプが放つ黄色い光。
土の匂いのするこの風景を
かつてどこかで見た様な気がして仕方が無い。

両替だけの予定が偶然観音寺に遭遇し
予定の時間をオーバーしてしまった。

時間を気にかけているのは
まだ宿に連泊の交渉をしていません。
12時がチェックアウトですから
それまでに宿に帰らねば。
相変わらず、段取り悪過ぎです・・・。

進路を北に変え、バスレーンまで移動
コムタ方向に向かうシャトルバス停を捜索。

屋根付きのバス停に中華系のご婦人を発見。
バスの事を尋ねると、このバス停でOKとのこと。

しばらく待って居ると先ほどのご婦人が
話しかけて下さいました。
「あれが高等裁判所だよ。」

ラッキー、裁判所ゲット！

更に、そのご婦人が振り返り
「あれはセント・ジョージ教会だよ。」

「え〜、そ〜なの〜！」
地図見ればすぐわかる事ですが
そんな事も知らない情けない旅行者です。

私達のあまりの驚き様に
ご婦人も驚いていました・・・。

12時過ぎに宿に到着。

レセプションで延泊を申し出ると
agoda予約と同額（88MR）で交渉成立。
明日のハジャイまでの
ミニバスチケット（30MR）も予約。
これで今日の寝床と明日の足キープ。

部屋に戻り、またまた作戦会議。
議題は当然昼食の事となります。

私の意見が通り昼食はラクサになりました。

しかし、何処で食べれる？

何もわからぬまま、ガイドブックで見つけた
フードコートぽい所目指して出発です。

ビルマ通り沿いににあるらしい
ニューワールドパークを目指し出発。

ペナン通りの歩道橋から
北西に100ｍ程進んだ所に集合屋台を発見。

通り沿いの看板にいきなり
“laksa”の文字を発見。

目指していた場所とは違いますし
全く旨そうに見えない写真に
躊躇は若干ありましたが
出会いは必然であり大切なものでだと
自分に言い聞かせ店に入りました。

ラクサ大４MRです。

魚介系ダシが強烈に効いています。
おまけに魚の身までのっています。
麺は細めのうどんです。
酢っぱ味は控えめですが辛味は結構ありました。
ミントがこのスープに合うのかは微妙。

今回のペナン・ラクサ、評価は６０点。
きっともっと美味しいラクサが有るはず！

気を取り直して目的地へ。

途中で中国寺（観音寺）を発見。

バックの高層マンションとの
コントラストが超絶妙です。

不自然には決して見えない
この不調和な融合感が
ペナンの魅力の一つでしょう。

ニューワールドパークは
閑散とした魅力の無い場所でした。
写真を撮る気にもなれず
ビルマ通りを引き返えす事に、足取りは重い。

本日はペナンに来てから一番暑い日です。
あまりの暑さに熱帯魚屋さんに避難しながら
とぼとぼとチャイナタウンへと引き返します。

ペナン通りの手前で廃墟に遭遇。
歴史として朽ちて行く部分も
包み隠さず見せる街ジージタウン。

ペナンの空の色に生える、ブルーと白の警察署。

暑さにバテたので警察署の前のペナン通りから
シャトルバスに乗って涼をとる事にしました。

目的地は午前中の散歩にて発見した
パンタイ通り沿いにあるフードコートです。

コムタをクルリと回って北上する
市内観光バスツアーで休息のひと時ですね。

記憶をたどって何とか
フードコートには辿り着きましたが
時間が遅かったらしく
半分以上の店がすでに閉まっていました。

開いている店の中から客が多い店で
エビ入りチャーハン（3.5MR）を注文。
いたって普通の味でした。

旨いラクサは一体どこにあるのでしょうか？

朝から結構歩いて疲れてしまったので
更に観光地を巡るのは止めにして
とりあえず宿に向う事にしました。

帰り道にあった、カピタン・クリン・モスク。

チュリア通りにあるコンビニで
５MRの缶ビールを買って宿に戻って来ました。

バナナ・ニュー・ゲストハウスの近くにある
セブンイレブンの隣りのコンビニが
アルコール類が安い事は前日に調査済み。
その辺だけはしっかりしています、ハイ。

気に入っている宿のテラスから
風景を眺めながらガソリン補給。

ペナン最後の夕食は
レッドガーデンでリベンジ！

二回目ですから今回は外せません。

まずは南海チキンライスを
前回とは違う店で注文（写真）。
とても美味しそうに見えます、期待大！

結果、街中で食べた方が美味しかった、残念！

ホッケン・プラウン・ミー（４MR）です。

見た目かなり旨そうです。
期待はどんどん高まります。

結果、普通です。
昨夜のカレーミーの方が断然美味しかった。

残念。

レッドガーデンが残念なのか
私のセレクトが残念なのか
はたまた私の味覚が残念なのかは
今の段階では分かりません。

日本人が海外の料理に関して
彼是と注文を付けること自体が
ナンセンスだとは思いますが
敢えて好き嫌いと言う事を書かせて頂きました。
すみません。

今旅行３回目のランドリーサービス。
３kg弱で12MRでした。

これで次への準備は万端です。

のんびりしようとペナンに来た筈だったのですが
結局、ジョージタウンの狭い範囲を
ひたすら歩きまわった３日間でした。

地元の人たちとふれあう機会が
少なかったのが残念でしたが
困っている時にお世話して下さった方々には
本当に感謝しています。

二軒の宿のスタッフを始め
出逢った方々は皆フレンドリーで
私の中でのペナンのイメージは
また一段と良いものになりました。

このランドリーのおばちゃんの笑顔も
豪快で良かったなぁ・・・。

さて、明日はミニバスで国境を越えて
タイのハジャイに向います。
ピックアップの時間も早いので
テイクアウトの焼きソバを
さっさと食べて今夜は寝るべし。


今回もお付き合いありがとうございました。
宜しければ、次回も御覧くださいませ。