2012/02/29 - 2012/03/04
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shiqueさん
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カンボジアに陸路で入り、
次の日の夕方から見事に発熱。
この時期のカンボジアは
タイよりも確実に暑い。
こんな事もあるかも知れないと
シミュレーションはしていたものの
現実となってしまっては笑い事ではすみません。
やはり、アンコールは遠いのか!
遠いのか、遠いのか、遠いのか・・・。
まるで小説の様な展開に戸惑いながらも
次の1ページは自分次第と思うと
少し楽しくなって来ました。
明日はアンコールだ!
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
-
7日目、カンボジア3日目。
相変わらず熱は38度を行ったり来たり。
本来なら今日はアンコールトム始め
アンコール遺跡群ツアーの予定でしたが
全て明日に変更してもらいました。
しかし、今日中に熱下がらなかったら
明日は病院か・・・。
カンボジアで一日フリーな休憩日を
予定に入れておいたのは奇跡に近い。
今まで旅行に体温計を持ってきた事は
一度たりとも無かったのに
今回は何故か旅行前日に薬局で買っている。
将にこの状況を予見していたのか?
食欲が落ちていない事だけを頼りに
気持ちで熱を下げるべく寝るべし!
アンコールワットは本当に遠い! -
8日目、カンボジア4日目。
奇跡的に、熱は36度台まで下がりました。
昨日の今日でハードな観光には
かなりの不安もありますが
まずは朝一のサンライズツアーに参加。
朝5時に宿前に集合、まだ辺りは真っ暗。
2台のトゥクトゥクに分乗し
まずはチケットブースを目指します。
証明写真入りの一日パスを20$で購入し
再びトゥクトゥクに乗り込み
アンコールワットの正面入口へと向かう。
風が素肌に当たり、結構寒い。
数分でアンコールワットに到着。
真っ暗な中、人の流れに従って
寺院の中へと入って行くと
既にベストポジションの池の前には
数百人が座って朝日を待っていました。
闇から蒼、乳白色と空が色を変える毎に
ワットのシルエットはその輪郭を鮮明にし
全貌がゆっくり姿を現して来ます。
結局この日は御来光は拝めませんでした。
やはり普段の行いでしょうね・・・残念! -
朝食のため一度宿に帰って
8時から本日のツアーが始まります。
朝から曇りがちな空模様でしたが
バイオンに向かう途中で日が差し始めました。 -
本日最初のスポット、南大門。
トゥクトゥクは南大門手前で停車
そこからは徒歩で門へと向かいます。
降車した辺りにはお土産屋があります。
しかし私達は眼前の魅力的な建造物に
吸い寄せられるように進んで行きます。
が、いきなりガイドさんは「暑い」と
土産屋のオバサンから帽子を購入。
やはり、カンボジア人も暑いのです。
当然、一同唖然としてしまいましたが・・・。 -
南大門の前に掛けられている橋から
大渋滞が発生しています。
橋を埋め尽くす人と車が一斉に
大型の車一台が通れる幅しか無い門を
通過しようとするのですから・・・。
しかも象まで居ます。
アジアの混沌をここでもまた味わえました。 -
本日はツアー参加者が少なかったので
トゥクトゥクで移動です。
タイのトゥクトゥクとは少し違って
バイクで4人乗りの座席を
けん引する形式のトゥクトゥクです。
舗装された道路では乗り心地も悪くありません。
バイクの排気ガスも思いの外、気になりません。
風を切って走る楽しい乗り物です。 -
突然、バイオンが姿を現します。
各塔に刻まれた菩薩の顔が
私達を穏やかに招き入れてくれます。 -
最初に出迎えてくれたデバター。
バイオンはその空間の空気感が
他の遺跡とは違うように私は感じます。
痛々しい戦禍は別にして
その空間はまるでディズニーランドの様な
エンターテイメント性が添付された
とても明るいイメージが先行する遺跡なのです。 -
デバターは全て表情が異なります。
このデバターの表情はとても穏やかで
柔らかなボディーのラインが将に天女です。
菩薩の様な
母親の様な
微笑みを湛えた微笑みは
見る者すべてに安らぎを与えてくれます。 -
壁画の中に刻みこまれた歴史。
民族としてのアイデンティティが
顔、服装、調度品そして戦いとして
刻まれた貴重なレリーフです。 -
遺跡は門をくぐると一転します。
そこに別世界を作り出すように
建築家はイメージを膨らませたのでしょう。
入口が魅力的であること
入口として切り取られた空間が
魔法の様に人の心を惹き付ける事
これはかなり重要な事です。 -
「背が低い!」
これがバイオンの私的な印象です。
単純に権力の象徴として
何処までも高くそそり立つと言う存在では無く、
その空間には強烈な存在感を持って
下界を見下ろす四面仏が集う
曼荼羅の世界が広がっています。
まるで仏の世界に迷い込んだような遺跡です。 -
一番奇麗に残っていると言われている佛面。
「これは京唄子です。」と
ガイドはジョークを飛ばしていましたが
日本の仏様にはあまり見た事の無い
全てを包み込む微笑みには
思わず手を合わせて拝んでしまいます。
私もこの様な表情が出来たら
周りの人々もきっと幸せで暮らせるのだろうな
などと思いながら、しばし見とれていました。 -
北側から見たバイオン。
とにかくバイオンは観光客が多い。
私自身もその一人ですから
あまり言えた義理ではありませんが・・。 -
バイオンのすぐ北にある、バプーオン。
空中参道と呼ばれる高さ2m程の石の円筒で
支えられた真っすぐな参道が200mほど続き
その先にパブーオンの祠堂があります。
全く日陰の無い参道を歩ききって力尽きました。
この暑さでこれ以上体力消耗すると
以降の遺跡巡りに支障をきたすと判断。
全会一致でここは退散する事になりました。 -
続いて象のテラス。
銃創が痛々しい。 -
この力強いレリーフで飾られた石作りのテラスが
影一つ作らない平地に何百メートルも続く。
規模の大きさには本当に気が遠くなる。
実際に歩く事で実感できる壮大さ。
とにかく、カンボジアは暑い。 -
三つの頭を持つ象の柱。
遊び心と言ってはいけないのでしょうが
このセンス、私は大好きです。 -
アンコール・トムのほんの一部を
見学しただけでこの疲労感は
一体何なのであろう・・・。
ライ王のテラスから少し離れたところにあった
駐車場の近くに生える大木の木陰で暫しの休憩。
遺跡の周りには緑がたくさんあり
遺跡を離れて木陰に入ってしまうと
今までの暑さが嘘のように涼しさを感じます。
天気はいつの間にか晴天、半端なく暑い。 -
アンコール・トムからは
再びトゥクトゥクで勝利の門を抜け、
タ・ケウを通り過ぎ
タ・プロームに向かいます。
途中でこんなにテンコ盛りの
トゥクトゥクに出逢いました。 -
タ・プローム遺跡ほ森の中にあります。
背の高いガジュマルが生い茂る森。
その森を通り抜けるラテライトの道。
土は乾燥しきった色をしていますが
森のおかげで、空間に微かな潤いが満ち
生きて行ける安心感が広がります。
そして、森の中を10分程歩くと
この遺跡が木々の間から姿を現します。 -
二次元の映像では無く
三次元の空間として目の前に現れると
そのインパクトは強烈です。
スポアン(ガジュマル)の根と
遺跡の絡み方も強烈ですが
何よりスポアンがデカイ! -
大きな古い木には精霊が
宿ると言われています。
この遺跡に鎮座する木々は
樹齢数百年なのでしょう。
ここの木々がこれ程までに巨大なのは
この遺跡に人間が注ぎ込んで来た
尽きる事の無い夢や欲望や絶望を
この巨大な根から吸い上げ
成長し続けて来たからに違いない。
そして、今もなお・・・。
この根の道管には真赤な液体が
脈々と流れているに違いない。
畏怖の念が頭から離れない遺跡です。 -
木漏れ日の揺らめき。
時おり吹き抜ける風に揺れる
木々の小枝のざわめき。
光も音も全ての振動が私の心に共振し始める。
そして何倍にも増幅され干渉した波動が
遺跡からの声であるかのように
私に語りかけて来る・・・・・が。
しかし、ここは超観光地。
大渋滞を巻き起こす程の人の波は
ゆっくりと鑑賞させてはくれません。
次回は個人でしかも体調を整えて、
と言う事ですか・・・。 -
トレジャーハンターがやっとの思いで
辿り着いた最後のダンジョン。
さてこの先にお宝は眠っているのか?
などと、他愛も無いジョークを飛ばしながら
タ・プロームで勝手に抱いてしまった
少し重い気持ちを胸に仕舞い込み
ツアーは昼食休憩へと続いて行きます。 -
堀沿いにあるレストランでの昼食後は
アンコールワットへ直行。
アンコールは広い。
正面入り口前の堀を渡る参道から
真上から照りつける直射日光との
真剣勝負が始まります。
また、参道を進むにつれ
迫りくるワットの臨場感は
どんな映画のプロモーションよりも
強い引力を持っているようです。
しかし、暑い! -
上智大学の協力で右半分が整備された
堀を渡る参道を渡りきると
アンコールの周壁に辿り着きます。
この門を通り抜けると
そこはアンコールワットの世界。 -
突然現れるビシュヌ神。
-
正面入り口から堀を渡り
充分に歩いた筈なのに
この門から姿を現すアンコールは
まだまだ遠い遙か彼方の蜃気楼。 -
今日二回目の風景。
サンライズツアーとは違った
顔を見せてくれます。
午後の一番暑い時間帯
日差しを避ける物が全く無いこの位置から
長時間観賞する観光客は居ません。
アンコールはその敷地内に入って
ただひたすら歩いても、まだなお遠い。 -
このデバターを目にすると
生々しい感覚に囚われてしまいます。
第二回廊で目にするこのデバターは
今にもこの壁面から飛び出して来そうな
そんなリアルな生々しさを感じます。
ポーズだけではなくて
顔かたちや表情も三人三様で
存在感があるデバターです。 -
デバターのレリーフはいったい
いくつあるのだろうか?
あらゆる所に描かれ、姿を見せるデバター。
バンテアイ・スレイの様な
有名なデバターで無くても
遺跡の中の様々な位置で笑顔を運ぶ
デバター一人一人と挨拶を交わしながら
遺跡を廻るのもまた楽しいものです。 -
中央塔に登る階段は
傾斜半端では無いです。
手摺は有るので、相棒の様に
しがみ付いて登れば頂上まで行けます。
なんとここでSDカードメモリ残量ゼロ!
しかも予備のカードは宿に置き忘れ・・・。
前の映像を消しながらの撮影。
途中から面倒くさくなってしまって
「ええい、撮影中止だ!」
と言いながらも、地味な作業の繰り返し。
全てが自分が招いた事とは言え
情けないやら腹立たしいやら。
アンコールに辿り着いても
変わらない自分がそこに居ました。 -
中央塔から見ると
下界は霞んで見えます。
気温40度の中自分の足で
一歩一歩進めて来た道のりは
この風景の中では爽やかに消え去ります。
堀の前からは全く見えなかった中央塔ですが
ここからはその遙か彼方まで見渡せます。 -
登ったら降りる。
情報に誇張が有るといけないので
付け足しておきますが
私は片手にカメラを持って
手摺を持たずに昇り降りしました。
普通の男性ならそう出来る程度の傾斜です。 -
本日最後のスポット、プノン・バケン。
夕日スポットとして有名な観光地。
麓から頂上までは30分程かかります。
なだらかに見えてひたすら登り。
一日の疲れが溜った肉体にはかなり堪えます。
頂上に到着したのは5時前、日没は6時過ぎ。
1時間何もすることありません。
しかも日陰は東側にわずかにあるだけ
当然先客ですでに満席状態・・・。
360度のパノラマは確かに素晴らしい。
しかし人が多過ぎです。 -
「6時を過ぎると帰り道が混むので
5時半過ぎには降ります。」とガイド。
「は?・・・そんな・・・」
---何をぬかしとるんじゃボケ!
スキーに来て風邪ひくといけないからと言って
ずっとこたつに入ってるバカが何処におるんじゃ!
馬鹿も休み休み言いやがれ、このボケが!---
と、つい関西弁で込み上げる物が有りましたが
そこはお行儀の良い日本人、
ニコニコしながら最終的には
この写真の時刻まで最上階で踏ん張りました。
麓に降り、トゥクトゥクに乗り込んだ頃は
既に辺りは夕闇に包まれていました。 -
今日一日、体が耐えてくれた事に感謝!
一日中見事に暑かったので
夜にまた熱が出てもおかしくは無い・・・。
しかし、2日間アルコールを注入していない体は
他の何よりもビールを欲している。
ビール天国、カンボジアでその状況を享受せず
この地を離れる事などあり得る筈が無い。
と言う事で宿近くのオープンバーに直行。
生ビール小ジョッキ一杯0.5$(40円)。
テーブルに居たヤモリを捕まえ
ちょっと話を聞いてもらいました。
アンコール周辺遺跡も一日のツアーで
満喫出来るものではありません。
しかし、個人で来て短期間に遺跡を
効率良く見て回るのは厳しいと思います。
だから次回は・・・と思いが膨らみますね。
特に、発熱で昼間まったく
外に出ませんでしたから、・・残念。
明日(次回)は空路でマレーシアに飛びます。
美味い物もたくさんあります。
よろしければ、また見て下さい。
長々と有難うございました。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- tabilerさん 2012/08/07 23:41:33
- アンコール遺跡群はいいですね!
- shique さん、こんにちは。
先日はコメントをいただきましてありがとうございました。
shiqueさんの三カ国旅の中でもカンボジアはバーストあり、
発熱ありで、(無事終えたから言えることとは思いますが)
ドラマチックで印象に残るものだったようですね。
旅行記のコメントが詩的で、共鳴する内容も多く、
読み物としても楽しませていただきました。
バイオンの入口を語ったところは「なるほど!」と
うなりました。
これからも良い旅とおいしいビールを楽しめますように!
tabiler
-
- Weiwojingさん 2012/05/11 10:41:22
- カンボでディアの遺跡が素晴らしいですね。
- shique さん、始めまして。
この旅はご訪問並びにご投票をいただき、ありがとうございます。
私はアンコールワットを始めとするカンボディアの遺跡を訪問したことは
ありませんが、shique さんの旅行記を拝見して、その素晴らしい仏像
やレリーフ等に圧倒されました。特に、京唄子に似た佛面が気に入りました。
昨晩、長年遺跡の保存に尽くして来られた上智大学の石澤良昭先生の講演
を聞く機会があり、なお一層その素晴らしさを認識させられました。ぜひ
行ってみたいですね。その感がますます強くなりました。
これからも少しずつ shique さんの旅行記を見させていただきます。
ありがとうございました。
Tamegai
- shiqueさん からの返信 2012/05/12 03:10:55
- RE: カンボでディアの遺跡が素晴らしいですね。
- こんにちは、Tamegaiさん。
今回は私の旅行記を見て頂き、
またコメントまで頂きありがとうございます。
私も今回アンコールは初めてでしたが
写真やテレビで見るのと自分の目で
実際に見るのとでは全く違います。
機会が有れば是非とも自分の五感で体験して下さい。
Tamegaiさんのカンボジア旅行記を楽しみにしております。
私事ですが、今回のインドシナ半島3カ国周遊シリーズは
まだ完成しておりませんが、のんびり次を作っております。
よろしければ、これからも覗いて頂ければ光栄です。
ありがとうございました。
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