2010/09/04 - 2010/09/20
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menhir(メンヒル)さん
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スペイサイド地区の北西部、「密造」という言葉がピッタリの山奥にこの蒸溜所はあります。
この付近の蒸溜所といえば「グレンリベット蒸溜所」がメジャーですが、正直あまり面白くありません。なんとなく観光地化しすぎているような気がします。
今回紹介するトミントール蒸溜所はそのすぐとなりにあります。車で10分ほどの山奥になりますが、いろんな意味で楽しいです。特に蒸溜所施設をあらゆる角度で紹介してくれます。しかも全ての施設の撮影OKです。
トミントールというブランドは日本への正規輸入もなく、インポーターも積極的には紹介していません。しかし、欧州ではかなりメジャーなブランドです。
今回はこの蒸溜所を訪ねた際の訪問記です。
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この地区もウィスキートレイルという名称が付いています。気持ちの良いワインディングロード、というより、山深い田舎道、という表現がピッタリです。
国道A95からB9008に入り、さらにグレンリベット蒸溜所に向かうB9136に入ります。ここでグレンリベット蒸溜所へま曲がらず、更に山の中に入って行きます。 -
スペイ川の支流アボン(AVON)川。緩やかに流れる澄んだ水は、ウィスキー作りには欠かせません。
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本当に細い道が続きます。跳ね上げ注意!の看板も、どこかユニークです。
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古戦場跡にある石(The Soldier Stone)。1690年に起こったクロムダーレの戦い(The Battle of Cromdale)はスコットランドの歴史上重要な位置づけとなってます。
(世界史なんて全く受講していなくても、自然と頭に入ってくるのが不思議ですねえ、、、、) -
トミントール蒸溜所はそんな山奥にあります。
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ウサギと雷鳥がお出迎えします。本当にのどかな蒸溜所。
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今回のツアーアテンドは蒸溜所のOBの方でした。ドイツとフランスからのカップルと私の計5名の小規模の見学となりました。
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最初の見学は糖化槽(Mash-Tun)。大きな糖化槽が2器鎮座していました。
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まさに糖化作業中。甘い香りが漂います。最初の工程のようで、水分が余りありませんでした。
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続いて発酵槽(Wash-Back)。この蒸溜所ではステンレスの発酵槽を用いていました。「掃除が楽、品質が安定」というのが主な理由です。
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こちらは醗酵の最終工程。うっかり首を突っ込むとアルコールの強さに驚きます。こういう場合は、層の中に手を入れて、香りを立ち上げるのが一番良いです。
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蒸溜所の施設は高低差がある場合が多いです。そこで、上部と底部の温度差を無くすため、施設の多くは床面がメッシュ状になっています。これで、上下の温度差を自然にコントロールしています。
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蒸留器は初留機(Wash-Still)が赤、再留機(Spirit-Still)が青。かなり大きな容量です。このウラにもう1セット有りました。
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この角度から見ると、初留と再留の形状の違いが良く分かります。
一般的には初留器の方が大きい容量になります。 -
一旦外に出て樽を見学。スコッチウィスキーのほとんどがアメリカのバーボン樽を再利用しています。ワイルドターキーの樽であることが分かりますね。
一度バーボンを寝かせた樽を利用することで、程よい甘さと香りをモルトウィスキーに付けてゆきます。 -
屋外にはこれから利用する樽が整然と並んでいます。
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リチューとは、樽の内面を焼いた状態のモノ。樽を最利用する場合、内側を炎で焼いて焦がします。この焦がしが樽のちからをさらに引き出します。普通の樽は3回程度まで焼けるようなので、1樽10年換算で、30年は使いまくることになります。樽も大変です。
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樽詰めが終わると、プラスチック製のバーコードラベルが打たれます。この次日の目を見るのは少なくとも10年後ですね。
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保管庫へ運ばれるのを待つ新樽達。
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保管庫(Warehouse)に並ぶ他社の樽。スコットランドのほとんどの蒸溜所の樽がありました。
スコッチウィスキーの主力商品はブレンドウィスキーです。様々なモルトをブレンドして、自社のブレンドウィスキーを作ります。従って、常時他社のモルト樽と自分の樽をバッティングさせ、味の組み合わせを研究しています。 -
とは言え、20年ものの樽も眠っていて、もったいないなあ、、、、と思うのは飲兵衛だけですね。
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いよいよ貯蔵庫へ入ります。普通の施設なのですが、絶妙な温度コントロールがされているようで、かなりひんやりした温度です。夏場の見学にはピッタリです。
最初に目にする施設はラック置きの樽。高さ7段にもなる貯蔵施設でした。樽は一度設置されると、10年間はその場所で熟成されます。ラック積みでも同じで、ローテーションされることはありません。 -
続いての光景は圧巻。樽の縦置き施設です。7段積みなので、単純計算で1面約200樽があります。この面が奥まで30樽あります。6000千樽がここに眠っています。
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ずっと奥まで樽が続いています。
一般的に縦置きの樽はグレーンウィスキーに用いられることが多いのですが、トミントールではモルトウィスキーを眠らせています。 -
当然ながら樽の穴も上面にあります。
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外に出ると、丁度出荷作業中でした。樽を貯蔵庫から出庫し、トラックで指定のウィスキー工場へ送られ、そこでブレンドされます。
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見学後にテイスティングできた3種類はこちら。左のOLD BALLANTRUANは本国でも余り見かけることのない、ヘビーピートタイプのモルトです。意外にまろやかなピート香でした。
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テイスティングをしながら蒸溜所の歴史にや日本のモルト人気などに関して談義。
トミントール蒸溜所見学は普通に見学しても2時間は掛かります。ですがそれだけの価値ある見学施設である事は事実。ぜひみなさんも訪ねてくださいね。
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