初春の南イタリア　8　ジノーサ Ginosa

2012/03/16 - 2012/03/16

　世界遺産という冠をつけたマテーラのすぐ傍に、
ひっそりと息づく街ジノーサ。

時代と共に風化していく見捨てられた洞窟住居跡。

此処には間違いなく人々の暮らしがあった。

侵入者を拒むかのように、立ちはだかる荒れ果てた奇怪な岩壁。

かつての人々の生活と険しい自然との融合。不思議な力と異空間な存在。

ここに立ち、圧倒されるすさまじい風景を見上げると、
いにしえのエネルギーが充満し、それらが時空を超え、
訪れる者の感情に訴えかけるようだ。

エリア イタリア

　マテーラからジノーサに続く道は緑の草原と小麦畑がずっと広がり気持ちいい。

　
　他の車にもほとんど遭遇しなかった。

　今日も晴天♪　のどかだなぁ〜ww

ここはもう春真っ盛り

　
　バジリカータ州とプーリア州の　境を走っています。

ジノーサはマテーラから南東に２０キロほど行ったところにあります。

　到着しました。

ブルーラインの有料駐車場に車を停めて散策開始
ここは時計台広場

　以前NHKで「洞くつ住居をよみがえらせようジノーサ」

という番組が放映されたそうです。見たかったな。

　街の東側にグラヴィーナの谷があります。

下れそうな道をぷらぷら歩いていくと・・・

　Gravina（グラヴィーナ　石灰質の峡谷)が見えてきました。

マテーラに似ていますが、ここはこの渓谷の下を歩けるのです。

ルフィじゃないけど、冒険のにおいがするっ!
\（＞▽＜）／うほほーい♪

川みたいに見えるところが道ですが、行こうと思えば、どこでも歩ける。

20世紀半ばまでは人が住んでいたそうですが、その後は廃墟と化しました。

　洞窟生活を捨て、人々は上へ上へと快適な暮らしを求めて移動していきました。

石器時代の昔から、この地に住んでいたんだとか。
化石も見つかっているそうです。

　人間の手で何世紀もの時間をかけて作り上げたきたんだううな・・・

　イスラムの侵略を逃れた人々も　隠れ住んだといいます

　どのお宅もオープンハウス

おそらくここは街の中心だったところですね。
上のほうには新しい家が建っています。

　そこらじゅうにワサワサなってるフェンネル

　お花がきれいー♪　街歩きというより軽いハイキングだな

　立派なオリーブの樹　実が生るのは秋ですね。

　私たちは街の北側から降り南に向かって歩きましたが、
南側にある大きな教会の裏からも　降りることができます。

　
　向かっているのは、洞窟教会　そういえば、渓谷にいる間
誰にも会わなかった。

　

　石畳の道を登っていきます。

　
　小さな看板がありました。

　

　羊が通る道なのか、あちこちに羊の糞がころがってます(￣0￣;ﾉ ｵｰｯﾄ!
時間が経って乾燥しているからよかったけど、フレッシュな糞だったら
たまらんな・・。

登って右に進むと、着きました。サン・ソフィア教会

1328と、ありますが、これは 建った年代でしょうか?

もっと洞窟の中にあると思っていたけど　以外に明るい教会でした。

　だけど野ざらし状態です。このままだといつかは絵が
消えてしまうでしょう。

　歴史的価値はわからないけど、
街の文化財くらいにはならないのかなぁ?

　きれいな色使いで、やさしい絵。
もう誰もこの神聖な空間でお祈りすることはないのかな?
定期的に誰かが来ているんだろうか?

　
今日は私たちが来ましたよー。
しばらく寂しくないでしょww

渓谷の南側は一部洞窟のアパートのようになっていて、歩きやすく
整備されていました。

　洞窟の上にはやはり新しい街が建っています。
自分の家の下に死の街があるなんて怖いな・・・。

　でもイタリアにはローマを始め地下に古代の街がある所が多い。

かたち在るものはいづれは朽ち果てる。
だからといって、ここを地域の観光産業として、
活性化されるのも寂しい気がする。　

　「keiたちの建もの探訪」

　いや〜シンプルな造りですねー。

　おじゃましまーす・・・。
誰かいたら絶対怖いな・・・。

　・・そろそろ街にあがりましょうか。

　おじさんが上から何か言ってます。
教会がどうたらこうたら・・・
教会は行ったのか? か、教会にも行くといいよ、かな?
ごめんおじさん、わかんないよぉー

　可愛い宿もありました。

　さぁ、次の街に行こう。車に戻ると「んっ???」

　なんと、ワイパーに黄色の違反キップがっ!!

　39ユーロの罰金ーーっ!!え ?え?　駐車券買ったじゃん! 時間内に

　戻ってきたじゃん!

　次回に続く・・・・

　いや、続かない。
オットが駐車券を何故か右端の透明な
ポケット辺りに外側から見えるように
置いたので、警察はそれに気付かなかったみたい。
よく見りゃわかるんだけどなぁ〜。

　向こうの方にポリスマンがいたので
言いに行った。

彼はブロークンな英語で
「んーーこれ、僕、書いてない。わからない」・・・。

ちょっと頼りないマスオさんみたい顔をしたポリスマンだ・・・。

外国ではその人によって成り行きが大きく変わる。
運が悪い人に当たるとここで、仕方ないよ、
払うしかないだろ、で終わってしまう。

こちらではワレ関せずの人が多い。
しかも仕事を増やしたくない。
面倒くさいことは避ける、などなど。

　でもそのマスオさんポリスは、私たちを
とても気の毒に思ったのか、切符を
切った人(たぶん)に連絡してくれたし、
その後も2件ほど電話してました。。

　なにやらずっと話してて、それから
警察署まで行こうということで一緒に行って、
上司なのか、切符を切った人なのか
わからないけど、その人に駐車券と
違反シートを見せて、いろいろ説明して
くれている。

そして、OKって言って私たちの方を
振り向いた。

「じゃあ、行こうか」みたいなこと
言って、警察署を出て歩いていく。

　オットが私にOKって、何がOKなんかな?
違反切符取り消されたのかな?と不安そう。
確かに何がOKなんだ??
二人で歩きながらイタリア語辞典をパラパラ
めくり、「取り消し」を調べて、それを
指差しマスオさんに見せたら、マスオさんが
ニッコリ笑って、Si(はい)って言ってくれた♪

やっとホッとしたよ・・。じゃあ今からどこに行くの?
と、思っていたら車のところまで送ってくれたのでした。

いい奴じゃん!!マスオさんっ♪

　お礼を言って、お互いの健闘(?)を称え合い、握手した。

　後から思ったんだけど、一緒に写真撮ってもらえばよかったな・・・。

ハプニングは海外ではよくあるイベント☆

この旅行記へのコメント （4）

• ゆーりはまーさん 2012/05/03 21:46:07

  おだてられて一首

  追伸で狂歌をひとつ。
  
  聖霊が飛びつきたいか逃げたいか
  佇む君はシニョーラｋｅｉ
  
  ひねりがもう一つでした。

  keiさん からの返信 2012/05/03 23:47:24

  来るもの拒まず

  
  そりゃーもう、飛びつきたいでしょ!
  聖霊も悪霊も飛びつくでしょ!
  
  

• ゆーりはまーさん 2012/05/03 21:34:21

  ちょっとポーズが・・・

  keiさん、風呂上りに牛乳飲むポーズはなんだかなー
  
  お祈りとかのポーズで撮り直してきて下さい。
  
  しかし、こんな街もあるんだ。
  keiさんも書いていたけど、ＮＨＫのオンデマンドで検索してみなくては。
  
  いいなあ、車に会わない道路、人に会わない廃墟。
  ３日程キャンプしてみたい。
  
  ゆーりはまー

  keiさん からの返信 2012/05/03 23:41:53

  ん〜うまいっ!

  ゆーりはまーさん、こんばんはーww
  
  最初、牛乳飲むポーズ???って、思ったけど、
  あー、あれねー。
  ハハハ、ホントだ、あの後プハーーッって
  言いそうな勢いですねー
  　言い訳ですが、それまでずっと登りの道で、
  (といっても10分くらいなんですが・・・)
  やっと着いた〜、教会あった〜、って時の後ろ姿です。
  なんかだらしなさげなお疲れモードですねσ(^_^;)
  
  次回はお祈りポーズで振り向きざまのカメラ目線で、
  ウインクしているところを撮ってもらいます。
  え?ラブ注入っ♪のポーズのほうがいいって?
  
  > ３日程キャンプしてみたい
  
  　ジノーサは洞窟住居がたくさんあるから
  テントいらずでお気軽ですよー。