○伊豆大島

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2012/04/20 - 2012/04/22

297位(同エリア541件中)

#自然・動植物

悠遊人（ゆうゆうじん）さん

（写真は大島公園にて：ヤブツバキのドライフラワー）

今回は久しぶりに大学の同窓会を兼ねた小旅行です。
伊豆大島は卒業後、皆で遊んで以来ほんとうに久しぶりとなりました。

竹芝からジェットフォイルで約2時間、あっという間に元町港だ。かつては夜行朝着で7時間もかかったものでした。ここからレンタカーで懐かしの波浮の港に向かいます。しかし「波浮」とはなんという懐かしい響きを持った地名でしょう。

・いにしえの時間を眠る波浮港　　　　＜晶子＞
・カルデラをうずめて燃ゆる島桜　　＜木春＞
・オリーブより椿油を食べてみな　　＜食べ友＞

26日から再度ベトナム／ホイアン・ダナンに向かいます。

エリア

伊豆大島(東京)

同行者: 友人

交通手段: 船レンタカー

元町港から車で10分ほど行くと、まずこの切通しが現れる。この地層切断面から過去約15,000年の間に約200回ほどの噴火が確認されます。つまり伊豆大島は70年に一回ほどの間隔で噴火が起きてきたということです。まさに大島は火山でできた島なのです。なお前回の大噴火は26年前のことでした。
波浮の港

　懐かしの波浮の港はずいぶん小さく見え、人影もまばら、さびしさが募ります。これでもかつてサバ漁の盛んな時期は、港いっぱいに漁船が停泊していたのです。前回はこの岸壁からカワハギなどが入れ食い状態でした。なお、ここはもともと目潟といわれる噴火口だったのですが、秋広平六の尽力で人工的に海と繋いで漁港としたようです。

・小さけりお久しぶりの波浮港　　　＜はる美＞
波浮の港2／踊り子の里資料館

　当時の旅館(50年以上前？）は、毎夜このような宴会が
　繰り広げられていたことでしょう。
波浮の港3

　龍王崎灯台まで町を歩いてみることにしました。
　旧甚の丸邸（網元の屋敷）や鉄砲場跡などがあります。
波浮の港4

・磯の鵜の鳥ゃ日暮れにゃ帰る
　波浮の港にゃ夕焼け小焼け
　明日の日和はヤレホンニサなぎるやら　-野口雨情-

大島公園

東海岸にある都直轄の公園です。椿が数百種、よく手入れされています。
動物園も併設し見ごたえ十分ですが、入場無料と感激です。
このピンクの葉の木はなんといったか、面白い名前だったのですが・・・
(香椿/チャンチン、別名トウヘンボク）
大島公園2

　園内の施設には大島ツバキの原種「ヤブツバキ」ほか数十種が乾燥して保存されています。
翌日は岡田（OKATA)港桟橋で釣りに挑戦です。
地元の釣り人に助けられ、からかわれながらも3時間ほどでなんとかムロアジ一尾とメジナ一尾を釣り上げました。ちなみに地元の皆さんは入れ食い状態で、たちまち30〜40匹を釣り上げておりました。
「餌を撒かんで釣れるバカな魚はここにはおらんよ」
天気はなんとかもちそうなので、三原山に登ることにしました。
ここは想っていたよりずっと大きなカルデラで、外輪山から眺めると雄大な景観です。残念ながら中央火口は霧の中でした。山肌に黒い帯状の数本の流れが見えますが、これらは26年前の噴火の際の溶岩流です。
そして26年前の割れ目噴火跡へ足を伸ばします。
中央火口丘から外輪山の外側へ次々と火口ができ、まさに噴火がカーテンのように連なっていったのです。そのため流れ出す溶岩を避け、やむなく元町の住民など約2万人近くが全島避難することになりました。

割れ目噴火口2

　上方から伸びてくる黒い帯状のものが割れ目火口跡です。このような火口跡が、外輪山を越えて北に向かい点々と続きます。
ホテルから三原山を望みます。方向は前方が南です。
その間の広大な平原はカルデラです。ホテルは外輪山の上に建っています。
一面の大島桜

・カルデラをうずめて赤し島桜　　＜木春＞

三原山北側のカルデラでは2週間ほど前に大島桜が満開を迎えたようです。
そのほかジオパークや椿油製造工場、郷土資料館など廻り、とても充実した3日間となりました。