初春の南イタリア　6　ヴィエトリ・スル・マーレ　Vietri sul Mare

2012/03/14 - 2012/03/14

　
　地中海の鮮やかな色をさまざまに散りばめた、見て楽しい、
使って楽しい器たち。

　ぽてっとして、手に馴染むのは1つ1つが手描きの温かさを
感じるせいだろう。

　この小さな街全体が、そこかしこに装飾されているファンシーな

　マジョリカ焼きのアウトドア美術館。

　街歩きの醍醐味をしみじみと味わえる場所が、ヴェトリ・スル・マーレです。
　

エリア イタリア

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー

アマルフィから車で１時間弱、アマルフィ海岸の南に
ヴェトリ・スル・マーレがある。(以後略してヴェトリ)

サレルノからだと、15分くらい。

　街の入り口
駐車場からの海岸の眺めはきれいだった。

　ヴェトリはマジョリカ焼の街

マヨルカ焼、マリョルカ焼、マジョルカ焼とも。

　
　街全体が、陶器の芸術で彩られ華やかさに満ちています。

イタリア語で陶器はチェラミカ
　　　　　　　　　　(ceramica)

　
　心の赴くままに歩いてみましょう。
お気に入りの陶器に出会えるかも♪

　お昼休みの時間は閉まっている店が　多いみたいです。

　器は大好きで、日本でも旅行に行くと近くに窯元があれば、必ず寄ります。

　個人的には陶器より、磁器のほうが、好みなのですが、太陽のイメージが
強いイタリアでは、やはり鮮やかな色彩の陶器が、合います。

　トラットリアなどで食べる料理はやはり、ジノリのベッキオホワイトなど
より、温かみのあるマジョリカ焼きの陶器がいいですね。

簡単にいうと陶器は、土でできていて、磁器は、主に石の粉末を練ったもので
できています。

　ひとつひとつ丁寧に作りあげられたタイルを街の至る所で目にすることが
できます。

　アマルフィやカプリ島で売られている陶器もここヴェトリで作られています。
おそらくポジターノやアマルフィで買うよりも安いと思います。

　街に60以上あるという、工房やショップは
小さなお皿から、作家の作品まで、さまざま。

　お店に入るときは、まず「ボンジョルノー」と、明るく
言ってから入ると、店員さんも安心して気さくに接してくれますよ。

　作家さんが、自分の作品を作って売っている工房の中は、撮影NGの
ところがあります。
写真を撮っていいか、どうか聞いてからカメラを向けましょう。
　外に飾ってあるものは大丈夫ですよ。

シックな色合いですね。

　ここは工房かな?とても立派な外壁。

　人々の日々の暮らしが描かれている。これは漁ですね。

　ほのぼのとしてます。

　どことなくコミカルでかわいい♪

　通路にあったお祭り風景、かな?
ヴェトリは6月24日に守護聖ヨハネのお祭りがあるらしい。

　
　街に溶け込んでいます。

　反射してうまく撮れなかった。とてもカラフルだったのに・・
　

　マジョルカ焼きは、素焼きの陶器にガラス質の白い錫釉（すずぐすり）をつけ、
乾いた釉薬(ゆうやく)の上に、顔料で絵付けをして再び焼成します。

　テラコッタの質素な陶器だった時代にイスラムから錫釉陶器が、
スペインを通って、イタリアに伝わり、発展していきます。
白い釉薬を使えば、上から奇麗に装飾が出来ることを知ったのでした。

　スペイン・イタリアではマジョリカ陶器、
フランス、ドイツではファイアンス陶器、
オランダではデルフト陶器、欧州陶器の殆どがこの錫釉陶器

　すごい色・・・ちょっと毒々しい・・・

　
　玄関先にあった3匹のロバくん

　表札♪

　魚屋さん
　貝がいっぱい売ってました。

　八百屋さん
やはり絵タイルでかわいく装飾されています。　

　いろいろな野菜が売っていますが分かるのはアーティチョークだけ・・。

アーティチョークは春野菜。
イタリア語はカルチョーフォCarciofo和名チョウセンアザミというそうです。

　果物屋さん
季節によって並ぶ果物も違ってくるのでしょうね。

　路地もあちこちありました。

路地を抜けたところの住宅地　天気がいいので、お洗濯日和

　地面にも何気に埋まっている

　伝統工芸とモダンの融合

　祭壇とそれにに続く階段

キエーザディサンジョヴァンニ・バッティスタ
（聖ヨハネバプテスト教会）
17世紀の初めに建てられたそう。

　ここもドゥオーモ

　大天使ミカエルもマジョリカしている

トラックの移動販売

おいしそうなイチゴ♪うちにも来てほしいなー。

　狭い広場に露店が何軒か出ていました。

　看板がないと、魚屋とはわからないですね。

　隠れタイルを探すのも楽しいかも・・・。
撮りきれていない所がまだまだいっぱいあります。

　小さな街なので、路地に入っても、迷う心配はありません。

奥の建物はヴェトリで最も大きな工房　Solimene

陶器を重ね合わせているユニークな外観です。

　アマルフィ海岸ではおなじみのマジョリカクーポラ

　街に入った時間が早すぎたので、行ったときはまだお店が閉まって
いたのですが、帰る頃に開きだし、良さそうな店に入ってみました。

　奥の工房では毎日のように新しい陶器たちが生まれてきます。
綺麗に色づけされるのを順番に待っている器たち。

　どれも可愛くて、値段も手ごろで、全部ほしくなる・・・。
お店に入るとき、何を買おうか決めていたらいいんだけど、
決めていなかったら迷いますよね〜。

　色々悩んで結局買わなくて、後から後悔することってありませんか?
一目ぼれする商品に出会えたらとても幸せなことだと思います。　

　形が気に入って買った器

横幅が35cmで12ユーロくらいだったかな?料理をのせるのは難しそうだけど、
キャンディやクッキーをのせて出すと、お菓子たちも美味しそうに見えるよ♪

この旅行記へのコメント （7）

• まほうのべるさん 2012/12/21 12:45:29

  可愛い街並み！

  こんにちは、keiさん。
  旅行記に訪問・投票有難うございました。
  
  アマルフィー海岸の素敵な街並みうっとりして拝見
  していました。
  ソレントほ眺めの良い素敵なホテルはスイートルーム
  なのですか？
  広いし家具などもそしてベランダから見る風景どれも
  素敵過ぎですね。
  
  べるはヨーロッパの街歩きが大好き一人旅を続けていて
  １月１日深夜のＪＡＬ羽田便でナポリに向かいます。
  ナポリ３泊・アマルフィー２泊でナポリ旧市街、プロ
  ーチダ島、ポジターノ、アマルフィー、ラヴェッロ、
  ヴィエトリ・スル・マーレに行き街歩きをしようと思
  っています。
  ソレントもサレルノも良いけど冬の日照時間が少ない
  時なので無理かな。
  
  ｂｙまほうのべる

  keiさん からの返信 2012/12/21 23:36:30

  RE: 可愛い街並み！

  まほうのべるさん、こんにちは!!
  こちらこそありがとうございます♪
  
  きゃー!!もうすぐイタリアに行かれるのですかっ!!
  いいなぁーww
  今がいちばんいろいろと調べたりして、準備が
  大変な時ですね。でもそれが楽しかったり♪
  プローチダ島は私もとても行きたかった場所だったから
  めっちゃ羨ましぃー|)ﾟ0ﾟ(| ﾎｪｰ!!
  ヴェトリにも行かれるのですね、こじんまりした町だけど、
  とてもステキな所でした。
  いっぱい写真撮ってきてくださいね!
  
  冬は確かに日照時間が短いですね。
  私たちが行った３月も６時くらいにはもう薄暗かったと
  思います。なんか夏に比べたら損した気分だよね、、、
  ナポリなどは夜は気を付けてください。
  野郎たちは新年で浮かれ気分ですから(笑)
  
  　たくさん感動して、たくさん美味しいものを食べて
  いい出会いなどもして、五感を働かせてステキな旅を
  してくださいね!
  
  べるさんにとって良い年となりますように・・♪
  
  kei

• ゆーりはまーさん 2012/04/26 21:35:54

  また一つ

  keiさん、ボナセーラ！
  
  またまた、勉強させていただきました。
  
  ヴィエトリ。
  ここがマヨルカ焼の地なんですね。
  サレルノから１５分ですか？心魅かれます。
  
  ヴィエトリまで行けるかどうかわかりませんが、
  今度の訪伊でもマヨルカのパスタ用お皿を一枚。目標１０枚。
  重いけど・・・
  
  ゆーりはまー
  

  keiさん からの返信 2012/04/27 08:50:37

  RE: また一つ

  ゆーりはまーさん、こんにちは。
  
  　今度のイタリアは南方面はどちらまで、
  行かれるのですか?
  いずれにしても調べていたら、行きたい所が
  多くなってきゃって、たいへんでしょう。
  でもこれから行けるって時が一番楽しいし、
  その日の為に今日をがんばれますよね♪
  
  ジュ、10枚〜っ!!w(ﾟoﾟ)w ｵｵｰ!
  それは重いなぁー。しかも鞄に入りきりますかぁ?
  ゆーりはまーさんのことだから、どれにしようか
  迷った挙句、
  「あーもう、このシリーズ゛全部くださいっ!」
  とか、言ってしまいそうで、心配だわ・・・。
  
  *ご利用は計画的に~♪ヽ(^-^ )
  
  　ローンkeiより

  ゆーりはまーさん からの返信 2012/04/27 13:22:31

  RE: RE: また一つ

  keiさん、こんにちは
  
  > 　今度のイタリアは南方面はどちらまで、
  > 行かれるのですか?
  
  ナポリまでの予定です。
  ただ、ナポリに６泊しますので、エルコラーノとプロチーダは
  足を伸ばそうと思っています。
  天候次第、気分次第、体力次第ですけどね。
  一人でレンタカーを借りる勇気はないし・・・
  
  > ジュ、10枚〜っ!!w(ﾟoﾟ)w ｵｵｰ!
  > それは重いなぁー。しかも鞄に入りきりますかぁ?
  
  誤解です。
  訪伊一回につき一枚ですよ。
  今まで二枚あるから、あと８枚。
  お岩さんにならないよう、もう１〜２枚多くてもいいけど。
  
  ゆーりはまー

• ももであさん 2012/04/24 13:55:23

  ヴィエトリ版　柿右衛門？

  ヴィエトリは、この土地の自然、人々の暮らしがモチーフ
  八百屋の、食べ物の収穫を祝う農民の絵が素朴でいいですね。
  
  ここチェラミカ・ピントが、1850年創業で、現存する最古の工房だそうです。
  みなここで技術を磨いて、新しい工房を起こし街を繁栄させてきた。
  伝統ですね。
  
  ロバは、マジョルカがスペインから伝わった影響でしょうか？
  
  おっと、これから長崎へ移動です。
  旨いものをてんこ盛りに喰ってやる！
  
  長崎から船に乗って神戸についたぁ〜。 bye-honey♪
  

  keiさん からの返信 2012/04/24 18:24:30

  　柿右衛門、見参

  　ももであさん、こんにちは。
  
  　そうなんですよね、素朴なモチーフが
  愛らしくて、ほのぼのした雰囲気でした。
  
  そして、またしても知らにゃーい情報がっ!
  チェラミカ・ピント??んーー不勉強すぐるなMeは・・・。
  見学できるのなら行ってみたかったなぁ。
  そういえば、ももであさんの旅行記にもアマルフィの陶器は
  ヴェトリで作られているって書いてありましたね。
  どこからそんな色々な情報を集めてくるのですか?
  
  恐るべし、ももであアンテナ　(/--)/ オテアゲ
  はやり猫ヒゲセンサー??
  
  ついでにロバさんも恥ずかしながら
  わからないのですが、(聞くは一瞬の恥聞かずは一生の恥)
  素直な私だわぁ・・(*＾-＾*)＞ イヤァ〜
  　陶酔している場合じゃなくて、、、
  ロバはどういう意味があるのでしょか?
  当時イタリアにはいなかったとか?
  にゃんこ先生〜教えてくんなまし〜。
  えっ?自分で、調べろって??
  ・・・・・・・・・
  今、検索したら、「急がば、ももであ」ってでましたけど・・・。
  あ、長崎に行って旨いもんたらふく食べてからで、
  いいですからねー♪
  
  私、トルコライスって食べたことないんですよよねー。
  
  いいなぁ長崎・・二年前に行きました。
  軍艦島とか、あと、長崎じゃないけど有田とか。
  今の時期はお花もきれいだし、お姉ちゃんたちも
  浮かれ気味だし、さ、出番ですよっ!!
  
  長崎から船に酔って神戸で吐いたぁ〜。bye-sweetbaby♪