2014/05/17 - 2014/05/17
155位(同エリア368件中)
サンルカさん
中世の雰囲気を残す山岳都市と海辺のリゾートを合わせ持ったカステッラバーテ。
長閑なリゾート気分を麓のサンタ・マリアで味わったあとは、
いよいよお楽しみメインの丘の頂上、カステッラバーテへ向かうことに。
映画が上映された2010年より以前はきっとここも、
周囲の町々となんら変わらぬ落ち着いた佇まいが残っていたはずですけれど、
今では多くの観光客が押し寄せる人気の観光スポットとなっています。
とはいえ、あの映画を見てしまったら……。
彼らが生活をしていた場所を、この目で確かめてみたくなります。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
つづら折れの急坂を登ってカステッラバーテへ。
その坂の途中からは、ご覧のティレニア海の絶景が見渡せます。
正面に見えている海辺の町が、たぶんサン・マルコだと思われます。 -
そしてこちらが、さっきまでいたサンタ・マリア。
砂浜の中に建っているような建物もしっかりと見えています。
そして今立っているこの坂道も、映画“Benvenuti al SUD”のロケ地。
酔っぱらったアルベルトとマッティオが郵便配達バイクに2人乗りして、
道ゆく住民たちを蹴散らせながら爆走していた場所です。
北伊流のスピーディーな配達の手本を示そうとしたアルベルトでしたが、
行く先々で「カッフェを飲んでけ」と誘われた挙げ句、
お酒を出されて結局は酔っぱらう始末……。
イタリア郵便事情の本質ここにあり!? -
そろそろ坂の頂上、カステッラバーテに到着。
入り口のようこそ看板は、町の名前より映画の方が大きく扱われてます。
こんな辺鄙な町ですが、映画のおかげで一躍人気観光地となったのです。 -
クルマを停めて散歩の開始。
歩き始めて最初にやってきたのが、高台にある見晴しの良い広場ですが、
ここは恋人と一緒のマリアを目撃してマッティオが落ち込む場面で登場。
広場の真ん中では、住民たちの楽団による演奏が行われていました。 -
この町は映画とは関係なくても、歴史を感じさせる見応えも満載です。
-
山の上の町だけに、どこに行くにも坂道ばかり。
負けずに散歩を続けましょう。 -
ミラノ郊外の自宅を出発してからすでに何時間?
数々のトラブルに見舞われ這々の体でたどり着いたアルベルトが、
ここカステッラバーテで最初に目にしたのがこの大理石看板。
雷鳴轟く嵐の中、稲妻の光が照らし出した「ここでは死なない」の文字。 -
路地を抜けてさらに進みます。
-
ここです、ここ!!
物語の中心となっていたカステッラバーテの郵便局があった広場です。
手前にあるテーブルサッカーも映画にはたびたび登場。
勤務時間中にも関わらず局員たちはゲームをやりだしたりして……。 -
正面にあるバールが郵便局だった建物。
映画が公開されてお客さんが急増したおかげか、
広場の真ん中までテントのテラス席を拡張。
商売が繁盛するのは良いけれど、
大きなテントが雰囲気を壊してますよ。
ここでは大人から子供まで入り乱れてサッカーを興じていたのだが……。 -
郵便局の正面にあったのがポリッツァのカステッラバーテ分室。
で、現在は借り主募集中。
南での生活にも次第に慣れてきたアルベルトであったが、
サッカーでは子供を相手にムキになり、この窓ガラスを割ってしまう。
そしてそこは、よりによって何かと天敵の警察署……。
酔っぱらい運転のアルベルトが配達バイクで突っ込んだ、
エノテカ“DIVINO”は右側に見えるテントのある店。 -
北伊流の仕事の進め方を強制的に押しつけたため、
反感を買ってしまったと勘違いしたアルベルトが、
追いかけてくる部下から逃げようと駆けずり回っていたのがこんな路地。 -
上へ下へとまるで立体的な迷路のよう。
-
教会もあります。
当たり前ですけど……。 -
その教会の入り口付近に掲げられていたレリーフ。
-
面白そうな形だったので撮影しましたが、
これは何でしょうか?
カステッラバーテも、端から端まで心置きなく探索しましたので、
そろそろ次へ移動しましょう。
宿へは海岸沿いの道SS267〜SS447を通って帰っていく予定ですが、
その道中には気になる村々がいくつもあります。 -
前出のイタリア版旅行ガイドにも紹介されていた、
アッチャローリやピオッピなども探索してみる予定でしたが、
なんやかんやで時間が厳しくなっています。
今夜はピショッタの昨夜とは別のレストランに予約を入れているため、
あんまりのんびりとしている訳にはいきません。
まあ、時間に追われてバタバタ見学しても仕方がないので、
今回は車窓からの見学のみにしておきましょう。
写真の塔は、アシューア・マリーナにあるエレア - ヴェーリアの遺跡。
パエストゥムに匹敵する遺跡群が広大な地に広がっているそうです。
もちろんここも車窓から。 -
道路沿いになんだか嫌な看板を発見!!
なんと“通行止”だって。どういうこと?
まぁ、取りあえず行けるところまで行ってみましょう。
今さら、ここから別のルートに変更しろと言ったって、
いま来た道をどこまで戻ればいいのかすら分かりません。 -
看板がある場所からかなり走ってきたところで、
道の真ん中をコンクリートのバリケードが封鎖。
でも、この隙間ならギリギリどうにか通り抜けられそうだし、
道路脇の看板にも“ゆっくり進め”なんて書いてあるし……。
経験上、この先に工事中の車両さえいなければ、
どうにか通り抜けることは出来るでしょう。
目的地であるピショッタは、この山を超えたすぐ向こう。
このまま走って行ければ10分も掛からずに着けるはずなのですが……。
我々のあとからも何台かのクルマがやってきましたが、
Uターンして戻る人がいれば、この場で様子を見る人も。
我々は覚悟を決めて突進していきますよ!! -
地震ですか? 地滑りですか?
道路がかなり波打っていますが、ゆっくり進めば大丈夫?
我々の後に続いてバリケードを突破してくる数台のクルマが
バックミラーで確認できます。 -
オォー、これは相当酷いですね。
ヤバそうかなとは感じつつも、かなり走ってきたので後には戻れません。
と、ここまで進んできましたが、この先は完全にアウト!!
道が大きく隆起して、バサッと亀裂が入っています。
その段差はざっと見て50〜60センチもの高さがありましたが、
あまりの衝撃にすっかり写真を撮っておくことを忘れていました。
只々、ここまで付いてきてくれた勇敢な同士と顔を見合わせ苦笑い。 -
来た道を戻るしかありませんが、どこまで迂回すれば宿に帰れるの?
地図を確認したら、少し戻った地点から点線の細い道があります。
果たしてクルマが通り抜けられるかは分かりませんが、
一か八か行ってみるしかないでしょう。
安心の太い道路を選んで帰るなら、きっと1時間以上のロスとなるはず。
クルマ1台がやっと通れる道で、対向車が来たらアウトでしたけど、
どうにか無事に走り抜けることができました。
ここはそんな道中で脇目に見えていたロディオという山中の村です。 -
多少の時間ロスはありましたが、ピショッタに無事到着。
これは昨日とは反対側からみた町の風景です。 -
町の写真を撮った場所。
看板の向こう側に小さな見晴し台がありました。 -
夜ご飯の時間までまだ少し早いので、ピショッタで日用品のお買い物。
この近辺はイチジクとイワシとオリーブオイルが名産品です。 -
田舎のスーパーマーケット。
そういえばまだ水を買っていなかったので、
この店で炭酸水2リットル×6本を買っておこう。
あとは何か買っておくものあったかな? -
まだまだ時間があるのでピショッタの歴史地区を奥まで探索しましょう。
最初に目についたここは何かと思ったら、
崖沿いに建つ見晴しの良いテーブルが並んだオステリア。
今夜はすでに行く場所が決まっているから……。 -
こんな剥がれかけた壁すらもかっこよく見えてきます。
-
クルマも通れない狭い路地の両側に高い建物。
-
この趣のあるサン・ミケーレ教会は、個人所有の礼拝堂。
-
昨日、町の中心側から見ていた大階段を登ってみました。
階段には今日も、多くの地元住民が集まってますね。
正面に見えている巨大な建物は宮殿なのでしょうか? -
階段を登った先にあった水飲み場?
興味深く写真を撮っていたら、
近所のおじいさんがやってきて色々と説明してくれました。
何年に作られたとかを聞いたはずですが、すっかり忘れました。
それにしても、こんな高台では水はとっても貴重だったはず。
どうやってここまで引いてきていたのでしょう? -
ただいま時刻は夜8時。
約束の時間になりましたので、レストランへと参りましょう。
場所は、町から2キロほど通行止めだった側へ行ったところ。 -
町外れの周囲に何もない道路沿いにお目当てのオステリアはありました。
遠くナポリとかからもクルマを飛ばしてやって来る人気店らしいです。 -
道路から一段下がったところにお店があります。
-
先ほどの建物内はエノテカ&会計デスクで、
店内には沢山のワインが並べられていました。
よって室内には食事のできるテーブルがありません。
どうやらこの店は屋外にしかテーブルがないようなのですが……。
まぁ、オープンしているのは6月から10月中旬までのみで、
寒い時期はクローズしているので大丈夫なのでしょう。
イースターからのこの時期は週末のみしか営業していませんので、
よって予約が必修となっております。 -
席からの眺め。
オリーブの木々の先に広がるティレニア海。
テラスのある高台からは急勾配で海につながっています。 -
トイレがあるのは、これまた別の敷地奥の建物。
ちなみに左の建物はトイレではありません。
右の坂を下りたところ=母屋の地下が大きな厨房となっていました。 -
ここは屋根のある(手前の壁はない)テーブル席。
悪天候時のときのみここを使っているのだと思われます。
テーブルセッティングもやってないですからね。 -
まずは、ピショッタ名産品であるイワシのマリネに、
ここの庭で栽培されているカボチャの花の水牛リコッタ詰め。
これまたピショッタで獲れた小海老などなど、
山と海の地元食材を使った前菜の盛り合わせ。 -
キタッラのボンゴレ。
素朴な一皿なだけに料理の腕が問われるところ。
で、このキタッラは予想以上に満足させてくれるお味でした。
このあと腹ごなしのディジェスティーヴォは頂いたけれど、
ここではドルチェとカフェはパスしておきます。
ワイン1本に前菜+プリモをそれぞれ一皿ずつで、
お会計は68ユーロでした。 -
あたりはとっくに暗闇に包まれています。
さて、帰ることにしましょうか。 -
帰り道に通ったピショッタの町もご覧の闇の中。
時間はすでに10時を回ってますが、宿に帰る前にパリヌーロに寄り道。
ドルチェとカッフェを頂きにいきましょう。 -
食後の散歩でパリヌーロの町をブラブラ。
ジェラテリアも何軒かあった中から、賑やかなこの店に決定。 -
賑やかだった理由は、
店内のテレビでW杯に向けての前哨戦が放映されていたから。
お客さんはおじいちゃんばかりでしたけど、
みんなサッカーが大好きなのです。 -
もう時刻も11時を過ぎた頃なので、そろそろ宿に戻りましょう。
明日はいよいよカンパニア州を出て半島を横断。
楽しみにしているプーリアに向かいます。
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