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2011/07/13水 エチミアジン日帰り&エレヴァン市内観光<br />・ブルー・モスク(修復中で入れず)<br />(エチミアジンまで路線バスで約50分)<br />・大聖堂と礼拝堂(世界遺産)(宝物館入れず)<br />(タクシー乗合でトビリシに15分ほどで戻る)<br />・自由市場散策<br />・民族芸術博物館見学&撮影<br />・国立美術館見学<br />【エレヴァン泊:ホテル・アララト(Ararat)】<br /><br />本日は1日かけて、自力でのんびりエチミアジン・エクスカーションをするつもりでした。<br />アルメニアの交通インフラと私自身の行動力を過信せず、ゆとりある日程にしておいたわけです。<br /><br />でも、エチミアジン・エクスカーションはハイライトの大聖堂だけで切り上げてしまいました。<br />大聖堂が圧倒的にすばらしかったので、そこまでではなかろうと思えたリプシメ教会やガヤネ教会など、他の小さい教会を暑い中苦労して歩いて見学しにいくよりも、さっさとエレヴァン戻った方が、もっといろんなみどころを回れると思ったためです。<br /><br />13時過ぎにはエレヴァンに戻ってきたので、自由市場をざっと散策した後、いったんホテルに戻ってひと休みしました。<br />それから、民族芸術博物館と国立美術館に飛び込みで駆け足で回りましたが、期待以上の展示のすばらしさに感動しました。<br />博物館めぐりの後は買い物もして、最後は、昨日貸し切りのせいでふられたレストラン「エレン」で夕食をとることができました。<br />というわけで、本日は思った以上にもりだくさんの1日となりました。<br /><br />だけど、ぼろぞうきんになったみたいに疲れました(苦笑)。<br />もっともそれは、予定以上に精力的に動いたから、というより、これまでの一週間半以上の旅の疲れがたまってきたのと、なによりも暑さが厳しくて、体力が奪われやすかったせいもあったと思います。<br />コーカサス3カ国の首都の中でエレヴァンが一番暑かったです。<br />日頃外に出ない身には夏場に1日中外をうろつくのは堪えます。<br /><br />自由市場は、エチミアジン行きのバスやマルシュルートカの乗り場のすぐ近くにあります。<br />東欧によくある、広い体育館のような市場で、本当はおみやげをみつくろうために入ったのですが、あいにくおみやげに良さそうなものは見つけられませんでした。<br />食料品がずらっと並んで、まさしく庶民の胃袋という市場でした。<br />でも、食べ物が豊かに並んでいる光景は、見ているだけでワクワクするものです。<br />香草や、麻袋いっぱいの種や香辛料などは、私にとってトルコや中央アジアあたりのエキゾチックな香りがしました。<br /><br />民族芸術博物館では、写真代を払って、存分に写真を撮ることができました。<br />やはり自分の記憶はあてにならないし、日本ではなかなか紹介されることのないコーカサスのフォークアートなので、ぜひとも写真に残しておきたいです。ホントに良かったです。<br />その写真は次の旅行記「2011年コーカサス3カ国旅行第11日目(3)エレヴァン:アルメニアのフォークアートをたっぷり楽しめた民族芸術博物館」にまとめました。<br /><br />国立美術館には閉館1時間前に飛び込みました。<br />その時間帯では最上階のヨーロッパ絵画の展示室はすでに終わりでしたが、それでも展示室4フロアもありました。<br />それに、どうせアルメニアで国立美術館を見学するなら、知らない画家ばかりでも、アルメニア人の絵が見たいから、いいんです。<br /><br />おかげで、通りの名前に使われているため名前だけは馴染みになったサリヤンといった画家たちの絵を見ることができました。<br />サリヤンの絵は、適度に筆致が残る、適度に印象派チックな絵や、平面的でジャポニズムの影響を受けたと思われる絵で、私好みでした。<br />それから、ロシア絵画にくくられて日本でも紹介され、人気のある海洋画家のアイヴァゾフスキーは在外アルメニア人なので、彼の絵ももちろんありました。<br /><br />画家の名前を知らなくても、アルメニアの風景画が楽しめました。<br />エチミアジン行きのバスの車窓から見えた雪山が、アララト山ではなく、アルメニア最高峰のアラガツ山だと気付いたのは、アラガツ山を描いた絵が何枚もあったからこそです。<br />アララト山が出てくる絵は、風景画ではなく、むしろ旧約聖書の場面を描いた宗教画ばかりでした。<br />現在はトルコ領内となってしまったアララト山のことを、日本のガイドブックなどではことさら、アルメニア人の心のふるさとのように紹介されていますが、アルメニア人にとっての富士山のような存在は、国立美術館の絵を見る限り、やはりアラガツ山の方ではないかと思いました。<br /><br />※車窓からなんとかそれらしいものが撮れたアラガツ山の写真はこちら。<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/22690802/<br />関連の旅行記<br />「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその5:国際・国内・市内交通編・後編」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586586/<br /><br />国立美術館では、国立博物館にあると思っていた巨大な壁画が見られたのは感動ものでした。<br />古い教会から救済してきたあの壁画群を見られただけでも、ぎりぎりでも飛び込むだけの価値があったといえます。<br /><br />また、アルメニアの絵画の他に、特別展も見ることが出来ました。<br />それも私の大好きなシュールリアリズム展───ダリを中心に、レオノール・フィニやデ・キリコなど───です。<br />なので、最後の方はほとんど駆け足でしたが、期待以上に充実した1時間でした。<br /><br />そのあとの買い物やレストラン&食事の写真は、こちらのハイライト旅行記にまとめました。<br />「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその7:食べ物編(ホテルの朝食以外)<アルメニア編>」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10587131<br />「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその14:ゲットしたものゲットしたところ」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10591863/<br /><br />※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧はこちら。<br />簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724<br />詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」<br />http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html<br />

2011年コーカサス3カ国旅行第11日目(2)エレヴァン:自由市場散策と博物館を2つ梯子できた午後の市内観光

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2011/07/13 - 2011/07/13

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まみ

まみさん

2011/07/13水 エチミアジン日帰り&エレヴァン市内観光
・ブルー・モスク(修復中で入れず)
(エチミアジンまで路線バスで約50分)
・大聖堂と礼拝堂(世界遺産)(宝物館入れず)
(タクシー乗合でトビリシに15分ほどで戻る)
・自由市場散策
・民族芸術博物館見学&撮影
・国立美術館見学
【エレヴァン泊:ホテル・アララト(Ararat)】

本日は1日かけて、自力でのんびりエチミアジン・エクスカーションをするつもりでした。
アルメニアの交通インフラと私自身の行動力を過信せず、ゆとりある日程にしておいたわけです。

でも、エチミアジン・エクスカーションはハイライトの大聖堂だけで切り上げてしまいました。
大聖堂が圧倒的にすばらしかったので、そこまでではなかろうと思えたリプシメ教会やガヤネ教会など、他の小さい教会を暑い中苦労して歩いて見学しにいくよりも、さっさとエレヴァン戻った方が、もっといろんなみどころを回れると思ったためです。

13時過ぎにはエレヴァンに戻ってきたので、自由市場をざっと散策した後、いったんホテルに戻ってひと休みしました。
それから、民族芸術博物館と国立美術館に飛び込みで駆け足で回りましたが、期待以上の展示のすばらしさに感動しました。
博物館めぐりの後は買い物もして、最後は、昨日貸し切りのせいでふられたレストラン「エレン」で夕食をとることができました。
というわけで、本日は思った以上にもりだくさんの1日となりました。

だけど、ぼろぞうきんになったみたいに疲れました(苦笑)。
もっともそれは、予定以上に精力的に動いたから、というより、これまでの一週間半以上の旅の疲れがたまってきたのと、なによりも暑さが厳しくて、体力が奪われやすかったせいもあったと思います。
コーカサス3カ国の首都の中でエレヴァンが一番暑かったです。
日頃外に出ない身には夏場に1日中外をうろつくのは堪えます。

自由市場は、エチミアジン行きのバスやマルシュルートカの乗り場のすぐ近くにあります。
東欧によくある、広い体育館のような市場で、本当はおみやげをみつくろうために入ったのですが、あいにくおみやげに良さそうなものは見つけられませんでした。
食料品がずらっと並んで、まさしく庶民の胃袋という市場でした。
でも、食べ物が豊かに並んでいる光景は、見ているだけでワクワクするものです。
香草や、麻袋いっぱいの種や香辛料などは、私にとってトルコや中央アジアあたりのエキゾチックな香りがしました。

民族芸術博物館では、写真代を払って、存分に写真を撮ることができました。
やはり自分の記憶はあてにならないし、日本ではなかなか紹介されることのないコーカサスのフォークアートなので、ぜひとも写真に残しておきたいです。ホントに良かったです。
その写真は次の旅行記「2011年コーカサス3カ国旅行第11日目(3)エレヴァン:アルメニアのフォークアートをたっぷり楽しめた民族芸術博物館」にまとめました。

国立美術館には閉館1時間前に飛び込みました。
その時間帯では最上階のヨーロッパ絵画の展示室はすでに終わりでしたが、それでも展示室4フロアもありました。
それに、どうせアルメニアで国立美術館を見学するなら、知らない画家ばかりでも、アルメニア人の絵が見たいから、いいんです。

おかげで、通りの名前に使われているため名前だけは馴染みになったサリヤンといった画家たちの絵を見ることができました。
サリヤンの絵は、適度に筆致が残る、適度に印象派チックな絵や、平面的でジャポニズムの影響を受けたと思われる絵で、私好みでした。
それから、ロシア絵画にくくられて日本でも紹介され、人気のある海洋画家のアイヴァゾフスキーは在外アルメニア人なので、彼の絵ももちろんありました。

画家の名前を知らなくても、アルメニアの風景画が楽しめました。
エチミアジン行きのバスの車窓から見えた雪山が、アララト山ではなく、アルメニア最高峰のアラガツ山だと気付いたのは、アラガツ山を描いた絵が何枚もあったからこそです。
アララト山が出てくる絵は、風景画ではなく、むしろ旧約聖書の場面を描いた宗教画ばかりでした。
現在はトルコ領内となってしまったアララト山のことを、日本のガイドブックなどではことさら、アルメニア人の心のふるさとのように紹介されていますが、アルメニア人にとっての富士山のような存在は、国立美術館の絵を見る限り、やはりアラガツ山の方ではないかと思いました。

※車窓からなんとかそれらしいものが撮れたアラガツ山の写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/22690802/
関連の旅行記
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその5:国際・国内・市内交通編・後編」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586586/

国立美術館では、国立博物館にあると思っていた巨大な壁画が見られたのは感動ものでした。
古い教会から救済してきたあの壁画群を見られただけでも、ぎりぎりでも飛び込むだけの価値があったといえます。

また、アルメニアの絵画の他に、特別展も見ることが出来ました。
それも私の大好きなシュールリアリズム展───ダリを中心に、レオノール・フィニやデ・キリコなど───です。
なので、最後の方はほとんど駆け足でしたが、期待以上に充実した1時間でした。

そのあとの買い物やレストラン&食事の写真は、こちらのハイライト旅行記にまとめました。
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその7:食べ物編(ホテルの朝食以外)<アルメニア編>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10587131
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその14:ゲットしたものゲットしたところ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10591863/

※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724
詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html

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  • グリゴール・ルサヴォリチ通りの建物・その1<br /><br />エレヴァンを彩るバラ色の凝灰岩の建物の1つです。<br />朝、ホテルから、エチミアジン行きのバス乗り場に向かう途中で撮りました。<br />

    グリゴール・ルサヴォリチ通りの建物・その1

    エレヴァンを彩るバラ色の凝灰岩の建物の1つです。
    朝、ホテルから、エチミアジン行きのバス乗り場に向かう途中で撮りました。

  • グリゴール・ルサヴォリチ通りの建物・その2<br /><br />れんがの建物に惹かれて。<br />

    グリゴール・ルサヴォリチ通りの建物・その2

    れんがの建物に惹かれて。

  • 修復中で結局入れなかったブルー・モスク<br /><br />太陽が反射して白光りしてしまったので、こんな撮り方をしました@<br />

    修復中で結局入れなかったブルー・モスク

    太陽が反射して白光りしてしまったので、こんな撮り方をしました@

  • 陰干しされた絨毯<br /><br />これをくるくると丸めてたたんでいるところでした。<br />

    陰干しされた絨毯

    これをくるくると丸めてたたんでいるところでした。

  • 続きの建物と

    続きの建物と

  • 可愛らしいミナレット

    イチオシ

    可愛らしいミナレット

  • 自由広場<br /><br />午後1時、エチミアジンから戻った後に、さくっと見学しました。<br />

    自由広場

    午後1時、エチミアジンから戻った後に、さくっと見学しました。

  • ずらっと並ぶ色とりどりの野菜果物

    ずらっと並ぶ色とりどりの野菜果物

  • 美味しそうなチェリーを買う<br /><br />1キロも買っちゃいましたが、1,000ドラムでした。約200円ぽっちです。<br />(2011年7月現在、1 AMD(アルメニア・ドラム)=約0.2円で換算)<br />適度に甘くて汁気のあるチェリーは大好物。<br />喉が渇くからといって、水をがぶ飲みするより良いです。<br />ランチ代わりにこれを食べ、残りはホテルの部屋の冷蔵庫に入れておいて、アルメニア滞在中、夕食の後のデザートにしました。<br />

    美味しそうなチェリーを買う

    1キロも買っちゃいましたが、1,000ドラムでした。約200円ぽっちです。
    (2011年7月現在、1 AMD(アルメニア・ドラム)=約0.2円で換算)
    適度に甘くて汁気のあるチェリーは大好物。
    喉が渇くからといって、水をがぶ飲みするより良いです。
    ランチ代わりにこれを食べ、残りはホテルの部屋の冷蔵庫に入れておいて、アルメニア滞在中、夕食の後のデザートにしました。

  • みずみずしい果物が並ぶ

    みずみずしい果物が並ぶ

  • じーっと見ていたら試食を薦められた@<br /><br />これはナッツなどを果実汁で固めたものです。<br />じーっと見ていたわけは、なつかしかったからです。<br />2009年に旅行したウクライナでも、よく見かけました。<br />東欧圏ではポピュラーなお菓子かもしれません。<br />現地ガイドさんに薦められて試しに買ってみたときには、口に合わず、ホテルの部屋でほとんど捨ててしまいました。<br /><br />今回もきっと口に合わないだろうと思って断ったのですが、熱心に薦められて、仕方がなく口にしたら……!<br />これが意外とイケました。<br />私の味覚が変わったのか、ウクライナで食べたあれとは実は味が違っていたのか。よく分からないです。<br /><br />関連の写真<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/16662516/<br />関連の旅行記<br />「2009年ウクライナ・ハイライトその8:ウクライナでゲットしたもの」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10361990/<br /><br />これも本日のランチ代わりにし、残りは後日のおやつにしました。<br />

    じーっと見ていたら試食を薦められた@

    これはナッツなどを果実汁で固めたものです。
    じーっと見ていたわけは、なつかしかったからです。
    2009年に旅行したウクライナでも、よく見かけました。
    東欧圏ではポピュラーなお菓子かもしれません。
    現地ガイドさんに薦められて試しに買ってみたときには、口に合わず、ホテルの部屋でほとんど捨ててしまいました。

    今回もきっと口に合わないだろうと思って断ったのですが、熱心に薦められて、仕方がなく口にしたら……!
    これが意外とイケました。
    私の味覚が変わったのか、ウクライナで食べたあれとは実は味が違っていたのか。よく分からないです。

    関連の写真
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/16662516/
    関連の旅行記
    「2009年ウクライナ・ハイライトその8:ウクライナでゲットしたもの」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10361990/

    これも本日のランチ代わりにし、残りは後日のおやつにしました。

  • ナッツ入りを1本買った@<br /><br />2種類味見して、気に入った方を。<br />1,500ドラムでした。<br />

    ナッツ入りを1本買った@

    2種類味見して、気に入った方を。
    1,500ドラムでした。

  • ドライフルーツの美しい詰め合わせ@<br /><br />ドライフルーツの詰め合わせは、日持ちするし、お花みたいにきれいに盛られているので、おみやげに良さそうと思ったのですが、これが結構重いし、かさばります。<br />1個や2個ならまだしも、探していたのはばらまき用だったので、適しませんでした。

    ドライフルーツの美しい詰め合わせ@

    ドライフルーツの詰め合わせは、日持ちするし、お花みたいにきれいに盛られているので、おみやげに良さそうと思ったのですが、これが結構重いし、かさばります。
    1個や2個ならまだしも、探していたのはばらまき用だったので、適しませんでした。

  • 紅茶や種などの乾き物

    紅茶や種などの乾き物

  • おけにたっぷりの香辛料

    おけにたっぷりの香辛料

  • 良い匂いがした香草

    良い匂いがした香草

  • どーんと並ぶ塊のチーズ

    どーんと並ぶ塊のチーズ

  • きれいに積まれたドライフルーツ売り場<br /><br />自由市場をさくっ見学し終えた後、ホテルが近いのでいったん部屋に戻ってしまったら、クーラーの中から出るのに非常に勇気が要りました(苦笑)。<br />でも、今からなら17時閉館の民族芸術博物館に十分間に合うはずだと、疲れた体に鞭打つようにして出かけました。<br />それでも部屋で一息つけたし、昼食代わりに自由市場で買ったもので軽く腹ごしらえができました。<br />ホテルが、観光見どころのあるセントラルにあると、こういうときに便利です。<br />

    きれいに積まれたドライフルーツ売り場

    自由市場をさくっ見学し終えた後、ホテルが近いのでいったん部屋に戻ってしまったら、クーラーの中から出るのに非常に勇気が要りました(苦笑)。
    でも、今からなら17時閉館の民族芸術博物館に十分間に合うはずだと、疲れた体に鞭打つようにして出かけました。
    それでも部屋で一息つけたし、昼食代わりに自由市場で買ったもので軽く腹ごしらえができました。
    ホテルが、観光見どころのあるセントラルにあると、こういうときに便利です。

  • 民族芸術博物館の近くから見上げた、アルメニアの母像<br /><br />「母なるアルメニア(マイル・ハヤスタン)像<br /> カスカードから歩いて15分程度。ハグタナク(勝利)公園の中にある。勝利とは第二次大戦の戦勝のことであり、当初はスターリン像が立っていたのだが、1967年に巨大な女性像に替えられた。像の台座部分は戦争博物館になつている。最近は勝利=カラバフ戦争の勝利となり、展示内容もカラバフ一色。説明は全てアルメニア語だが、アゼルバイジャン側の拠点シューシ(シュシャ)占領の様を描いたジオラマ(音声付)が、出口近くにあるベルリン陥落と同じ形式なのは興味深い。当然、戦争による破壊と数十万に及ぶ難民に対する言及はなし。(後略)」<br />(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)<br />

    民族芸術博物館の近くから見上げた、アルメニアの母像

    「母なるアルメニア(マイル・ハヤスタン)像
     カスカードから歩いて15分程度。ハグタナク(勝利)公園の中にある。勝利とは第二次大戦の戦勝のことであり、当初はスターリン像が立っていたのだが、1967年に巨大な女性像に替えられた。像の台座部分は戦争博物館になつている。最近は勝利=カラバフ戦争の勝利となり、展示内容もカラバフ一色。説明は全てアルメニア語だが、アゼルバイジャン側の拠点シューシ(シュシャ)占領の様を描いたジオラマ(音声付)が、出口近くにあるベルリン陥落と同じ形式なのは興味深い。当然、戦争による破壊と数十万に及ぶ難民に対する言及はなし。(後略)」
    (「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)

  • 民族芸術博物館前のロータリー<br /><br />展示の撮影がOKだった民族芸術博物館で撮った写真は、次の旅行記「2011年コーカサス3カ国旅行第11日目(3)エレヴァン:アルメニアのフォークアートをたっぷり楽しめた民族芸術博物館」にまとめました。<br />

    民族芸術博物館前のロータリー

    展示の撮影がOKだった民族芸術博物館で撮った写真は、次の旅行記「2011年コーカサス3カ国旅行第11日目(3)エレヴァン:アルメニアのフォークアートをたっぷり楽しめた民族芸術博物館」にまとめました。

  • M. Herats通りの大学前のハチュカル<br /><br />民族芸術博物館を出て、今度は国立美術館に行くために最寄りの地下鉄駅に向かっていた途上にて。<br />

    M. Herats通りの大学前のハチュカル

    民族芸術博物館を出て、今度は国立美術館に行くために最寄りの地下鉄駅に向かっていた途上にて。

  • 共和国広場再び<br /><br />バラ色の凝灰岩の財務省の建物と噴水です。<br />

    共和国広場再び

    バラ色の凝灰岩の財務省の建物と噴水です。

  • 今度は国立美術館へ<br /><br />入場料は800ドラムでした。<br />同じ建物内の国立歴史博物館の入場料は1,000ドラムだったので、美術館の方が少しだけ安かったです。<br />(2011年7月現在、1 AMD(アルメニア・ドラム)=約0.2円で換算)<br /><br />「アルメニア国立美術館は、1921年、アルメニア芸術家連名の意向のもとに設立されたものであるが、エルミタージュ美術館、トレチャコフ美術館、ロシア博物館からの絵画に加え、西欧の作品も加わって、欧州でも最高水準の美術館の一つと評価されている。」<br />(「アルメニアを知るための65章」(中島偉晴・著/明石書店)より)<br /><br />2階と3階は国立博物館で、昨日見学しました。<br />4階から7階までが国立美術館です。<br />最上階の7階はヨーロッパ絵画の展示室ですが、閉館1時間前ではもう閉まっていました。<br /><br />6階と5階にはアルメニア絵画。<br />印象に残った絵画としては、海洋画家アイヴァゾフスキーが描いた「アララト山を下りるノア」。<br />あまり海が主役とはいえない、こういう宗教画も描いているんだ、と少し驚きました。<br /><br />アルメニア人絵画で目に留めて名前をメモしておいたのは、マルティロス・サリヤン(Martiros Saryan/1880-1972)の他、ゲヴォルグ・グリゴリアン(Gevorg Grigorian/1897-1976)、イェルヴンド・コチャル(Yervand Kochar/1899-1979)、エドガー・チャヒネ(Edgar Chahine/1874-1947)など。<br /><br />5階には、チャヒネのスケッチと版画を集めた特別展示室もありました。<br />4階は、感動ものの大壁画。<br />昔の教会から保存のために集められたものです。<br />それから特別展のダリとシュールレアリズム展も4階でした。<br />特別展は、ダリ、デ・キリコ、レオノール・フィニの他に、映画監督として有名なパラジャーノフのコラージュもありました。<br />

    今度は国立美術館へ

    入場料は800ドラムでした。
    同じ建物内の国立歴史博物館の入場料は1,000ドラムだったので、美術館の方が少しだけ安かったです。
    (2011年7月現在、1 AMD(アルメニア・ドラム)=約0.2円で換算)

    「アルメニア国立美術館は、1921年、アルメニア芸術家連名の意向のもとに設立されたものであるが、エルミタージュ美術館、トレチャコフ美術館、ロシア博物館からの絵画に加え、西欧の作品も加わって、欧州でも最高水準の美術館の一つと評価されている。」
    (「アルメニアを知るための65章」(中島偉晴・著/明石書店)より)

    2階と3階は国立博物館で、昨日見学しました。
    4階から7階までが国立美術館です。
    最上階の7階はヨーロッパ絵画の展示室ですが、閉館1時間前ではもう閉まっていました。

    6階と5階にはアルメニア絵画。
    印象に残った絵画としては、海洋画家アイヴァゾフスキーが描いた「アララト山を下りるノア」。
    あまり海が主役とはいえない、こういう宗教画も描いているんだ、と少し驚きました。

    アルメニア人絵画で目に留めて名前をメモしておいたのは、マルティロス・サリヤン(Martiros Saryan/1880-1972)の他、ゲヴォルグ・グリゴリアン(Gevorg Grigorian/1897-1976)、イェルヴンド・コチャル(Yervand Kochar/1899-1979)、エドガー・チャヒネ(Edgar Chahine/1874-1947)など。

    5階には、チャヒネのスケッチと版画を集めた特別展示室もありました。
    4階は、感動ものの大壁画。
    昔の教会から保存のために集められたものです。
    それから特別展のダリとシュールレアリズム展も4階でした。
    特別展は、ダリ、デ・キリコ、レオノール・フィニの他に、映画監督として有名なパラジャーノフのコラージュもありました。

  • すっかり色のあせたポスターだけど……<br /><br />サリヤンの絵で、タイトルは「アルメニア」です。<br />サリヤンの絵はこういうかんじだったと記憶に残すために撮っておきました。<br />

    すっかり色のあせたポスターだけど……

    サリヤンの絵で、タイトルは「アルメニア」です。
    サリヤンの絵はこういうかんじだったと記憶に残すために撮っておきました。

  • 特別展「ダリとシュールレアリスト展」のポスター

    特別展「ダリとシュールレアリスト展」のポスター

  • 博物館のアーチの外廊のカフェでひと休み<br /><br />民族芸術博物館編の旅行記へとつづく。<br />

    博物館のアーチの外廊のカフェでひと休み

    民族芸術博物館編の旅行記へとつづく。

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  • eahawkさん 2012/02/24 20:13:59
    今日は!
    まみさん

    今日は、コーカサス続編楽しく拝見させていただいています。
    果実を固めたお菓子は気になります!!

    アゼル大使館に確認したところ、3月以降はビザの申請を受け付けるということでしたので予定通りバクー入りできそうです、そのときにでもトライしてみます!

    そういえば、お知らせするのを忘れていましたが、ブハラで例のラクダ買いましたよ!!

    それでは引き続き楽しみにしています!

    eahawk

    まみ

    まみさん からの返信 2012/02/27 04:37:28
    RE: 今日は!
    eahawkさん、いつもコメントありがとうございます。

    果実で固めたお菓子、ぜひ食べてみてください。予定の行路にウクライナは入ってましたっけ?
    コーカサスだけに限らないみたいなので、ぜひ食べ比べも!

    > アゼル大使館に確認したところ、3月以降はビザの申請を受け付けるということでしたので予定通りバクー入りできそうです、そのときにでもトライしてみます!

    よかったですね!
    アゼルバイジャンはバクーしか行ってないのですが、他の都市も予定しているでしょうか。
    eahawkさんの旅日記が今から楽しみです。

    > そういえば、お知らせするのを忘れていましたが、ブハラで例のラクダ買いましたよ!!

    おーっ、写真ありましたっけ?

    eahawk

    eahawkさん からの返信 2012/02/28 10:53:39
    RE: RE: 今日は!
    まみさん

    お早うございます!
    ウクライナは恐らく行かないと思いますので、カフカスで見つけ次第チャレンジしてみます!

    現地で情報聞いてみて訪問先は決めようと思っています。
    燃える山は絶対行きたいと思っています。

    ラクダ写真、残念ながらUPしていません。
    しかし、憂いのある表情がたまらなく気に入っています!

    まみさんの旅行記も楽しみにしています!!


    eahawk

    まみ

    まみさん からの返信 2012/02/28 23:46:36
    RE: RE: RE: 今日は!
    eahawkさん、こんにちは。レスレスありがとうございます。

    > 現地で情報聞いてみて訪問先は決めようと思っています。
    > 燃える山は絶対行きたいと思っています。

    わあ、さすがですね!
    でも現地で情報を集めた方が、ガイドブックなどでは分からない思わぬところを見つけられるかもしれませんね。
    私はもう少し日程に余裕があったら、シェキに行ってキャラバンサライに泊まりたいと思っていましたよ。ベタですけど@

    コーカサス旅行記はあと3日分です。
    国内旅行記のまいまに少しずつ進めているのですが、、、国内旅行期がちょっとたまりかけているかも。
    アルメニアのロリ地方の修道院はぜひ紹介したいです。
    私はトビリシからエレヴァンまで寝台車でつなげてしなったけれど、陸路でアルメニアからグルジア入りするなら、その途中で寄る人が多いようです。

    > ラクダ写真、残念ながらUPしていません。
    > しかし、憂いのある表情がたまらなく気に入っています!

    ああ、そうなんですね。
    今度、買ったお土産集の旅行記など作成しませんか@

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