ス国再訪 33 Aberlour蒸留所

2010/09/04 - 2010/09/14

モルトウィスキー＝スペイサイド（Speyside）地方と言われるほど、この地方には沢山の蒸留所があります。

元々ウィスキーは高額な税を逃れるため「密造」という手段で発展してきた。当然のことながら、人知れず製造されるのだから、人の往来が少ない場所が適している。しかも原料の水、輸送のための川、原料の大麦の確保、等、様々な条件が揃う必要がある。ここスペイサイドはその全てが備わった理想郷なのだ。

今回はその中でもレアな人気を誇るアベラワー（Aberlour）蒸留所を訪れました。

エリア イギリス

アベラワー蒸留所はスペイサイドの中心Ａ９５沿いにある蒸留所です。この地方の主要観光地なのですが、ツアーは１日２回（10:00、14:00）のみ。Warehouse No.1 Tour という名称で、2時間コース、12ポンドとなっています。次の予定もあるので、午前の部を予約しました。

ビジターセンターはかわいいデザインだ。名称が「Aberlour Glenlivet」となっているのは、昔の名残。当時はグレンリベットという名称が、商品ブランドではなくスペイサイド地方のブランドでも有った。現在では商品ブランドになったため、冠から外す事が決められている。
アベラワー蒸留所はグレンリベット蒸留所、ストラスアイラ蒸留所と合わせてシーバス社の傘下の蒸留所である。従って、併記も許されているようです。

私の誕生日と同じ年に製造された貯蔵庫。今も現役です。

蒸溜所施設に入って行きます。

アベラワーのブランドデザインにもなっている聖ドロスタンの泉

歴史的に価値あるものが沢山並んでいますね。

モルトウィスキーに重要な原料である、「水」をモチーフにしたシンボルマーク。

昔のポスター。なかなか素敵なデザインです。

蒸溜所で使われているミルマシーンは、ほとんど同じメーカーの機材を使っていますね。

糖化槽は綺麗なステンレス製

まさに糖化の真っ最中です

発酵槽もステンレス製です

蒸留所の管理はすべてパソコンです

蒸溜所の裏側にはウィスキーの命、アベラワーの名にもなったラウアー（Lour）川が流れています。

ポットスチルはストレート型。初留と再留が２基づつあります。

施設の見学の後、ウェアアハウスに移動します。

美味しそうな樽がたくさん眠っています。

演出のために明かりが点いていますが、見学の時のみ点灯していました。

この見学コースでは６種類のウィスキーを味わうことができます。

見学者には蒸溜所限定のモルトウィスキーを購入することができます。

自分でボトリングも出来ます。

さらに打栓してラベリングも出来ます。