2011/09/20 - 2011/10/12
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tunacanさん
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世界一高い場所にある湖、チチカカ湖。その上にある空と雲、それを映す水の色と、あの浮島の感触を確かめに。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス タクシー ヒッチハイク 徒歩
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
チバイ〜プーノ間には、新サービス、安くて便利なシャトルバスが存在していました。普段の路線バスとは一転、夢かと思うほど真新しいミニバスで快適に移動できました。
再び5000mの峠を戻り、その後も海抜は常に4000m以上。同乗の婦人はあまりにひどい頭痛に終始泣いていました。相方も多少辛そうでしたが、私は朝のんだ予防薬のおかげで気分爽快です。そしてこれ以後、薬は必要なくなりました。完全に順応。この先はもう楽しみしかありません。
車は広大なパンパを突っ切って進みます。草原のあちこちに野生のビクーニャが見られます。リャマやアルパカと比べずっと小柄で、バンビのような愛らしさです。世界最高級のその毛は、遠目で見てもすごくやわらかそうです。 -
何も無いパンパのど真ん中でたまにある、リャマストップ。リャマたちはあせる様子もありません。
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ドライブインで休憩していると、えらく大きなアルパカがこちらに向かって歩いてきました。こう真正面だとさすがにちょっ怖いい…。しかしただ普通に高速道路を反対側へと横断して消えて行きました。
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こちらはスタンダードプードル大。これなら触っても安全だろうとなめてかかったのが間違いでした。アルパカの顔の向きにご注目を。下からのこの絶妙な角度とスピードで、霧吹きで吹いたようなしぶきがあろうことか私の顔面に!たった一瞬のことでよけることができませんでした。実に心外な!噂に聞いていた、ラクダ科の特技、ツバ吐きです。まさかこんな小さなやつまでもがその技を習得しているとは、恐るべラクダ科。
後でよくよく思えば、こいつは観光客用のモデルアルパカではなく、その辺の農家から歩いて来た、末は肉かよくて毛糸の家畜。その家畜をペット扱いした私が馬鹿でした。以降、ラクダ科とは身も心もある程度の距離を保つようになりました。 -
夕方プーノへ着いてまず、その空気の悪さに驚愕。ペルーではどこの町でも粗悪燃料からと思われる排煙が充満し、町の大きさに汚染のひどさが比例しています。それは特に朝夕の空気の停滞した状態で感じられます。想像していたよりずっと大都市だったプーノの大気汚染も、そこが本当にかのチチカカ湖のほとりかと疑いたくなるほどのものでした。
翌朝早く船着場へ行き、その足でウロス島とタキレ島を訪れるツアーに参加しました。ウロス島はかの有名な浮島、タキレ島はまた違う民族の住む世界一高い場所にある島です。私たちの参加した格安ツアーの船は、モーターも座席も自動車から移植したものでした。それに満員の乗客。高速船が次々私たちの船を追い抜いて行きます。ツアーが10時間とやたら長いわけです。 -
ようやく着いたウロス島。意外にたくさんある浮島の一つ一つに、観光船が分散して着きます。実この浮島の真の住人はとっくに死に絶え、現在は観光用に人を住まわせて暮らしを再現させているとのことです。いわゆるテーマパークです。
すぐそこにあれだけの大都市があって、この暮らしをする理由は他にありません。
興冷めな部分はさらりと流して、世界一高い湖に草に乗っかって浮いている現実だけを楽しむことにしました。 -
レディーたちが笑顔でお出迎え。
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「いらっしゃい。」
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国際電話も普通にOK。
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うん、ふわふわして心地良い、がしかし待てよ、これだけは確認しなくては。島の端まで行ってと…よし、本当に浮いてる。
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呼称メルセデス=ベンツに乗れるオプションは辞退。
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でもこのセンスにはKO。
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この髪飾りには胸キュン。
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島の大統領とやらが必死にセールス。ペルーの民芸品は本当に綺麗だけれど、正直欲しいと思ったことはない。家の中の何ともマッチしない気がして。帽子は今のところこの愛知県で買った中国製で十分こと足りてるし。ただ気持ちがいいからこうして座ってるだけなんだ。ごめん大統領、見かけほどいい客じゃなくて。
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タキレ島までの距離はもしや永遠かと思われた頃、ようやく到着しました。ガイドからあらかじめ、指定場所以外での人の写真は有料で、子供については、写真で金を稼ぐ習慣を断たせるため、撮らないでくれと言われました。また、子供にお菓子をねだられても、労働の対価以外でも物が手に入ると考えるようになってはいけないから与えるなとも。これには大きくうなずけました。私たちにはなんでもないチップや飴玉が、場所によっては人や地域の未来を左右する要因にもなりうると思うと、旅行者の責任は重大だなと。そしてこれは多くの場所で共通することだとも。旅する者のマナーの一つとして、改めて心にとめました。
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この島では、民芸品作りの様子や、結婚式で踊るダンスを見られました。そういう取って付けた見世物よりも、子供たち全員が民族衣装で学校へ通う光景のほうが素敵でした。昼食時には食事が高くてメニューが選べないレストランに案内されますが、私たちは持参した食べ物でピクニックをしました。利権渦巻くオプションと、国別対抗歌合戦と、時期はずれのショーと、地元の人とのダンスさえ無ければ、ツアーも悪くないのですが…。
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この景色を見ながらのピクニック。空気がうまい!雲が低い!
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海抜3800mで丘を越えて島の反対まで歩くのは文字通り大変でした。最後に下った500段の階段。もしもこれが最初だったら、その後まったく楽しめなかったでしょう。どこへ行っても身体的な達成感がついてまわるペルーの旅です。
この後、クスコを目指します。
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