2011/09/20 - 2011/10/12
25位(同エリア61件中)
tunacanさん
- tunacanさんTOP
- 旅行記75冊
- クチコミ10件
- Q&A回答27件
- 96,215アクセス
- フォロワー4人
海岸から一気に海抜2500mのアレキパへ。ペルー第二の都市であるこの街は、アンデスへの玄関口でもある。海岸沿いとは人々の身長も顔付きも異なり、どちらを見ても親しみのあるモンゴロイド。すごく遠くに来たというのに自然とほっとする。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス タクシー ヒッチハイク 徒歩
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
私たちが今回の旅で昼間の移動にこだわった理由は、まずひとつに景観を楽しむため、次に夜はゆっくりベッドで眠るため、それに夜間の事故や事件を避けるため。実際、昼間の移動は、長時間でも決して飽きることのない絶景の連続でした。雪を冠した山、山中の人々の営み、そして動物たちを見ながら、スリリングな崖っぷちを上っては下り。時々、これが真っ暗闇だったらと想像すると震え上がるような箇所もありました。気の小さい私たちはとても車中で眠る気がしませんでした。
余談が続きますが、この辺りから、慣例通り、ガイドブックの安宿情報に振り回されることとなります。ガイドブックにある安宿というのは、いったい何が狙いか、おそろしく悪条件の宿だったり、さもなければ本に載ったことで宿側が図に乗ってサービスを怠っているとしか思えないものばかり。よくあるパターンとしては、とりあえずガイドブックにあった宿へ行ってみて、あまりにもイメージと違った場合、その宿はいさぎよく後にし、隣の宿へ。無名なことが主人の向上心やサービスにつながることは大いにあります。そういった宿では、有名な宿と同じ料金で格上の部屋を提供したり、交渉にもよく応じます。今回もその繰り返し。私自身はみそめた客引きについて行くタイプなのですが、やっかいなことに同行者が人間不信なのに加えあろうことかLP(最大手ガイドブック)信者なもので、また今回も何度となく二の足を踏むことになったのでした。 -
そうして見つけた宿のテラスから見えた5〜6000mの山々と、モナステリオ=デ=サンタ=カタリーナ。
-
美しくライトアップされた、プラザ=デ=アルマス。
高山病の症状が現れる最低限が標高2500mということで、富士山にも登ったことがなく、海抜たったの40m地点に住む私は、用心してアレキパ入りの前夜からダイアモックスを服用しました。夕方の街を散策していると、薬をのまなかった相方の様子が案の定おかしい...。何だか覇気が無く、言うなれば急に老けた感じ。ゆっくり歩くことと深呼吸をするよう促しますが、次第に滑舌も悪くなり、レストランでなかなか注文が決められないほど思考能力が鈍った彼の様子に正直怖くなりました。この日は早く寝かせ、翌朝には順応していたのでひとまずほっとしましたが、初めて知る高山病の恐ろしさに、これから目指すさらなる高地への不安がつのるのでした。
そんな私の心配ををよそに、「薬をのまずにどこまで行けるか試してみたい」と言い張る相方。でた、身の程知らず。どこまでって、もうすでにイケてないし...しかしこうなったら聞かないことは承知の上なので、せめて重篤な状態になる前に助けられるよう監視することにした私なのでした。ハァー、世話が焼ける...。 -
朝です。市場を見物しがてら腹ごしらえです。一般にどこの国でも、庶民の台所、市場と言えば、スリ引ったくりが多発する、もっとも危険な場所の一つですが、ここではそういった雰囲気は皆無です。人はそれなりに大勢いても、きわめて静か。意気込んで行くとあまりの平和さにかえって拍子抜けします。驚いたことに、ペルーでは、歩いていて人と肩がぶつかることが一度もありませんでした。誰もがスマートに道をゆずり合うからです。これは外国ではなかなかまれなことです。ブリュッセルなんかは、みんながわれ先にの精神なので、歩きにくいのなんの。混雑した場所でも、ペルー人は人のことを押したりしません。礼儀のある謙虚な人たちだという印象が残りました。
フルーツジュースは大人気で、たくさんある屋台はどこも客でいっぱいです。果物の安さに比べ、ジュースは結構します。ジュース1杯は、バナナなら30本、サンドイッチなら5個分と同じ値段です。いろいろなブレンドが選べるとはいえ、水商売の暴挙は万国共通です。
でもおいしいわ〜...。 -
ペルーへ来て初めて見たアルパカは、扱いやすいブロック状でした。
-
アレキパ観光で人気のスポット、モナステリオ=デ=サンタ=カタリーナ、旧尼僧院を見物です。ここは、美しい、小さな町のように入り組んだ空間と、鮮やかな色使いがとても個性的で、私なんかは言われなければ尼僧院だと気付かなかっただろうと思います。
-
空の青に劣ることの無い青。
-
女性的なかわいらしいフレスコ画。
-
憧れのミステリー=ハンターになった気でいます。
あー気分いい...。 -
まるでヨーロッパのどこかの町のような雰囲気です。
-
ペルー名物、食用モルモット、クイの家も。尼さんたちは菜食主義ではなかったようです。
-
大小のキッチンが無数にあります。
と、この辺りで、なんと尼さんたちには召し使いがいたことを知らされます。これには軽くショック。庶民より断然いい暮らししちゃってました。 -
洗濯もここで召し使いたちがしたんですね。
-
アレキパの街には、他にも、教会のみならず、個性的な建物がたくさんあります。植民地時代の旧邸宅のいくつかは、オフィスやギャラリー、大学のキャンパスになっていて、見物が可能なものも。
-
旧邸宅のユニークなプーマのガーゴイル。
-
アレキパで人気のもう一つスポットは、氷の少女〜フアニータが展示されている、ムゼオ=サンチュリーです。フアニータと名付けられた女の子のミイラは、儀式の際に生贄にされたインカ時代のお姫様で、500年後の1995年に氷河の下から凍った状態で発見されました。ここではインカ時代の生活や儀式についてガイドツアーで1時間たっぷり勉強した後、最後に冷蔵庫に保管されているフアニータを見ることができます。14歳とは思えない、とても小さな、悲しいミイラでした。
館内は写真撮影禁止。この写真は入り口にある、発見時のポスターです。 -
このポスターのおかげで、そういえば日本でも展示されて話題になった時のことをなんとなく思い出しました。99年、その時が移民100周年だったんですね。先人の皆様、ご苦労様でした。
この後、さらに上昇してコルカ=キャニオンを目指します。途中に待ち受けるはなんと5000mの峠越え。さて、どうなることやら...。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
tunacanさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
17