韓国東北の旅（２）・・船橋荘と鏡浦台、正東津を訪ねて

2011/10/26 - 2011/10/27

江原道（カンウォンド）の江陵（カンヌン）では、江陵八景に数えられる船橋荘（ソンギョジャン）や関東（ファンドン）八景に数えられる鏡浦台（キョンポデ）、世界一海に近い駅という正東津（チャンドンジン）を訪れました。

船橋荘（ソンギョジャン）は、朝鮮時代後期の上流両班（ヤンバン）の屋敷で、個人の屋敷としてはかなりの規模を誇り、李家の子孫が今も住んでおり、よく手入れされ保存されています。また、この船橋荘はドラマ「ファン・ジニ」のロケ地としても有名で、舞を舞うチニや妓生（キーセン）達が今にも現われそうです。

鏡浦台（キョンポデ）は、関東八景随一の名所として知られ、鏡浦台からは同時に５つの月が見られるという。空に明るい月が昇ると、海にも月、湖にも月、杯に月、そして恋人の瞳にも月が浮かんでくるという。鏡のように静かな鏡浦湖（キョンポホ）と周りの松林の趣は素晴らしく、多くの詩人が歌を詠んでいます。

正東津（チャンドンジン）は、社会派ドラマ「モレシゲ（砂時計）」のロケ地として一躍有名になった所で、ヒロインが駅のホームの松の木の前で刑事に逮捕されるシーンは印象的でした。また、正東津駅は世界で最も海に近い駅としてギヌスブックに登録されています。日の出を見るツアーも人気です。

エリア 江稜・平昌(韓国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

江原道（カンウォンド）江陵（カンヌン）の船橋荘（ソンギャジャン）の入口。朝鮮時代後期の上流両班（ヤンバン）の屋敷が一般公開されています。

船橋荘の案内板です。

庭園の蓮池。夏には紅蓮が咲き誇ります。

活來亭（ファルレジョン）。１８１６年建立の蓮池の東屋で、韓国民家の庭園の東屋の中で最も美しいと評されています。

建物前の庭園です。船橋荘で催される伝統文化の体験の場として利用されています。

船橋荘は白い漆喰の壁で囲まれています。

船橋荘の正門です。

格式の高い白い壁と瓦屋根は見事です。

東別堂（トンビョルダン）。母屋の東側に位置する離れで、李家の客人たちが寝泊まりした部屋です。

室内の様子です。

母屋（アンチェジュオン）。１７０３年建立の李家の女性達の居間です。

室内の様子です。

蓮池堂（ヨルジダン）。穀物や金銭を受け取った広場と家事手伝いの女性達の宿から成っていました。

西別堂（ソビョルダン）。李家の書斎兼書庫で、祖母の居所でもありました。

説話堂（ヨルファンダン）。１８１５年建立の主人の居間です。

中舎廊（チュソサラン）。全国から訪れる学者や風流人などの客間です。

室内の様子です。

行廊棟（ヘランチュ）。旅人向けの部屋です。ドラマ「ファン・ジニ」の妓生（キーセン）達が、顔を出しているのが目に浮かびます。

江陵（カンヌン）の鏡浦台（キョンポデ）。松林に囲まれた鏡浦台です。

高麗時代の１３２６年に創建され、朝鮮時代の１５０８年に現在の場所に移築されました。

鏡浦台からは、五つの月が同時に見られるという。

鏡浦台の宴台から見える月とは、「空に月」、「海に月」、「湖に月」、「杯に月」、「恋人の瞳に月」の五つです。

鏡浦台の軒下の装飾も美しい。

鏡浦（キョンポ）は、松林に囲まれていたという。

鏡浦台からの眺め。松林も少なく、周囲を道路が走り、関東八景随一の絶景とはいかない。

海とも遮断されかなり小さくなった鏡浦です。

鏡浦湖（キョンポホ）では、カモの群れが冬の訪れを告げていました。

鏡浦台の裏手に、真新しい鏡浦八景のモニュメントがありました。

「鏡浦の全景」のプレート。鏡浦台や松林、海、湖、舟遊びなどの様子がわかる。

「名月の情景」のプレート。月が空に浮かび、海、湖、鏡浦台が一直線に並ぶ情景です。

「日の出の情景」のプレート。海に日が昇る瞬間を描いています。鏡浦は、名月の名所であるとともに、日の出の名所でもありました。

江陵（カンヌン）の鏡浦海岸は、今も日の出の名所です。

鏡浦海水浴場（キョンポデヘスヨッチャン）。海は東海（トンヘ・日本海）です。鏡浦海岸は、東海岸最大の海水浴場となっており、約６ｋｍの美しい砂浜が続きます。

鬱陵島（ウルルンド）へ約１６０ｋｍ、鬱陵島から独島（ドクト・竹島）へは約９０ｋｍあります。

鏡浦海岸は松林が美しい。

サンクルーズリゾート。豪華客船をコンセプトとしたリゾートで、ホテルが併設されており最上階は展望台になっています。

モレシゲ公園の砂時計。世界最大の砂時計で、直径約８ｍで砂の重さは８トンあります。

全ての砂が落ちるのに１年かかります。毎年１月１日０時に反転します。

正東津（チャンドンジン）の駅舎です。

正東津駅のホームです。

駅名表示の看板です。

駅のホームはすぐ海岸に繋がっています。ギネスブックに「世界で最も海に近い駅」として登録されています。

正東津海水浴場。すぐ岩場でイガイやウニ、ワカメが採れるという。

正東津駅ホームの松の木。社会派ドラマ「モレシゲ（砂時計）」で、ヒロインが逮捕されるシーンが撮影された舞台です。

海側のホームから駅舎を見た所です。

海列車（パダヨルチャ）が入ってきた。正東津駅で乗車します。

海列車の座席は全て海側を向いています。

海列車の窓から見た正東津駅のホームです。

鉄条網が続く海岸線です。

統一公園（トンイルコンウォン）の韓国軍の退役軍艦が見えてきた。この他、統一公園には北朝鮮の南侵潜水艦が展示されています。

海岸線が続く。

江陵（カンヌン）の市街地へ入ってきました。

海列車は、三陟（サンチョン）駅から江陵駅まで５８ｋｍを走っています。座席は全部で１０８席あり、観光シーズンだけ運行されます。

江陵駅で下車しました。