ポーランド鉄道パスを利用して、紅葉が美しい１０月のポーランドを１５日間かけて周遊しました。コースは下記。ワルシャワ３泊→グダニスク３泊→マルボルク城→トルン１泊→ブロツワフ２泊→クラコフ３泊→アウシュビッツ→ワルシャワ１泊。この旅行記ではワルシャワ編を掲載します。表紙の写真は旧王宮前の広場を展望台から。

列車で巡るポーランド--ワルシャワ編

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2011/10/14 - 2011/10/28

366位(同エリア1078件中)

#街歩き

エリア

ワルシャワ(ポーランド)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 4.5

グルメ: 4.5

同行者: 一人旅

交通手段: 高速・路線バス徒歩

航空会社: ルフトハンザドイツ航空

旅行の手配内容: 個別手配

空港から１７５番の市バスで、ワルシャワ市内に向かいます。このバス停は空港正面出口を５０mほど進んだ場所にあり、２０〜２５分ごとに出ていて、市内中心部まで約３０分、３．６zL(2011.10月時点)です。
なお、２０１１年１０月時点の両替情報...1ズウォティ約以下の通りでした。
成田空港　３０円, ワルシャワ空港　３８円, ワルシャワ市内　４２円, クレジットカード　２５円　　　
　　
宿泊はワルシャワ中央駅の北側にあるHoliday Innに到着日から３泊、最終日に１泊します。５００zL/１泊、週末は２００zLになりお得です。
翌日、街歩きに先だって、文化科学宮殿のiに立ち寄り、各種の情報と地図等を入手します。日本語の観光用ガイドブック(無料)もありました。
街歩きは、新世界通りからスタートします。
花壇が並んでいて、なかなか美しい街並みです。この通りの建物も戦後ほとんど修復されたもので、建物を眺めながら北上します。
通りの名前がクラクフ郊外通りになります。ポーランド科学アカデミーの前にコペルニクス像があります。
左側に聖十字架教会が見えます。観光ポイント付近には、手前にある様な写真入りの解説パネルが設置されています。
ショパンの心臓が埋められている石柱があるというので、教会内部に入って見ますが普通の柱でした。
教会の向かい側にワルシャワ大学があります。ゲートの守衛さんに会釈して構内に入ります。正面建物は宮殿の様な素敵な図書館です。手前のショパンのブロンズ像の足裏を見るといいことがあるらしい・・・
ということで、学生さんにお願いして鏡で見せてもらいます。うーん、確かに、にこにこマークらしきが見えます。この旅はきっといいことがありそう・・・
大学構内はショパンが暮らしていたというカジミエーシュ宮殿等、大学とは思えないような建物が並んでいます。
大学に隣接するヴィジトキ教会。ショパンがここで日曜ミサでオルガニストをしていました。
更に北上すると威厳のあるライオンが居座る大統領官邸があります。
右手に聖アンナ教会が見えてきます。この日はあいにくの曇り空でポーランドらしい暗いイメージの写真しか残念ながら撮れませんが、旧市街から新市街まで夕方まで街歩きを楽しみます。翌日は晴天でしたので再び同じ場所を街歩きします。以下は翌日の写真です。
聖アンナ教会を通り過ぎるとこの旧王宮広場に出てきます。やっぱり青空のもとでの街歩きの方が気持ちがいいし、綺麗な写真が撮れます。
ヨーロッパで最も美しい宮殿の一つとか。それならば、中に入らなければ・・・幸いこの日は日曜日で無料でしたし。
豪華な装飾の部屋が次々に続いています。第二次世界大戦時にほとんど破壊されたものを、残されたパーツを組み合わせて修復したものです。
王冠の間に鎮座する玉座
豪華な居間ですね。
部屋の壁には、王宮が集めた多数の絵画も飾られています。見落としてしまいましたが、レンブラントの作品もあるとか。約２時間かけて宮殿内を巡りました。
旧王宮を出て旧市街に向かいます。右手に洗礼者ヨハネ大聖堂、聖母教会が並んでいます。
ヨハネ大聖堂では、モザイクのように描いた肖像画のステンドグラスが目につきます。
大聖堂を出てまっすぐに進むと、この旧市街市場広場に出ます。中世の美しい建物に囲まれた素敵な広場で、ワルシャワの代表的観光ポイントです。
広場には絵画も並べられており、作品を買う意図はありませんがそれらを見て楽しみます。
広場の中央には、ワルシャワのシンボルである人魚の像があります。この像の台座周囲から、時々水がぶくぶくと湧き出るので、像に近づく方は要注意です。
広場を取囲む中世の建物は、戦後、市民の情熱によって復興されたものです。現在は更に各建物に付随している地下室や地下通路の修復工事が継続して行われており、看板に地下室や地下通路の写真が掲載されています。
広場を横切って北上すると、１５世紀ごろ造られたバルバカン(砦)が見えます。
バルバカンを通り過ぎ、新市街に向かう通りを歩きます。
やがて右手にキュリー夫人の生家が見えてきます。折角なのでその博物館に入って見ます(１０zL)。
２階の展示室には、夫人が使用した実験道具が少しだけ展示されています。ちょっと期待外れ・・・これは、X線を出すための装置でしょうか。
キュリー夫人の生家のベランダから眺めた街並みです。多分１００年ほど前と変わらぬ風景でしょう。夫人がこの風景を見ながら育ったかと思うと感無量です。
足の向くまま進むとやがて新市街広場に出てきます。後方に聖カシミール教会があります。
更に北上し、大通りを横切って進むとこんもりとした丘があり、そこにはこのツィタデラ大監獄要塞がありました。１８３２年ロシアが造ったもので、政治犯を収容するような監獄が見えます。
再び旧市街広場方向に気ままに街歩きをします。ぶらっと歩くなかで、中世の素敵な街かどに出会います。
旧市街から西側にあるクラシンスキ公園でひと休み。この公園にも立派な宮殿がありました。
公園から近いところにワルシャワ蜂起記念碑があります。１９４４年２０万人の市民軍が亡くなった無念さが伝わってきます。これ以外にも街歩きの途中で、１９４４年・・・が記載された記念碑を幾つかみました。
バルバカンから旧市街を囲んでいる城壁に沿って歩きます。
城壁沿いに、ワルシャワ蜂起のときに銃を持って戦った少年の像もありました。
イチオシ

城壁は旧王宮広場まで続いています。広場に面して建っている塔が展望台になっているので、そこに上って見ます(５zL)。こちらは旧市街広場方向です。
こちらは市内中心方向で、後方に高さ２３４mの文化科学宮殿が霞んで見えます。
ヴィスワ川方向です。ここからは美しい市内を３６０度見渡せますのでお勧めの場所です。
展望台から聖アンナ教会の前が賑わっていましたので、教会に入ったところ、結婚式が厳かに行われていました。ポーランドの新婚さんに幸多かれと祈ります。
無名戦士の墓です。その裏側はサスキ公園。この公園を散策しながらホテルに戻ります。
翌日は１８０番の市バスにて、ヴィラヌフ宮殿に行きます。

　行く途中の市バスでこんな親切を受けました。
　チケットを買べくドライバーに１０zLのお札を出したところ、お釣りがないという。困惑していたところ、隣の青年が素早くポケットから未使用のチケットを私に手渡してくれおかげで乗車できました。チケットをただで貰うわけにはゆかないので、その青年に１０zLのお札を釣りはいらないからと渡そうとしましたが、彼は受け取ろうとしないのです。
　そんな押し問答をしているのを見ていた女性が、今度は私に１０zLのお札をコインに両替するので、それで青年に支払えばと提案しくれ、一件落着しました。
　本当にうれしい出来事でした。このお礼は、また別のどなたかに親切にしてあげればいいか・・・心に決めました。
庭園側から見た宮殿です。１７世紀末にポーランド王が建てた夏の離宮で美しいバロック様式でなかなか豪華です
フランス式の庭園に囲まれています。宮殿と庭園への入場料２０zL
庭園は広大で、バラ園や温室、池や川や滝まであり、ゆつくり１時間以上かけて巡ります。
庭園内の遊歩道。
春に訪れれば、更に花ざかりになるのでしょう。
ヴィラヌフ宮殿の中を見学します。壁には歴代の所有者が収集した絵画などが飾られていて見ごたえがあります。
沢山の絵画や調度品など美術館としても楽しめます。
廊下にも美術品が並んでいます。
こちらは音楽堂で、古いピアノを調律していました。
ワジエンキ公園に行きます。公園入口広場の中心に、ショパン像があります。パラと紅葉が綺麗です。
ここはヨーロッパで最も美しい公園らしい・・・というので広大な公園を散策します。池の向こう側に水上宮殿としてのワジエンキ宮殿が見えます。
イチオシ

市民の憩いの場です。仲の良さそうな御夫婦が池の鴨に餌をあげていました。
舞台が水上にあるめずらしい劇場です。
温室もあり熱帯植物なども楽しめます。
ワルシャワ最終日、文化科学宮殿の展望台に上って見ます。斬新な高層ビルがいくつか建設中です。ポーランドは基本的に農業国なので、このところの世界経済の不況の影響をあまり受けていない・・・ホテルマンの話でした。
右下はワルシャワ中央駅。日本の電機メーカのネオンが散見されます。

　ワルシャワ編　おわり