いよいよヴェネッチアへ【０１】（イタリアを夢見て【Ｂ０３】）朝日の映えるバルト海上を飛ぶ

2011/09/25 - 2011/09/25

２０１１年９月２５日（日）


ヴェネッチア行きフィンランド航空ＡＹ７７１便は、定刻通りヘルシンキ・ヴァンター空港を離陸する。

飛行機は高度を上げながら、舵を南にとり、フィンランド湾の上空に出る。

朝日が海面に映えて、美しい。


フィンランド湾は、バルト海の東奥にある。

深さが巾の千分の一とか。

どんな成因で、こんな海が出来たのだろうか。


日本海海戦で壊滅的打撃を受けたロシアのバルチック艦隊は、この辺りを基地にしていた。

当時のフィンランドはロシアの圧政下にあり、自分たちの眼先に存在する巨大な魔物を退治した日本を、この国では賞賛し尊敬している。

日本海海戦のトップだった東郷平八郎の名は、フィンランドのビールに「トーゴー・ビール」として残されていると言う。


フィンランド湾を渡り終えて、南に向かい海岸が続いている。

バルト海に面して北から、エストニア、ラトビア、リトアニアと続く、バルト三国。

この国たちも、ロシアの圧力を被り、一時は支配されながらも独立し、今はＥＵの一角を占めている。


アジアの日本近隣国もロシアの圧力が強く、日本は日清、日露の戦い、続いて日韓併合により、避けてきた。

最近財政破たんで話題になる、ギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガルなどの共通点は、いずれも世界制覇経験国である点だろう。


経験国は、いったん膨張した後に空気が抜けた、表皮が緩んだボールのような穏やかさが見られるのか。

一方世界制覇未経験国には、膨張しつつあるボールのように良く弾む、経験国が失った緊張エネルギーが、残っているのではないだろうか。


旅にして想う、もろもろ・・・。

バルト海が終わって、大陸にかかった。

ポーランドの上空だろう。


朝食のサンドイッチが、振舞われる。


（２０１１年１０月１８日　片瀬貴文）

エリア ベネチア(イタリア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

フィンランド湾
上空を飛ぶ

フィンランド湾
朝日が映えて美しい

バルト海上空

フィンランド航空
ヘルシンキ発ヴェネッチア行き
機上の朝食サンドイッチ

ポーランドを縦断して
そろそろチェコ上空か