2011/07/07 - 2011/07/07
75位(同エリア98件中)
まみさん
2011/07/07木 グルジア軍道(車とガイドチャーター)
・アラグヴィ川とジンヴァリ貯水湖
・アナヌリ教会見学
・グダウリでランチ
(壁画のある展望台はスルー)
・ジュヴァリ(十字架)峠
〜カズベギのゲルゲティ村経由〜
・ツミンダ・サメバ(聖三位一体)教会見学
(帰りはノンストップでトビリシへ)
【21時30時発クタイシ行きの二等寝台泊】
「山とビーチだったら、まみは山の方が好きなのね」
翌日のクタイシ現地ガイドに言われて、はっとしました。
確かに私は、山の方が好きかもしれません。だって次々と景色が変わる山の方が、道ばたに咲く花も含めて、被写体がたくさんあるから。
たとえその写真を我が妹に、「これなら日本でも見られるよ」と言われてしまっても、日本であろうが海外であろうが山の景色はいつでも私をドキドキさせて、飽きさせないのです。
グルジア軍道は、私の今回のグルジア旅行のハイライトです。
でも、ロシア国境近くに向かうため、3年前の2008年のグルジアとロシアとの戦争の記憶がまだ新しい今、治安の面で心配でした。
しかも、外務省の海外安全ホームページで退避勧告が出ていた南オセチア(情報が更新された2011年2月現在も継続)や、渡航延期警告が出ていたパンキシ渓谷(2011年2月に「十分注意」に引き下げ)に挟まれた地域です。
今回のコーカサス旅行の手配の一部をお願いしていた日本の旅行代理店の公式サイトのオプショナルツアー・ページでは、去年の2010年まで、グルジア軍道のツアーを中止にしていたくらいです。
でも、今年からツアーが再開となったのは、南オセチアやロシアとの情勢がおとなしくなった(ように見える)からか、パンキシ渓谷付近の危険レベルが2011年2月に「十分注意」に引き下げられたからでしょうか。
行けそうと思ったら、ぜひ行きたくなりました。
ちなみに、今回のコーカサス旅行では、日本の代理店だけでなく、グルジアの現地代理店にも手配の一部を依頼したのですが、その代理店選別の際に調べた限りでは、どこの現地代理店もたいていグルジア軍道のオプショナルツアー、あるいは車のチャーターが可能なことを掲げていました。
グルジア軍道が、グルジアの中では比較的アクセスしやすい山岳地帯として、グルジア旅行のハイライトの一つに挙げられているだけのことはあります。
それでも治安面での安心感が欲しかったので、代理店とも現地ガイドとも日本語でコミュニケーションがとれる点を頼みに、日本の代理店に依頼しました。
実際にグルジア軍道を走ってみたら、もちろんガイドさんや運転手さんが細心の注意を払ってくれたおかげもあると思いますが、治安面の心配は全くありませんでした。
雄大な景色の中、人とも車ともほとんどすれ違うことなく、のどかなドライブを楽しむことができました。
カズベギの町ではロシア国境近くまでは行かず、すぐにツミンダ・サメバ教会のある山の上に向かってしまいましたが、私が属するネットのコミュニティのメンバーの中には、私より1ヶ月後の8月にツアーでグルジアに出かけて、ロシア国境のすぐ手前まで行ったりできたようです。
私は一人旅なので、車や現地ガイドをチャーターするときも、当然一人でチャーターしなければなりません。
料金は高くなりますし、私一人のために車と運転手とガイドがつくというVIPぶりです。
しかも昨日、私が自力でムツヘタ観光をすませたため、ガイドさんが当初予定していたムヘタ観光はいらなくなり、その分、時間に余裕ができました。
なので、もともとグルジア軍道では車窓の外の写真を撮るのを楽しみにしていた私は、途中でじゃんじゃん車をストップさせて、写真を撮りました。
そんなグルジア軍道エクスカーションの一日の写真を、3つの旅行記に分けました。
2つ目のこの旅行記は、アナヌリを出発した後から、ジュヴァリ(十字架)峠までです。
最初は私が何度も撮影ストップするのをおもしろがっていたガイドさんも、私があまりにも車をストップさせるせいか、だんだん余裕がなくなってきたあたりまでです@
「グルジア軍用道路とは、大コーカサス山脈を越えてトビリシとロシアのウラジカフカスを結ぶ約200kmのハイウエイのこと。1799年に帝政ロシア軍が軍事用に切り開いたもので、ロシアとコーカサスを結ぶ道として重要な役割を果たしてきた。同時に、大コーカサス山脈の風景は、昔からプーシキン、レールモントフといった詩人たちを魅了してきた。
(中略)
※グルジア軍用道路の西にある、南オセチア自治州において、グルジアとグルジアからの分離・独立をもとめる南オセチアの軍事衝突が発生したことを契機に、2008年、グルジアとロシアの大規模な軍事衝突が発生した。現在も紛争状態にあるため、立ち入るべきではない。ロシアとの国境付近にも絶対に近寄ってはならない。グルジア軍用道路を旅行する場合、外務省の海外安全ホームページなどで十分に情報収集し、安全を確認したうえで旅行すること。」
(「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より)
※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724
詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html
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アグラヴィ川が見える景色
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見晴らしが良いのでまたここで一枚!
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のどかな景色だなぁ〜好きだなぁ〜@
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このへんの道路状態は良好!
昔はトビリシからグルジア軍道を通ってカズベギまで日帰りするのは難しかったのですが、いまは道路状態が良くなったので可能になったそうです。
とはいえ、後半、もっとカズベギ寄りになると、道は砂利でガタガタだったり、ぼこぼこ穴があいていたりして、車が蛇行を強いられる厳しい道が展開することになるのですが……。 -
山脈が幾重にも続く景色に惹かれる私
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こういう景色にうっとり
日本で似たような景色が見られないとは言わないですけどネ。
いちいち感動できる私はお得な性格!? -
山の斜面に塔の跡が見られる景色
流れる川はアグラヴィ川です。 -
黒と白のアグラヴィ川
こんなにくっきり色が違うなんて! -
黒と白のアグラヴィ川が混じりもせずに並んで流れる
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黒と白の流れがくっきりと別れた不思議な景色
水に含まれる成分の違いだとガイドさんは言っていました。 -
いままで走ってきた道路をふりかえって
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我らの車半分とトイレを借りたところ
トルコ式のトイレだったと思いますが、コーカサス旅行をふりかえってみると、田舎のトイレにしては、きれいな方だったといえます。
さらに9月のウズベキスタン旅行をふりかえってみると、ウズベキスタンでは町中のトイレでも、うげぇ〜!なところがありましたから(苦笑)。 -
アグラヴィ川とつみわらのある景色
つみわらのある景色には、ついつい惹かれてしまいます。
かつてルーマニア旅行でさんざん写真を撮ったのにね。
関連の旅行記
「2007年ルーマニア旅行第9日目(4)マラムレシュ地方:心ゆくまで積みわらのある風景」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10189137/ -
なだらかな傾斜の山のふもとにつみわら
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つみわらを撮ったあとに、これから走る道路をパチリ
連なる山並みにうっとり@ -
万年雪の山々が見えてきた@
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橋のある景色と豊かな野花
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橋のある山景色
雄大な自然と人工物のコンビネーションは風景写真としてメリハリをつけやすいです。 -
さわやかな山景色
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雪崩で削られた山に緑のベールがかかる
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こんな山道を行く
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雪崩で削られた山の斜面が緑のベールに覆われて・その1
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芝生みたい@
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万年雪が顔をみせた渓谷の景色・その1
グルジア軍道、来た甲斐があった〜と思わせる景色続きです@ -
万年雪が顔をみせた渓谷の景色・その2
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雪崩で削られた山の斜面が緑のベールに覆われて・その2
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3つの山が迫って、まるで三位一体を象徴しているかのよう!?
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雪崩で削られた山に迫られる道路
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山脈を背景に、十字架のある家・その1
教会かと思ったら、ガイドさんに違うと言われました。
教会であれば、屋根の上に十字架が立っているはずだから。 -
山脈を背景に、十字架のある家・その2
少し立ち位置を変えて、タテでも撮っておきました。
背後のカズベギ山の雪と岩肌で縞模様になっている様子が、こちらの方がよく見えました。
そして手前には、黄色いビロードモウズイカが咲いていました。 -
スキー・リゾートのグダウリに到着
ここでランチ休憩をとります。
いまはシーズンオフなので、営業しているホテルもペンションもほとんどなく、閑散としていました。
ランチは、ガイドさんが事前に予約をいれておいたところで食べます。
「グダウリ
スキー・リゾート。ここはソ連時代末期、外貨獲得のため政府がオーストリア企業との合弁で建設したリゾートホテル「グダウリ」がある。完成した施設は西側の基準に十分かなうもの。雪質は非常によく、11〜5月に滑ることができる。」
(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)
今回のプログラムはランチも込みでした。ワインだけ別料金。
日本語ガイドさんとの雑談の中で、グルジア料理の話が出たとき、私はまだハチャプリを食べていないので楽しみにしている、と話したところ、今回はあいにくハチャプリはないけど……とガイドさんが残念そうに言っていました。
でも、出来合いの料理でも、とても美味しかったです。
グダウリでランチしたところの写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/22706513/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/22706514/
ランチの写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/22706515/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/22706517/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/22706540/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/22706541/
関連の旅行記
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその6:食べ物編(ホテルの朝食以外)<アゼルバイジャンのバクーとグルジア編>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10587126 -
グダウリのレストランに展示されていた、昔の村人の祝日の服や教会の模型
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グダウリのレストランに壁にあった昔の写真
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昔の裕福な家の女性たちの写真
昔といっても20世紀初頭くらいです。
ベール姿がなかなかエキゾチックです。 -
昔の裕福な家の女性の写真
べールがなければ、赤毛のアンくらいの時代の服装を連想してしまいます。
少女の頃のアンが着たがっていた膨らんだ袖のドレスを連想@ -
万年雪を抱くカズベギ山
我らが目的地としてめざしているカズベギ町やカズベク山の名前の由来は、グルジアの作家アレクサンダ−・カズベギ(1848-1893)です。
その地方の有力者の息子でした。
彼はトビリシほか、モスクワやサンクト・ペテルブルクで学業を修めたあと、故郷のカズベギに戻る途中、人々の暮らしを知るために、羊飼いとなります。
そんなときに、フランスの作家アレクサンドル・デュマがやってきて、たまたまカズベギに道を尋ねます。
するとカズベギがフランス語ですらすらと応対したものですから、デュマはびっくりぎょうてん、このあたりは羊飼いですら、そんなに教養が高いのかと誤解してしまったそうです@
ガイドさんから聞いた話でした(でも一部忘れているところがあって、はしょっています(苦笑))。 -
カズベギ山と野花いっぱいの景色
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違うアングルから望む万年雪のカズベギ山
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彼方にあっても存在感のあるカズベギ山・その1
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彼方にあっても存在感のあるカズベギ山・その2
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緑ゆたかな野となだらかな傾斜
すでに標高のかなり高いところまで上ってきていますから。 -
万年雪を抱く山のある景色・その1
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あのトンネルを走ってきた@
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万年雪を抱く山のある景色・その2
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なだらかな緑の世界
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かと思うと、緑の中に岩ごろごろ
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ついにジュヴァリ峠に到着
Lonely Planetによると、標高2379m。
現在ある十字架は、ガイドさんいわく、エカテリーナ2世の命で立てられたそうです。
でもLonely Planetにはレールモントルフが1824年に立てたとあるなぁ。
「ジュヴァリ(十字架)峠
ジュワリとはグルジア語で十字架という意味。
カルトゥリ・カヘティ王国時代に、ムスリムの多いオセティアとの境界を示す意味で木の十字架が建てられたことに由来する。峠には2,379mと記された碑があり、東側の高台に十字架が見える。」
(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より) -
十字架が並ぶ墓地
実は、はじめ、これもジュヴァリ(十字架)峠の十字架かと勘違いしていた私です。
「(前略)標高2395mのところにある十字架(ジュヴァリ)峠がグルジア軍用道路の最高地点だ。十字架峠という名が示すとおり、十字架の碑が立っている。この十字架は11世紀のグルジア王ダヴィッド4世が、イスラームの国であった来たオセチアとの境を示すために立てたといわれている。なお、周りにある墓には、第二次世界大戦で戦死したドイツ人が眠っている。」
(「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より) -
ジュヴァリ(十字架)峠の十字架のお墓
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美しい山を背景に、十字架の墓標が並ぶ
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彼方に雪山が見える
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これから進む道
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これまで進んできた道と我らの車
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万年雪の山のある、ジュヴァリ峠付近の景色
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手前のこういう植物が多かった、ジュヴァリ峠の景色
「2011年コーカサス3カ国旅行第5日目(3)グルジア軍道:万年雪のカズベギ山が間近に迫る、クヴェミ・ムタ山頂上のツミンダ・サメバ教会へ」へとつづく。
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