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 午前10時過ぎにアンマンに到着。機内で知り合った日本人2人と軽く挨拶を交わす。トシヒデさんとアキコさん、この2人も個人旅行者で1人で中東を訪問するだけあって旅慣れている印象を受ける。事実、そうであった。トシヒデさんの提案でダウンタウンまで一緒に行かないかと誘われたが、僕には現地在住の友人が迎えに来てくれる筈になっていたので、ここで待つよと伝えようとした矢先に後ろから声を掛けられた。<br />「ごめん、遅くなって」<br />「ひさひぶりです」<br /> 彼は地元の中学の先輩で名前はマヘル。弟が2人いて同じく中学の先輩である。僕と僕の兄はそれぞれ学年は違うが兄弟揃って可愛がって貰っている。そうした縁でヨルダンを訪れようと思ったのだ。<br /> 彼にトシヒデさんとアキコさんを紹介し、(僕自身も初対面だが…)2人がひとまずダウンタウンに向かうのだというと、彼が一言。<br />「送りましょう」<br /> と、2人にすればあり難い申し出であったであろう。僕としても気風のいい頼もしい先輩であった。市内への道中、マヘルがヨルダンについて話をしてくれた。革命運動が起きている隣国シリアとは現在国境が封鎖されていること、イスラムの教えが社会の土台になっていること、アンマンの市内には遺跡が残るがそれらはローマ人が建設したもので、発展を遂げたのは近年だということ、またヨルダンの遺跡はローマ人や十字軍が建設したものが多くアラブ人のものは少ないということ、果てはヨルダンの就職事情や結婚事情まで。たまに日本人相手にガイドもするそうだが、それを差し引いても僕は訪日した外国人に日本のことはおろか東京のことですらここまで説明できないだろう。<br /> 車で1時間程でダウンタウンに到着し、折角なので4人で散策をすることになった。まず目に付いたのが、フリーマーケットのような所で、家具に混じってリモコンが売っている。テレビのリモコンなのかビデオのリモコンなのかオーディオのリモコンなのか定かではないがとにかくリモコンなのだ。一体、誰が買うのだろうか。また、どこから見てもゴミにしか見えないものや片方だけの靴なども売られている。冗談めかしてマヘルが、<br />「盗んだものも売っているよ」<br /> と、言ったがあながち冗談でもなさそうである。無造作に広げられたリモコンの向こう側に売り物のソファーに寝そべって店員たちが暇そうにタバコをふかしていた。<br /> スークと呼ばれている市場を巡り、八百屋が軒を連ねている一角ではケンカが始まっていた。ただの小競り合いだったが周りの人間が仲裁に入って余計に騒ぎが大きくなっていた。これもヨルダンの日常なのだそうだ。しかし、こうしたがむしゃらなエネルギーは今の日本人は持っていないものだ。喧騒から放れてダウンタウンのはずれにあるローマ劇場に向かった。名前が示す通りローマ人が建設したもので、すり鉢状の客席は傾斜がきつく出来ている。舞台で演じる役者の声が響くように設計されているためだそうだが、昔、酒に酔っ払って滑り落ちたローマ人もいたことだろうと皆で言い合っていた。<br /> その後、近くの店に入りアラブのファストフードである、シュワルマとコクテールを味わった。シュワルマは肉をフォブスと呼ばれるパンにソースと野菜をつけて巻いたものであり、コクテールはいわゆるミックスジュースである。味はとても良く、また滞在中に食べたアラブ料理はどれも僕の口にあったものであった。<br /> ここでトシヒデさんとアキコさんとダウンタウンのホテル付近で一旦、別れ夕方にアルギーレ(水タバコ)を吸いに行こうとマヘルが提案し皆でやってみようとなり夕方の再会を約束し僕はそのままマヘルの自宅へと向かった。ザックを降ろし一息ついたところで再びダウンタウンへ向かう。日が暮れるにつれて道路は帰宅の車で溢れかえっていた道路は車線もなく信号も少ない。また、アラブ人は運転が荒くクラクションの音が鳴り響く。その中を通行人はお構いなしに横断するのだから交通事情は聞いていたいた以上にハードであった。今回の滞在中に交通事故を二桁は目撃したと思う。<br /> 2人がアンマン城にいるとのことで僕らもアンマン城に向かうことにした。アンマン城はダウンタウンの側の丘の上にありもうその役目を終えた遺跡がアンマンの街を静かに見つめていた。<br /> 遺跡の中で再び4人揃い丘の上からアンマンを黄昏を見つめる。アンマンは幾つもの丘が連なっている土地で丘の上に家屋が立ち並んでいた。車に乗り込み途中、マヘルの奥さん、(偶然にも彼女もアキコさん)も加わりレインボー通りの一角にあるカフェと言えば適当だろうか、すでに日は暮れて夜の帳に囲まれていた。店内は洒落た造りになっておりテラスに上がると夜景が一望できた丘の上の住宅街は家屋の明かりだけが点いておりそれが却って独特の味わいを醸し出していた。アルギーレはタバコのような匂いはなくレモンやアップルといった味付けがなされている。これを吸いながらコーヒーを啜りカードゲームに興じるのがアラブ人の楽しみ方なのだそうだ。<br /> 翌日にはトシヒデさんはイスラエルにアキコさんはエジプトに向かうとのことなのでマヘルが2人をホテルまで送り僕らも引き返し遅い夕食となった。<br /> 夕食はマヘルの両親の家へ招待されチキンのグリルとハンバーグ風の肉料理をたらふく頂いた。<br /> こうして1日目が過ぎていった。

ヨルダン 002

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2011/09/25 - 2011/10/02

294位(同エリア375件中)

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maco

macoさん

 午前10時過ぎにアンマンに到着。機内で知り合った日本人2人と軽く挨拶を交わす。トシヒデさんとアキコさん、この2人も個人旅行者で1人で中東を訪問するだけあって旅慣れている印象を受ける。事実、そうであった。トシヒデさんの提案でダウンタウンまで一緒に行かないかと誘われたが、僕には現地在住の友人が迎えに来てくれる筈になっていたので、ここで待つよと伝えようとした矢先に後ろから声を掛けられた。
「ごめん、遅くなって」
「ひさひぶりです」
 彼は地元の中学の先輩で名前はマヘル。弟が2人いて同じく中学の先輩である。僕と僕の兄はそれぞれ学年は違うが兄弟揃って可愛がって貰っている。そうした縁でヨルダンを訪れようと思ったのだ。
 彼にトシヒデさんとアキコさんを紹介し、(僕自身も初対面だが…)2人がひとまずダウンタウンに向かうのだというと、彼が一言。
「送りましょう」
 と、2人にすればあり難い申し出であったであろう。僕としても気風のいい頼もしい先輩であった。市内への道中、マヘルがヨルダンについて話をしてくれた。革命運動が起きている隣国シリアとは現在国境が封鎖されていること、イスラムの教えが社会の土台になっていること、アンマンの市内には遺跡が残るがそれらはローマ人が建設したもので、発展を遂げたのは近年だということ、またヨルダンの遺跡はローマ人や十字軍が建設したものが多くアラブ人のものは少ないということ、果てはヨルダンの就職事情や結婚事情まで。たまに日本人相手にガイドもするそうだが、それを差し引いても僕は訪日した外国人に日本のことはおろか東京のことですらここまで説明できないだろう。
 車で1時間程でダウンタウンに到着し、折角なので4人で散策をすることになった。まず目に付いたのが、フリーマーケットのような所で、家具に混じってリモコンが売っている。テレビのリモコンなのかビデオのリモコンなのかオーディオのリモコンなのか定かではないがとにかくリモコンなのだ。一体、誰が買うのだろうか。また、どこから見てもゴミにしか見えないものや片方だけの靴なども売られている。冗談めかしてマヘルが、
「盗んだものも売っているよ」
 と、言ったがあながち冗談でもなさそうである。無造作に広げられたリモコンの向こう側に売り物のソファーに寝そべって店員たちが暇そうにタバコをふかしていた。
 スークと呼ばれている市場を巡り、八百屋が軒を連ねている一角ではケンカが始まっていた。ただの小競り合いだったが周りの人間が仲裁に入って余計に騒ぎが大きくなっていた。これもヨルダンの日常なのだそうだ。しかし、こうしたがむしゃらなエネルギーは今の日本人は持っていないものだ。喧騒から放れてダウンタウンのはずれにあるローマ劇場に向かった。名前が示す通りローマ人が建設したもので、すり鉢状の客席は傾斜がきつく出来ている。舞台で演じる役者の声が響くように設計されているためだそうだが、昔、酒に酔っ払って滑り落ちたローマ人もいたことだろうと皆で言い合っていた。
 その後、近くの店に入りアラブのファストフードである、シュワルマとコクテールを味わった。シュワルマは肉をフォブスと呼ばれるパンにソースと野菜をつけて巻いたものであり、コクテールはいわゆるミックスジュースである。味はとても良く、また滞在中に食べたアラブ料理はどれも僕の口にあったものであった。
 ここでトシヒデさんとアキコさんとダウンタウンのホテル付近で一旦、別れ夕方にアルギーレ(水タバコ)を吸いに行こうとマヘルが提案し皆でやってみようとなり夕方の再会を約束し僕はそのままマヘルの自宅へと向かった。ザックを降ろし一息ついたところで再びダウンタウンへ向かう。日が暮れるにつれて道路は帰宅の車で溢れかえっていた道路は車線もなく信号も少ない。また、アラブ人は運転が荒くクラクションの音が鳴り響く。その中を通行人はお構いなしに横断するのだから交通事情は聞いていたいた以上にハードであった。今回の滞在中に交通事故を二桁は目撃したと思う。
 2人がアンマン城にいるとのことで僕らもアンマン城に向かうことにした。アンマン城はダウンタウンの側の丘の上にありもうその役目を終えた遺跡がアンマンの街を静かに見つめていた。
 遺跡の中で再び4人揃い丘の上からアンマンを黄昏を見つめる。アンマンは幾つもの丘が連なっている土地で丘の上に家屋が立ち並んでいた。車に乗り込み途中、マヘルの奥さん、(偶然にも彼女もアキコさん)も加わりレインボー通りの一角にあるカフェと言えば適当だろうか、すでに日は暮れて夜の帳に囲まれていた。店内は洒落た造りになっておりテラスに上がると夜景が一望できた丘の上の住宅街は家屋の明かりだけが点いておりそれが却って独特の味わいを醸し出していた。アルギーレはタバコのような匂いはなくレモンやアップルといった味付けがなされている。これを吸いながらコーヒーを啜りカードゲームに興じるのがアラブ人の楽しみ方なのだそうだ。
 翌日にはトシヒデさんはイスラエルにアキコさんはエジプトに向かうとのことなのでマヘルが2人をホテルまで送り僕らも引き返し遅い夕食となった。
 夕食はマヘルの両親の家へ招待されチキンのグリルとハンバーグ風の肉料理をたらふく頂いた。
 こうして1日目が過ぎていった。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス 徒歩
航空会社
エティハド航空
旅行の手配内容
個別手配
  • ダウンタウン

    ダウンタウン

  • ダウンタウン

    ダウンタウン

  • 丘の上に広がる住宅

    丘の上に広がる住宅

  • 旗

  • 日暮れ時

    日暮れ時

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